土木施工管理技士の年収はどのくらい? 資格の種類ごとに解説!

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土木工事とは、橋や道路・トンネル・鉄道など建物以外の建設工事全般のことです。公共工事として行われることが多く、2020年に開催される東京オリンピックに向けて、工事数は増加の一途をたどっています。それに伴い、技術者の需要も高まっているのです。土木工事自体は、無資格でも行うことができます。しかし、施工計画や工程管理・安全管理など、技術上の管理業務に就くためには、土木施工管理技士の資格が必要です。取得を目指し、勉強に励んでいる方も多いことでしょう。

そこで、今回は土木施工管理技士の年収や仕事内容についてご紹介します。

  1. 土木施工管理技士の基礎知識
  2. 土木施工管理技士の年収はどのくらい?
  3. 土木施工管理技士の将来性
  4. 土木施工管理技士の資格を取得する方法
  5. 土木施工管理技士に関するよくある質問

この記事を読めば、土木施工管理技士の資格を取得するメリットもよく分かるでしょう。土木施工管理技士の資格取得を目指している方も、ぜひ読んでみてくださいね。


1.土木施工管理技士の基礎知識

はじめに、土木施工管理技士とはどのような資格か、ということをご紹介します。有資格者になると、どのような仕事を行うことができるのでしょうか?

1-1.土木施工管理技士とは?

土木施工管理技士とは前述したように、土木工事の施工計画や安全管理・工程管理など技術上の管理を行うことができる資格です。土木工事は橋や道路・鉄道・トンネルなどの大がかりなものですから、たくさんの技術者が関わります。施工管理技士は主任技術者や監理技術者として、技術者たちを束ね、施工計画通りに工事を進めて行くのが主な仕事です。また、労働災害が発生しないよう、工事現場全体に気配りをしておく必要もあります。

1-2.土木施工管理技士の種類

土木施工管理技士には、1種と2種があります。1種は、すべての土木工事で主任技術者や監理技術者になることが可能です。2級は、土木・鋼構造物塗装・薬液注入に分かれており、取得した工事の施工計画や工程管理を行うことができます。2級を取得してから実務経験を積み、1級にチャレンジする方もいるのです。

1-3.土木施工管理技士の資格を取得するメリット

前述したように、土木工事は規模が大きな分、施工計画や工程管理が重要です。施工計画を正確に立て、それに沿って工程管理を行うことのできる経験豊富な技士は、あちこちで引っ張りだこになることも珍しくありません。土木施工管理技士の資格を取得してすぐに昇給や昇進が可能になるわけではありませんが、実務経験を積んで技術を磨くほど、収入は増えていきやすいでしょう。
特に、1級を取得して実務経験を積んだ人は、定年を迎えても現場監督として活躍し続ける方もたくさんいます。

2.土木施工管理技士の年収はどのくらい?

2-1.2級土木施工管理技士の場合

2級土木施工管理技士は、主任技術者にはなれても監理技術者に選任されることはできません。また、1級よりも短い実務経験で受験資格が得られるので、1級取得者に比べると技術的に未熟な人も多いでしょう。そのため、年収は300万~350万円が相場です。ただし、長い実務経験を積んでから2級を取得した場合、資格手当がもう少し高額になることもあるでしょう。

2-2.1級土木施工管理技士の場合

1級土木施工管理技士は、監理技術者の選任を受けることができます。また、1級の試験を受けるためには、2級よりも長い実務経験が必要です。そのため、1級を取得した場合、資格手当などと合わせて年収は400万~が相場になります。実務経験次第では、600万~700万円まで収入がアップすることもあるでしょう。

2-3.収入をアップさせる方法

土木施工管理技士として年収をアップさせるためには、経験を積むことが一番です。資格を持っていれば、転職でも有利になります。工事責任者を少しでもたくさん経験できる職場で働いたり、より大きな会社に即戦力として採用されたりすれば、給与もアップするでしょう。土木施工管理技士は資格を取得すれば終わりではなく、それを活用して仕事することが大切です。

3.土木施工管理技士の将来性

土木施工管理技士は、土木工事を行う現場には必ず必要です。日本では、毎年たくさんの土木工事が行われています。特に、公共工事では大規模な工事が行われることが多く、新たに作るだけでなく、修理や造り替えも盛んに行われているのです。ですから、土木施工管理技士の仕事も、亡くなることはありません。将来性は十分あるといえます。

4.土木施工管理技士の資格を取得する方法

この項では、土木施工管理技士の資格を取得する方法についてご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

4-1.資格取得の方法

土木施工管理技士の資格を取得するには、全国建築研修センターが主催する試験を受け、合格する必要があります。一定期間の実務経験がないと受験資格が得られませんので、資格を取得するには、まず土木工事業者に就職し、実務経験を積みましょう。必要な実務経験の期間は、学歴によって異なります。詳しくは研修センターのホームページを確認してください。

4-2.試験科目など

土木施工管理技士の試験は、土木工学・施工管理法・ 法規の学科試験と施工管理法の実地試験があります。2級は、土木・鋼構造物塗装・薬液注入に分かれていますので、施工管理法については、選択したものについて問われるのです。

実地試験は、経験記述が必須問題、安全管理や品質管理・土工などの選択問題があります。経験記述とは、今まで自分が行ってきた土木工事を例に出して問題を解くもので、一種の論文です。
学科試験に合格しなければ実地試験を受けることはできません。実地試験にだけ不合格になった場合は、翌年に限り学科試験が免除されます。この他、技術士など特定の資格を取得していても学科試験が免除されるので、センターのホームページを確認してください。

4-3.試験の申し込み方や試験日など

土木工事施工管理技士の試験は、毎年7月~翌年2月にかけて行われます。昨年までは年1回の実施だったのですが、2017年度から2級の土木の学科のみ、年2回実施されることになりました。ちなみに、2017年度第1回試験日は12月19日・第2回試験日が2月25日です。実地試験は今まで通り年1回ですので、気をつけましょう。2月に行われる学科試験に合格した場合、実地試験は翌年の2月になります。1級は、昨年通り年1回の試験です。

試験を受けるには、センター経由で願書を購入して必要事項を記入のうえ、簡易書留郵便で送付します。電子申請は行っていないので注意しましょう。添付書類も忘れずにつけてください。書類に不備があれば受け付けてもらえません。学科試験免除の場合は、センターから通知が来ますので、それに従って申し込みましょう。

試験は、全国10か所程度で行われます。遠方の人は宿泊場所の確保も必要です。

4-4.試験勉強の方法

土木施工管理技士の試験は、60%以上の得点率で合格です。合格率は28%~37%程度と施工管理技士の中では高い方ですが、それでも半数以上が不合格になる試験と考え、勉強にのぞみましょう。特に実地試験は合格率が低いので、学科試験に合格したら、すぐに勉強を始めるといいですね。

土木施工管理技士の勉強方法は、独学や予備校・通信教材の利用などの方法があります。予備校は、直前講習や実地試験だけの講座などもありますので、必要なものを受講しましょう。独学で行う場合は、過去問題集や参考書を購入して勉強します。過去問解説集などもありますので、書店で中を確認してから、理解しやすそうなものを購入しましょう。ネットショップでも、中身を確認できるサイトがあります。

独学で勉強し続ける自信がないという方や、一発合格を狙いたい方は通信教材を利用してみましょう。SATの教材はブック式の参考書だけでなく、専門の講師が行った講義を収録したDVDやeラーニングもついてきます。予備校に通っているような気持ちで勉強できますし、不明点はすぐにメールで質問可能です。

5.土木施工管理技士に関するよくある質問

Q.土木施工管理技士は、2級から1級へステップアップしていかなくてはならない資格でしょうか?
A.実務経験があれば、2級を取得せずに1級にチャレンジしても問題はありません。

Q.建築物の施工経験は、実務経験に当たりますか?
A.あたりません。土木工事であることが必要です。

Q.土木施工管理技士は独立できるでしょうか?
A.必ず特定の建設会社に所属している必要があるので、できません。

Q.資格手当などがつく会社はありますか?
A.多くの会社が資格手当をつけているでしょう。

Q.土木施工管理技士は、転職にも有利ですか?
A.はい。特に1級は40代・50代になっても有利な条件で転職できるでしょう。

6.おわりに

いかがでしたか? 今回は、土木施工管理技士の年収を中心に解説しました。ベテランになるほど重宝される資格なので、受験資格を得たら、できるだけ早い時期に取得を目指しましょう。2級に合格できれば、1級の合格も十分狙えます。