スプリンクラーヘッドの種類や用途を紹介! どんな風に使い分けるの?

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スプリンクラーとは、熱や煙を感知すると放水を始める初期消火のための装置です。
現在、ホテルや商業施設など不特定多数の方が長時間過ごす施設には、必ず設置されています。
今回は、このスプリンクラーヘッドの種類とスプリンクラーの用途についてご紹介しましょう。
スプリンクラーと一口にいっても、水の出方やタイミングに微妙な違いがあるのです。
設置する場所によって適したヘッドを選ばなければ、その機能を十分に果たせません。
消防設備士を目指す方も、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. スプリンクラーの用途とは?
  2. スプリンクラーの仕組みとは?
  3. スプリンクラーヘッドの種類とは?
  4. スプリンクラーヘッドの誤作動を防ぐためには?
  5. おわりに

1.スプリンクラーの用途とは?

スプリンクラーは消防設備のひとつであり、熱や煙を感知して自動で放水する設備です。
映画やドラマで火災が発生すると一斉に天井から水が降ってくるシーンを見たことがある方も多いでしょう。
あれが、スプリンクラーが作動している様子です。
火災がまだ小さいうちは、天井からの一斉放水というのは非常に有効な消火方法になります。
ですから、消防法により、一定の広さや階数をもつ建物には設置が義務づけられているのです。

2.スプリンクラーの仕組みとは?

私たちの目に見えているスプリンクラーは、水を放出するところだけです。
この部分をスプリンクラーヘッドといいます。
そのほかには、水源と加圧送水装置、配管、制御弁、流水検知装置などから、スプリンクラーは成り立っているのです。
そのため、スプリンクラーは後付けが難しい設備になります。
一度設置してしまうと交換も難しいでしょう。
建物を建てる計画段階から、スプリンクラーの設置場所や種類をきちんと決めておく必要があるのです。
また、スプリンクラーを設置するときに大切なのがスプリンクラーヘッドの選択と、水源の規模になります。
特に、水源は小さすぎれば炎を鎮火させることはできません。
かといって大きすぎる水源を作ってしまうと、そこからスプリンクラーヘッドまでの配管工事が大変になるでしょう。

3.スプリンクラーヘッドの種類とは?

では、スプリンクラーヘッドの種類にはどのようなものがあるのでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。

3-1.閉鎖型スプリンクラーヘッド

閉鎖型スプリンクラーヘッドは、平常時は水が出る出口が閉鎖されているものです。
感熱装置が一定の温度を感知すると出口が開いて放水します。
一定の温度に達しないと出口が開きませんので、誤作動が少ない一方火災がある程度大きくならないと作動しないという欠点があるのです。そのため、閉鎖型スプリンクラーヘッドがつけられる天井は10m以下と法律で決まっています。
ですから、吹き抜けの天井などには閉鎖型のスプリンクラーヘッドは設置できません。
また、閉鎖型のスプリンクラーヘッドは、湿式、乾式、予作動式のさらに3種類に分かれています。
湿式というのは閉鎖式の中で最も多く使われているスプリンクラーヘッドです。
一般的に閉鎖型スプリンクラーヘッドというと湿式を指します。
湿式は衝撃に弱いというデメリットがあり、たとえば棒状のものでつついただけでも放水が始まることもあるのです。
湿式のスプリンクラーは一度放水が始まると自動では止まりません。
ですから、地震などで誤作動した場合は水源が空になるまで放水されて水損が起こりやすいでしょう。
乾式は、寒冷地棟で使われる方式です。
配管の中に圧縮した空気を封入して圧力を調節します。
そのほかのことは湿式と変わりません。
予作動式は自動火災報知機の信号をキャッチし、なおかつスプリンクラーヘッドの開放を確認しなければ作動しないのです。
ヘッドが破損したくらいでは放水が始まらないため、水損すると大損害が出るような場所に設置されます。
設置費用が高額になるというデメリットがありますが、パソコンを使っているオフィスやサーバールーム、さらに文化財などが保管されている場所に設置されることが多いでしょう。
なお、予作動式と湿式の中間のような湿式予作動式というスプリンクラーも開発されています。

3-2.開放式スプリンクラーヘッド

開放式のスプリンクラーヘッドは、感熱部がなく常に放水部が開放されているスプリンクラーヘッドのことです。
たとえば、広い場所で家事が起こった場合、閉鎖式のヘッドでは感熱に差が出てきてすべてのスプリンクラーが作動しないこともあります。
そのため、劇場などの広い場所や危険物を保管してある工場などは開放式のスプリンクラーが設置されていることが多いでしょう。

3-3.放水型

吹き抜けの大空間などに設置されるスプリンクラーヘッドです。
たとえば、ドーム型球場のように天井が高く開放的で広い場所に設置されます。
一度放水が始まると開放型や閉鎖的なスプリンクラーヘッドよりも高圧の水流が噴射され、火事を消すのです。
天井が高いほど、高圧な水流でなければ効率的な消火はできません。
ただし、放水型は誤作動すると、大変な水損が起こる可能性があります。
ですから、いたずらなどされないような場所に設置しておくことが大切です。

4.スプリンクラーヘッドの誤作動を防ぐためには?

では最後に、スプリンクラーヘッドの誤作動を防ぐための方法をご紹介します。
消防設備士の方はぜひ参考にしてください。

4-1.スプリンクラーの設置場所は注意する

スプリンクラーは通常、天井に設置されます。
普通ならば手が届く場所ではありませんが、何か長いものをもって移動する場所ですと破損の恐れがあるでしょう。
ですから、その部屋の用途をよく考えてスプリンクラーを設置する場所を決めてください。
また、結婚式場などでは、ときおりキャンドルの炎などの裸火が使われることもあります。
ろうそく一本でスプリンクラーが作動する可能性は低いのですが、いたずらでスプリンクラーに火を近づける方もいる可能性があるでしょう。
そのような場所には、スプリンクラーに近づけないような対策をしておくことも大切です。

4-2.定期的な点検をする

スプリンクラーは、定期的な点検が欠かせません。
スプリンクラーが使用されることは、本来あってはならないのです。
そのため、設置されてから一度も使われずに寿命を終えるものもあるでしょう。
しかし、劣化してきたスプリンクラーヘッドは誤作動を起こす可能性も高くなります。
定期的に消防設備士が点検し、必要ならば新しいヘッドと交換しましょう。
古いヘッドをいつまでもつけていると火災のときに反応しないかもしれません。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、スプリンクラーヘッドの種類と用途についてご紹介しました。
似たようなものが多いスプリンクラーヘッドも、場所や用途によって種類を変えなければ、正しく作動しません。
今の新しい建物は、ほとんどが消防法に基づいてスプリンクラーが設置されているでしょう。
しかし、築年数がたったビルなどはスプリンクラーの数が不十分だったり設備が古すぎたりすることもあります。
消防設備士は、スプリンクラーの点検だけではなく整備や設置も行えるのです。
スプリンクラー自体を交換するのは大変ですが、ヘッドだけでしたら交換はそれほど難しくはありません。
使用されているスプリンクラーヘッドが誤作動を起こす可能性が高い場合は、すぐに取り替えましょう。
ほかの消火機器よりも誤作動を起こすと損失が激しいのです。

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