ホルムアルデヒドが人体に与える影響とは?対策とともにご紹介します。

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安価なネイルから検出されたことで再び注目を集めた物質、ホルムアルデヒド。
発がん性があるということは広く知られていますが、いったいどのような物質で何に使われているかはご存じない方も多いと思います。
そこで、今回はホルムアルデヒドの影響と対策をご紹介しましょう。
実は、ホルムアルデヒドは私たちの身近でたくさん使われている物質なのです。
また、人によって受ける影響に差が出ますので、注意しなければなりません。
ホルムアルデヒドの影響や対策を知りたいという方や建築物環境衛生管理技術者は、ぜひこの記事を読んで知識を深めてください。

目次

  1. ホルムアルデヒドっていったい何?
  2. ホルムアルデヒドが人体に与える影響とは?
  3. ホルムアルデヒド対策はどうすればいいの?
  4. シックハウス症候群が疑われたら?
  5. おわりに

1.ホルムアルデヒドっていったい何?

ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体で、有機溶媒として使われるメタノールを空気酸化することで作られます。
プラスチックの一種であるフェノール樹脂、メラミン樹脂の原材料としても使われているのです。
ちなみに、このホルムアルデヒドの水溶液が標本などに使われるホルマリンになります。
ホルムアルデヒドは安価で作られるので、接着剤や塗料、防腐剤などに広く使われているのです。
接着剤や塗料の中には、独特な臭いがするものもありますね。
あれが、ホルムアルデヒドの臭いです。
特に、1980年代~90年代にかけて、ホルムアルデヒド入りの塗料や接着剤を使った建築用材で住宅や公共施設がたくさん作られました。
また、1990年まではイネやジャガイモの病気を防ぐ農薬としても使われていたのです。
ですから、ホルムアルデヒドは思っている以上に私たちの生活に密着した物質になります。

2.ホルムアルデヒドが人体に与える影響とは?

ホルムアルデヒドは、毒物および劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている有害な物質です。
塗料や接着剤に使われているホルムアルデヒドの量は人体に影響がない濃度にまで薄められています。
しかし、ホルムアルデヒド入りの接着剤や塗料がたくさん使われた家に住み続ければ、影響を受ける人も多いです。
1990年代後半に問題となった「シックハウス症候群」は、このホルムアルデヒドが原因。
そのため、2003年にホルムアルデヒドを使った塗料や接着剤、防腐剤の使用は法律によって規制されました。
ホルムアルデヒドの特徴は、気化しやすいこと。空気中に0.8ppm(濃度)のホルムアルデヒドが混じると、刺激臭を感じます。20ppmになると、胸の奥に痛みを感じる人も出てくるでしょう。
また、ホルムアルデヒドを一度に大量に吸いこめば、呼吸困難や肺腑種(はいふしゅ)が発症することもあります。
さらに、長年ホルムアルデヒドを吸い続けていると、結膜炎(けつまくえん)や咽頭炎(いんとうえん)、がんこな皮膚炎などをくりかえす可能性もあるのです。
なお、ホルムアルデヒド入りの塗料や接着剤が皮膚につくと、炎症を起こす場合もあります。

3.ホルムアルデヒド対策はどうすればいいの?

身近に使われている物質にしては、ホルムアルデヒドは危険性が高いです。
では、ホルムアルデヒドの影響を受けないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?
この項では、対策方法の一例をご紹介します。

3-1.塗料や接着剤を使うときは、よく換気をする

前述したように、ホルムアルデヒドは非常に気化しやすいです。
ですから、塗料や接着剤を使う際は、換気をしながら使ってください。
地階や窓のない部屋で使用する場合は、換気扇を回しましょう。
また、肌を露出しながら作業しないように気をつけてください。
さらに、マスクや目を保護するゴーグルなどをつけて作業を行えば、なおよいでしょう。
塗料や接着剤は、性別や年齢に関係なく使う機会があります。
子どもが使う場合は、必ず大人が監督しましょう。
特に、ワークショップなどで使う場合は注意が必要です。

3-2.古い建築用材を不用意に燃やさない

古い建築用材は、ホルムアルデヒド入りの塗料や接着剤が使われている可能性が高いです。
ですから、不用意に燃やすと有毒なガスが発生することもあるでしょう。
また、接着剤や塗料は雑貨にも使われていますから、気をつけてください。
2003年以前に建てられた一般住宅や施設で火災が発生した場合、炎だけでなく有毒ガスにも注意が必要です。
不用意に煙を吸いこまないように、ぬれタオルなどを口に当てて姿勢を低くして避難しましょう。
いろいろなテナントが入っているビルの場合は避難通路が荷物でふさがれていないか、定期的に確認してください。

3-3.ホルムアルデヒド入りのものはしっかりと管理する

ホルムアルデヒドそのものを扱うには、資格が必要です。
しかし、ホルムアルデヒド入りの塗料や接着剤についてはそれほど規制が厳しくありません。
また、ホルムアルデヒド入りの接着剤などを使った合板なども自由に売買されています。
ですから、このような品物を取り扱っている店や施設は、管理をしっかりと行ってください。
多量の商品を窓のない場所に長期間保存しない。
火気厳禁。
などの決まりを作って守らせましょう。
また、従業員にもしっかりと危険性を教育してください。

4.シックハウス症候群が疑われたら?

ホルムアルデヒド入りの塗料や接着剤を使った建築用材で作られた住宅や施設に入ると、シックハウス症候群を発症する可能性があります。
シックハウス症候群が疑われる症状が出た場合はどうすればよいでしょうか?
この項では、その対処法をご紹介します。

4-1.病院で診断を受ける

シックハウス症候群の症状は、ほかの身体的な不調でも起こる可能性があります。
ですから、シックハウス症候群が疑われる場合は、病院を受診して検査を受けましょう。
現在はシックハウス診断科がある病院もありますが、東京や大阪などの大都市に限られています。
近くにシックハウスの検査をしてくれる病院があるか知りたいという場合は、「NPO法人シックハウス診断士協会」に相談してみてもよいでしょう。
また、アレルギー科、耳鼻咽喉科でも検査を行ってくれるところがありますので、電話などで尋ねてみてください。
シックハウス症候群を放置しておくと、化学物質過敏症を発症する場合があります。

4-2.シックハウス診断士に検査を依頼する

シックハウス症候群と診断された場合は、治療はもちろんのこと、原因が何であるのか調べる必要があります。
前述した「シックハウス診断士協会」に依頼すれば、民間資格を持った診断士が調査してくれるでしょう。
自宅だけでなく、仕事で長時間滞在している場所が原因の可能性もあります。
もし、建築物環境衛生管理技術者が管理しているビル内でシックハウス症候群の患者が出たと報告を受けた場合は、早急に調査を依頼しましょう。
調査結果によってはビルのオーナーに相談して、対策を立てる必要があります。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、ホルムアルデヒドが人体に与える影響や健康被害を防ぐ対策などをご紹介しました。
まとめると

  • ホルムアルデヒドは接着剤や塗料など身近にあるものに使われている。
  • 非常に気化しやすいので、塗料や接着剤を扱う場合は換気を十分に行う。
  • 古い建築用材を不用意に燃やさない。
  • シックハウス症候群を発症したかもしれないという場合は、病院を受診して家や職場などを診断士に調査してもらおう。

ということです。
2003年に法律でホルムアルデヒドが規制されてから、シックハウス症候群を発症する方は減少傾向にあります。
しかし、花粉症などのアレルギーを持っている方は法律で許容されたホルムアルデヒドの量でも、シックハウス症候群を発症する可能性が高いのです。
ですから、家を新築したりリフォームしたりする場合は、塗料や接着剤に低ホルムアルデヒドのものを使いましょう。

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