1級建築士は、合格するために約1,000時間必要とされている難易度の高い試験ですが、400時間ほどの勉強時間で合格する人もいます。 学科試験を独学で一発合格するためにも、試験内容や勉強方法についての情報を必ず集めておきましょう。
そこで今回は、1級建築士試験で行われる学科試験のポイントと最速で合格するためにおすすめの勉強方法について解説します。 独学で学科試験を受験される方は、必ず確認してください。
目次
1級建築士の試験内容
学科試験は、合計6時間半で実施されます。出題科目、出題数などは以下のとおりです。
出題科目 | 出題数 | 試験時間 |
---|---|---|
計画 | 20問 | 計2時間 |
環境・設備 | 20問 | |
法規 | 30問 | 1時間45分 |
構造 | 30問 | 計2時間45分 |
施工 | 25問 |
1級建築士は、2級建築士よりも科目数が多くなるため、それぞれの特徴にあわせた勉強のポイントを把握しておきましょう。
1級建築士学科試験のポイント
1級建築士は、出題範囲が広く科目数が多いことが特徴です。 また、試験の合格ラインは出題された問題の難易度によって少しの変動がありますが、基本的には各科目60%以上かつ総得点が75%以上で合格できます。 勉強する際には、これを踏まえたうえで進めていきましょう。
では、1級建築士の学科試験を独学で勉強する方法は、どういったものがあるのでしょうか? 次のセクションでは、1級建築士でおすすめの独学方法について解説します。
1級建築士のおすすめの独学方法
1級建築士の出題範囲と科目数の特徴については、前のセクションでお話ししましたが、それらの特徴を把握したうえで勉強することが大切です。
各科目に共通して行える勉強方法を実践し、過去問やアプリを利用してさらに勉強の効率を高めましょう。 ここでは、独学で勉強する際の方法とポイントを4つ紹介します。
1級建築士「計画」「環境・設備」「構造」「施工」共通の勉強法
計画と環境・設備、構造と施工では、実務的な設計、建築施工に関しての問題が多く出題されます。 一方で、建築基準法などの法文と関係する問題は法規科目で出題されるため、これらの科目では、多く出題されません。 過去問を繰り返し勉強することで合格する力は身に付くでしょう。
また、過去問を解いて勉強する際には得意科目を伸ばすことよりも苦手科目を減らすことに力を入れてください。
1級建築士は、出題数が多いため、各分野に対して広く知識を深めておく必要があります。 バランスよく合格ラインを超えるような勉強を実践しましょう。
1級建築士の勉強は過去問がおすすめ
受験者の中には、参考書での勉強を最優先にして、過去問を用いた勉強を後回しにする方は少なくありません。 しかし、参考書は知識のインプットはできてもアウトプットができないため、効率がそこまで高くないのが特徴です。
過去問を一緒に解き進めながら、自分が得意とする分野、苦手とする分野を把握し、試験の全体像や自分の現状を理解しましょう。
過去問は、公式サイトである「建築技術教育普及センター」でも公表されていますが、一般で販売されている問題集の購入がおすすめです。
総合資格学院が出版している「1級建築士試験学科過去問スーパー7」のような問題集であれば、詳しい解説が掲載されているため、今よりも独学での勉強効率がアップするでしょう。
1級建築士隙間時間におすすめなのはアプリ
1級建築士を勉強するうえで「通勤途中の交通機関や仕事の隙間時間を有効活用して試験勉強を行いたい」といった方は少なくありません。
特に、過去問を中心に勉強するのであれば、隙間時間に1問でも多くの問題を理解しておくことで合格する力が身に付きます。
そういった際におすすめなのがアプリを活用した勉強です。 アプリであれば、通勤途中や仕事の隙間時間でも場所をとりません。
「1級建築士 受験対策」というアプリでは、科目ごとに掲載された過去問を解説付きで解き進められます。ぜひ参考にしてみてください。
1級建築士【法規】のおすすめの勉強法
学科試験の中で法規科目だけは、勉強のポイントが異なります。 法規は、暗記を必要とするため、最初は過去問ではなく参考書での勉強がおすすめです。
参考書を進めながら法令集もあわせて確認してください。 法律の条文への理解を深めてから、少しずつ過去問に進みましょう。
法令集は「令和4年版 建築関係法令集 法令編」がおすすめです。 参考書とあわせて用いることで、法規についての勉強を効率よく実践できるでしょう。
法規は難しく感じますが、問題の答えが法令集に載っているため、法令集に書いてある内容を理解できれば満点も狙える科目です。
1級建築士の学科試験は、各科目の点数が合格ラインを超えているだけでなく、総得点も稼いでおくことが必要であるため、法規で取れるだけの点数を稼いでおきましょう。
1級建築士の独学法には通信講座もおすすめ
独学での勉強は、苦手とする問題や分野の克服を問題集や参考書を用いて自分自身の力で全て解決しなければいけないことが最大のデメリットです。 「わからない」と悩む時間が長ければ長いほどモチベーションが継続しなくなるため、問題解決をすぐにできる環境を作っておくと効率的です。
そこでおすすめなのがSATの通信講座です。 SATの通信講座は、テキストがフルカラーで図解が充実しています。 また、最新の試験の傾向を踏まえて作成されているため、実践的な内容ばかりです。
講師も科目ごとに4人おり、全員が1級建築士の資格を有しているため、どの分野もそれぞれのエキスパートから適切な講義を受けることができます。
SATで取り入れられているメソッドを用いて過去問を継続的に解き続けましょう。
まとめ
1級建築士は、出題数が多く出題範囲も広いため、各科目の特徴を把握したうえで勉強することが大切です。 今回の記事で紹介した問題集や法令集、スマホアプリを活用して、各科目の対策を効率的に実践してください。
苦手な分野を克服するための環境作りと勉強を継続するモチベーションを維持したい方は、通信講座も利用しましょう。