【疑問解決】建築施工管理技士の転職や再就職の状況を詳しく解説!

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どんなに良い建築設計を行っても、実際に図面どおりに建築が進まなければ意味がありません。建築は実際にできあがってこそ価値があるのです。特に、大規模な工事だったり公共性が高くて重要な工事だったりする場合は、きちんと施工管理をしながら建築を進めていく必要があります。国家資格のひとつである建築施工管理技士は、建築物の施工管理を行うプロです。今回は、建築施工管理技士の職場や転職・再就職などの情報を中心に、資格取得のために必要な内容も含めて詳しく解説します。建築施工管理技士に興味がある人は、ぜひご覧ください。

  1. 建築施工管理技士の職場について
  2. 建築施工管理技士の転職について
  3. 建築施工管理技士の資格取得について解説
  4. 建築施工管理技士の就職・再就職でよくある質問

記事を読んだ人は、建築施工管理技士の就職・再就職に詳しくなるだけでなく、資格取得のためには何が大切かについても深く理解することができます。建築施工管理技士になるためには、試験に合格することが必要です。まずは、最後まで記事をよく読んで合格のための近道をみつけてください。資格取得を目指す人にも必ず役に立つ内容ですよ。


1.建築施工管理技士の職場について

まずは、建築施工管理技士の職場について解説します。将来性や年収などの条件面についても理解しておきましょう。

1-1.建築施工管理技士を必要としている職場とは

たとえば、公共性が高くて重要な5,000万円以上の建築一式工事や2,500万円以上の工事では、現場に建築施工管理技士を主任技術者や監理技術者として専任で置く必要があります。そのため、大手建設会社や大手建築請負会社にとっては、建設施工管理技士は引く手あまたと言えるのです。特に1級建築施工管理技術者に関しては、工事の規模に関する制限が無いため応用が利きます。

1-2.建築施工管理技士の将来性

建築施工管理技士は、将来性のある資格と言えます。景気の変動と建築施工数や規模は、連動する可能性あっても、需要が無くなることはありません。建築施工に関する知識は、1日や2日で身に付かないため、資格保持者は常に重宝されるのです。将来を通じて職に困らないようにしたい人は、ぜひとも建築施工管理技士を目指してください。

1-3.建築施工管理技士の年収・手当て・待遇について

建築施工管理技士の年収は、平均して300万円から500万円程度となります。ただし、経験年数が上がったり管理職に就いたりすることで年収をアップできる可能性は高いです。また、年収に関しては勤務している企業規模や上場・非上場などの条件によっても異なります。また。同じ仕事を担当しても企業によって待遇が異なるため、就職・転職活動のときには求人内容をしっかり確認してください。資格手当てに関しては、基本給に含むとするところと毎月数千円程度支給するところとまちまちです。また、社員として資格取得に至った場合は奨励金として数万円の手当てが出ることもあります。

1-4.建築施工管理技士の職場に関する注意点

建築施工管理技士は、主に現場で活躍するための資格です。しかし、企業によって建築施工管理技士に期待する部分が大きく違います。求人票をチェックしたり面接で質問をしたりして自分がやりたい仕事や向いている仕事を多く担当できるかどうか確認しましょう。入社してから後悔しても遅いのです。なお、実際に建築施工管理技士として働いている人の声を参考にするのも良い方法と言えます。

2.建築施工管理技士の転職について

建築施工管理技士の転職についての現状を説明します。転職のメリットや求人についてだけでなく、キャリアアップのコツについても理解してください。

2-1.建築施工管理技士は就職に有利?

建築施工管理技士は、建築施工における専門分野で深い知識を得ていることや実務経験があることを証明する資格です。そのため、資格取得者は就職や転職に有利と言えます。特に、スキルアップを伴った就職を希望する人には、資格取得をしておくべきです。無資格の状態よりも、資格があることで職歴を証明できます。面接でも余裕で受け答えができることでしょう。

2-2.建築施工管理技士の転職のメリット

建築施工管理技士の資格を持っていることで、転職市場でも声が掛かりやすくなるのは事実です。転職市場では、即戦力を求めています。そのため、建築施工分野での高い実力を証明できる資格取得者は採用担当者の目に留(と)まりやすいのです。なお、転職の際には年収などの待遇交渉の際にも、交渉材料のひとつとすることもできます。いずれにしても、転職を目指す人が持っていて損は無い資格と考えましょう。

2-3.建築施工管理技士の求人や需要について

建築施工管理技士の求人は、以下のところで探しましょう。なお、民間の求人・転職サイトに登録をした場合、有資格者に関しては企業からのスカウトを受けることもあります。

  • ハローワーク
  • 民間の求人・転職紹介所
  • 民間の求人・転職紹介サイト

なお、建築施工管理技士の需要は高いです。ただし、良い求人は奪い合いになることは否定できません。求人情報はこまめにチェックして見逃さないようにしましょう。

2-4.建築施工管理技士の主な転職先

  • 不動産管理会社
  • 大手建設会社
  • 大手建築請負会社
  • プラント建設会社
  • ハウスメーカー
  • 大手ゼネコン

大規模工事の受発注に関連する企業は、建設施工管理技士を求めています。転職先としてチェックしておきましょう。

2-5.建築施工管理技士のキャリアアップのコツとは

とにかく、多くの現場を任せてもらって経験を積むことです。また、建築施工にかかわる仕事として発注や作業員などへの指示・管理などを幅広く経験するようにしましょう。あらゆる現場でスムーズに指揮できるようになることが、建築施工管理技士のキャリアアップに必要なことです。社内での昇進試験や転職のときには、経験がものを言います。また、新しい技術や知識の吸収に貪欲(どんよく)になって、常に先を見る姿勢を忘れないようにしましょう。なお、ほかにも1級建築士や2級建築士の資格を持っていると仕事に役立ちます。

2-6.建築施工管理技士の転職に関する注意点

建築施工管理士は、需要の高い資格です。しかし、安易に転職をすると宝の持ち腐れ状態となるので注意しましょう。まずは、建築施工管理技士としてどのような仕事を行いたいのか、自分の中ではっきりすることが必要です。面接でも、さまざまな企業で「当社で資格を生かしてどんな仕事をしたいですか」との質問があります。口ごもっているようでは、採用に至るのも困難です。転生先で資格を生かすには何をしたいか、何ができるかについてまとめておきましょう。

3.建築施工管理技士の資格取得について解説

建築施工管理技士の資格取得を目指すために必要な知識を学びましょう。合格のためには、試験自体をよく知ることが大切です。

3-1.建築施工管理技士の受験資格

建築施工管理技士は、1級と2級共に一定以上の実務経験が必要となります。主な受験資格については下記を参考にしてください。

3-1-1.1級建築施工管理技士の受験資格

  • 大学の指定学科を卒業後に3年以上の実務経験がある者
  • 高等学校の指定学科を卒業後に10年以上の実務経験がある者
  • 学歴によらず15年以上の実務経験がある者
  • 2級建築士試験合格者で合格後に5年以上の実務経験がある者

なお、より詳しい受験資格に関しては下記を参考にしてください。

一般財団法人建設業振興基金1級建築施工管理技士受験資格ページ

3-1-2.2級建築施工管理技士の受験資格

  • 大学の指定学科を卒業後に1年以上の実務経験がある者
  • 高等学校の指定学科を卒業後に3年以上の実務経験がある者
  • 学歴によらず8年以上の実務経験がある者
  • 職業能力開発促進法による技能検定に合格している者

上記は主なものに過ぎません。2級の受験資格に関しても、より詳しいことは建築管理センターの建築施工管理技士資格概要ページにて確認してください。

一般財団法人建設業振興基金2級建築施工管理技士受験資格ページ

3-2.建築施工管理技士の試験概要

建築施工管理技士の試験概要を頭に入れておきましょう。1級・2級共に受験のチャンスは年1回となるので、忘れずに申し込んでください。

3-2-1.1級建築施工管理技士の試験概要

  • 申し込み方法:(一次試験)書面で申し込み、(二次試験)インターネットで申し込み
  • 試験日:学科試験:6月、実地試験:10月(申し込みは2月上旬)
  • 試験地:札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
  • 試験費用:学科試験:9,400円、実地試験:9,400円

1級建築施工管理技士は、学科試験と実地試験を別日程で行います。

3-2-2.2級建築施工管理技士の試験概要

  • 申し込み方法:(一次試験)書面で申し込み、(二次試験)インターネットで申し込み
  • 試験日:11月(申し込みは7月上旬)
  • 試験地:札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄
  • 試験費用:学科・実地試験の両方:9,400円、実地試験だけ:4,700円、学科試験だけ:4,700円
  • 2級建築施工管理技士に関しては、学科試験も実施試験も1日で行います。

3-3.建築施工管理技士の試験内容

試験に合格するためにも、試験内容について理解しておきましょう。

3-3-1.1級建築施工管理技士の試験内容

1級の学科試験は、一次試験としてマークシート方式によって建築学等・施工管理法・法規を受験します。学科試験の合格者だけが二次試験の実地試験に進むことができるのが特徴です。二次試験は記述方式で施工管理法を受験してください。学科試験も実地試験も、得点率が60%以上のときに合格となります。

3-3-2.2級建築施工管理技士の試験内容

2級建築施工管理技士の試験は、3つの区分(建築・躯体(くたい)・仕上げ)に分かれます。区分ごとの一次試験の内容については、下記を参考にしてください。

  • 2級建築:建築学等・施工管理法・法規
  • 2級躯体(くたい):建築学等・躯体(くたい)施工管理法・法規
  • 2級仕上げ:建築学等・仕上施工管理法・法規

なお、二次試験は以下となります。

  • 2級建築:施工管理法
  • 2級躯体(くたい):躯体(くたい)施工管理法
  • 2級仕上げ:仕上施工管理法

一次試験はマークシート方式、実地試験は記述方式となります。合格基準は、いずれも60%以上の得点が基準です。

3-4.建築施工管理技士の受験者数や合格率について

平成27年度の資格試験の受験者数や合格率は、下記を参考にしてください。

  • 1級:学科試験受験者数25,452人(合格率:約44%)、実地試験受験者数16,365人(合格率:約38%)
  • 2級:学科試験受験者数27,592人(合格率:約49%)、実地試験受験者数23,913人(合格率:約33%)

合格率は3割から4割となっているため、難易度としては中程度と言えます。ただし、実務経験が必要となる資格試験です。安易に考えずに、試験準備をしっかりと進めてください。

3-5.建築施工管理技士の試験に関する問い合わせ先

建築施工管理技士試験は、一般財団法人建築業振興基金にて開催しています。試験に関する問い合わせが必要な場合は、ホームページに連絡先が載っていますので参考にしてください。実際に問い合わせる前には、よくある質問ページを読んだり自分でも調べてみたりしてからにしましょう。

一般財団法人建築業振興基金トップページ

4.建築施工管理技士の就職・再就職でよくある質問

建築施工管理技士の就職・再就職に関するよくある質問に回答します。より前向きにがんばるためにも、それぞれの内容を確認しておきましょう。

4-1.建築施工管理技士の学科試験が免除となる条件は?

前年度の建築施工管理技士の学科試験合格者(実地試験不合格者)と1級建築士試験合格者に関しては、学科試験免除にて実地試験だけを受けることが可能です。学科試験免除を希望する人は、受験申し込みのときに証明書類を添付して申請してください。申請が無い場合は、免除を受けることができないので注意しましょう。

4-2.建築施工管理技士は女性でも活躍できますか?

建築施工分野には、男性が多いことは事実です。しかし、今は男女の区別なく仕事に励む時代となりました。むしろ、女性が少ない今こそ建築施工管理技士の資格取得をして、現場に飛びこむチャンスと考えてください。女性であっても、実力が伴えば問題ありません。女性であることを理由に、なりたい職業をあきらめる時代は過ぎたのです。まずは、資格取得を目指しましょう。建築施工管理技士として活躍するためにも、資格取得が絶対条件です。

4-3.建築施工管理技士の受験に年齢制限はありますか?

建築施工管理技士の受験に、年齢・性別など制限はありません。そのため、希望をした人は年齢・性別などに関係なく受験することができます。ただし、実際には受験資格として実務経験を要求しているため、未経験者は受験できないのです。まずは、自分に必要な実務経験が備わっているか確認してください。ただし、17歳以上である場合は2級建築施工管理技士の学科試験だけ受けることも可能です。試験合格後、所定の受験資格を満たす実務経験を積むことで実地試験を受けて合格を目指す道もあります。未経験者は、2級の学科試験から受けることも考えましょう。

4-4.建築施工管理技士で独立することも可能ですか?

建築施工管理技士は、仕事の性質からして企業に属して働くスタイルとなります。企業においても、一定規模以上の工事や公共性の高い工事においては建築施工管理技士を必要としているため、社員として雇用しているものです。ただし、1級建築士などをすでに持っている人が新たに建築施工管理技士取得してから独立、ということならば話は別になります。自分のセンスと経験を生かして独立するためにも、1級建築士とともに建築施工管理技士の資格取得が後押ししてくれることでしょう。

4-5.建築施工管理技士になるための勉強法のコツは?

建築施工管理技士になるためには、試験を受けて合格点を取る必要があります。そのためには、試験に特化した勉強を行いましょう。具体的には、建築施工管理技士試験の過去問題を何度も解いて傾向をつかむことです。類似問題をたくさん解くことで、得点力を上げることが可能になります。また、独学では難しいと感じる人は、市販の教材で評判のいいものを利用することがおすすめです。たとえば、DVD教材を利用して目と耳から効率よく学ぶことができるものは多くの合格者を出しています。当社でも、下記の講座が好評ですから検討してみてくださいね。

SATの1級建築施工管理技士合格講座

まとめ

建築施工管理技士は、建築関連の資格で今後も需要が高まる一方の資格です。実務経験と資格試験合格が条件となる資格のため、取得は安易ではありません。しかし、きちんと準備を進めることで必ず手にすることができます。将来、就職や転職・再就職で困りたくない人は、ぜひ建築施工管理技士の資格取得を考えてみてください。まずは、試験にどんな問題が出ているのか確認してみるといいでしょう。資格取得のための勉強は、現場でも役に立つものです。実務に励みながら資格取得を実現して昇給や転職での年収アップを実現しましょう。