給水装置工事主任技術者とは、給水装置工事事業者が水道事業者から水道法に基づく指定を受けるために必要な国家資格です。
この記事では、給水装置工事主任技術者の試験日スケジュールをご紹介します。
目次
給水装置工事主任技術者の試験日はいつ?
ここでは参考までに、令和4年度の申し込み、試験日、結果発表日までの流れを見ていきましょう。
<令和元年度 給水装置工事主任技術者試験の流れ>
▽インターネット申込書作成システム稼働期間
令和4年6月6日(月)10:00 ~7月8日(金)17:00受付締切(当日消印有効)
▽受験票発送日
令和4年10月3日(月)
▽試験日
令和4年10月23日(日)
▽合格発表
令和4年11月30日(金)
▽受験手数料
21,300円(非課税)
▽試験問題
学科試験1
学科試験2
▽試験科目
① 公衆衛生概論
② 水道行政
③ 給水装置の概要
④ 給水装置の構造及び性能
⑤ 給水装置工事法
⑥ 給水装置施工管理法
⑦ 給水装置計画論
⑧ 給水装置工事事務論
▽試験科目の一部免除
建設業法施行令(昭和31年政令第273号)第27条の3の表に掲げる検定種目のうち、管工事施工管理の種目に係る1級又は2級の技術検定に合格した者は、上記試験科目のうち「③ 給水装置の概要」及び「⑥ 給水装置施工管理法」の免除を受けることができます。
▽問題数
全60問
▽受験資格
給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する方
▽配点
配点は1題につき1点
(必須6科目計40点、全科目計60点)
▽合格基準
必須6科目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造及び性能、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の得点の合計が、27点以上であること。
全8科目の総得点が、40点以上であること。
次の各科目の得点が、それぞれ以下に示す点以上であること。
公衆衛生概論 1点
水道行政 2点
給水装置工事法 4点
給水装置の構造及び性能 4点
給水装置計画論 2点
給水装置工事事務論 2点
給水装置の概要 4点
給水装置施工管理法 4点
▽試験会場
北海道大学工学部(札幌市)
東北工業大学八木山キャンパス(仙台市)
千葉工業大学新習志野キャンパス(習志野市)
横浜国立大学常盤台キャンパス(横浜市)
明治大学和泉キャンパス(東京都杉並区)
名古屋市立大学滝子(山の畑)キャンパス(名古屋市)
桃山学院大学(和泉市)
新梅田研修センター(大阪市)
大阪アカデミア(大阪市)
広島工業大学専門学校(広島市)
福岡大学七隈キャンパス(福岡市)
国際電子ビジネス専門学校(那覇市)
※関東、関西においては、試験会場の指定はできません。10月頭に発送される受験票で確認しましょう。
令和2年度の詳細の日程はまだ出ていませんが、例年の傾向から見て、願書受付期間は5月中旬~6月下旬、試験日は10月下旬と推定できます。
給水装置工事主任技術者試験を受ける方法
続いて、給水装置工事主任技術者試験を受ける方法を確認しましょう。
受験資格
受験資格は給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する者です。以下の業務に携わった経験を3年以上持っていないと試験に出願することができませんので、注意をしましょう。
⑴実務経験に該当する業務
給水装置とは、水道事業者の配水管から分岐して設けられる給水管と、それに直結して設けられる給水用具をいいます。また、給水装置工事とは、給水装置の設置(新設)又は変更(改造、修繕、撤去)の工事をいい、実務経験には、給水装置の工事計画の立案、給水装置工事の現場における監督その他給水装置工事の施行を計画、調整、指揮監督又は管理する職務に従事した経験、及び、給水管の配管、 給水用具の設置、その他給水装置工事の施行を実際に行う職務に従事した経験の他、これらの職務に従事するための技術を習得する見習期間中の技術的な経験も含まれます。
メータの交換、取り付け、取り外しの作業は実務経験に含まれます。
⑵実務経験に該当しない業務
工事現場への物品の搬入等の単なる雑務及び事務の仕事に関する経験は、実務経験には含まれません。
メータの検針のみの業務は実務経験に含まれません。
浄水場や配水池等の「水道施設」のみの建設工事は、給水装置工事ではありませんので実務経験には含まれません。また、それらの維持管理業務についても実務経験には含まれません。
給水装置工事とは、水道事業者が道路下に設置した配水管より先から、配水管の水圧を利用して使われる建物の給水用具(蛇口、給湯器、自動湯張り型風呂、洗浄弁内蔵型大便器など)までの範囲における工事のことです。
試験を実施している給水工事技術振興財団では「水道事業者の配水管から分岐して設けられる給水管と、それに直結して設けられる給水用具」と定められています。
水道メータの取付けや取外し、交換等の作業も実務経験に含ますが、検針のみの業務は実務経験に含まれません。
申し込み方法
ここからは、給水装置工事主任技術者試験の願書出願から受験までの手続きの流れ、出願に必要な書類を見ていきましょう。
受験願書は、書店や試験実施団体から購入するのではなく、試験実施団体のウェブサイトより受験者自身の情報を登録しダウンロードする形式です。
ウェブサイト上での登録のみでは受験できませんのでご注意下さい。
受験申請可能期間になりましたら、試験実施機関ウェブサイト上より登録フォームに遷移できます。必要事項を入力後、ダウンロードし所定の送り先へ郵送して下さい。
受験願書と受験申請書類の提出は、必ず受験申込期間内に完了させてください。1日でも過ぎると、どんな理由であってもその年の受験申請は受付不可になるので注意しましょう。
▽申込みの流れ
ステップ①システム入力
給水工事技術振興財団ホームページ内のインターネット申込書作成システムに従って情報を入力します。
※システム上の情報入力だけでは、受験申込みは完了とならないので注意してください。
ステップ②申請書類の印刷
全ての情報を入力した後に、「受験申請書類印刷ボタン」が表示されます。
印刷ボタンを押して受験申請書類を印刷してください。
ステップ③申請書類の記入
当該年度の「受験の案内」を確認して、内容を十分ご理解のうえ記入してください。
ステップ④受験手数料の振込み
受験手数料を指定口座へお振込みください。振込みは受験申込期間内のみ受け付けています。
※口座番号等は、当該年度の「受験の案内」をご参照ください
注:受験申請書類の受付・審査が終了すると、いかなる場合においても受験手数料は返却できません。
ステップ⑤必要書類の準備
給水装置工事主任技術者の受験願書を提出する際、必要な書類は以下の3点です。
時間に余裕をもって事前に用意しておくことをおすすめします。
⑴受験願書・実務従事証明書
給水装置工事主任技術者の受験願書には、実務従事証明書といって受験者の実務経験を証明する欄があります。
実務従事証明書には、事業所の代表印(社印は不可)が必要です。
⑵証明写真
縦4.5cm、横3.5cmのフチがないものと定められています。正面から上半身を撮影し、無背景で6ヶ月以内の物を準備して下さい。
⑶払込確認用紙
受験手数料は郵便局の窓口やATMで支払います。受験願書を提出する際に、入金完了の際に受け取る「振替払込請求書兼受領証」もしくは「ご利用明細票」の原本が必要です。
※注意事項
実務従事証明書など、申請の時点で虚偽の申告があった場合は、厚生労働省より厳重注意を受け、試験に合格した場合は合格を取り消されます。
書類の入力は偽らずに正確に記述しましょう。
ステップ⑥申請書類の郵送
申請書類一式を当財団へ簡易書留にて郵送してください。
※システム上の情報入力だけでは受験申込みが完了となりませんので、必ず郵送しましょう。
さらに詳しく!
給水装置工事主任技術者の合格率とは?合格するための勉強法
給水装置工事主任技術者を取得するメリット
申し込み方法が分かったら、早速安心して勉強に取りかかれるでしょう。試験に合格するには、1日2日ではなく、コツコツと毎日勉強を継続することが大切です。ここからは、試験勉強のモチベーションになる、給水装置工事主任技術者を取得するメリットを見ていきましょう。
求人のニーズが高まる
給水装置工事主任技術者の資格を取得して1年以上の実務経験を積むと、管工事の主任技術者または専任技術者になることができます。
一般建設業の現場では、営業所ごとに専任技術者を置くことが義務づけられているのです。
給水装置工事主任技術者は今後も需要は高いと見込まれており、就職や転職に有利と言えます。
個人、企業の評価が上がる
給水装置工事主任技術者になると、個人や企業としての信頼や評価が上がり、収入アップが期待できます。
技術的な管理・指導・監督等を行う役割を担う国家資格ですから、全国の地域でやりがいのある仕事に就くことができます。
仕事の幅が広がる
給水装置工事主任技術者となり、管工事に関し1年以上の実務経験を積むと、一般建設業のうち、管工事の専任技術者や主任技術者として働くこともできます。
資格取得により任される仕事の幅が広がり、年収アップにも繋がる好循環が生まれます。
まとめ
私達の日常生活において、水道水が安定して供給されることは非常に重要なことです。その安定した水道水の供給を行うために重要な役割を担っている給水装置工事主任技術者は、やりがいのある仕事だと感じられるでしょう。
給水装置工事主任技術者になるために試験勉強は欠かせませんが、期限内に正しく申し込みを完了させることを見落としてはいけません。例年の出願開始日が近づいてきたら、こまめに給水工事技術振興財団のWebサイトを確認しておくようにしましょう。