建築士学科講座

【1級】プロが教える科目別攻略方法

 

建築士の試験は、幅広い建築の分野から出題されます。
専門知識を身に付ける分野や理解を伴う分野など、試験対策に必要な学習は多岐に渡ります。それぞれの分野に応じた対策や取り組み方が重要になってきます。

学習期間は長い方がいいと言える部分もあるかもしれませんが、何年もかけるのは、効率やモチベーションの維持などを考えると好ましくありませんし、仕事に及ぶ影響も大きくなってきます。一定の期間を定め、集中して行うことが試験対策のポイントと言えます。

効率よく合格するために 勉強の前に知っておくべき4つのコツ

コツ
01

無理な計画を立てない。継続できるスケジュールを組むこと

合格までに必要な勉強時間は、人にもよりますが「1,000時間程度の勉強時間」が必要です。

多くの受験生は、試験対策の全体像が見えていない傾向があります。
そのため、大体1年前からぼちぼち始めれば大丈夫だろうと漠然と考えていたり、周りから得る情報から1年以上はかかると知っていても、なかなかエンジンがかからない人が多いです。

試験対策において重要なことは、最終目的である合格という結果を得るためです。
そのために、やるべきことを確実に実行することです。それができるかできないかで合否が変わってきますので、きちんとした(合格できる)スケジュールを組み、そのスケジュール通りに学習を進めていくことがとても重要になってくると言えます。

12ヶ月以上前から勉強を開始 / まだ経験・知識が少ない方

学習時間 1,000 ~ 1,200 時間程度
平日勉強時間 2時間
休日勉強時間 3 ~ 6時間

8ヶ月以上前から勉強を開始 / 学校を卒業しており、実務経験もある方

学習時間 800 ~ 1,000時間程度
平日勉強時間 1.5 ~ 2時間
休日勉強時間 3 ~ 4時間

以下ページにて、より細かい4タイプべつの勉強法をまとめておりますのでご確認ください。

【1級】4タイプ別勉強方法と対策
コツ
02

過去問題を繰り返し解いて、問題傾向や用語の意味を理解する。

学科試験では、過去問題と同様の問題が出題されることが多いです。

そのため、問題の傾向を把握するために過去問題をなるべくたくさん解くことがおすすめです。傾向を把握した上で再びテキストや動画教材で学習をすると、ポイントを抑えた効率のよい学習ができると思います。

過去問題を繰り返していると、わからない用語等が出てきて自分の苦手な分野もわかってきます。
その際は都度意味を調べたり、メモをとったりして、空いた時間などで復習し、苦手分野を克服できるようにしておくといいでしょう。

コツ
03

スキマ時間を活用し、効率よく多くの知識を定着させる。

デスクに向かう時間以外にも時間を有効活用することがとても重要です。

覚えることがたくさんある試験です。
一度学んだところでも記憶が曖昧になってしまったり、忘れてしまうことも多いでしょう。そのため反復して学習することが重要と言えます。

学習は、同じ3時間を行う場合、一度に3時間を行うより1時間を3回に分けた方が頭に定着しやすいと言われています。
短い時間でもいいので、スキマ時間は大いに利用してください。

コツ
04

勉強のスタイルを2つに分けて行う事

この試験の勉強方法ですが、大きく分けると2つのパターンがあります。

法規や構造力学など、理解を必要とする分野

ある程度時間を確保できる時に自宅などの落ち着いた場所で取り組むようにしてください。

特に学習の初期段階では集中して取り組むことができる時間と環境が必要です。
ある程度理解が進み、問題演習に取り組む段階になってきましたら短時間の取り組みでも大丈夫です。昼休みに数問解いてみるなど行なうのもいいでしょう。

計画や環境・設備、施工など、暗記を中心とする分野

学習の初期段階では落ち着いた環境で取り組んでもいいですが、覚える内容がある程度わかってきましたら、時間や場所にはこだわる必要はありません。

通勤時間 や休憩時間、寝る前など、隙間時間を利用することも有効です。トイレやお風呂に入る時間も、暗記学習に充てることが可能です。

計画 建築計画は知識を身に付ける内容がほとんどです。

建築計画において必要な知識を学びます。住宅をはじめ私たちは日常いろいろな建物を目にします。それらの計画について学びますので、多くの内容はイメージしやすく、比較的学習しやすい部分だと言えます。

深い理解を必要とせず、覚える内容もそれほど難しくないこの計画ですが、苦手な人が少ない反面、得意とす る人があまりいないというのがこの科目の特徴です。かけた時間分、点数は取れるようになると思いますので、定期的にテキストや問題に取り組み、少しずつ知識を増やしていくといいでしょう。

SATのおすすめ勉強法

  • テキストやビデオ講義の内容を確実に理解し、暗記が必要なものについてはきちんと暗記する
  • いろんな建物(公共施設や商業施設)を普段から注意深く見ておくようにする

環境・設備 計画と同じく効率よく知識を身に着ける事が重要な科目です。

環境は、全体的に、知識を身に付ける内容がほとんどです。
普段の生活に関わりのある気候や温度、色、音などは馴染みのある分野なので、ある程度は頭に入りやすいと思いますが、専門的な知識も要求されますので、できるだけ理解・知識を深めるようにしてください。

設備については日常ふれる部分も多いのですが、普段目にしない設備などは少しイメージが湧かないかもしれません。
ですが、覚えることによって正解できる内容ですし、覚える内容は限定的です。それぞれの設備について内容を整理し、暗記を中心に学習するようにしてください。

SATのおすすめ勉強法

  • テキストやビデオ講義の内容を確実に理解し、暗記が必要なものについてはきちんと暗記する
  • 目にすることができる設備があればどのような設備なのか確認してみる(その設備の名称や特徴をテキストと照らし合わせてみる)

法規 法令集を見ながら解答を行うことができます。

本試験において、法令集を見ながら解答を行うことができます。
ほぼ全ての受験生は、法令集を見ながら試験問題を解いています。

とは言え、建築基準法をはじめとする各建築関連法規の法文は数回読んだだけでは理解できない部分が多く、また内容量も多いので、法文に対する理解は試験までにきちんとしておく必要があると言えます。

法規の対策においてポイントとなるのは、内容を理解し覚えることもそうですが、法令集をいかに速く引くことができるか、と言えます。自分が調べたいところをいかに速く的確に引くことができるか、これが本番では重要になってきます。そのためには、法令集にインデックスを貼ったり、必要な法文に線引きを行ったり、自分なりに法令集を※カスタマイズすることが有効です。本番の試験では一番時間が足りないと思う科目になりますので、少しでも速く引けるよう法令集を工夫し、またできるだけ練習する経験を積んでください。

試験対策としては、構造力学と並び一番初めに取り組んでおいた方がいいと言える科目です。
少しでも早い時期に法令に対する理解を深めるようにしてください。この法規は、同じパターンの問題の出題が多いので、一度理解をするとその分得点できる問題が増え、高得点を狙いやすい科目と言えます。

法令集は毎年新しいものが販売されています。できるだけ最新のものを使用するようにしてください。

(※)試験で認められる範囲内で行なう必要があります。

SATのおすすめ勉強法

  • 法令集を自分仕様にする。法文を理解し法令集が素早く引けるようになる
  • 問題のパターンを身に付け、反射的に問題が解けるようになるまで演習問題を行う
  • 特に早い時期に取り組むようにする

構造 計算問題が苦手な方は早い時期の攻略を意識して取り組んでください。

大きく分けて、構造力学 / 各種構造 / 建築材料の3つの分野に分かれます。

構造力学については、主に計算問題となっており理解が必要な分野でもありますので、数学が苦手な人などは特に早い時期から攻略しておきたい分野と言えます。
文系の人など計算が苦手な人にとっては、構造力学以外の部分で点を稼ぐという考えもありますが、過去問演習を行って解き方をマスターすれば、比較的簡単に正解できる問題もありますので、時間がある早い時期に攻略し、1点でも多く点数を稼げるようになっておきたい言えます。

各種構造と建築材料については、そのほとんどが知識を身に付ける暗記が中心の分野になります。
特に建築材料については、普段目にするものも多いと思いますので、テキストと照らし合わせて材料名などを覚えるようにすると印象に残りやすいでしょう。

SATのおすすめ勉強法

  • テキストやビデオ講義の内容を確実に理解し、暗記が必要なものについてはきちんと暗記する。
  • 構造力学については、早い時期に取り組み、理解を確実にしておく。
  • いろんな種類の建物や材料を見る機会があれば見ておく。

施工 覚える内容はそれほど難しくなく、覚えることによって得点できる科目

建築現場で仕事をする人にとっては得意な分野になりますが、そうでない人にとってはあまりイメージが湧かない分野になります。
ただし、覚える内容はそれほど難しくなく、覚えることによって得点できる科目ですので、地道に根気よく学習を進めるようにしてください。

施工に限りませんが、テキストで学習する内容は、実物のものを見たり触れたりすると、よりイメージが湧き、記憶にも残るようになります。
なので、建築現場に行く機会が持てる人は、積極的に現場に足を運ぶといいでしょう。いろんなことがテキストとつながってくると思います。

また、建築現場に行く機会がない人も、少し街を歩けば建築している現場を見つけることができると思います。
囲いやシートで覆われており、内部が見えないところもあるかもしれませんが、その囲いも、試験に出てくる内容と思って見てください。
足場を組み立てている現場を見つければ、足場の違いも分かるようになってくると思います。何気に見過ごしている通勤路も、意識して見れば、学習材料に溢れていることに気が付くでしょう。

学習の取り組みですが、始めからみっちり覚えていくのではなく、まずは浅く全体的に一通り行なってから、 少しずつ深く、詳しく覚えていくようにしてください。

SATのおすすめ勉強法

  • テキストやビデオ講義の内容を確実に理解し、暗記が必要なものについてはきちんと暗記する。
  • 建築現場など、見る機会があれば積極的に見るようにする。

SATの教材では、各科目に対して最適な勉強が出来るよう教材を作成しております。
自慢の教材内容を一度ご確認ください。

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