給水装置工事主任技術者

給水装置工事主任技術者の免状とは?交付や申請の方法

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「給水装置工事主任技術者の免状ってなに?」「交付や申請の方法について知りたい!」 上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。 この記事では、給水装置工事主任技術者の免状を受け取るために必要な「交付」「申請」について詳しく紹介していきます。 難しい手続きはありませんので、内容を把握し、スムーズに免状の申請を行いましょう。

給水装置工事主任技術者とは?

給水装置工事主任技術者とは、どのような仕事をしているのでしょうか。
以下にて、給水装置工事主任技術者になる方法と仕事内容について紹介していきます。

給水装置工事主任技術者の仕事内容

給水装置工事主任技術者の仕事内容は、水道水を安定して供給するための給水設備を工事・施行することです。 給水装置とは、水道事業者が道路下に設置した配水管より先から、配水管の水圧を利用して使われる建物の給水用具までの範囲全てを指します。
 ちなみに、給水用具とは、蛇口、給湯器、自動湯張り型風呂、洗浄便内蔵型大便器などのことです。 また、検針のみの業務は含みませんが、水道メーターの取付けや取外し、交換などの作業も実務経験として含まれています。

給水装置工事主任技術者になる方法

給水装置工事主任技術者になるには、所定の試験実施機関に受験願書を提出し、試験に合格する必要があります。 また、合格後は交付申請を行い、厚生労働大臣より給水装置工事主任技術者の免状を交付してもらう必要がありますので、あわせて覚えておきましょう。 試験は年に1回のみのため、出願手続きを忘れると、来年以降の受験になってしまうので注意が必要です。 給水装置の受験願書は、実施している機関のWebサイトより受験者自身の情報を登録し、ダウンロードする形式です。 受験申請可能期間になりましたら、実施している機関のWebサイト上より登録フォームが公開されます。必要事項を入力し、ダウンロードしたうえで所定の送り先へと郵送しましょう。 下記は試験を実施している機関です。登録フォームからの申請は下記をご利用ください。 試験実施機関:給水装置技術振興財団 先ほども説明したように、試験に合格したあとは、厚生労働大臣に交付申請します。免状が交付されるまで2ヵ月かかるため、合格後はできるだけ早く申請しましょう。 さらに、「給水装置工事主任技術者証」は、発行申請してから発行されるまで1ヵ月以上かかります。発行者は給水工事技術振興財団理事長です。 受験の申請から交付まで、約8~9ヶ月かかるということを念頭に置いておきましょう。

受験資格

給水装置工事主任技術者を受験するための受験資格は「給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する者」です。 
講習などでは取得できず、「資材を現場に運ぶだけの仕事」「給水工事店で事務仕事をしていた」といった内容の仕事は実務経験に含まれませんので注意してください。 受験資格のある人は、下記の試験科目を勉強していきましょう。

No.科目名
1公衆衛生概論
2水道行政
3給水装置工事法
4給水装置の構造および性能
5給水装置計画論
6給水装置工事事務論
7給水装置の概要
8給水装置施工管理法

合格基準は、全科目の総合得点が40点以上であること、もしくは「給水装置の概要」と「給水装置施工管理法」を除く6科目の合計点が27点以上であることです。 科目合格制度がないため、不合格の場合は、全ての科目を受け直さなければいけません。 また、『管工事施工管理技士』の資格を取得している場合は1級・2級とも試験科目の一部が免除となるため、該当する人は要チェックです。 範囲が広いので、計画的に勉強を進めていきましょう。

さらに詳しく!
給水装置工事主任技術者の試験概要!メリットや注意点について合わせて紹介

給水装置工事主任技術者の免状とは

給水装置工事主任技術者の資格を取得する際、「免状」について知っておく必要があります。 以下にて、詳しく解説していきます。

給水装置工事主任技術者の免状って?

給水装置工事主任技術者の免状とは、給水装置工事主任技術者試験に合格した人に対し、厚生労働大臣が交付する大切な書類です。免状については、『水道法第二十五条の五』でも記されています。 免状の交付申請をしていない人は多く、平成30年の10月時点で約30万人いるとされています。
試験に合格した人は、速やかに交付申請を行いましょう。

免状を受け取るために必要な手続き

免状を受け取るために必要な手続きは下記のとおりです。

No.免状申請に必要な手続き
1申請内容に沿った書類をダウンロード
2日本工業規格A列4番の用紙に印刷
3必要事項を記入
4添付書類、返信用封筒(切手貼付)を同封
5申請書送付先に簡易書類として郵送

申請後、手元に届くまで約2ヶ月かかります。
また、「新規交付」「書換え交付」「「再交付」に関しても上記と同じ手順です。

免状を紛失したときや更新するときの対応方法

給水装置工事主任技術者の免状を紛失したり更新したりする際には、それぞれにあった対応をしなければいけません。 もし、免状を紛失した場合には「再交付申請」をしましょう。 厚生労働省の「再交付申請」から申し込みが可能です。 また、資格を有している方の氏名や住所が変更された場合には「書換え申請」が必要です。 こちらも同様に、厚生労働省の「書換え申請」から申し込みを行いましょう。 それぞれに適した方法を焦らずに行ってください。

給水装置工事主任技術者の免状は更新が必要

給水装置工事主任技術者の免状は、下記に該当する場合、更新が必要です。

No.項目
1結婚などによる氏名の変更
2本籍地変更を伴う県外への住所変更
3資格取得をしてから10年が経過した

必要なものは顔写真のみであり、講習の必要はありません。

給水装置工事主任技術者証とは

給水装置工事主任技術者には、免状とは別に「給水装置工事主任技術者証」とよばれるものがあります。 これは、工事現場などで給水装置工事主任技術者としての証明を求められた際に、主任技術者として資格を持っていることを提示できるよう発行されています。 顔写真付きのカードタイプで発行されるため、自身が主任技術者であることを簡単に証明できるのが特徴です。 技術者証の発行については「公益財団法人 給水工事技術振興財団」が取り扱っているため、詳しい情報については、こちらを確認してください。 試験に合格してから5年経過したかなどによって研修の受講が必要となる場合があるので、詳細を確認し、自分に合った方法で技術者証を発行しましょう。

まとめ

この記事では、給水装置工事主任技術者の免状や受験方法について紹介してきました。 給水装置工事主任技術者は需要の多い、素晴らしい仕事です。
受験資格のある方は、資格を取得し、免状の交付申請や更新を怠らないようにしましょう。

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