残留塩素濃度の基準や測定方法を知りたい! 職務に必要な資格は?

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残留塩素濃度とは、水道水の中に残っている塩素のことです。塩素には強い殺菌作用があり、ほぼすべての細菌に効果があります。そのため、日本では水道法という法律に沿って水道水に消毒用塩素を添加しているのです。残留塩素濃度が多すぎれば人体に有害ですし、少なければ短時間で細菌が繁殖して食中毒の原因となります。

今回は、残留塩素濃度の基準や測定方法を解説しましょう。

  1. 残留塩素に対する基礎知識
  2. 残留塩素濃度の測定について
  3. 水質検査が職務に含まれる資格について
  4. 残留塩素濃度に対するよくある質問

この記事を読めば、施設の水道を安全かつ衛生的に使用し続けるために必要なことも、よくわかりますよ。設備管理の仕事に就いている方も、ぜひ読んでみてください。


1.残留塩素に対する基礎知識

はじめに、水道水に塩素を投入する理由や残留塩素の基準などを解説します。なぜ、残留塩素基準が定められているのでしょうか?

1-1.水道水に塩素を入れる理由

私たちが毎日使用している飲用水は、川や池・ダムなどの水を使用しています。水の中にはさまざまな菌が繁殖しており、そのまま飲むと細菌感染を起こす可能性があり、危険です。そのため、消毒をする必要があります。皆様もよく知っている消毒方法に煮沸がありますが、大量の水を煮沸するわけにはいきませんし、熱に耐性を持つ菌も多いのです。塩素ならば添加も簡単でいろいろな雑菌に効果があります。そのため、日本では水道法で飲用水には塩素の添加が義務づけられているのです。ちなみに、添加する塩素の種類は、次亜塩素酸ナトリウム・次亜塩素酸カルシウム・液化塩素の3種類が認められています。

1-2.残留塩素とは?

残留塩素とは。給水栓(蛇口)から出てきた直後の水に含まれている塩素のことです。塩素はもともと気体ですので、水道水をくみ上げて放置していれば、残留塩素濃度は下がっていきます。すると、細菌がより繁殖しやすくなりますので、プールでは定期的に塩素を追加して消毒効果を保っているのです。

1-3.残留塩素のメリット・デメリット

残留塩素が少なすぎれば、前述のように消毒効果が落ちて水道水から細菌感染が発生する可能性があります。その一方で、残留塩素が多すぎれば トリハロメタン(消毒副生生物)の発生・喘息の誘発・カルキ臭の発生などが起こるのです。そのため、定期的に残留塩素濃度を測定し、水道法で定められた基準値内に収まっているのかを確認する必要があります。

1-4.残留塩素の基準値とは?

日本では水道法によって、残留塩素を1ppm以下、0.1ppm以上と定めています。なお、この基準は給水栓から出てきた水の基準値であり、プールなどはまた別の基準値が定められていますので、注意しましょう。

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