冷凍機械の保守管理に必要なのが第3種冷凍機械責任者の資格です。冷凍機械は、食品や食材を冷凍管理するための冷凍設備、空調設備や化学薬品工場などで使用される設備を指します。
第3種冷凍機械責任者試験を最短で合格するには、過去問を繰り返し解きながら、間違った問題を参考書で速やかに復習することが大切です。
この記事では、第3種冷凍機械責任者の資格取得を目指す方に向けて、試験に合格するためにはどのくらいの勉強時間が必要なのか、また具体的にどのように勉強を進めればよいのかをご紹介します。
目次
第3種冷凍機械責任者試験におすすめの過去問
初めて第3種冷凍機械責任者試験の試験対策を始める場合、予備知識なしで過去問を一つひとつ解こうとしてもわかりませんし非効率的です。
また、解答を見ても内容を理解できないかもしれません。しかし、それでも一応ざっと目を通しておいたほうがよいといえます。
過去問と参考書に目を通した際は、100点を目指して全ての試験範囲を理解しようと考えないことも大切なポイントです。
あくまで目的は合格することであって、100点を目指すことではありません。さらに最短で合格するには、出題傾向の高い問題や解きやすい項目を中心に対策を行いましょう。
過去問と解答に目を通すことに不安を覚えて、複数のノートにいろいろと書き込むのは非効率的です。
そこで、過去問の解答とメモは1冊のノートにまとめて、ノートの作成や準備に時間をかけないようにしましょう。
もう1点は、過去問や参考書・テキスト類を、何冊も購入しないよう徹底しましょう。
複数の過去問や参考書に目を通しても、解説方法や構成の違いで暗記しにくく、時間とお金の両面でもったいない行動です。
そこでおすすめの過去問題集は、「2023年版 第3種冷凍機械責任者試験 過去問題集」です。
こちらは、1冊で2013年~2020年の過去問を収録していてお得です。また、解答だけでなく解説まで丁寧に掲載されていますので、理解と復習を同時に行えます。
参考URL: 2023年版 第3種冷凍機械責任者試験 過去問題集
第3種冷凍機械責任者試験の勉強方法
過去問について把握したところで、次に具体的な勉強方法です。
当たり前ですが、勉強方法を誤ってしまうといくら勉強しても合格には近づかない、もしくは合格に近づいてはいるが遠回りをしているといったことが起こります。
そうならないためには、第3種冷凍機械責任者試験に合格するという目標に対して効率的なルートで勉強を進めることが重要です。
まずは教材を購入する
試験対策を始めるには、テキストと問題集といった教材をそろえる必要があります。ここではおすすめの教材をわかりやすく紹介しますが、必ず最新版を購入するようにしてください。
なぜなら、試験内容の傾向に合わせて内容が変わっていることがありますし、最新の過去問を反映させた内容になっているからです。
U-CANの第3種冷凍機械責任者 合格テキスト&問題集
著者:ユーキャン冷凍機械責任者試験研究会
テキストと問題集がセットになった一冊です。
イラスト付きの解説で理解しやすく、完全初学者にもおすすめです。また、この一冊で合格に必要な知識を身につけたうえで問題慣れもできる構成で作られています。
参考URL:U-CANの第3種冷凍機械責任者 合格テキスト&問題集
トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト
著者:佐藤 英男
テキストに特化した書籍です。過去問とテキストを別々に購入する場合、一冊はテキストに特化した書籍にするとよいでしょう。
参考URL:トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト
2023年版 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集
著者:電気書院
過去問とその模範解答がまとめられた一冊です。過去問の傾向をつかみ、模範解答を理解したうえで把握しておけば、本番でも正答できるはずです。
ただし、いきなり問題と解答だけ見ても理解できない可能性がありますので、初学者の方は特にテキストで土台を固めつつ過去問に取り組む必要があります。
参考URL:2023年版 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集
テキストを読み込んで理解する
過去問と解答をざっと見たら、テキストを読み込みます。ここはひたすら理解に努めることが重要ですので、読んで理解できるのであれば、あえてノートを取る必要はありません。
書き写す作業は時間の無駄なので、理解すること、理解している過程で自然に覚えることを重視するほうが効率的です。
問題を解いて解答を理解する
テキストを一通り読み終えて理解できたら、問題を解きます。
問題を解いたら解答を読み込みます。この段階では一発で問題が解けなくても解答を理解できる必要があり、解答を見て理解できないようであればテキストを断片的に読み直します。
第3種冷凍機械責任者試験の合格に必要な勉強時間
第3種冷凍機械責任者試験の合格に必要な勉強時間は、平均的に考えて毎日2時間、30日程度勉強すれば合格レベルに達します。
ただし、余裕を持って2~3カ月程度の勉強期間を確保しておくのがおすすめです。
特に仕事などで忙しい方が最短で合格するには、第3種冷凍機械責任者試験の過去問を繰り返し解きながら学習を進めてみましょう。
過去問を繰り返し解くことによって出題傾向をつかめますし、間違った問題を復習することで、理解度も深められます。短い時間でも、ポイントをおさえることが可能になるのです。
まとめ
第3種冷凍機械責任者試験合格に必要な勉強時間は、1日2時間×30日程度が目安です。
しかし、勉強方法を決めていない方やテキスト選びに悩んでいる方などは、複数のテキストを購入したり100点を目指して一つひとつ読み進めたりするかもしれません。
このような行動は勉強時間が増える一方で、暗記や理解がしにくく、デメリットが多くなります。
そこでこれから試験対策を始める方は、過去問や参考書を1冊に絞り、合格ラインの70点を目指して過去問を繰り返し解きましょう。また、間違った問題は、その日のうちに復習するのが大切です。
仕事をしながらの勉強はたいへんで、最初はなかなか頭に入りにくいかもしれませんが、正しい方法で、投げ出さずに着実に勉強を進めるのが合格するためのポイントです。