潜水士の試験は過去問活用で合格できる? 難易度はどの程度?

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潜水士とは、水中で工事やサルベージ(人や物などを引き上げる作業)を行うことのできる国家資格です。水中で行う工事や人命救助・積み荷の回収などの仕事は幅広く、潜水士の活躍を描いた映画も一時期話題となりました。ダイビングの経験がある方の中には、潜水士の資格に興味がある方もいるでしょう。

そこで、今回は潜水士になる方法や過去問の活用方法などを解説します。

  1. 潜水士の試験勉強は過去問の活用が重要
  2. 潜水士の資格を取得するメリットや活用方法
  3. 潜水士試験の概要
  4. 潜水士の試験に関するよくある質問

この記事を読めば、潜水士の試験についてもよく分かることでしょう。潜水士の資格に興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.潜水士の試験勉強は過去問の活用が重要

はじめに、潜水士の試験勉強で過去問が重要な理由や活用方法を紹介します。

1-1.潜水士の試験問題は毎年似たようなものが出る

潜水士の試験問題は、毎回よく似た問題が出されます。場合によっては問題文や選択肢まで同じものが出題されることもあるのです。ですから、過去問を解いておけば一定の点数が見込めるでしょう。ただし、平成27年4月に高気圧作業安全衛生規則が改正されたため、それ以前の試験問題は役立たなくなっています。活用するなら平成27年4月以降に実施された試験の問題を使いましょう。

1-2.過去問題の入手方法

潜水士の過去問題は、直近のものならば安全衛生技術試験協会のサイトからダウンロードできます。Amazonなどの通販サイトでも潜水士 過去問題・解答解説集など、解説つきの問題集が販売されているので利用していましょう。なお、サイトからダウンロードできるのは過去問と解答だけなので、解説つきの参考書と併用して使うのがおすすめです。

1-3.過去問の活用方法

過去問は、まず解いてみて解説を見ながら答え合わせしましょう。間違ったところは、現時点で理解していないところです。参考書を読み返したりして、理解できるようにがんばりましょう。潜水士の試験に出る問題は、知識を問う問題や簡単な計算問題だけなので、参考書を読んだり問題をくり返し解いたりすれば、合格に必要な知識を身につけることができます。

1-4.過去問は複数解いておく

潜水士の試験は年に複数回行われます。ですから、過去問は複数回分解いておきましょう。なお、同じ過去問をくり返し解くと、回答を覚えてしまうこともあります。そのため、過去問以外にも模擬問題を解くなどして、知識の幅を広げることが大切です。

2.潜水士の資格を取得するメリットや活用方法

この項では、潜水士の資格を取得するメリットや活用方法を紹介します。

2-1.潜水士の資格を取得すれば仕事の幅が広がる

潜水士は、潜水作業のエキスパートです。潜水作業には土木工事・溶接工事・ダイビングインストラクター・水中調査・人命救助などさまざまな種類があり、常に一定の需要があります。たとえば、土木作業や溶接作業の経験者が潜水士の資格を取得すれば、水中での作業が行えるようになり、仕事の幅が広がるでしょう。

2-2.潜水士の年収は高め

潜水士の年収の平均は600万~700万円です。危険を伴い、高い専門性が必要なので陸上で同じ仕事をするよりも給与が高くなります。たとえば、水中アーク溶接の場合は、年収が1千万円を超える技術者もいるでしょう。潜水士・求人でインターネットを検索すると、たくさんの要件がヒットします。

2-3.警察や消防でも潜水士は需要がある

警察・消防・海上保安庁でも潜水士の需要はあります。ただし、警察・消防・海上保安庁などで潜水士として働きたい場合は、専門の学校に入学することが必要です。この場合、潜水の能力の他にも学力や身体能力が要求されますが、学校に合格して専門の訓練を受ければ、より高い技術を持った潜水士になることができるでしょう。ちなみに警察や消防・海上保安庁に入りたい場合は、年齢制限がありますので注意が必要です。

3.潜水士試験の概要

この項では、潜水士試験の内容などを紹介します。

3-1.資格取得方法

潜水士の資格は、安全衛生技術試験協会が主催する試験を受けて合格するすれば取得できます。受験資格は定められていません。性別・年齢・学歴など関係なく受験可能です。ただし、18歳未満には免許が交付されませんので、17歳以下の方は試験に合格しても18歳になるまで免許の申請を待つ必要があります。

3-2.試験科目

潜水士の試験は、学科試験だけです。科目は、

  1. 潜水業務
  2. 送気、潜降及び浮上
  3. 高気圧障害
  4. 関係法令

以上の4科目で、午前2科目・午後2科目が行われます。4科目の合計が6割以上の得点で合格ですが、1科目でも得点が4割以下ですとその時点で不合格になるので注意しましょう。なお、科目合格はありません。

3-3.日程や申し込み方法など

潜水士の試験は、1月・4月・7月・10月に各地の安全衛生技術試験センターで行われます。センターの詳しい場所は安全衛生技術試験協会のホームページで確認してください。全国各地にあるわけではないので、遠方の人は宿泊準備がいることもあります。願書は、各センターや協会本部の窓口で配布されているほか、郵送もしてくれますので利用しましょう。必要事項を記入し、簡易書留で試験を受けたいセンターあてに送付します。電子申請は受け付けていないので注意してください。
受験料は6,800円です。

3-4.実技試験が行われないわけ

潜水士の試験には実技試験がありません。これは、潜水士の試験が「潜水作業中の危険や、安全対策を熟知しているか」を確かめることを目的としているからです。ダイビングの技術は、ダイビングスクールなどで取得します。そのため、潜水士の資格はダイバーとしての技術を証明することにはなりません。ダイバーの技術を証明したい場合は、民間資格などを利用しましょう。なお、警察・消防・海上保安庁・海上自衛隊などに入って潜水士の資格を取得した場合は、その経歴がダイバー技術の証明になります。

3-5.合格率と勉強方法のコツ

潜水士試験の合格率は、70~80%です。国家試験の中ではトップクラスの高い合格率といってよいでしょう。ただし、全く勉強をせずに合格できるほど易しい試験ではありません。前述したように、潜水士の試験は過去問をしっかり解けるまで勉強していれば、ほぼ間違いなく合格できるでしょう。仕事をしながら勉強をする場合は、通勤時間や昼休みを勉強時間にあてるとよいですね。ただし、いくら合格率が高い試験だといっても、一夜漬けはいけません。最低でも1か月前くらいから試験対策を行いましょう。週末まとめて勉強するよりも、1日30分づつでも勉強した方が力がつきます。

4.潜水士の試験に関するよくある質問

この項では、潜水士の試験に関する質問を紹介します。

Q.潜水士の試験は年に何度も受けても大丈夫ですか?
A.はい。問題ありません。

Q.潜水士の試験に電卓は持ち込めますか?
A.いいえ。不可です。計算問題は難しくないので、数をこなして慣れておきましょう。

Q.潜水士の試験は、独学でも大丈夫ですか?
A.はい。独学でも問題ありませんが、より効率的に勉強したい場合は通信教材などを利用しましょう。

Q.潜水士試験の過去問題は何年分解いておけばいいですか?
A.平成27年度以降3年分は解いておきましょう。

Q.潜水士の試験に合格した後で、ダイビング技術を習得してもいいですか?
A.はい。問題ありません。

まとめ

いかがでしたか? 今回は潜水士試験の合格につながる過去問活用方法などを紹介しました。過去問をしっかりと解いておけば、どんな問題が出ても対処できるはずです。参考書を読んで過去問を解くことをくり返し、知識を身につけましょう。