危険物取扱者

危険物乙4の難易度は合格率の割に高くない!試験を突破する方法も解説

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危険物乙4は、危険物取扱者の中でも特に人気の高い資格です。受験者数が多く、他の資格の試験と比べても合格率が低いため、「合格するのは難しそう・・・・・・」と感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし、効果的な勉強方法で十分準備をすれば、危険物乙4はそう難しい試験ではありません。この記事では、危険物乙4の難易度や、難易度が高いとされる理由、効果的な勉強方法についてお伝えします。

危険物乙4とは

危険物乙4の正式名称は「乙種第4類危険物取扱者」といいます。危険物取扱者乙種の資格は取り扱える危険物の種類ごとに1類~6類まで分類されていて、乙4種の資格を持っているとガソリンや灯油、軽油、第3石油類などの取り扱いができるようになります。

試験方法は5つの選択肢の中から1つを選んで回答するマークシート方式で、試験科目は「物理学および化学(物理・化学)」「危険物の性質とその火災予防および消火の方法(性質・消火)」「危険物に関する法令(法令)」の3科目です。

危険物乙4の試験日時は一般財団法人 消防試験研究センターによって定められていて、支部(居住地)によって日時が異なります。

住所に関係なく好きな会場で受験が可能なので、希望の会場の試験日程をウェブサイトから確認をしましょう。

一般的に危険物乙4の難易度は高いイメージがある方が多いのではないでしょうか。ここからは、危険物乙4の合格率や科目別の難易度を見ていきましょう。

危険物乙4は合格率が低い

まずは、危険物乙4の合格率をお伝えします。下記の表は、平成29年年度~令和4年度の危険物乙4種の合格率をまとめたものです。

試験年度合格率
平成29年度34.4%
平成30年度39.0%
令和元年度38.6%
令和2年度38.6%
令和3年度36.1%
令和4年度31.5%

(出典:一般財団法人 消防試験研究センター 試験実施状況

こちらの表を見てみると、合格率は例年30%〜40%となっています。しかし、実は他の危険物乙種の試験の合格率は65%~70%程度となっています。危険物乙4は特に合格率が低いことが分かります。

では、なぜ危険物乙4だけ合格率が低いのでしょうか。続いては、危険物乙4の難易度が高いと言われている理由を解説します。

危険物乙4の難易度が高いと言われる理由

他の資格よりも受験者数が多い

実は、危険物乙4の受験者数は他の試験に比べて圧倒的に多くなっています。

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他の乙種の試験の受験者数は5,000人未満なのに対し、危険物乙4の受験者数は6万人~7万人以上となっています。

危険物乙4は石油関係の危険物の取り扱いを対象としていることから、ガソリンスタンドの従業員や科学メーカーの製造者、タンクローリーの運転手など様々な職業に使える資格です。

そのため人気が高く、最初に危険物乙4を受験する方が多くなっているのです。

たくさんの受験者の中には職場や学校からの指示で仕方なく受験する方など、あまり合格への意欲が高くない方も少なくありません。ですので、受験者数は多いがその分不合格者も多いという状況になっていると考えられます。

文系は早い時期からの対策が必要

理系科目を専攻している方にとっては、少し勉強をすれば試験の内容自体がそれほど難しくはないということが分かるでしょう。しかし、物理・化学の基礎を学んでいない文系の方は「物理学および化学」の科目が難しく感じると思います。

そのため、特に文系を専攻している方は早めに物理・化学の対策をしておかないと、いざ試験に臨む時に問題が難しく感じてしまう方が多いのです。

全科目まんべんなく点数を取らなければいけない

先ほど、危険物乙4の試験科目には「危険物の性質とその火災予防および消火の方法(性質・消火)」「物理学および化学(物理・化学)」「危険物に関する法令(法令)」の3つの科目があるとお伝えしました。

ここで気を付けていただきたいのが、危険物乙4は全科目の合計ではなく、3科目それぞれで60%以上正答しないと不合格になってしまうということです。例えば、3科目を合計した正答率が70%であっても、物理・化学の正答率が60%未満だった場合には不合格になってしまいます。

また、性質・消火が10問、物理・化学が10問、法令が15問と、問題数も3科目でほとんど平等になっています。

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そのため、どの科目でも点数が取れるようにまんべんなく勉強をする必要があり、極端に苦手な科目がある方にとっては難しいと感じるポイントの1つとなっていることが考えられます。

難易度は合格率ほど高くない!危険物乙4試験を突破する方法

このような理由から合格率が低い危険物乙4は、やはり難易度が高く合格するのは難しいと思われる方も多いかもしれませんが、決して危険物乙4の難易度は高くありません。

実は危険物乙4の問題の約6割は暗記で対策できる問題となっていて、何度もテキストに取り組めば合格ができる試験です。また、受験者数の多い危険物乙4は、テキストや参考書の種類も他の試験と比べて充実しています。

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そのため、しっかりと勉強時間を取って対策をすれば文系・理系関係なく合格できる可能性のある試験なのです。それでは、危険物乙4の試験に合格する勉強方法を見ていきましょう。

過去問題を繰り返し解く

まずは参考書を読んで基礎知識を学んだら、次は過去問題に取り組みましょう。消防試験研究センターでは、毎年過去問題の一部を公表しています。その過去問題を、間違えるところがなくなるまで繰り返し解いてみましょう。

しかし、基礎的な知識の理解が不十分なまま過去問題だけに取り組んでいると、正答率がなかなか上がらず効率の良い勉強ができません。そのため、過去問題をやってみてあまりにも理解できないところが多すぎるという場合には、もう一度参考書に戻って基礎の確認をしてみましょう。過去問題の中で間違えたところは参考書に戻って確認するというやり方も良いでしょう。

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このように、参考書の確認と過去問題の演習を繰り返すことで、知識を定着させることができます。

文系の方は理系科目を重点的に対策する

文系の方にとって難関の1つが物理・化学の科目です。物理・化学の科目では、理数系の常識問題が出題されます。元々理系の方であれば簡単に答えられる問題もありますが、文系の方は試験を受けることになって初めて見るような問題があるでしょう。

文系の方は特に物理・化学の分野の参考書を熟読し、過去問題でも分からないところが無いようにつぶしておきましょう。

効率良く勉強できるテキストを選ぶ

先ほどお伝えしたように、危険物乙4は受験者数の多さからテキストも充実しています。自分に合うテキストを選べるというメリットがある一方で、効率良く勉強できるテキストを選ばなければ時間を無駄にしてしまいます。

試験の傾向は少しずつ変化することがありますが、中には最初からほとんど改定をしていなく、試験の傾向が反映されていないテキストもあります。しかし、効率の良さを重視するのであれば、近年の試験の傾向に沿っていない問題の対策をするのは勿体ないですよね。

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近年の試験の傾向に合わせて、その都度内容が改定されているテキストを選ぶように注意しましょう。

危険物乙4は、約1ヵ月で合格することが可能

危険物乙4 教材

危険物乙4は、他の危険物取扱者乙種の中でも合格率が低いため、難易度が高いと思われがちの資格です。しかし、その合格率の低さは受験者数の多さなどの影響が多く、しっかりと対策をしていれば十分合格できる可能性のある試験です。

危険物乙4の受験申し込み期限は試験実施の約1ヶ月半前が多くなっていますが、申し込みが完了してからの1ヶ月で勉強すれば十分に合格可能なレベルです。

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危険物乙4を持っていれば様々な職業に役立てられます。是非効率の良い勉強方法で対策をして、危険物乙4試験にチャレンジしてみましょう。

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