【必読】雑用水の水質検査とは? 必要項目と資格を詳しく解説します!

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私たちの暮らしには、飲用水以外にも大量の水が使われています。たとえば、公園の噴水・トイレの洗浄水・清掃用水などです。こうした雑用水の水質検査は、一定の水質を維持するために行います。定期的に検査をしてきちんと管理することで、悪臭や雑菌・害虫の発生を防ぎ、快適に使用できるのです。今回は、雑用水の水質検査について詳しく解説します。

  1. 雑用水の水質検査とは
  2. 雑用水の水質検査を詳しく学ぼう
  3. 雑用水の水質検査とビル管理士について
  4. ビル管理士について知っておきたいこと
  5. ビル管理士の資格取得について
  6. 雑用水の水質検査に関するよくある質問

この記事を読むことで、雑用水の水質検査に関する基本を理解し、必要な資格取得に向けて適切な準備を進めることができます。まずは、記事をじっくり読んでみてください。


1.雑用水の水質検査とは

雑用水の水質検査に関する基本を解説します。水質検査の概要や関連法律のほか、必要性や重要性について理解してください。

1-1.雑用水とは

雑用水とは、飲用以外の目的で使用する水のことです。たとえば、散水・公園の噴水・便所の洗浄水などがあります。いずれも人体と直接接しないことから、飲用基準を満たさなくても利用可能です。たとえば、近年では雨水を雑用水に流用するなどのケースが増えています。

1-2.雑用水の水質検査について

雑用水は、飲用目的ではありません。しかし、雑菌や薬品などの汚染を受けた水では、環境衛生に大きな影響を及ぼします。そのため、水質検査を定期的に行って、一定の基準を満たす状態を維持する必要があるのです。

1-3.雑用水の水質検査の必要性・重要性

雑用水は、人体に直接触れず、飲用でもありません。しかし、一定の基準を設置しておくことで、雑菌や病原菌による汚染・悪臭や害虫の発生を抑えることができ、清潔な環境を保つことができます。環境保全のためにも、水質検査を定期的に行い、管理することは重要です。

2.雑用水の水質検査を詳しく学ぼう

雑用水の水質検査について、基準・内容や項目・決まりごとなど詳しく解説します。

2-1.雑用水の水質検査の基準について

2003年(平成15年)4月に改正された「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」では、以下の見直しが行われました。

  • 特定建築物の範囲の見直し
  • 建築物環境衛生管理基準の見直し
  • 給水装置の維持管理基準の見直し

上記のうち、給水装置の維持管理基準の見直しにより、飲料水以外の雑用水にも、水質検査の義務が発生したのです。

2-2.雑用水の水質検査の内容や項目とは

雑用水の水質検査では、以下の内容を検査し各基準を満たすことが求められます。なお、水洗便所の洗浄水用に限り、濁度は検査不要です。

  • pH値:5.8以上8.6以下
  • 臭気:異常でないこと
  • 外観:ほとんど無色透明であること
  • 遊離残留塩素:0.1mg/L以上であること
  • 大腸菌:検出されないこと
  • 濁度:2度以下

2-3.雑用水の水質検査の決まりごと

雑用水の水質検査は、項目ごとに検査頻度が決まっています。

  • pH値・臭気・外観・遊離残留塩素:7日以内ごとに1回
  • 大腸菌・濁度:2か月以内ごとに1回

2-4.雑用水の水質検査はどこで誰が行う?

雑用水の水質検査は、誰でもできるものではありません。法律で指定を受けた検査項目を、正しい方法で行う必要があります。そのため、ビル管理士の資格取得者が行うのです。雑用水の水質検査の対象となるものは、水洗トイレ用の貯水タンクの中の水・噴水の水・散水用の水などがあります。

3.雑用水の水質検査とビル管理士について

雑用水の水質検査における主な任務など、詳しく解説します。

3-1.ビル管理士とは

ビル管理士とは、建築物環境衛生管理技術者の略称です。事業主は、面積3000平方メートル以上の特定建築物において、ビル管理士を選任する義務があります。ビル管理士は、特定の建築物で所有者や占有者などに対して意見を述べる権限と義務がある資格です。具体的な任務には、建築物内部の環境衛生の維持・管理(排水・下水の管理・廃棄物対策・害虫駆除など)などがあります。

3-2.水質検査におけるビル管理士の任務について

ビル管理士は、水質検査において以下の任務があります。

  • 飲用水においては飲用基準を満たす状態の維持・管理
  • 雑用水においては一定の水質基準を満たす状態の維持・管理

なお、異常を発見したときは、速やかに改善対策を行う必要があります。また、経過を記録し、保健所に報告することも必要です。

3-3.雑用数の水質検査とビル管理士に関するそのほかのこと

雑用水の水質検査については、外部機関に委託する企業が増えています。そのため、ビル管理士の資格取得者は、水質検査会社に就職して活躍することも可能です。一般企業では、ビル管理士の仕事のほかにも、マネージメントを任される場合もあるでしょう。専門職として検査業務に深くかかわりたい場合は、一般企業よりも水質検査会社を選んだ方が希望に添うこともあります。

4.ビル管理士について知っておきたいこと

ビル管理士について主な業務や職場・資格取得のメリットなど詳しく解説します。

4-1.ビル管理士の主な業務や職場について

ビル管理士の主な業務と職場について、それぞれ確認しておきましょう。

4-1-1.ビル管理士の主な業務

ビル管理士は、以下のような業務に当たります。ビル運営に関して、快適な環境を維持するために働いているのです。

  • ビルの維持管理業務の計画立案
  • ビルの維持管理業務の実施
  • 測定・検査の実施と評価
  • 問題点の発見と改善計画および実施

4-1-2.ビル管理士の主な職場

ビル管理士が活躍する職場には、下記のようなところがあります。特に、大型施設でビル管理士の選任義務があるところが多くなるでしょう。

  • 映画館
  • デパート・大型スーパー
  • ショッピングモール
  • 博物館・美術館
  • 結婚式場
  • 学校
  • ホテル

4-2.ビル管理士の資格について

ビル管理士の資格を得るには、年1回実施している国家試験に合格するか規定の講習を修了する必要があります。ビル管理士の資格は国家資格であり、ビル管理全般のプロとして公的に認められたものです。特定建築物を所有する企業では、必ずビル管理士を選任する必要があるため、さまざまなメリットが多くあります。なお、主な関連資格としては以下を参考にしてください。

  • 衛生管理者:労働環境の衛生管理全般を行う
  • 電気主任技術者:電気設備の工事・保守・運用などの保安を行う
  • 電気工事士:電気設備の工事や保安を行う
  • ボイラー技士:ボイラーの運用・管理を行う

4-3.ビル管理士の資格取得のメリット

ビル管理士の資格取得には、多くのメリットがあります。主なものは、下記をご覧ください。

  • ビル管理士の選任義務がある企業にとって必要不可欠な人材となれる
  • 求人が安定しており長く仕事を続けることができる
  • 仕事の幅や責任が増し、昇進や昇給の手がかりとなる
  • ビル管理にまつわるプロとして転職に有利になる

5.ビル管理士の資格取得について

ビル管理士の資格取得について詳しく解説します。資格試験の内容や勉強法など参考にしてください。

5-1.ビル管理士の資格試験について

ビル管理士の資格試験について、受験資格・試験概要・試験内容・難易度と合格率ご覧ください。

5-1-1.受験資格

ビル管理士の試験を受けるためには、環境衛生上の維持管理に関する実務経験が2年以上あることが必要です。たとえば、以下の内容に関する実務経験となります。

  • 空気調和設備管理
  • 給水・給湯設備管理(貯水槽の維持管理を含む)
  • 排水設備管理(浄化槽の維持管理を含む)
  • ボイラ設備管理
  • 電気設備管理(変電・配電等だけの業務を除く)
  • 清掃および廃棄物処理
  • ねずみ・昆虫等の防除

より詳しいことは、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターの建築物環境衛生管理技術者試験案内ページを参照ください。

5-1-2.試験概要

ビル管理士の試験概要については、下記を参考にしてください。

  • 試験日:1年1回10月初旬ごろ
  • 試験地:札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・福岡市
  • 受験料:13,900円
  • 申し込み方法:願書を郵送もしくはダウンロードして記入後、郵送
  • そのほかの注意点:願書の受け付けは5月初旬から6月中旬ごろまで

5-1-3.試験科目

ビル管理士の試験科目については、以下を参考にしてください。

  • 建築物衛生行政概論
  • 建築物の構造概論
  • 建築物の環境衛生
  • 空気環境の調整
  • 給水および排水の管理
  • 清掃
  • ねずみ・昆虫等の防除

試験は筆記試験(マークシート方式)だけとなり、午前と午後で3時間ずつ合計6時間行われます。

5-1-4.難易度と合格率

ビル管理士の合格率は、過去46回の平均で18.8%です。10人受験して1人もしくは2人だけが合格できると考えれば難易度は高いといえます。試験では満点を取る必要はありません。試7科目の合計で65%以上、かつ、各科目40%以上の正解で合格できます。きちんと計画を立てて、効率よく勉強を続ければ突破できる試験です。合格率の低さによって最初からあきらめないようにしましょう。

5-2.ビル管理士の資格取得の勉強法・テキスト・教材など

ビル管理士の資格試験合格のためには、要点を押さえた勉強が必要不可欠です。勉強のコツやおすすめのテキスト・教材を紹介するので参考にしてください。

5-2-1.ビル管理士の勉強のコツ

ビル管理士の勉強は、計画を立ててコツコツと続けることが大切です。試験は年に1回だけのチャンスとなります。早めに計画を立てて始めることで、無理なく試験当日を迎えることが可能です。暗記ものに関しては、毎日10分程度を当てるといいでしょう。通勤中や帰宅後に行う習慣をつけると楽です。また、試験対策に欠かすことができないものとして、過去問の攻略があります。過去問は、試験の傾向をつかむだけでなく、試験形式に慣れるためにも重要です。なお、過去3年分については公益財団法人日本建築衛生管理教育センターのホームページからダウンロードできます。

5-2-2.ビル管理士の勉強でおすすめのテキスト・教材

ビル管理士の勉強は、市販のテキストや教材をうまく利用すると効率よく進めることができます。書店やインターネットでいろいろと探してみるといいでしょう。購入しただけで安心せず、当日から手を付け始めるようにしましょう。問題を解いた後は、必ず答え合わせをし、間違ったところは必ず理解しておいてください。なお、当SATではビル管理士の資格取得講座をご用意しています。DVDによる臨場感あふれる講義とわかりやすいテキストなど、とてもご好評をいただいているのでぜひ参考にしてください。

6.雑用水の水質検査に関するよくある質問

最後に、雑用水の水質検査に関するよくある質問に回答します。ビル管理士の資格についても不明な点をなくしておきましょう。

6-1.トイレの手洗い用の水も雑用水ですか?

トイレの手洗い用の水は、人体に触れることになります。そのため、雑用水扱いではなく飲用水として扱われることを覚えておきましょう。水質検査においても、飲用水としての基準を満たす必要があります。

6-2.雑用水の水質検査の結果は何年保存するべきですか?

雑用水の水質検査は、5年間保存することが義務です。また、すぐに過去の検査状況を確認できるように整理・記入する必要があります。ビル管理士は、水質検査記録の管理も職務のひとつです。なお、5年以上経過した記録に関しては、廃棄・処分しても構いません。

6-3.雑用水の水質検査を怠った場合の影響は?

雑用水は、直接人体に触れることがないために、水質検査においても飲用水より軽視されがちです。しかし、水質検査を怠っていいということではありません。異常が発生した場合、放置してしまうと汚染が進み、悪臭・害虫の発生をはじめ、環境に悪影響を与えます。雑用水の水質検査は、常に衛生的で安全な環境を維持するためのものであることを忘れないでください。

6-4.ビル管理士の資格があれば転職時にブランクがあっても大丈夫ですか?

ビル管理士は、ビル管理のプロとして引く手あまたの存在です。そのため、数か月程度のブランクがあっても、経験と知識をアピールできれば大丈夫でしょう。ただし、なぜブランクがあるのかについては、正当な理由を説明できるようにしてください。なんとなく数か月が過ぎてしまったなどの理由では、ビル管理の資格を持っていても印象がよくありません。

6-5.ビル管理士試験には科目合格制度がありますか?

ビル管理士試験には科目合格制度がないため、不合格のときは翌年度以降改めてすべての科目を受験する必要があります。得意科目で高得点を獲得しても1科目でも正答率が40%に満たない場合は不合格です。不得意科目は早めに対策をして、得点力を上げておきましょう。

まとめ

今回は、雑用水の水質検査に関して詳しく解説しました。飲用ではないものの、雑用水を一定の基準で維持することは、環境衛生の面でとても重要です。ビル管理士は、雑用水の水質検査に関する知識を持つプロとして、企業から引く手あまたの資格といえます。資格取得者は転職にも有利となるため、ビル管理の仕事に興味がある人は、資格取得を目指しましょう。資格試験合格のためには、きちんと計画を立ててコツコツと進めることが大切です。過去問の研究と自分に合ったテキスト・教材を活用すれば合格を手にできることでしょう。

1.雑用水の水質検査とは

雑用水の水質検査に関する基本を解説します。水質検査の概要や関連法律のほか、必要性や重要性について理解してください。

1-1.雑用水とは

雑用水とは、飲用以外の目的で使用する水のことです。たとえば、散水・公園の噴水・便所の洗浄水などがあります。いずれも人体と直接接しないことから、飲用基準を満たさなくても利用可能です。たとえば、近年では雨水を雑用水に流用するなどのケースが増えています。

1-2.雑用水の水質検査について

雑用水は、飲用目的ではありません。しかし、雑菌や薬品などの汚染を受けた水では、環境衛生に大きな影響を及ぼします。そのため、水質検査を定期的に行って、一定の基準を満たす状態を維持する必要があるのです。

1-3.雑用水の水質検査の必要性・重要性

雑用水は、人体に直接触れず、飲用でもありません。しかし、一定の基準を設置しておくことで、雑菌や病原菌による汚染・悪臭や害虫の発生を抑えることができ、清潔な環境を保つことができます。環境保全のためにも、水質検査を定期的に行い、管理することは重要です。

2.雑用水の水質検査を詳しく学ぼう

雑用水の水質検査について、基準・内容や項目・決まりごとなど詳しく解説します。

2-1.雑用水の水質検査の基準について

2003年(平成15年)4月に改正された「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」では、以下の見直しが行われました。

  • 特定建築物の範囲の見直し
  • 建築物環境衛生管理基準の見直し
  • 給水装置の維持管理基準の見直し

上記のうち、給水装置の維持管理基準の見直しにより、飲料水以外の雑用水にも、水質検査の義務が発生したのです。

2-2.雑用水の水質検査の内容や項目とは

雑用水の水質検査では、以下の内容を検査し各基準を満たすことが求められます。なお、水洗便所の洗浄水用に限り、濁度は検査不要です。

  • pH値:5.8以上8.6以下
  • 臭気:異常でないこと
  • 外観:ほとんど無色透明であること
  • 遊離残留塩素:0.1mg/L以上であること
  • 大腸菌:検出されないこと
  • 濁度:2度以下

2-3.雑用水の水質検査の決まりごと

雑用水の水質検査は、項目ごとに検査頻度が決まっています。

  • pH値・臭気・外観・遊離残留塩素:7日以内ごとに1回
  • 大腸菌・濁度:2か月以内ごとに1回

2-4.雑用水の水質検査はどこで誰が行う?

雑用水の水質検査は、誰でもできるものではありません。法律で指定を受けた検査項目を、正しい方法で行う必要があります。そのため、ビル管理士の資格取得者が行うのです。雑用水の水質検査の対象となるものは、水洗トイレ用の貯水タンクの中の水・噴水の水・散水用の水などがあります。

3.雑用水の水質検査とビル管理士について

雑用水の水質検査における主な任務など、詳しく解説します。

3-1.ビル管理士とは

ビル管理士とは、建築物環境衛生管理技術者の略称です。事業主は、面積3000平方メートル以上の特定建築物において、ビル管理士を選任する義務があります。ビル管理士は、特定の建築物で所有者や占有者などに対して意見を述べる権限と義務がある資格です。具体的な任務には、建築物内部の環境衛生の維持・管理(排水・下水の管理・廃棄物対策・害虫駆除など)などがあります。

3-2.水質検査におけるビル管理士の任務について

ビル管理士は、水質検査において以下の任務があります。

  • 飲用水においては飲用基準を満たす状態の維持・管理
  • 雑用水においては一定の水質基準を満たす状態の維持・管理

なお、異常を発見したときは、速やかに改善対策を行う必要があります。また、経過を記録し、保健所に報告することも必要です。

3-3.雑用数の水質検査とビル管理士に関するそのほかのこと

雑用水の水質検査については、外部機関に委託する企業が増えています。そのため、ビル管理士の資格取得者は、水質検査会社に就職して活躍することも可能です。一般企業では、ビル管理士の仕事のほかにも、マネージメントを任される場合もあるでしょう。専門職として検査業務に深くかかわりたい場合は、一般企業よりも水質検査会社を選んだ方が希望に添うこともあります。

4.ビル管理士について知っておきたいこと

ビル管理士について主な業務や職場・資格取得のメリットなど詳しく解説します。

4-1.ビル管理士の主な業務や職場について

ビル管理士の主な業務と職場について、それぞれ確認しておきましょう。

4-1-1.ビル管理士の主な業務

ビル管理士は、以下のような業務に当たります。ビル運営に関して、快適な環境を維持するために働いているのです。

  • ビルの維持管理業務の計画立案
  • ビルの維持管理業務の実施
  • 測定・検査の実施と評価
  • 問題点の発見と改善計画および実施

4-1-2.ビル管理士の主な職場

ビル管理士が活躍する職場には、下記のようなところがあります。特に、大型施設でビル管理士の選任義務があるところが多くなるでしょう。

  • 映画館
  • デパート・大型スーパー
  • ショッピングモール
  • 博物館・美術館
  • 結婚式場
  • 学校
  • ホテル

4-2.ビル管理士の資格について

ビル管理士の資格を得るには、年1回実施している国家試験に合格するか規定の講習を修了する必要があります。ビル管理士の資格は国家資格であり、ビル管理全般のプロとして公的に認められたものです。特定建築物を所有する企業では、必ずビル管理士を選任する必要があるため、さまざまなメリットが多くあります。なお、主な関連資格としては以下を参考にしてください。

  • 衛生管理者:労働環境の衛生管理全般を行う
  • 電気主任技術者:電気設備の工事・保守・運用などの保安を行う
  • 電気工事士:電気設備の工事や保安を行う
  • ボイラー技士:ボイラーの運用・管理を行う

4-3.ビル管理士の資格取得のメリット

ビル管理士の資格取得には、多くのメリットがあります。主なものは、下記をご覧ください。

  • ビル管理士の選任義務がある企業にとって必要不可欠な人材となれる
  • 求人が安定しており長く仕事を続けることができる
  • 仕事の幅や責任が増し、昇進や昇給の手がかりとなる
  • ビル管理にまつわるプロとして転職に有利になる

5.ビル管理士の資格取得について

ビル管理士の資格取得について詳しく解説します。資格試験の内容や勉強法など参考にしてください。

5-1.ビル管理士の資格試験について

ビル管理士の資格試験について、受験資格・試験概要・試験内容・難易度と合格率ご覧ください。

5-1-1.受験資格

ビル管理士の試験を受けるためには、環境衛生上の維持管理に関する実務経験が2年以上あることが必要です。たとえば、以下の内容に関する実務経験となります。

  • 空気調和設備管理
  • 給水・給湯設備管理(貯水槽の維持管理を含む)
  • 排水設備管理(浄化槽の維持管理を含む)
  • ボイラ設備管理
  • 電気設備管理(変電・配電等だけの業務を除く)
  • 清掃および廃棄物処理
  • ねずみ・昆虫等の防除

より詳しいことは、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターの建築物環境衛生管理技術者試験案内ページを参照ください。

5-1-2.試験概要

ビル管理士の試験概要については、下記を参考にしてください。

  • 試験日:1年1回10月初旬ごろ
  • 試験地:札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・福岡市
  • 受験料:13,900円
  • 申し込み方法:願書を郵送もしくはダウンロードして記入後、郵送
  • そのほかの注意点:願書の受け付けは5月初旬から6月中旬ごろまで

5-1-3.試験科目

ビル管理士の試験科目については、以下を参考にしてください。

  • 建築物衛生行政概論
  • 建築物の構造概論
  • 建築物の環境衛生
  • 空気環境の調整
  • 給水および排水の管理
  • 清掃
  • ねずみ・昆虫等の防除

試験は筆記試験(マークシート方式)だけとなり、午前と午後で3時間ずつ合計6時間行われます。

5-1-4.難易度と合格率

ビル管理士の合格率は、過去46回の平均で18.8%です。10人受験して1人もしくは2人だけが合格できると考えれば難易度は高いといえます。試験では満点を取る必要はありません。試7科目の合計で65%以上、かつ、各科目40%以上の正解で合格できます。きちんと計画を立てて、効率よく勉強を続ければ突破できる試験です。合格率の低さによって最初からあきらめないようにしましょう。

5-2.ビル管理士の資格取得の勉強法・テキスト・教材など

ビル管理士の資格試験合格のためには、要点を押さえた勉強が必要不可欠です。勉強のコツやおすすめのテキスト・教材を紹介するので参考にしてください。

5-2-1.ビル管理士の勉強のコツ

ビル管理士の勉強は、計画を立ててコツコツと続けることが大切です。試験は年に1回だけのチャンスとなります。早めに計画を立てて始めることで、無理なく試験当日を迎えることが可能です。暗記ものに関しては、毎日10分程度を当てるといいでしょう。通勤中や帰宅後に行う習慣をつけると楽です。また、試験対策に欠かすことができないものとして、過去問の攻略があります。過去問は、試験の傾向をつかむだけでなく、試験形式に慣れるためにも重要です。なお、過去3年分については公益財団法人日本建築衛生管理教育センターのホームページからダウンロードできます。

5-2-2.ビル管理士の勉強でおすすめのテキスト・教材

ビル管理士の勉強は、市販のテキストや教材をうまく利用すると効率よく進めることができます。書店やインターネットでいろいろと探してみるといいでしょう。購入しただけで安心せず、当日から手を付け始めるようにしましょう。問題を解いた後は、必ず答え合わせをし、間違ったところは必ず理解しておいてください。なお、当SATではビル管理士の資格取得講座をご用意しています。DVDによる臨場感あふれる講義とわかりやすいテキストなど、とてもご好評をいただいているのでぜひ参考にしてください。

6.雑用水の水質検査に関するよくある質問

最後に、雑用水の水質検査に関するよくある質問に回答します。ビル管理士の資格についても不明な点をなくしておきましょう。

6-1.トイレの手洗い用の水も雑用水ですか?

トイレの手洗い用の水は、人体に触れることになります。そのため、雑用水扱いではなく飲用水として扱われることを覚えておきましょう。水質検査においても、飲用水としての基準を満たす必要があります。

6-2.雑用水の水質検査の結果は何年保存するべきですか?

雑用水の水質検査は、5年間保存することが義務です。また、すぐに過去の検査状況を確認できるように整理・記入する必要があります。ビル管理士は、水質検査記録の管理も職務のひとつです。なお、5年以上経過した記録に関しては、廃棄・処分しても構いません。

6-3.雑用水の水質検査を怠った場合の影響は?

雑用水は、直接人体に触れることがないために、水質検査においても飲用水より軽視されがちです。しかし、水質検査を怠っていいということではありません。異常が発生した場合、放置してしまうと汚染が進み、悪臭・害虫の発生をはじめ、環境に悪影響を与えます。雑用水の水質検査は、常に衛生的で安全な環境を維持するためのものであることを忘れないでください。

6-4.ビル管理士の資格があれば転職時にブランクがあっても大丈夫ですか?

ビル管理士は、ビル管理のプロとして引く手あまたの存在です。そのため、数か月程度のブランクがあっても、経験と知識をアピールできれば大丈夫でしょう。ただし、なぜブランクがあるのかについては、正当な理由を説明できるようにしてください。なんとなく数か月が過ぎてしまったなどの理由では、ビル管理の資格を持っていても印象がよくありません。

6-5.ビル管理士試験には科目合格制度がありますか?

ビル管理士試験には科目合格制度がないため、不合格のときは翌年度以降改めてすべての科目を受験する必要があります。得意科目で高得点を獲得しても1科目でも正答率が40%に満たない場合は不合格です。不得意科目は早めに対策をして、得点力を上げておきましょう。

まとめ

今回は、雑用水の水質検査に関して詳しく解説しました。飲用ではないものの、雑用水を一定の基準で維持することは、環境衛生の面でとても重要です。ビル管理士は、雑用水の水質検査に関する知識を持つプロとして、企業から引く手あまたの資格といえます。資格取得者は転職にも有利となるため、ビル管理の仕事に興味がある人は、資格取得を目指しましょう。資格試験合格のためには、きちんと計画を立ててコツコツと進めることが大切です。過去問の研究と自分に合ったテキスト・教材を活用すれば合格を手にできることでしょう。

1.雑用水の水質検査とは

雑用水の水質検査に関する基本を解説します。水質検査の概要や関連法律のほか、必要性や重要性について理解してください。

1-1.雑用水とは

雑用水とは、飲用以外の目的で使用する水のことです。たとえば、散水・公園の噴水・便所の洗浄水などがあります。いずれも人体と直接接しないことから、飲用基準を満たさなくても利用可能です。たとえば、近年では雨水を雑用水に流用するなどのケースが増えています。

1-2.雑用水の水質検査について

雑用水は、飲用目的ではありません。しかし、雑菌や薬品などの汚染を受けた水では、環境衛生に大きな影響を及ぼします。そのため、水質検査を定期的に行って、一定の基準を満たす状態を維持する必要があるのです。

1-3.雑用水の水質検査の必要性・重要性

雑用水は、人体に直接触れず、飲用でもありません。しかし、一定の基準を設置しておくことで、雑菌や病原菌による汚染・悪臭や害虫の発生を抑えることができ、清潔な環境を保つことができます。環境保全のためにも、水質検査を定期的に行い、管理することは重要です。

2.雑用水の水質検査を詳しく学ぼう

雑用水の水質検査について、基準・内容や項目・決まりごとなど詳しく解説します。

2-1.雑用水の水質検査の基準について

2003年(平成15年)4月に改正された「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」では、以下の見直しが行われました。

  • 特定建築物の範囲の見直し
  • 建築物環境衛生管理基準の見直し
  • 給水装置の維持管理基準の見直し

上記のうち、給水装置の維持管理基準の見直しにより、飲料水以外の雑用水にも、水質検査の義務が発生したのです。

2-2.雑用水の水質検査の内容や項目とは

雑用水の水質検査では、以下の内容を検査し各基準を満たすことが求められます。なお、水洗便所の洗浄水用に限り、濁度は検査不要です。

  • pH値:5.8以上8.6以下
  • 臭気:異常でないこと
  • 外観:ほとんど無色透明であること
  • 遊離残留塩素:0.1mg/L以上であること
  • 大腸菌:検出されないこと
  • 濁度:2度以下

2-3.雑用水の水質検査の決まりごと

雑用水の水質検査は、項目ごとに検査頻度が決まっています。

  • pH値・臭気・外観・遊離残留塩素:7日以内ごとに1回
  • 大腸菌・濁度:2か月以内ごとに1回

2-4.雑用水の水質検査はどこで誰が行う?

雑用水の水質検査は、誰でもできるものではありません。法律で指定を受けた検査項目を、正しい方法で行う必要があります。そのため、ビル管理士の資格取得者が行うのです。雑用水の水質検査の対象となるものは、水洗トイレ用の貯水タンクの中の水・噴水の水・散水用の水などがあります。

3.雑用水の水質検査とビル管理士について

雑用水の水質検査における主な任務など、詳しく解説します。

3-1.ビル管理士とは

ビル管理士とは、建築物環境衛生管理技術者の略称です。事業主は、面積3000平方メートル以上の特定建築物において、ビル管理士を選任する義務があります。ビル管理士は、特定の建築物で所有者や占有者などに対して意見を述べる権限と義務がある資格です。具体的な任務には、建築物内部の環境衛生の維持・管理(排水・下水の管理・廃棄物対策・害虫駆除など)などがあります。

3-2.水質検査におけるビル管理士の任務について

ビル管理士は、水質検査において以下の任務があります。

  • 飲用水においては飲用基準を満たす状態の維持・管理
  • 雑用水においては一定の水質基準を満たす状態の維持・管理

なお、異常を発見したときは、速やかに改善対策を行う必要があります。また、経過を記録し、保健所に報告することも必要です。

3-3.雑用数の水質検査とビル管理士に関するそのほかのこと

雑用水の水質検査については、外部機関に委託する企業が増えています。そのため、ビル管理士の資格取得者は、水質検査会社に就職して活躍することも可能です。一般企業では、ビル管理士の仕事のほかにも、マネージメントを任される場合もあるでしょう。専門職として検査業務に深くかかわりたい場合は、一般企業よりも水質検査会社を選んだ方が希望に添うこともあります。

4.ビル管理士について知っておきたいこと

ビル管理士について主な業務や職場・資格取得のメリットなど詳しく解説します。

4-1.ビル管理士の主な業務や職場について

ビル管理士の主な業務と職場について、それぞれ確認しておきましょう。

4-1-1.ビル管理士の主な業務

ビル管理士は、以下のような業務に当たります。ビル運営に関して、快適な環境を維持するために働いているのです。

  • ビルの維持管理業務の計画立案
  • ビルの維持管理業務の実施
  • 測定・検査の実施と評価
  • 問題点の発見と改善計画および実施

4-1-2.ビル管理士の主な職場

ビル管理士が活躍する職場には、下記のようなところがあります。特に、大型施設でビル管理士の選任義務があるところが多くなるでしょう。

  • 映画館
  • デパート・大型スーパー
  • ショッピングモール
  • 博物館・美術館
  • 結婚式場
  • 学校
  • ホテル

4-2.ビル管理士の資格について

ビル管理士の資格を得るには、年1回実施している国家試験に合格するか規定の講習を修了する必要があります。ビル管理士の資格は国家資格であり、ビル管理全般のプロとして公的に認められたものです。特定建築物を所有する企業では、必ずビル管理士を選任する必要があるため、さまざまなメリットが多くあります。なお、主な関連資格としては以下を参考にしてください。

  • 衛生管理者:労働環境の衛生管理全般を行う
  • 電気主任技術者:電気設備の工事・保守・運用などの保安を行う
  • 電気工事士:電気設備の工事や保安を行う
  • ボイラー技士:ボイラーの運用・管理を行う

4-3.ビル管理士の資格取得のメリット

ビル管理士の資格取得には、多くのメリットがあります。主なものは、下記をご覧ください。

  • ビル管理士の選任義務がある企業にとって必要不可欠な人材となれる
  • 求人が安定しており長く仕事を続けることができる
  • 仕事の幅や責任が増し、昇進や昇給の手がかりとなる
  • ビル管理にまつわるプロとして転職に有利になる

5.ビル管理士の資格取得について

ビル管理士の資格取得について詳しく解説します。資格試験の内容や勉強法など参考にしてください。

5-1.ビル管理士の資格試験について

ビル管理士の資格試験について、受験資格・試験概要・試験内容・難易度と合格率ご覧ください。

5-1-1.受験資格

ビル管理士の試験を受けるためには、環境衛生上の維持管理に関する実務経験が2年以上あることが必要です。たとえば、以下の内容に関する実務経験となります。

  • 空気調和設備管理
  • 給水・給湯設備管理(貯水槽の維持管理を含む)
  • 排水設備管理(浄化槽の維持管理を含む)
  • ボイラ設備管理
  • 電気設備管理(変電・配電等だけの業務を除く)
  • 清掃および廃棄物処理
  • ねずみ・昆虫等の防除

より詳しいことは、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターの建築物環境衛生管理技術者試験案内ページを参照ください。

5-1-2.試験概要

ビル管理士の試験概要については、下記を参考にしてください。

  • 試験日:1年1回10月初旬ごろ
  • 試験地:札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・福岡市
  • 受験料:13,900円
  • 申し込み方法:願書を郵送もしくはダウンロードして記入後、郵送
  • そのほかの注意点:願書の受け付けは5月初旬から6月中旬ごろまで

5-1-3.試験科目

ビル管理士の試験科目については、以下を参考にしてください。

  • 建築物衛生行政概論
  • 建築物の構造概論
  • 建築物の環境衛生
  • 空気環境の調整
  • 給水および排水の管理
  • 清掃
  • ねずみ・昆虫等の防除

試験は筆記試験(マークシート方式)だけとなり、午前と午後で3時間ずつ合計6時間行われます。

5-1-4.難易度と合格率

ビル管理士の合格率は、過去46回の平均で18.8%です。10人受験して1人もしくは2人だけが合格できると考えれば難易度は高いといえます。試験では満点を取る必要はありません。試7科目の合計で65%以上、かつ、各科目40%以上の正解で合格できます。きちんと計画を立てて、効率よく勉強を続ければ突破できる試験です。合格率の低さによって最初からあきらめないようにしましょう。

5-2.ビル管理士の資格取得の勉強法・テキスト・教材など

ビル管理士の資格試験合格のためには、要点を押さえた勉強が必要不可欠です。勉強のコツやおすすめのテキスト・教材を紹介するので参考にしてください。

5-2-1.ビル管理士の勉強のコツ

ビル管理士の勉強は、計画を立ててコツコツと続けることが大切です。試験は年に1回だけのチャンスとなります。早めに計画を立てて始めることで、無理なく試験当日を迎えることが可能です。暗記ものに関しては、毎日10分程度を当てるといいでしょう。通勤中や帰宅後に行う習慣をつけると楽です。また、試験対策に欠かすことができないものとして、過去問の攻略があります。過去問は、試験の傾向をつかむだけでなく、試験形式に慣れるためにも重要です。なお、過去3年分については公益財団法人日本建築衛生管理教育センターのホームページからダウンロードできます。

5-2-2.ビル管理士の勉強でおすすめのテキスト・教材

ビル管理士の勉強は、市販のテキストや教材をうまく利用すると効率よく進めることができます。書店やインターネットでいろいろと探してみるといいでしょう。購入しただけで安心せず、当日から手を付け始めるようにしましょう。問題を解いた後は、必ず答え合わせをし、間違ったところは必ず理解しておいてください。なお、当SATではビル管理士の資格取得講座をご用意しています。DVDによる臨場感あふれる講義とわかりやすいテキストなど、とてもご好評をいただいているのでぜひ参考にしてください。

6.雑用水の水質検査に関するよくある質問

最後に、雑用水の水質検査に関するよくある質問に回答します。ビル管理士の資格についても不明な点をなくしておきましょう。

6-1.トイレの手洗い用の水も雑用水ですか?

トイレの手洗い用の水は、人体に触れることになります。そのため、雑用水扱いではなく飲用水として扱われることを覚えておきましょう。水質検査においても、飲用水としての基準を満たす必要があります。

6-2.雑用水の水質検査の結果は何年保存するべきですか?

雑用水の水質検査は、5年間保存することが義務です。また、すぐに過去の検査状況を確認できるように整理・記入する必要があります。ビル管理士は、水質検査記録の管理も職務のひとつです。なお、5年以上経過した記録に関しては、廃棄・処分しても構いません。

6-3.雑用水の水質検査を怠った場合の影響は?

雑用水は、直接人体に触れることがないために、水質検査においても飲用水より軽視されがちです。しかし、水質検査を怠っていいということではありません。異常が発生した場合、放置してしまうと汚染が進み、悪臭・害虫の発生をはじめ、環境に悪影響を与えます。雑用水の水質検査は、常に衛生的で安全な環境を維持するためのものであることを忘れないでください。

6-4.ビル管理士の資格があれば転職時にブランクがあっても大丈夫ですか?

ビル管理士は、ビル管理のプロとして引く手あまたの存在です。そのため、数か月程度のブランクがあっても、経験と知識をアピールできれば大丈夫でしょう。ただし、なぜブランクがあるのかについては、正当な理由を説明できるようにしてください。なんとなく数か月が過ぎてしまったなどの理由では、ビル管理の資格を持っていても印象がよくありません。

6-5.ビル管理士試験には科目合格制度がありますか?

ビル管理士試験には科目合格制度がないため、不合格のときは翌年度以降改めてすべての科目を受験する必要があります。得意科目で高得点を獲得しても1科目でも正答率が40%に満たない場合は不合格です。不得意科目は早めに対策をして、得点力を上げておきましょう。

まとめ

今回は、雑用水の水質検査に関して詳しく解説しました。飲用ではないものの、雑用水を一定の基準で維持することは、環境衛生の面でとても重要です。ビル管理士は、雑用水の水質検査に関する知識を持つプロとして、企業から引く手あまたの資格といえます。資格取得者は転職にも有利となるため、ビル管理の仕事に興味がある人は、資格取得を目指しましょう。資格試験合格のためには、きちんと計画を立ててコツコツと進めることが大切です。過去問の研究と自分に合ったテキスト・教材を活用すれば合格を手にできることでしょう。

1.雑用水の水質検査とは

雑用水の水質検査に関する基本を解説します。水質検査の概要や関連法律のほか、必要性や重要性について理解してください。

1-1.雑用水とは

雑用水とは、飲用以外の目的で使用する水のことです。たとえば、散水・公園の噴水・便所の洗浄水などがあります。いずれも人体と直接接しないことから、飲用基準を満たさなくても利用可能です。たとえば、近年では雨水を雑用水に流用するなどのケースが増えています。

1-2.雑用水の水質検査について

雑用水は、飲用目的ではありません。しかし、雑菌や薬品などの汚染を受けた水では、環境衛生に大きな影響を及ぼします。そのため、水質検査を定期的に行って、一定の基準を満たす状態を維持する必要があるのです。

1-3.雑用水の水質検査の必要性・重要性

雑用水は、人体に直接触れず、飲用でもありません。しかし、一定の基準を設置しておくことで、雑菌や病原菌による汚染・悪臭や害虫の発生を抑えることができ、清潔な環境を保つことができます。環境保全のためにも、水質検査を定期的に行い、管理することは重要です。

2.雑用水の水質検査を詳しく学ぼう

雑用水の水質検査について、基準・内容や項目・決まりごとなど詳しく解説します。

2-1.雑用水の水質検査の基準について

2003年(平成15年)4月に改正された「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」では、以下の見直しが行われました。

  • 特定建築物の範囲の見直し
  • 建築物環境衛生管理基準の見直し
  • 給水装置の維持管理基準の見直し

上記のうち、給水装置の維持管理基準の見直しにより、飲料水以外の雑用水にも、水質検査の義務が発生したのです。

2-2.雑用水の水質検査の内容や項目とは

雑用水の水質検査では、以下の内容を検査し各基準を満たすことが求められます。なお、水洗便所の洗浄水用に限り、濁度は検査不要です。

  • pH値:5.8以上8.6以下
  • 臭気:異常でないこと
  • 外観:ほとんど無色透明であること
  • 遊離残留塩素:0.1mg/L以上であること
  • 大腸菌:検出されないこと
  • 濁度:2度以下

2-3.雑用水の水質検査の決まりごと

雑用水の水質検査は、項目ごとに検査頻度が決まっています。

  • pH値・臭気・外観・遊離残留塩素:7日以内ごとに1回
  • 大腸菌・濁度:2か月以内ごとに1回

2-4.雑用水の水質検査はどこで誰が行う?

雑用水の水質検査は、誰でもできるものではありません。法律で指定を受けた検査項目を、正しい方法で行う必要があります。そのため、ビル管理士の資格取得者が行うのです。雑用水の水質検査の対象となるものは、水洗トイレ用の貯水タンクの中の水・噴水の水・散水用の水などがあります。

3.雑用水の水質検査とビル管理士について

雑用水の水質検査における主な任務など、詳しく解説します。

3-1.ビル管理士とは

ビル管理士とは、建築物環境衛生管理技術者の略称です。事業主は、面積3000平方メートル以上の特定建築物において、ビル管理士を選任する義務があります。ビル管理士は、特定の建築物で所有者や占有者などに対して意見を述べる権限と義務がある資格です。具体的な任務には、建築物内部の環境衛生の維持・管理(排水・下水の管理・廃棄物対策・害虫駆除など)などがあります。

3-2.水質検査におけるビル管理士の任務について

ビル管理士は、水質検査において以下の任務があります。

  • 飲用水においては飲用基準を満たす状態の維持・管理
  • 雑用水においては一定の水質基準を満たす状態の維持・管理

なお、異常を発見したときは、速やかに改善対策を行う必要があります。また、経過を記録し、保健所に報告することも必要です。

3-3.雑用数の水質検査とビル管理士に関するそのほかのこと

雑用水の水質検査については、外部機関に委託する企業が増えています。そのため、ビル管理士の資格取得者は、水質検査会社に就職して活躍することも可能です。一般企業では、ビル管理士の仕事のほかにも、マネージメントを任される場合もあるでしょう。専門職として検査業務に深くかかわりたい場合は、一般企業よりも水質検査会社を選んだ方が希望に添うこともあります。

4.ビル管理士について知っておきたいこと

ビル管理士について主な業務や職場・資格取得のメリットなど詳しく解説します。

4-1.ビル管理士の主な業務や職場について

ビル管理士の主な業務と職場について、それぞれ確認しておきましょう。

4-1-1.ビル管理士の主な業務

ビル管理士は、以下のような業務に当たります。ビル運営に関して、快適な環境を維持するために働いているのです。

  • ビルの維持管理業務の計画立案
  • ビルの維持管理業務の実施
  • 測定・検査の実施と評価
  • 問題点の発見と改善計画および実施

4-1-2.ビル管理士の主な職場

ビル管理士が活躍する職場には、下記のようなところがあります。特に、大型施設でビル管理士の選任義務があるところが多くなるでしょう。

  • 映画館
  • デパート・大型スーパー
  • ショッピングモール
  • 博物館・美術館
  • 結婚式場
  • 学校
  • ホテル

4-2.ビル管理士の資格について

ビル管理士の資格を得るには、年1回実施している国家試験に合格するか規定の講習を修了する必要があります。ビル管理士の資格は国家資格であり、ビル管理全般のプロとして公的に認められたものです。特定建築物を所有する企業では、必ずビル管理士を選任する必要があるため、さまざまなメリットが多くあります。なお、主な関連資格としては以下を参考にしてください。

  • 衛生管理者:労働環境の衛生管理全般を行う
  • 電気主任技術者:電気設備の工事・保守・運用などの保安を行う
  • 電気工事士:電気設備の工事や保安を行う
  • ボイラー技士:ボイラーの運用・管理を行う

4-3.ビル管理士の資格取得のメリット

ビル管理士の資格取得には、多くのメリットがあります。主なものは、下記をご覧ください。

  • ビル管理士の選任義務がある企業にとって必要不可欠な人材となれる
  • 求人が安定しており長く仕事を続けることができる
  • 仕事の幅や責任が増し、昇進や昇給の手がかりとなる
  • ビル管理にまつわるプロとして転職に有利になる

5.ビル管理士の資格取得について

ビル管理士の資格取得について詳しく解説します。資格試験の内容や勉強法など参考にしてください。

5-1.ビル管理士の資格試験について

ビル管理士の資格試験について、受験資格・試験概要・試験内容・難易度と合格率ご覧ください。

5-1-1.受験資格

ビル管理士の試験を受けるためには、環境衛生上の維持管理に関する実務経験が2年以上あることが必要です。たとえば、以下の内容に関する実務経験となります。

  • 空気調和設備管理
  • 給水・給湯設備管理(貯水槽の維持管理を含む)
  • 排水設備管理(浄化槽の維持管理を含む)
  • ボイラ設備管理
  • 電気設備管理(変電・配電等だけの業務を除く)
  • 清掃および廃棄物処理
  • ねずみ・昆虫等の防除

より詳しいことは、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターの建築物環境衛生管理技術者試験案内ページを参照ください。

5-1-2.試験概要

ビル管理士の試験概要については、下記を参考にしてください。

  • 試験日:1年1回10月初旬ごろ
  • 試験地:札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・福岡市
  • 受験料:13,900円
  • 申し込み方法:願書を郵送もしくはダウンロードして記入後、郵送
  • そのほかの注意点:願書の受け付けは5月初旬から6月中旬ごろまで

5-1-3.試験科目

ビル管理士の試験科目については、以下を参考にしてください。

  • 建築物衛生行政概論
  • 建築物の構造概論
  • 建築物の環境衛生
  • 空気環境の調整
  • 給水および排水の管理
  • 清掃
  • ねずみ・昆虫等の防除

試験は筆記試験(マークシート方式)だけとなり、午前と午後で3時間ずつ合計6時間行われます。

5-1-4.難易度と合格率

ビル管理士の合格率は、過去46回の平均で18.8%です。10人受験して1人もしくは2人だけが合格できると考えれば難易度は高いといえます。試験では満点を取る必要はありません。試7科目の合計で65%以上、かつ、各科目40%以上の正解で合格できます。きちんと計画を立てて、効率よく勉強を続ければ突破できる試験です。合格率の低さによって最初からあきらめないようにしましょう。

5-2.ビル管理士の資格取得の勉強法・テキスト・教材など

ビル管理士の資格試験合格のためには、要点を押さえた勉強が必要不可欠です。勉強のコツやおすすめのテキスト・教材を紹介するので参考にしてください。

5-2-1.ビル管理士の勉強のコツ

ビル管理士の勉強は、計画を立ててコツコツと続けることが大切です。試験は年に1回だけのチャンスとなります。早めに計画を立てて始めることで、無理なく試験当日を迎えることが可能です。暗記ものに関しては、毎日10分程度を当てるといいでしょう。通勤中や帰宅後に行う習慣をつけると楽です。また、試験対策に欠かすことができないものとして、過去問の攻略があります。過去問は、試験の傾向をつかむだけでなく、試験形式に慣れるためにも重要です。なお、過去3年分については公益財団法人日本建築衛生管理教育センターのホームページからダウンロードできます。

5-2-2.ビル管理士の勉強でおすすめのテキスト・教材

ビル管理士の勉強は、市販のテキストや教材をうまく利用すると効率よく進めることができます。書店やインターネットでいろいろと探してみるといいでしょう。購入しただけで安心せず、当日から手を付け始めるようにしましょう。問題を解いた後は、必ず答え合わせをし、間違ったところは必ず理解しておいてください。なお、当SATではビル管理士の資格取得講座をご用意しています。DVDによる臨場感あふれる講義とわかりやすいテキストなど、とてもご好評をいただいているのでぜひ参考にしてください。

6.雑用水の水質検査に関するよくある質問

最後に、雑用水の水質検査に関するよくある質問に回答します。ビル管理士の資格についても不明な点をなくしておきましょう。

6-1.トイレの手洗い用の水も雑用水ですか?

トイレの手洗い用の水は、人体に触れることになります。そのため、雑用水扱いではなく飲用水として扱われることを覚えておきましょう。水質検査においても、飲用水としての基準を満たす必要があります。

6-2.雑用水の水質検査の結果は何年保存するべきですか?

雑用水の水質検査は、5年間保存することが義務です。また、すぐに過去の検査状況を確認できるように整理・記入する必要があります。ビル管理士は、水質検査記録の管理も職務のひとつです。なお、5年以上経過した記録に関しては、廃棄・処分しても構いません。

6-3.雑用水の水質検査を怠った場合の影響は?

雑用水は、直接人体に触れることがないために、水質検査においても飲用水より軽視されがちです。しかし、水質検査を怠っていいということではありません。異常が発生した場合、放置してしまうと汚染が進み、悪臭・害虫の発生をはじめ、環境に悪影響を与えます。雑用水の水質検査は、常に衛生的で安全な環境を維持するためのものであることを忘れないでください。

6-4.ビル管理士の資格があれば転職時にブランクがあっても大丈夫ですか?

ビル管理士は、ビル管理のプロとして引く手あまたの存在です。そのため、数か月程度のブランクがあっても、経験と知識をアピールできれば大丈夫でしょう。ただし、なぜブランクがあるのかについては、正当な理由を説明できるようにしてください。なんとなく数か月が過ぎてしまったなどの理由では、ビル管理の資格を持っていても印象がよくありません。

6-5.ビル管理士試験には科目合格制度がありますか?

ビル管理士試験には科目合格制度がないため、不合格のときは翌年度以降改めてすべての科目を受験する必要があります。得意科目で高得点を獲得しても1科目でも正答率が40%に満たない場合は不合格です。不得意科目は早めに対策をして、得点力を上げておきましょう。

まとめ

今回は、雑用水の水質検査に関して詳しく解説しました。飲用ではないものの、雑用水を一定の基準で維持することは、環境衛生の面でとても重要です。ビル管理士は、雑用水の水質検査に関する知識を持つプロとして、企業から引く手あまたの資格といえます。資格取得者は転職にも有利となるため、ビル管理の仕事に興味がある人は、資格取得を目指しましょう。資格試験合格のためには、きちんと計画を立ててコツコツと進めることが大切です。過去問の研究と自分に合ったテキスト・教材を活用すれば合格を手にできることでしょう。

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