第三種冷凍機械責任者試験は、毎年11月の第二日曜日に実施される試験です。 令和4年度は、11月13日(日)に実施されました。 1年に1度しか実施されないため、試験日や申込受付期間についての情報を集めておきましょう。 そこで今回は、第三種冷凍機械責任者試験の試験日程について解説します。 勉強方法や勉強時間についても一緒に確認してください。
目次
第三種冷凍機械責任者の試験概要・試験日
第三種冷凍機械責任者を取得するとどのようなメリットがあるのか、試験の難易度や頻度などについて解説します。
第三種冷凍機械責任者資格を取得するメリット
第三種冷凍機械責任者試験に合格すると、1日の冷凍能力100トン未満の製造施設の保安管理ができます。 ちなみに第一種冷凍責任者なら全ての製造施設の保安が可能、第二種冷凍責任者なら300トン未満の製造施設の保安が可能です。 特に、ビルメンテナンスなどの職業で重宝される資格です。
第三種冷凍機械責任者試験の試験日程
第三種冷凍機械責任者試験は、毎年11月の第二日曜日に開催されます。 令和2年度の試験日は、11月8日(日)です。 試験の申し込みから合格発表までの詳細については、次の表をご覧ください。
項目 | 詳細 |
---|---|
受験申込期間 | 令和4年8⽉22⽇(⽉)〜9⽉7⽇(⽔) |
試験日 | 令和4年11月13日(日) |
合格発表日 | 令和5年1月5日(木) |
第三種冷凍機械責任者試験の合格率
第三種冷凍機械責任者試験の合格率は年によって異なりますが、おおよそ35%前後の合格率です。資格試験の中では比較的合格率が高く、試験難易度もそこまで高くありません。
第三種冷凍機械責任者試験の科目
第三種冷凍機械責任者試験は以下の2科目で構成されています。
項目 | 出題数 |
---|---|
法令 | 20問 |
保安管理技術 | 15問 |
それぞれの科目を60%以上正解することが合格条件です。
第三種冷凍機械責任者試験の受験費用
第三種冷凍機械責任者試験の受験費用は、10,300円、インターネット申し込みの場合は9,800円です。安いというわけではありませんが、資格試験全体の中ではそれほど高い金額ではありません。
第三種冷凍機械責任者資格を取るために必要な勉強時間
第三種冷凍機械責任者の資格を取得するために必要な勉強時間は、1日2時間を30日程度です。 ただし個人差があり、例えば機械系の学習経験があれば内容を理解しやすいので、勉強時間がより短縮できる可能性があります。
逆に類似する内容の学習経験がなければ、最初の理解に時間がかかり勉強時間が長くなる可能性があるでしょう。 他にも、そもそも勉強自体に慣れているかどうかも勉強時間に関係するかもしれません。 人間の集中力には限界があるので、集中できない時間が長くなると勉強時間も長くなります。
第三種冷凍機械責任者試験に合格するための勉強方法
第三種冷凍機械責任者試験の勉強方法はシンプルです。最初にもっとも意識すべきポイントは、暗記ではなく理解が重要な試験だということです。
テキストを読んで理解する
第三種冷凍機械責任者試験で重要なのは暗記ではなく内容の理解です。丸暗記すればよいタイプの問題ではないので、考えて応用できる必要があります。 また、試験によっては過去問題を解いて解説を読みこむことが重要ですが、第三種冷凍機械責任者試験は過去問題と同じ問題が出題されることはなく、あくまでも傾向がつかめるだけです。 そのため、過去問題とその解説は傾向をつかむためのものと考えておくとよいでしょう。基本はテキストの理解です。
過去問題を解いて考える
テキストを読んである程度理解できたら、過去問題を解きます。この段階で解けることが重要で、解けない場合はテキストに戻ったほうがよいでしょう。 試験によっては過去問題とその解説を読みこめば本番でも解けますが、第三種冷凍機械責任者試験は過去問題と同じ問題は出題されません。 そのため過去問題と解説のセットで理解しておくことは重要ですが、テキストで全体を理解しておくことがより重要です。
第三種冷凍機械責任者試験のおすすめ教材
第三種冷凍機械責任者の教材はそれほど種類が多いわけではありません。Amazonなどの評価も参考にして選ぶとよいでしょう。
トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト
著者:佐藤英男
テキストと問題集がセットになった書籍です。これ一冊で合格に必要な知識が身に付き、さらに問題慣れすることが可能です。 また、解説は文章だけではなく、図版で直感的に理解できるようになっています。 第三種冷凍機械責任者試験は理解が重要なので、図版で直感的に理解しやすい解説は忙しい受験者の助けとなるでしょう。
U-CANの第3種冷凍機械責任者 合格テキスト&問題集
著者:ユーキャン冷凍機械責任者試験研究会
こちらもテキストと問題集が一緒になっています。重要なポイントにしぼって丁寧に解説されているので、直感的に理解しやすいと言えるでしょう。 また、マンガやイラストが入っているので、机に向かって勉強する自信がない、文字を読むのは疲れる、という方にもおすすめです。
サイト「EchoLand-plus」
インターネット上のサイトを利用した学習もおすすめです。 こちらのサイトでは試験情報、過去問題、予測問題、解説などを見ることができます。 また、無料で勉強できるというメリットがあります。 ただし、サイトだけで勉強することはおすすめできません。 テキストのように基礎的な内容が網羅的にまとまっているわけではないので、土台となる知識はやはりテキストで学習したほうがよいと言えるでしょう。 サイトの用途としては、あくまでも苦手分野の攻略や本番慣れです。
通信講座
第三種冷凍機械責任者には通信講座もあります。費用は提供している企業によって異なりますが、数万円程度なのでテキストを購入するよりはお金がかかります。 しかし、通信講座は好きなタイミングで受動的に勉強できるというメリットがあります。テキストを読む場合、自分から能動的に勉強しなければならないので心理的なハードルがあります。 通信講座であれば講師が口頭で解説してくれるので、少ない労力で頭にも入りやすくなりますが、テキスト中心か通信講座中心かどちらがベストかは人それぞれです。
まとめ
今回の記事では、第三種冷凍機械責任者試験の試験日程について解説しました。第三種冷凍機械責任者試験は、着実に勉強すれば確実に合格できます。 重要なのはテキストをきちんと理解することで、後は問題にある程度慣れておくことです。 間違った勉強方法は、テキストを理解せずに暗記しようとしたり、過去問題と解説をただただ覚えようとしたりすることです。 考えて理解しないと本番に対応できないので、暗記ではなく理解を重視するという点は常に意識してください。