高湿度が人体に及ぼす影響とは?息苦しさや熱中症の危険性も…

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高湿度な環境が人体に及ぼす影響や対策についてご存じでしょうか。
建築物環境衛生法では、適法湿度を40~70%と定めています。
その数値を超える高湿度は、息苦しさや熱中症など、人体にさまざまな悪影響を及ぼすことが分かっているのです。
私たちが健康な状態で過ごすことができるように、どのような対策を考えるべきなのでしょうか。

  • 高湿度な環境で体調不良を起こしたことがある
  • 高湿度が人体に及ぼす影響を知りたい
  • どのように湿度対策をすればよいのか?

そんな不安や疑問を解決するために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。


1.高湿度になる原因

高湿度が人体に及ぼす影響を知る前に、高湿度になる原因として考えられるものにはどのようなものがあるか、まとめてみました。

1-1.空気の循環が悪い

室内の湿度が高くなるのは、湿気をうまく逃がすことができないことに理由があります。
高気密高断熱の家では、発生した湿気の逃げ場がないのです。
近年は24時間換気システムの設置が義務づけられたため、湿気を逃がすことができるようになりました。
しかし、その前に建築された高気密高断熱住宅の場合は、要注意でしょう。
「ある部屋だけ湿度が高い」という場合は、その部屋の風とおしがよいかどうか確認してみる必要があります。
窓が小さくて風がとおりにくくなっている可能性もあるでしょう。

1-2.床下・天井からの湿気

床下の湿気が多い土地に家が建っている場合、基礎や断熱材がしっかりしていないと湿気が発生しやすくなります。
敷地の土壌そのものの湿気が多い、床下の通風がよくない場合は、室内にも影響してしまうでしょう。
また、1階がガレージでその上に部屋があるような家だと、ガレージとの温度差が発生しやすく、湿度が高くなりやすいのです。

2.高湿度が人体に及ぼす影響

では、高湿度な環境が人体に及ぼす影響にはどのようなものがあるのでしょうか。

2-1.だるさや疲れやすさ

湿度が高いと汗による体温調節がうまくできなくなります。
そのため、熱は体にこもったままの状態になってしまうのです。
体に熱がこもると体力をどんどん消耗し、疲れやすくなってしまいます。
また、高湿度下では消化酵素の働きが悪くなることから、食欲不振に陥る人も多いのです。
そのままにしておくと体調を崩すきっかけになるため、湿度を下げて快適な環境にする必要があるでしょう。

2-2.カビによる病気

湿度が高くなるとカビが発生しやすくなります。
カビは湿度が50%以上で繁殖をはじめ、60%を超すと急激に増殖するのです。
カビが私たちの健康に及ぼす影響は大きく、アレルギー疾患や感染症、カビ中毒を引き起こす可能性があります。
アレルギー疾患とはカビの胞子がアレルギーを引き起こすことで、代表的なものは気管支炎や気管支ぜん息、鼻炎など。
「熱はないのに咳(せき)が止まらない」という症状が現れた場合、カビが原因である可能性もあるのです。
感染症の代表的なものは、水虫やタムシなど。
カビが体の組織に取り付くことで起こります。
また、カビ中毒とは、カビが作る「カビ毒」が原因となるもの。
細菌によるカビとは異なり、慢性疾患となって現れる場合が多くなっています。

2-3.熱中症

高湿度が人体に及ぼす影響として、熱中症もその1つです。
熱中症は、真夏の屋外で発症する病気であると思っている人がほとんどでしょう。
しかし、高湿度の室内で起こる場合も多いのです。
湿度が一定の数値を超えることが原因である場合もあります。
発汗があっても気化熱の働きがなくなるため、汗が蒸発しなくなり、体温を下げて体温調節を行うことができなくなってしまうのです。
その結果、血液中の濃度が濃くなり、血管が収縮を行います。
血液の流れが滞ると脳へ血液や酸素を供給することができなくなり、失神状態になりやすいのです。
特に、体温の調節がうまくできない乳幼児や高齢者は、高湿度の室内で熱中症を起こす確率が高いと言われています。

3.高湿度空間での湿度対策

長期優良住宅と呼ばれる住宅は、さまざまな点において高い性能を持っています。
特に、床下の湿気対策は、住まいの耐久性を左右する重要なポイント。
具体的にどのような対策が有効か考えてみましょう。

3-1.換気・通気対策

高湿度空間では、換気をよくすることで湿度を下げることができます。
換気をよくするために最も一般的な方法は、床下換気扇を設置すること。
床下の相対湿度は、通常夏に高く、冬に低くなります。
しかし、場合によっては1年中ほぼ一定の高湿度であることも多いのです。
この状態を改善するために、床下換気扇が効果的なことは明確でしょう。
ただし、1年中同じように換気していればよいというわけではありません。
季節や気候、温度と湿度の関係を把握し、空気の流れを設計した上で、正しく換気設備を設置する必要があるのです。
たとえば、夏と冬では相対湿度の状態が変化するため、排気型と吸気型を取り付けて通気状況を管理できるようにします。
ほかにも、床下の温湿度を感知し、換気状況をコントロールするセンサー制御機能があるもの、タイマー機能があるものなどを使用する方法もあるでしょう。
また、基礎の形状や建物周辺の通気状況なども考慮が必要です。
状況によっては十分に通気できない場所が生じる場合もあるため、送風機などを併設して通気しやすいようにする方法もあります。

3-2.除湿・防湿対策

20年以上前に戸建て住宅の場合、ほとんどの床下が土のままです。
地盤そのものが水分の多い性質だと床下にカビが発生していることも多いでしょう。
そのような住宅には、防湿コンクリートが最も効果的です。
しかし、費用が高くなるため、よほど土壌の状態が悪くない限りは難しいでしょう。
そこで、通常は防湿シートを敷き詰めることで湿気を防ぎます。
しかし、あくまでも地盤が常水面の影響を受けていない場合と同じ状態にできるだけで、夏場の高湿度対策としては十分ではないでしょう。
そこで、防湿シートを敷き詰めた上で、適切な換気設備を設置する方法があります。
調湿剤を設置する方法も有効でしょう。

3-3.太陽エネルギーによる空調システム

太陽エネルギーには、光エネルギーだけでなく熱エネルギーもあります。
このエネルギーを利用した空調システムによって、常に屋外から新鮮な空気を取り入れることができるのです。
家中の空気を循環することで床下と室内の湿気を取り除きます。
さらに、空気と熱のバリアフリーをもたらし、アトピーやぜん息持ちの人、高齢者にもやさしい、健康的で快適な室内環境を作り出すことができるでしょう。
自然エネルギーによるシステムであるため、省エネとCO2削減にも役立ちます。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
高湿度が人体に及ぼす影響を知ることは、建築物環境衛生管理技術者にとって必要です。
高湿度な環境で暮らすことの危険を把握し、そのような空間でできる湿度対策について考えてみましょう。
湿気はカビや細菌の発生原因になるだけでなく、家の臭いにも悪影響を与えていることがあります。
住まいを劣化から守るためにも、家にも人にもよい湿度対策が必要なのです。

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