【解説】誘導灯の設置基準とは? 必要性や種類・消防設備士について

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誘導灯とは、急な災害時に避難がしやすいよう、避難口や避難方向を指示するための照明設備を指しています。多くは避難口に通じる通路に設置されており、非常時には誘導灯が指し示す方向を辿(たど)ることで、避難口にたどり着くことができるのです。重要な誘導灯だからこそ、設置基準が定められています。さらに、誘導灯の設置や点検に役立つ資格を取得したほうが、スムーズに作業ができるでしょう。本記事では、誘導灯の基礎知識や種類・設置基準・設置や点検・消防設備士の資格について説明します。

  1. 誘導灯の基礎知識
  2. 誘導灯の種類
  3. 誘導灯の設置基準
  4. 誘導灯の設置や点検について
  5. 消防設備士について
  6. 誘導灯と関連資格に関してよくある質問

この記事を読むことで、誘導灯の設置基準や点検・関連資格などについて知ることができます。気になっている方はぜひ参考にしてください。


1.誘導灯の基礎知識

いざというときのために重大な役割を果たす誘導灯は、正常に作動するからこそ役立つものです。設置基準や点検について知る前に、基礎知識を身につけておきましょう。

1-1.誘導灯とは

スーパーマーケットやオフィスビルなどで、非常口を見たことがある人は多いでしょう。非常口の表示は誘導灯の1種で、避難を容易にするために避難口や避難方向を指示するための照明設備です。消防法施行令第26条と、各地方自治体の火災予防条例によって、人の多く集まる場所に設置が義務づけられています。

1-2.目的・必要性・重要性

誘導灯は、火事や地震などの災害時に、建物内の人々を安全な場所へ誘導する大切な照明器具です。突然の災害時に、きちんとした誘導器具がなければ、多くの人たちが危険な場所で立ち止まってしまいます。たとえば、火災が起きたときは、炎だけでなく煙にも包まれるでしょう。すぐに、酸素が確保できる外へ逃げなければなりませんよね。周囲が暗闇の中、照明器具が稼働していればその灯(あかり)をたどって脱出できます。

1-3.電源について

通常、誘導灯は常用電源により点灯しています。火災や断線・停電などの非常時には、自動的に非常電源に切り替わる仕組みです。そのため、電源が確保できなくとも、暗闇の中で効果を発揮することができます。ただし、誘導灯に備わっているバッテリーの寿命は、4~6年です。この期間を過ぎると、バッテリーの容量不足で誘導灯が役割を果たせなくなります。

1-4.非常灯との違い

非常灯と誘導灯を併用すれば、効果がアップします。非常灯とは、停電時に室内や廊下を照らす機能を有しており、避難誘導のための電灯です。人が集まる場所で、火災や事故などが発生した場合でも、人々を安全な場所へ誘導することができます。誘導灯と非常灯の違いは、使用目的です。誘導灯は非常口や避難経路を照らすためのものですが、非常灯は部屋や避難経路を照らすための器具となります。つまり、誘導灯は道筋を案内するガイド、非常灯は非難を速やかに実行するための灯(あかり)ですね。