第一級陸上特殊無線技士の資格を活用できる仕事を解説。どんな職場があるの?

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スマホの普及や第5世代移動通信の規格化進行に向けて、無線技士の有資格者の需要が増しているという話を聞いたことがある人は多いと思います。「自分も転職や就職の際、有利になるよう無線技士の資格を取得したい」と思っている人もいるでしょう。その一方で、「無線技士の資格は区分がたくさんありすぎて、どれから取得してよいか分からない」「資格を活用できる仕事が、今ひとつよく分からない」という悩みを抱えている人もいると思います。
そこで、今回は無線技士の資格区分の1つ、第一級陸上特殊無線技士(通称:1陸特)の資格を活用できる仕事や資格取得方法を紹介しましょう。

  1. 第一級陸上特殊無線技士の資格概要と資格を活用して行える仕事
  2. 第一級陸上特殊無線技士の求人例
  3. 第一級陸上特殊無線技士の資格取得方法
  4. 第一級陸上特殊無線技士に関するよくある質問

この記事を読めば、資格を取得するメリットなどもよく分かります。第一級陸上特殊無線技士の資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.第一級陸上特殊無線技士の資格概要と資格を活用して行える仕事

はじめに、第一級陸上特殊無線技士の資格概要と資格を活用して行える仕事を紹介します。

1-1.第一級陸上特殊無線技士の資格概要

第一級陸上特殊無線技士は、陸上無線従事者の資格区分の1つです。陸上無線技術士の下位資格であり、取得すれば陸上にある無線局で無線設備の技術的な操作を行うことができます。無線技士は資格区分によって操作できる周波数の電波が決まっているのです。第一級陸上特殊無線技士は、放送局の無線設備以外で30MHz以上の電波を使用する空中線電力500kW以下の無線機器を取り扱うことができます。

1-2.第一級陸上特殊無線技士の資格を活用して行える仕事とは?

第一級陸上特殊無線技士の資格を活用すれば、無線設備を操作して電波のやり取りを行えます。具体例を上げると、携帯電話の基地局・警察や消防・鉄道無線などの基地局・テレビやラジオの中継局などです。また、無線設備の点検業務やメンテナンス業務を行うことができます。たとえば、テレビが中継車を出して現場から中継を行う場合、機材の操作や基地局を設置する際の責任者となることもあるでしょう。

1-3.第一級陸上特殊無線技士の需要が高い職場とは?

現在、第一級陸上特殊無線技士の需要が高い職場は、移動通信サービスの会社です。移動通信サービスとは、携帯電話の基地局や中継局を運営する業者になります。携帯電話(スマートフォン)の普及により、DoCoMoをはじめとする電気通信事業者は、あちこちに基地局を設置しました。設置した基地局や中継局は定期的な点検と整備、操作が欠かせません。そこで、第一級陸上特殊無線技士の有資格者が重宝されるのです。

2.第一級陸上特殊無線技士の求人例

この項では、第一級陸上特殊無線技士の求人例を紹介します。

2-1.求人が行われている場所とは?

第一級陸上特殊無線技士の求人は、ハローワークや求人サイトで行われています。名目は、通信ネットワーク技術者・通信キャリアの基地局管理・電気通信のスタッフなどが多いでしょう。第一級陸上特殊無線技士の有資格者を優遇する職場も、珍しくありません。

2-2.雇用形態について

第一級陸上特殊無線技士の資格を活用して働く場合、派遣社員か正社員が一般的です。責任者の立場を任されることが多いので、パートやアルバイトといった雇用形態での募集はほぼないでしょう。また、派遣社員で経験を積んだ後、正社員に昇格できるシステムの会社もあります。

2-3.仕事内容について

第一級陸上特殊無線技士を活用して働く場合、無線設備の操作はもちろんのこと、設備の点検や整備・簡単な修理などを任されることもあります。また、携帯電話の基地局を管理する仕事の場合は、1日で数か所を巡ることも珍しくありません。そのため、普通自動車免許や電気工事士などの資格が必要とされることもあります。

3.第一級陸上特殊無線技士の資格取得方法

この項では、第一級陸上特殊無線技士を紹介します。

3-1.第一級陸上特殊無線技士の資格取得方法

第一級陸上特殊無線技士の資格を取得する方法は、以下の2つです。

  • 養成課程を修了して修了試験に合格する方法
  • 日本無線協会が主催する資格試験に合格する方法

養成課程を受講するには、第二級・第三級の総合無線通信士の有資格者であることなどの条件があります。詳しくは、養成課程を主催している日本無線協会のサイトを確認しましょう。一方、資格試験に受験資格は定められていません。ですから、可能な限り早く資格を取得したい場合は、試験を受けましょう。

3-2.試験内容など

第一級陸上特殊無線技士の試験内容や合格に必要な力を身につけるための勉強方法などは、こちらの記事にも詳しく記載されています。ぜひ、併せて読んでみてください。第一級陸上特殊無線技士の合格率は、25~35%前後です。第二級陸上特殊無線技士の合格率が75%~80%なので、第一級はそこそこ難易度があります。一夜漬けで合格できるほど甘くない試験です。

4.第一級陸上特殊無線技士に関するよくある質問

この項では、第一級陸上特殊無線技士に関するよくある質問を紹介します。

Q.陸上特殊無線技士は、陸の基地局から船舶や航空機と無線通信は可能ですか?
A.できません。海上無線通信士や航空無線通信士の資格が必要になります。

Q.陸上特殊無線技士の資格を活用した場合、単に無線設備を操作する仕事は少ないのでしょうか?
A.タクシーや自治体の防災無線などを操作する仕事に就いた場合は、無線設備の操作が主な仕事になりますが、それでも設備の点検も仕事のうちになりがちです。

Q.第一級陸上特殊無線技士は、第二級・第三級を取得していなくても取得できますか
A.はい。大丈夫です。いきなり一級取得を目指してもかまいません。

Q.第一級陸上特殊無線技士だけでなく、電気工事士の資格を取得した方がいいでしょうか?
A.はい。可能ならば取得を目指してみてください。仕事の幅が広がります。

Q.第二級特殊無線技士では、携帯電話の基地局の通信設備は操作できませんか?
A.はい。第一級の資格が必要です。

まとめ

いかがでしたか? 今回は第一級陸上特殊無線技士の資格を活用した仕事について解説しました。有資格者を求めている職場はたくさんありますが、無線設備の操作だけでなく、設備の維持管理や点検も仕事に含まれているという職場も多いでしょう。ですから、無線設備に関わる仕事ならば何でもする、くらいの気持ちで就職活動を行うとうまくいきます。