コンセントの交換工事は個人では不可? 電気工事を行える資格について解説

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コンセントを増加・交換したいと考えている人は多いと思います。特に、築年数がたった家は、コンセントの差込口が少なかったり、差込口が壊れたりしていることもあるでしょう。また、コンセントプラグも使用しているうちに、傷んできます。コンセントの取り替え自体は、それほど難しいことではありません。しかし、電気関係の工事を行うには資格が必要です。
そこで、今回はコンセントの交換ができる資格を紹介します。

  1. コンセント交換は個人でも可能?
  2. コンセント交換に必要な資格
  3. 電気工事士の資格を取得する方法
  4. コンセントの交換や電気工事士に関するよくある質問

この記事を読めば、資格取得の方法もよく分かるはずです。電気関係の資格取得を考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.コンセント交換は個人でも可能?

コンセントは、使っているうちにどうしても劣化していきます。特に、差し込み口はプラグを抜き差ししているうちに歪んだり割れたりすることも珍しくありません。また、コンセントの口数を増やしたいと考えている人もいるでしょう。コンセントの交換方法の動画もアップされており、一見すると簡単そうに見えます。しかし、電気関係の工事を行うには「電気工事士」の資格が必要です。どんなに簡単な工事でも無資格では行えません。無資格者が電気工事を行い、万が一電気火災や漏電事故などが起こった場合は、30万円以下の罰金か1年以下の懲役が科せられます。ただし、電化製品についているプラグの交換は無資格でも行えるので、プラグがぐらついている場合は、自分で交換してみましょう。

2.コンセント交換に必要な資格

この項では、コンセントの取り換え工事を行うために必要な資格を紹介します。

2-1.電気工事を行うことができる資格とは?

電気工事を行うには、電気工事士の資格が必要です。電気工事士には、第一種と第⼆種があり、行える工事には以下のような差があります。

  • 第一種:第⼆種が行える電気工事・最大電力500kw以内の電気工事
  • 第⼆種:600V以下で受電する設備の電気工事

なお、電気工事を行うには必ず資格が必要です。有資格者の監督下であっても無資格者が電気工事を行うことはできません。

2-2.電気工事士の資格を取得するメリット

前述したように、電気工事は電気工事士の資格がなければ行うことができません。電気工事というと大がかりなものをイメージしがちですが、コンセント交換のようなちょっとした電気工事も数多いのです。そのため、有資格者を求めている職場はたくさんあります。電気工事を行う業者はもちろんのこと、家電量販店やビルメン(ビルメンテナンス業務)の業者も有資格者を求めているため、転職・就職に大変役立つでしょう。また、資格を取得すればDIYでできることも増えます。

3.電気工事士の資格を取得する方法

この項では、電気工事士の資格を取得する方法や、試験勉強のコツを紹介します。

3-1.電気工事士の資格取得方法

電気工事士の資格は、電気技術者試験センターが主催する試験を受けて合格すれば、取得できます。なお、第⼆種に限り、専門学校や大学・職業訓練校など経済産業省が認定した学校を所定の単位を収めて卒業しても取得可能です。ですから、学校に通って取得する人もいるでしょう。

3-2.受験資格について

電気工事士の試験は、第一種も第⼆種も受験資格は定められていません。年齢・性別・学歴・職歴に関係なく受験することができます。ただし、第一種の場合は試験に合格しても5年の実務経験(電気関係の大学や短大を卒業していれば3年)がなければ、免許が交付されません。そのため、無資格無経験の人が電気工事士の資格取得を目指す場合は、まず第⼆種から挑戦しましょう。

3-3.電気工事士の試験について

電気工事士の試験は、第二種が年2回、第一種が年1回行われます。平成30年から試験の受け方が変わり、第二種は年2回受験が可能になりました。
電気工事士の試験は、学科試験と技能試験があります。今までは、学科試験に合格し技能試験に不合格になった場合は、翌年に限り学科試験が免除されていました。しかし、平成30年からは第二種の学科試験免除の条件が変わります。上半期に試験を受けた人は下半期に学科試験が免除になり、下半期に試験を受けた人は翌年の上半期に免除となるので覚えておきましょう。

3-4.試験内容について

前述したように、電気工事士の試験は学科試験と技能試験の2種類があります。学科試験に合格した人だけが技能試験を受けることが可能です。学科試験はマークシート方式で、技能試験は実際に工具を用いて電気工作物を作成します。
合格率は、第一種が学科42%前後、技能60%前後であるのに対し、第二種は学科が60%で技能が70%前後です。合格率は高いのですが、決して試験が易しいわけではありません。ぶっつけ本番で試験にのぞんでも合格は不可能です。

3-5.合格基準

電気工事士の試験は、学科試験が6割以上の得点で合格です。また、技能試験は製作した電気工作物に欠陥がなければ合格となります。電気工事士の学科試験は、特別高度な問題は出ません。電気に関する勉強は中学や高校の物理で学んだだけという人でも、参考書を読めば合格に必要な知識を身につけることができます。一方、技能試験は道具の使い方を覚えるところから始める必要があるので、初めて挑戦する人は学科試験の合格が分かったら、すぐに勉強に取り掛かりましょう。

3-6.試験の申し込み方法など

電気工事士の試験は、電気技術者試験センターのホームページから電子申請を行うのが便利です。受験料は、第一種が10,900円、第二種が9,600円になります。こちらは、電子申請の受験料です。受験会場や日程など詳しいことは、ホームページを確認してください。

3-7.電気工事士の勉強方法

電気工事士の資格は幅広い年代に人気があるので、参考書も豊富に販売されています。そのため、試験勉強は独学でも可能です。しかし、独学に自信がない人や効率よく勉強したい人もいるでしょう。そんなひとは、SATの教材を利用してみてください。SATの教材は、専門の講師が行う講義を収めたDVDやeラーニングもついてきます。また、学科試験だけではなく技能試験対策用の教材もあり、技能試験で必要な技能操作を収録したDVDもついてくるのです。写真だけでは理解しにくい手順も、映像ならば理解しやすいでしょう。技能試験だけ不合格だったという人は技能試験対策教材を利用してみてください。

4.コンセントの交換や電気工事士に関するよくある質問

この項では、電気工事に関するよくある質問を紹介します。

Q.コンセントカバーの付け替え工事は無資格でもできるでしょうか?
A.はい。配線をいじらなければ大丈夫です。

Q.電気工事士の第二種を取得すれば、一般家庭内の電気工事は行えますか?
A.はい。大丈夫です。

Q.免許の交付条件を満たしていなくても、第一種電気工事士の資格試験を受験することはできますか?
A.はい。できます。ですから、試験に合格した後で実務経験を積んで免許交付を申請する人もいるのです。

Q.電気工事士の技能試験は自前で工具をそろえなければなりませんか?
A.はい。当日、工具の貸し出しは行っていないので、必ず自前で一式そろえましょう。

Q.電気工事士の試験は、学生でも受けることはできますか?
A.もちろんです。工業高校などでは学校ぐるみで受験するところもあります。

まとめ

いかがでしたか? 今回はコンセントの交換工事をするために必要な資格について解説しました。電気の配線をいじる工事は、どんなに簡単なものでも、無資格者が行うことはできません。簡単そうだからと思わず、電気工事を請け負う業者に依頼しましょう。