2級建築士

独学でも2級建築士の合格を目指せるテキスト

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2級建築士の合格率はおよそ2割と資格取得が難しい試験ですが、学科試験に関しては比較的、独学でも合格が狙える試験といわれています。しかし、学科試験合格後に行われる設計製図試験は試験対策のコツがあります。

テキスト選びと勉強法が合否を分けるため、2級建築士合格のために必要なテキストと勉強法を紹介します。

2級建築士の試験概要

2級建築士の試験には学科試験と設計製図試験がありますので、それぞれ見ていきましょう。学科試験の合格者が設計製図試験に進めます。

■学科試験の概要

出題項目建築計画、建築法規、建築構造、建築施工の4項目で各25問 合計100問
試験時間午前午後それぞれ3時間 合計6時間
合格基準4項目それぞれ13点以上、かつ総計60点以上

出題項目は建築計画、建築法規、建築構造、建築施工の4つで、それぞれで13点以上が合格となります。そのため苦手な科目が一つでもあると一気に厳しくなります。

しかし、適切なテキストと問題集を選び、効率よく勉強すれば独学でも一発合格が十分可能といえます。

■設計製図試験概要

出題項目建築技術教育普及センターのHPで前もって公開される
試験時間5時間(休憩なし)
合格基準ランクⅠ~Ⅳの4段階評価の一番上のランクⅠのみ

設計製図試験は5時間と長時間の試験になるため、忍耐力も必要になります。独学で設計製図試験の合格をするのは難しいと言われていますので、試験対策のコツを後述します。

2級建築士の学科対策でおすすめのテキスト

まず、2級建築士の学科試験に合格するには、建築計画、建築構造、建築施工に関してはたくさんの過去問題を解き、復習を繰り返すことが重要になります。

一方、建築法規に関しては、問題を解くよりは暗記が優先になります。2級建築士試験では法令集の持ち込みができるため、法令集のどの場所に何が書いてあるかを把握しておけば、満点も狙うことができます。つまり、建築法規の試験対策は、法令集を早く引く練習を徹底的に行うことがポイントです。

次におすすめのテキストを紹介します。

2級建築士試験学科過去問スーパー7

著者(出版社):総合資格学院
URL:2級建築士試験学科過去問スーパー7

問題が7年分たっぷりあり、解説も分かりやすいです。耐震、環境、新技術など最新の試験問題に対応しています。

令和2年度版 2級建築士試験学科厳選問題集500+100

著者(出版社):総合資格学院
URL:2級建築士試験学科厳選問題集500+100

過去問題から合格に必要な問題が厳選されています。全問題を傾向別に収録されており、順序立てて学習ができます。同じ内容の選択肢でも、表現の違いまで注意深く確認することをおすすめします。

2級建築士試験学科ポイント整理と確認問題

著者(出版社):総合資格学院
URL:2級建築士試験学科ポイント整理と確認問題

計画、法規、構造、施工の4科目が1冊に集約され、要点が理解しやすい構成になっています。この1冊を全て理解し、暗記すれば合格に近づきます。各章の最後には例題があるので、問題に慣れることができます。

ゼロからはじめる建築の[施工]入門

著者(出版社):原口 秀昭(彰国社)
URL:ゼロからはじめる建築の[施工]入門

Kindle版があるので、電車など移動中の隙間時間でも効率よく勉強ができます。建築施工で出題される用語を覚えるためには、図解を見て勉強すると効率がよいのでおすすめです。

5日でわかる構造力学―二級建築士受験

著者(出版社):武藏 靖毅(学芸出版社)
URL:5日でわかる構造力学―二級建築士受験

2級建築士の独学でつまずきやすい難関の構造力学を初心者でも分かりやすく噛み砕いて説明されています。本の構成は過去問題の難易度にあわせ、ポイントや例題、練習問題、レベルアップと段階を経て学べるので、基礎だけでなく、実力がどんどん身につくようになっています。この本で勉強すると、問題がスラスラ楽に解けると評判です。構造力学に苦手意識がある方や初心者の方に最適です。

次に建築法規のおすすめのテキストを紹介します。

基本建築関係法令集 法令編 

著者(出版社):国土交通省住宅局建築指導課・建築技術者試験研究会編
URL:基本建築関係法令集 法令編
基本建築関係法令集 法令編 令和5年版 国土交通省住宅局建築指導課(編集) - 井上書院
建築基準法・建築士法・建築物省エネ法だけでなく、最新改正規定を収録しています。また、見やすい横組で、項番号やゴシック表示、下付き文字の小文字化統一など、見やすい配慮がされています。

2級建築士の学科に合格するための勉強法

2級建築士の合格に必要な勉強時間の目安は、全くの未経験者や独学の場合だと1000時間もかかるといわれています。

それだと、1日3時間勉強しても丸1年ほどかかる計算になります。また、学科の試験は以下のような特徴があるため、苦手科目の有無によっても勉強法が変わってきます。

学科の試験は出題項目が4つ(建築計画、建築法規、建築構造、建築施工)ありますが、以下の2種類で対策が異なります。

①建築計画・建築構造・建築施工
②建築法規

それぞれ、具体的な対策方法を見ていきましょう。

①建築計画、建築構造、建築施工

建築計画・建築構造・建築施工は、設計や建築歴史、一般的な建築施工についての知識に関しての問題が出題されます。つまり、新しい問題が少なく、過去に出題された問題が多いことが特徴です。そのため、過去5年分の問題を3回は解くことをおすすめします。

過去に出題された問題をたくさん解きながら、わからないところはテキストを確認して勉強をしましょう。

②建築法規

次に建築法規の勉強方法に関して紹介します。建築法規に関しては普段、お仕事で法規に触れている方は過去問題を行う程度でも合格を目指せます。

しかし、実務経験がなく学歴しかない方は、テキスト中心の勉強をおすすめします。経験がない方の場合は法令集を引くのも時間がかかったり、法律の読み方を覚えたり、理解と記憶に時間がかかるためです。

テキストを読みながら法令集を繰り返し見ていくことで、法令の条文が理解できるようになります。それから過去問題に進みましょう。こちらも過去3年分を3回解くことを目安に勉強しましょう。

繰り返し問題集を解くのは面倒、時間がないと思われるかもしれませんが、法規に関しては実務でも多く使用します。試験目的だけでなく実務でも役立たせるために勉強しておくと、近い将来あなたの助けになるでしょう。

また、法規で満点が取れれば、他の項目で点数がとれなくても合格が近づくので、法規はしっかり勉強しておきましょう。

解き方の一つのコツとして、同じテーマを過去分全て解くことです。覚えるときには一つのまとまりを一気に覚えたほうが、効率がよいためです。

例えば、過去7年分の過去問題集を解く場合、同じテーマのみ7年分解くということです。法令集を何度も引いて、法令集を引いたときにチェックする場所を体感で覚えられるくらいしておけたら試験対策としては万全です。

2級建築士の設計製図試験に合格するための勉強法

設計製図試験に合格するにはミスをすることなく正しい製図を書くことが必要です。設計製図試験ではパターンが決まっているため、暗記と割り切って繰り返しテキストや過去問題を解くことが合格への近道となります。

また、設計製図試験日が近づくと、資格学校などで1日限定の添削講座が開かれていることがあるので利用するのも手です。

さらに詳しく!
2級建築士試験の難易度とは?1級建築士・木造建築士の難易度の違い

まとめ

2級建築士は難しい試験ですが、しっかり対策を行えば独学でも合格を目指せる資格です。一方でその勉強法が間違っていると、どんなに勉強しても合格できません。建築知識が十分にあっても建築士に合格するわけではないのが現実です。

学科試験対策は、問題をたくさん解くことが重要になります。そのため、テキストはなるべく早く理解し覚えてしまいましょう。その後、過去問題集を何度もこなせば合格に近づきます。

参考書は情報が多すぎないものを選び、問題集は問題数が多いものを選ぶと効率のよい勉強ができます。覚えることと問題が解けることは違うので、自分の実力に合わせて試験対策を行いましょう。

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