1級建築士

【一級建築士試験】全国の角番生と角番落ちした方へ捧げる再チャレンジへの道

一級建築士試験で角番落ちした方へ

991人の方が、この記事を参考にしています。

建築士試験において、学科試験に合格した人は、その年を含んだ5年間に実施される試験5回の内、3回の学科試験を免除することができます。

少しややこしいのですが、
学科試験に合格した年にそのまま製図試験を受ければ、その後の4年間で2回の学科試験が免除でき、学科試験に合格した年に製図試験を受けなければ、その後の4年間で3回の学科試験を免除できます。

しかし3回目の製図試験で落ちてしまうと、また学科試験からやり直しとなります。

学科試験に一度合格したのに、その後のチャンスを生かせず、もう一度学科試験から受けることなるとモチベーションが下がり、やる気が失われる人もいるでしょう。

本記事では試験に落ちてしまい、建築士を目指すという夢を諦めかけている人に、再チャレンジの道と題してお伝えしたいことがあります。

建築士の角番

角番とは、元々大相撲の用語で「大相撲本場所において、次負けると負け越しとなり、その地位から陥落する」状況のことを指します。

この角番という用語が建築士試験でも使われており、3回受験できる製図試験の3回目(最後のチャンス)を迎えることを指しています。

このとき、角番を迎える受験生は「角番生」とよばれます。そして、角番生が3回目の製図試験で不合格になることを「角番落ち」と言います。

冒頭で述べた通り、角番落ち(3回目の製図試験で不合格)すると学科試験から再チャレンジしなくてはいけません。

なぜ角番生になってしまう?

角番生に対してお伝えしなければいけないのは、2回連続で不合格なのには必ず原因があるといった点です。これは、必ず追求しましょう。

原因を突き止めなければ3度目の受験も不合格で角番落ちする可能性が高まります。

No製図試験で不合格となる主な原因
1勉強時間が不足している
2合格のポイントを押さえきれていない
3本番の緊張に弱い

主な原因としては、上記のとおりです。それぞれの原因について詳しくご紹介します。

勉強時間が不足している

最初の原因は、勉強時間が不足していることです。これは、社会人の方や子育て中の方に多く該当します。

一級建築士の製図課題が発表されるのは7月末が多いため、試験が実施される10月上旬まで3ヶ月もありません。(※年によって試験日や課題発表時期がズレることもありますが、おおよそ製図課題の発表から試験まで3ヶ月ないぐらいです)

その短い間に図面を20~40枚程度描く人達の多くが合格しています。

逆に、20枚も描けず資格学校などの課題もこなせない方は不合格となる可能性が高まります。ポイントとしては、資格取得のことを周囲に伝えることです。

製図課題に取り組むには、職場や家族の理解が不可欠といえます。

受験までの2~3ヶ月の間、とにかく勉強時間を確保しましょう。

合格のポイントを押さえきれていない

一級建築士の合格で必要なポイントは「課題の条件で重要なものを見極めること」です。

製図試験の受験者による割合ですが、ランク1が40%、ランク2・3・4が20%です。課題の条件を見極めて守ることでランク1か2は狙えます。

製図試験の課題で見極めるポイント
延床面積、建蔽率、高さ制限、斜線制限、道路後退、室の欠落、部門ごとのゾーニング、主役級の室の配置、景観配慮指定、室の設置階指定、利用者動線、管理者動線、広場の条件(設置階、面積、円指定)、駐車場・駐輪場の配置と台数

見極めるポイントは上記のとおりです。重要なポイントを見極める力がついた後は、中間チェックと最終チェックの時間を確保しましょう。

これができると合格の可能性が大きくアップします。逆に、これら2つのチェック工程を確保できない方は、不合格となる可能性が高くなるといえるかもしれません。

作図時間を少し削ってでも、チェック工程の時間は確保してください。

試験本番に弱い

本番の緊張によって自分本来の力が出せず、不合格となる方はいます。緊張によって不安な気持ちになり、ネガティブな感情が原因で頭が真っ白な状態となる方です。

そういった方は性格によるところが大きいため、長期的に対策しましょう。具体的には、普段の試験対策から緊張感を持って解くことをおすすめします。

時間を気にせずに問題や作図を解くのではなく、実際の試験時間に近い内容で試験対策を実践して、プレッシャーを感じながら解いてください。

また、本番ではミスに気づいても修正するための時間を長く確保できません。そのため、間違いに気づいた際に冷静に対応する力が必要です。

冷静な対応力を身につけることで不安や緊張も少しは解消されるため、日頃の試験対策から時間を意識して行いましょう。

角番で受験する際に重要なこと

角番で受験する際に重要なことについて解説します。精神面とテクニック面の2つで重要すべきことをそれぞれ解説するので、必ず確認してください。

精神面で重要なこと

角番生になると、精神的にかなり負担がかかるでしょう。

「もしこれで落ちたら、もう一度あの難しい学科試験を乗り越えなければいけないのか…」「1点2点を争うようなシビアな世界にもう一度身を置かなければいけないのか…」

考えれば考えるほど、負担は大きくなっていくはずです。

ですが、気負いすぎてはいけません。気負いすぎては、勉強にも身が入らず、本番で本来のパフォーマンスを発揮することがきません。落ちた後のことを考えるのはやめましょう。

角番生になろうとも、学科試験をクリアした時点で建築士としての能力は、最低限備わっています。

限られた時間の中で勉強時間を確保して、効率のよい勉強方法を試験日まで諦めずに継続しましょう。

テクニック面で重要なこと

テクニック面で重要なのは、勉強方法よりも勉強時間の優先です。勉強方法にだけこだわると知識のインプットのみに集中してアウトプットができません。

知識を定着させるには、参考書やテキストでインプットした内容を過去問題や予想問題でアウトプットすることが大切です。

そのためには、勉強時間を確保して必要なサイクルを繰り返しましょう。具体的な勉強のサイクルが次のとおりです。

Noテクニック面で重要な勉強サイクル
1過去問題や予想問題を解く
2わからない分野や苦手な分野を見つける
3質問・検索して解決する

上記を多い回数繰り返すことが大切です。勉強時間を確保することで、勉強の質と量の両方が自然とよくなります。

テキストを読んだり、ノートに書き写したりするだけでは、絶対に合格できません。勉強時間をできるだけ確保し、その中で効率よく試験対策を行いましょう。

角番落ちしてしまったら

先ほど、角番で受験する際に重要なことをお伝えさせていただきましたが、いざ角番落ちしてしまったとなると、モチベーションが下がり、建築士を目指すことを諦めたくなってしまうでしょう。

しかし諦めてはいけません。単純で当たり前のことなのですが、諦めずに合格するまで勉強を継続し、試験を受け続けるしかないのです。

そうでないと、今まで費やした勉強時間とお金が無駄になってしまいます。これは受験者本人の時間だけでなく、友人や恋人、家族など受験者と時間を共有するはずだった周囲の人たちの時間ですら無駄にしてしまうことになります。

協力してくれた周囲の人たちのためにも「合格するまで頑張ってやる」という気持ちを持ってください。

世の中には、3回目の受験に失敗して角番落ちになった後、4回目の試験で合格した方や、2回目の角番で合格した方など、いろいろな方がいます。

諦めなければ最後には良い結果が待っているはずなのです。

そして一級建築士は何度でも挑戦する価値のある資格です。資格を取得することができれば大きなリターンが返ってくるでしょう。

モチベーションを立て直すときは、合格した後の自分の姿を想像してください。

まとめ

今回の記事では、角番生に向けて大切なポイントと角番落ちした際の対処法について詳しく解説しました。

「これだけ準備したから大丈夫だろう」そう思っていても、試験に落ちてしまうことがあります。

勉強不足は勿論ですが、本番で緊張してしまい、本来の力が発揮できなくなってしまうこともあります。

ですが諦めてはいけません。建築士の資格は、何度落ちようとも、時間とお金を費やす価値のある資格です。

角番かどうかは関係なく、落ちたら受かるまで試験を受ければいい、とポジティブに考えましょう。

しかし、むやみやたらに試験を受けても合格できるわけはなく、試験に落ちる原因を明確にした上で、その原因を元に試験対策を練り、計画的に勉強を行うことが大切です。

諦めることなく挑戦し続け、建築士資格を取得できることを祈っています。

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