高圧ガスに関する資格を知りたい方必見!!高圧ガス保安法とは?

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高圧ガス保安法とは、高圧ガスによる災害を防ぐために、貯蔵・販売・運搬・製造・移動などを定めた法律のことです。
また、高圧ガス保安法に基づいて高圧ガスを取り扱える資格である高圧ガス保安責任者が定められています。
今回は、高圧ガス保安法とそれに基づいた資格についてご紹介しましょう。

  1. 高圧ガス保安法とはどのような法律?
  2. 高圧ガス保安法が定める有資格者について
  3. 高圧ガス保安責任者の試験や講習について
  4. 高圧ガス保安法に対するよくある質問

高圧ガスは私たちの身近な空調にも使われていますが、それを取り扱うにも資格が必要になります。
高圧ガス保安責任者は、資格によっては名前が全く違うものもありますので、この記事を読んでどんな資格があるのかしっかり把握してください。
法律について知りたい方も必見です。


1.高圧ガス保安法とはどのような法律?

始めに、高圧ガス保安法の内容や適用条件などをご紹介します。高圧ガスとはあまりなじみのないように思えますが、意外と身近に使われているのです。

1-1.高圧ガス保安法とは?

高圧ガス保安法とは、高圧ガスによる災害を防止するために販売、輸入、運搬、製造、移動などの行為に規制を設け、高圧ガス保安協会や民間事業者の自主的な活動を促す法律です。
制定は昭和26年ですが、1997年に「高圧ガス取締法」から高圧ガス保安法と名前を変えました。

1-2.高圧ガスとは何か?

では、法律で規制されているどのようなものでしょうか?以下に定義をあげておきます。

  • 圧縮ガス: 常用の温度で圧力が1 mpa(メガパスカル)以上になるもので、現に1 mpa以上のもの。35度以上で1 mpa以上となるもの
  • 圧縮アセチレンガス: 常用の温度で圧力が0.2 mpa以上になるもので、現に0.2 mpa以上のもの。15 ℃で0.2 mpa以上となるもの。
  • 液化ガス: 常用の温度で圧力が0.2 mpa以上になるもので、現に0.2 mpa以上のもの。0.2 mpaとなる場合の温度が35 ℃以下であるもの。
  • そのほかの液化ガス: (液化シアン化水素、液化ブロムメチル、液化酸化エチレン)35 ℃で0 mpaを超えるもの。つまりこれらの物質は、圧力がどの状態でも(たとえ圧力がゼロに限りなく近くても)高圧ガスに定義される。

1-3.高圧ガスをあつかうにはどうしたらいいの?

さて、このような高圧ガスをあつかうには、保安のために高圧ガス保安責任者を専任しなくてはなりません。
この資格は化学および機械。そして冷凍機械の2つに大きく分かれています。
冷凍機械というと冷凍庫や冷蔵庫をイメージする方も多いですが、業務用の空調も冷凍機械なのです。
高圧ガス保安責任者は資格の中でも種類によって大きくできることが異なるでしょう。
ですから、資格を取得したいと考えている方は十分注意する必要があります。

2.高圧ガス保安法が定める有資格者について

この項では、高圧ガス保安法が定める有資格者についてご紹介します。
前項でご紹介した高圧ガス保安責任者のほかにどのようなものがあるのでしょうか?

2-1.資格の種類

高圧ガス保安法が定める資格は大きく分けて次のようなものになります。

  • 高圧ガスの保安に関する資格
  • 高圧ガスの販売に関する資格
  • 高圧ガスの取り扱いに関する資格
  • 高圧ガスの移動に関する資格

です。この中でも特に有名で需要が高いのが、高圧ガス保安責任者になります。
しかし、販売や取り扱いに関する資格も一定の需要があり、取得しておいて損はありません。
高圧ガス保安協会のホームページを確認すれば、もっと詳しいことが分かるでしょう。
つまり、高圧ガスを保安したり、取り扱ったり、販売したりするためにはそれ専用の資格がいります。
しかし、高圧ガス保安責任者の資格の中には、ひとつでこれらを兼ねることができるものもあるのです。

2-2.高圧ガスの取り扱いに関する資格取得の方法

高圧ガスの取り扱いに関する資格取得の方法は、大きく分けて2つあります。
ひとつは、試験を受けてそれに合格する方法。
ほかの資格試験と変わりありません。
もうひとつが、講習を受ける方法です。
ただし、単に座って講習を聞いていればよいというわけではありません。
最後に修了試験があり、合格しなければ資格取得とはならないのです。
また、高圧ガス保安責任者になると、自動的にほかの高圧ガスにかかわる資格を取得できるケースもあります。
ですから、まずは高圧ガス保安協会のホームページで資格を取得すると、どのようなことができるかを確認してから取得を目指しましょう。

3.高圧ガス保安責任者の試験や講習について

この項では、高圧ガスの取り扱いに関する資格の中でも、特に受験者が多い高圧ガス保安責任者の資格や講習についてご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。

3-1.高圧ガス保安責任者の種類とは?

高圧ガス保安責任者の種類には、化学と機械がそれぞれ甲乙丙の3種類。
そして、冷凍機械が第1種~3種まであるのです。
ちなみに、化学と機械はそれぞれ別の資格になるので、化学と機械は合計で計6種類になります。
化学と機械は、石油コンビナートやLPガス製造所などで使われている高圧ガスの保安のため、保安技術管理者、保安主任者および保安係員に専任されることが可能です。
冷凍機械は冷凍庫や冷蔵庫、さらに業務用の空調設備などの保安にかかわります。
つまり、化学と機械、そして冷凍機械では全く働ける場所も役割も違うのですね。
ですから、一口に「高圧ガス保安責任者」といっても何を取得したいかによって、難易度も勉強法も変わります。
そのため、自分がつきたい仕事に必要な資格をまず確かめてから、受験するものを決めましょう。
なお、そのほかに液化石油ガス設備士というものもあります。

3-2.高圧ガス保安責任者の資格を取得する方法

高圧ガス保安責任者の資格を取得する方法は、ほかの高圧ガスを取り扱う資格と同じように、試験と講習会があります。
講習会の日程や申し込み方法は、高圧ガス保安協会のホームページをご覧ください。
ただし、講習を受けただけで、合格できるのは「液化石油ガス設備士」だけです。
そのほかの資格は、法令、保安管理技術、学識の3科目のうち、法令だけは受験しなくてはなりません。
しかし、逆に考えれば、講習を受けさえすれば法令だけ勉強すればよいということですから、かなり合格しやすくなるでしょう。
なお、高圧ガス保安責任者の化学と機械を取得すれば、それぞれ販売主任者や移動監督者、特定高圧ガスの取扱主任者の資格も一緒に取得できます。
ただし、甲乙丙で、取得できるものできないものがありますので、詳しくは高圧ガス保安協会のホームページをご覧ください。
なお、冷凍機械には別の資格を一緒に取得はできません。

3-3.高圧ガス保安責任者の資格試験の免除例について

甲種機械取得者が、甲種化学を取得するときなど、一部の科目が免除になります。
乙種や丙種も同じです。
どのような科目が免除になるか、詳しくは高圧が保安協会のホームページをご覧ください。
複数の資格を目指す方は必ず目を通しておきましょう。
なお、冷凍機械の場合は、そのような措置はありません。

3-4.高圧ガス保安責任者の資格試験の日程や申し込み方法

平成28年度の高圧ガス保安責任者の試験は、11月13日です。
そして、液化石油ガス設備士の筆記試験に合格した方は、12月4日に実技試験があります。
申し込みは8月22日~で、インターネットと書類送付にて受け付けてくれるのです。
インターネットの申し込みは協会のホームページから行えます。
あと1か月半ほどで申し込みが始まりますので、忘れないようにしましょう。

5.高圧ガス保安法に対するよくある質問

Q.高圧ガス保安責任者の資格を取れば、ほかの資格は自動的についてきますか?

A.甲種の化学と機械を両方取得すれば、保安責任者以外の資格は大体自動でついてくるのです。
冷凍機械はそのようなことはありませんので注意しましょう。

Q.高圧ガスは家庭用のエアコンには使われていないの?

A.家庭用エアコンにもガスは使われていますが、量が限られているため高圧ガス保安法の対象にはなりません。

Q.冷凍機械責任者の資格を取得すればビルメンテナンス業に就業できますか?

A.資格を取得すれば有利にはなるでしょう。

Q.高圧ガス保安責任者の試験は1年に何回ですか?

A.1度だけなので、申し込みなどを忘れずに行いましょう。

Q.高圧ガス保安責任者の受験資格などはありますか?また、更新などはあるのでしょうか?

A.ありません。誰でも受験が可能です。また、更新などもありません。一度取得すればどの資格もずっと有効です。
ただし、保安主任者、保安係員などになる場合は、専任されてから6か月~3年以内に講習を受ける必要があります。

まとめ

いかがでしたか?今回は高圧ガス保安法や保安法が定める有資格者についていろいろとご説明しました。
高圧ガス保安責任者はほかの資格と違い、種類が違えばできることも変わってきます。
そのため漠然と資格を目指すのではなく「この仕事に必要だから」という目標を立てましょう。
そうすれば、必要な資格も分かります。
なお、冷凍機械の資格を持っていても、機械、化学の試験の一部は免除になりません。

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