電気工事士の試験内容や難易度は? 合格するための勉強法を徹底解説!

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電気は、私たちの生活になくてはならないものです。その電気を使うためには、配線などの工事が必要。しかし、電気は取り扱いを間違えると火災などの危険があります。そのため、電気工事に従事するためには電気工事士という国家資格が必要です。

そこで今回は、電気工事試験の内容や難易度についてご説明します。電気工事はあらゆる施設や一般住宅に必要なものです。ですから、取得しておけば就職の幅も広がるでしょう。電気工事士の資格に興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

  1. 電気工事士とはどんな資格?
  2. 電気工事士を取得するメリット
  3. 電気工事士の受験資格について
  4. 電気工事士の試験内容
  5. 電気工事士の難易度は?
  6. 電気工事士に合格するための勉強方法は?
  7. 電気工事士の試験内容に関するよくある質問
  8. おわりに

1.電気工事士とはどんな資格?

電気を扱う資格は複数ありますが、電気工事士とは自家用電気工作物または一般用電気工作物の工事を行える国家資格のことです。ちなみに、電気工作物とは一般家庭や商業施設、そのほかの電気を使う施設で使われている電気設備のこと。つまり、私たちの家や商業施設などで電気が使えるのは、電気の配線工事などが行われているからです。この配線工事は不用意に行うと、火災などが発生したり電気がショートしたりする危険があります。そのため、国家資格である電気工事士の資格を持った人でないと工事できないのです。

ちなみに、冷蔵庫やテレビなどの家電を設置する場合は、コンセントをさしこむだけですので電気工事ではありません。しかし、浴室テレビやエアコンなど配線をいじる場合は、電気工事士の資格を持った人が行うように推奨されています。(実際は、軽微な工事の場合は無資格でも黙認状態である)

また、コンセントの増設や分電盤内の工事は必ず電気工事士の資格保持者が行わなくてはなりません。電気工事士には一種と二種があり、二種は一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。一種は第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できるのです。さらに、ネオン工事や非常用予備発電装置の工事ができる「特種電気工事資格者」というものもあります。必要に応じて取得しましょう。

2.電気工事士を取得するメリット

電気工事は、電気工事士の資格がなければ行うことができません。ですから、電気工事を行う建築現場やリフォーム現場などはもちろんのこと、電気量販店にも需要があります。家電の設置に資格は必要ありませんが、場所によっては電気工事を行わなければ設置できないこともあるので、有資格者は重宝されるのです。また、ビルメン(ビルメンテナンス業務)業界にも、有資格者の需要はあります。もちろん、電気工事の資格を活用して独立することも可能です。

さらに、電気工事士の資格を取得していれば、講習を受けるだけで取得できる電気工事関係の資格もあります。ネオンサインの工事を行う資格や、自家発電器などの工事を行える資格です。資格を取得すれば、より仕事の幅も広がるでしょう。

3.電気工事士の受験資格について

電気工事士に受験資格はありません。ですから、どんな人でも受験できます。ただし、試験に合格しただけでは、まだ電気工事士にはなれません。試験合格後、各都道府県知事に電気工事士免状の交付を申請して取得します。これを忘れると電気工事を行えないので注意しましょう。

また、第一種電気工事士の場合は免許を交付してもらうのに、所定の実務経験が必要です。ですから、全く無関係の仕事をしていた人が第一種電気工事士の試験に合格しても、仕事に就けません。なので、第二種電気工事士の試験に合格して免許を交付してもらった後に実務経験を積み、その後に第一種電気工事士の試験を受験してできる工事範囲を広げていくことが一般的です。

電気工事士の資格を取得するには、電気技術者試験センターが主催する試験を受け、合格する必要があります。なお、第二種は専門学校や大学・職業訓練校など経済産業省が認定した学校を所定の単位を収めて卒業しても、取得可能です。第一種は、試験を受けて合格するまでは無資格無経験でも可能ですが、免許を取得するには、5年以上(電気関係の大学・短大などを卒業した場合は3年)の実務経験が必要になります。一度試験に合格すれば免許取得はいつでもできますので、第二種を認定校を卒業することで取得し、一種も試験を受けて合格した後に実務経験を積み、第一種の免許を取得する方もいるでしょう。

4.電気工事士の試験内容

電気工事士の試験は現在年2回実施されています。しかし、同一年度で受けられる試験は1回だけですので注意してください。
でも、平成27年度の2回目の試験を受けて平成28年度の1回目の試験を受けることはできます。ですから、何度も受験をしたい場合は本年度2回目の試験を受けた後、翌年度1回目の試験を受けてください。試験内容は筆記試験と技能試験があります。
筆記試験はマークシート方式になっていますので、全く勉強をしていなくても25%の確率で正解するでしょう。しかし、全く勉強をせずに合格できる試験ではありません。試験内容は電気の基礎理論や配線設計・工具の種類や材料・施工方法・計算方法、配線図です。どれも実践的なものが多いのが特徴になります。

実技試験は、問題用紙に描かれた単線図を基に自分で複線図を作成するのです。そして、その複線図を基に工具を使って施工します。ちなみに、材料は試験会場で配られますが、工具は自前です。ですから、電気工事士の資格を受けたい場合は実技試験に必要な工具を購入して試験にのぞみましょう。時間は40分間で、ほとんどの方は時間ぎりぎりまだかかって完成させます。つまり、電気工事士の試験は筆記試験でなく実技試験の勉強もしなければ合格できないのです。実技試験は何度も練習していれば、自然に手が動いて完成するといわれています。逆にいえば、一夜漬けはできません。実技試験だけは時間をかけて練習する必要があるでしょう。

電気工事士の試験は、第一種が年に1度、第二種が年に2度実施されます。しかし、受験は第一種第二種とも1回しか受けられないので注意しましょう。試験は毎年6月と10月に学科試験が実施され、合格すれば実地試験に進めます。受験料は第一種第二種共に9,300円で、申し込みは電気技術者試験センターのホームページから電子申請を行うのが便利です。

5.電気工事士の難易度は?

5-1.第一種の難易度

第一種の試験は、第二種に比べると出題される範囲が広く、計算問題の量も増えます。また、第二種の試験問題を解くのに必要な公式に加えて、電動機などの工事に使う公式も覚えなければなりません。さらに、問題では公式を複数使用する問題も出題されます。工業高校や専門学校・大学などで電気に関する知識を学んでいないと、独学だけで全く知識のない状態から合格に必要な知識を身につけることは少々難しいでしょう。

また、技能試験では実際に作成する電気工作物が複雑なものになります。平成29年度から試験の採点基準が変わり、ミスが許されなくなりました。なので、早さに加えて正確さも問われる試験になっています。第一種は、受験生のほとんどが実際に電気工事の現場で働いている人です。ですから、電気工作物の作り方が全く分からないという人はいないでしょう。しかし、「正確にミスなく作成できること」が問われる試験ですので、試験勉強をしっかりと行う必要があります。

5-2.第二種の難易度

電気工事士第二種の試験は、職歴や学歴問わず誰でも受けることができます。しかし、基礎的な電気の知識がしっかりと身についていないと、まず合格できません。電気の勉強は中学や高校の物理でやっただけという人は、学科試験に合格するだけの知識をまずは身につけましょう。試験は暗記問題と計算問題があり、計算問題は公式を間違えずに使えば、解ける問題です。

一方、技能試験は電気工作物を組み立てる技術を身につける必要があります。特に、道具の使い方や銅線を切ったり繋げたりする技術・図面を書き起こす技術などは必須です。電気工作物を時間内に組み立てる前に、まずはこれらを身につけましょう。

6.電気工事士に合格するための勉強方法は?

6-1.筆記試験の勉強方法

筆記試験は暗記と計算問題が中心です。電気工事士の資格は社会人にも人気のため、第一種も第二種も参考書・過去問題共にたくさんの種類が販売されています。高校・大学・専門学校で電気に関する学部を専攻した人ならば、筆記試験は独学でも十分に合格できるでしょう。しかし、全く知識のない状態から勉強を始める場合は、参考書を読んでも内容が理解できないこともあります。そのような場合は、SATの教材がおすすめです。テキストだけでなく、専門の講師による講義を収録したDVDやeラーニングもついてきますので、市販の参考書よりも分かりやすく、効率的に勉強ができます。また、分からないことはすぐにメールで質問もできるので、疑問点がすぐに解消できるでしょう。

6-2.技能試験の勉強方法

電気工事士の実技試験には、工具が必要です。第一種を受験する方は工具を持っている方がほとんどでしょう。第二種を受験する方は、以下のような道具が必要です。

  • ペンチ
  • ドライバー(マイナス・プラス)
  • ナイフ
  • スケール
  • ウォーターポンププライヤー
  • リングスリーブ用圧着工具

これらの道具は、インターネットショップで通販もされています。また、第二種の場合は、道具の使い方や銅線を切ったり繋げたりする技術・図面を書き起こす技術なども身につけなければなりません。電気工作物を正確に組み立てる技術を身につけるのは、その後です。練習用の材料と参考書が一緒になった教材も販売されていますが、写真だけでは、工作物を組み立てられるように材料を処理する過程が理解できない、という人もいるでしょう。SATの教材ならば、技能試験対策として、詳しい工程の映像が入ったDVDがついてきます。それを確認しながらまねることにより、技術が効率的に身につくでしょう。

7.電気工事士の試験内容に関するよくある質問

Q.電気工事士の試験は、全く電気の知識がない人でも合格できますか?
A.はい。きちんと勉強すれば大丈夫です。

Q.電気工事士の実務経験にはどのようなものがありますか?
A.電気工事を行っていれば、大丈夫ですが、家電の設置や電気機器の目視だけの点検などは含まれません。

Q.電気工事士の試験は、未成年でも受験できますか?
A.はい。工業高校などは学校ぐるみで受験することもあるでしょう。

Q.実技試験で工具を忘れた場合は、貸してくれますか?
A.いいえ。貸してもらえませんので、絶対に忘れないようにしてください。

Q.工具は、ホームセンターでも入手できますか?
A.はい。購入可能です。

8.おわりに

いかがでしたか? 今回は電気工事士の試験内容や難易度についてご説明しました。
まとめると

  • 電気工事士とは、電気工作物の工事を行える資格である。
  • コンセントを増設したり配電盤の工事をしたりするためには、必ず電気工事士の資格が必要。
  • 電気工事士の試験には筆記のほかに実技試験がある。
  • 合格率は50%と低くはないが、実技試験が合否の鍵を握る。

ということです。実技試験の対策は難しそうに思えるかもしれません。しかし、配線図が読めるようになれば、決して難しくはないそうです。それよりも、限られた時間でミスなく提出物を組み立てる正確さとスピードが求められるでしょう。ですから、時間を計って何度も過去問をくりかえすことが大切です。ちなみに筆記試験は物理の基礎的知識と電気の知識があれば理解できます。電気主任技術者試験よりもより実践的な試験だと理解しておくとよいでしょう。前述したように一夜漬けはききませんから、早めに勉強を始めてください。