2級建築士

2級建築士【学科試験】受験要件変更後の概要と勉強方法を解説

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建築士試験は難関資格として知られており、建築士を目指す人が最初に受ける2級建築士も合格率20%の狭き門です。

しかし、勉強法を工夫すれば、独学で合格することは充分に可能です。今回は、2級建築士の学科試験の内容と勉強法を紹介します。

2級建築士【学科試験】の概要

2級建築士の受験資格は令和2年3月に、大きな変更があったため、試験内容や合格率の前に受験資格から確認していきましょう。

受験資格

以前は2級建築士を受験するには厳しい受験資格が必要でしたが、令和2年度の試験から受験資格が緩和されます。改正点は、建築系高等学校を卒業すればすぐに受験できるようになったことです。

なお、登録要件に変更はありません。つまり、試験に合格したとしても登録するための要件を満たさなければ建築士としての仕事はできないということです。

建築に関する学歴または資格など 実務経験年数
(試験時)
大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専修学校、職業訓練校などにおいて、指定科目を修めて卒業した者 最短0年
建築設備士 0年
その他都道府県知事が特に認める者(外国大学を卒業した者など) 所定の年数以上
建築に関する学歴なし 7年以上

学校の入学年が「平成21年度以降の者」と「平成20年度以前の者」とでは「学歴要件」が異なり、「実務経験要件」は、以下の実務経験期間ごとに異なります。

  1. 平成20年11月27日以前の建築実務
  2. 平成20年11月28日から令和2年2月29日までの建築実務
  3. 令和2年3月1日以降の建築実務

引用:公益財団法人 建築技術教育普及センター

学科試験の出題内容

次に2級建築士学科試験の出題科目をみていきましょう。

試験の区分 出題形式 出題科目 出題数 試験時間
学科の試験 五肢択一式 学科I(建築計画) 25問 計3時間
学科II(建築法規) 25問
学科III(建築構造) 25問 計3時間
学科IV(建築施工) 25問
設計製図の試験 あらかじめ公表する課題の建築物についての設計図書の作成 設計製図 1課題 5時間

引用:出題科目、出題数など

上記のとおり、学科の試験は出題科目が4つ(建築計画、建築法規、建築構造、建築施工)にわかれています。

出題数は各25問で、計100問を午前3時間、午後3時間の合計6時間です。

合格率

2級建築士学科試験における過去5年間の学科の合格率は30%~40%で推移しているため、難しい試験といえます。

さらに学科試験を合格した後は、製図試験があり、最終合格率は約20%ですので、難易度の高さが伺えます。

過去5年間の2級建築士試験の合格率は以下のとおりです。

平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 令和元年
合格率 合格率 合格率 合格率 合格率
学科 30.10% 42.30% 36.60% 37.70% 42.00%
製図 54.00% 53.10% 53.20% 54.90% 46.30%
総合 21.50% 25.40% 24.30% 25.50% 22.20%

引用:公益財団法人 建築技術教育普及センター

合格基準点

令和2年の試験結果の合格基準点は以下のとおりです。

学科Ⅰ

建築計画
学科Ⅱ

建築法規
学科Ⅲ

建築構造
学科Ⅳ

建築施工
総得点
基準点 13点 13点 13点 13点 60点

引用:公益財団法人 建築技術教育普及センター

各出題科目で約60%以上得点し、合計でも60%以上とれば合格となります。そのため苦手科目の克服と、幅広い知識の習得が必要です。

2級建築士の試験日

令和2年度に実施される2級建築士の試験日程は、次のとおりです。

項目 詳細
受付期間 令和2年3月25日(水)~4月13日(月)
学科試験日 令和2年7月5日(日)
学科試験合格発表日 令和2年8月25日(火)
設計製図試験日 令和2年9月13日(日)
設計製図試験合格発表日 令和2年12月3日(木)

上記が2級建築士の試験スケジュールです。
学科試験は毎年7月の第1日曜日に実施されているのが特徴です。

受験の申し込みが完了したら学科試験の勉強からスタートしましょう。

2級建築士【学科試験】を一発で合格した人の勉強方法

ここでは、2級建築士の学科試験を一発合格した人がしていた勉強方法やおすすめのテキストを紹介します。

過去問題集を繰り返す

過去問題集を解く際は、少なくとも過去3年分を3回以上解くようにしましょう。

わからない部分はテキストで確認し、勉強を進めると効率がよくなります。
余裕がある方は過去5年間分を勉強するとより確実です。

2級建築士に合格するために必要な勉強時間は75時間と言われているため、1日2.5時間の勉強を30日続けることが必要です。

1問あたりの勉強時間を5分と仮定すると、75時間で過去3年分を3回解けます。

100問×3年分×3回=900問
900問×5分(1問につき)=4,500分(75時間)

習熟度によって勉強時間は変わってきますが、参考にしてください。

得意分野と苦手分野を把握して対策する

過去問題を繰り返し解くと、得意な分野と苦手な分野の2つにわかれます。
ここで大切なのが、得意な分野を解きすぎないといった点です。

得意な分野は比較的解けることが多いため、得意分野を伸ばそうとしがちですが、2級建築士では苦手な分野をなくすことに集中しましょう。

それぞれの分野で7割程度間違えずに正解すれば合格ラインなので、バランスよく勉強しなければ合格できません。

得意な分野で点数を稼ぎ、苦手な分野は合格ラインを維持するだけで大丈夫です。
過去問題と参考書を活用しながら、効率よく点数を稼げる勉強をしてください。

おすすめの書籍

令和2年度版 2級建築士試験学科過去問スーパー7
著者:総合資格学院 (著)

平成25~令和元年度の過去問題7年分(700問)が最新年度順に掲載されています。2級建築士の王道の過去問題集といえます。

令和2年度版 2級建築士試験学科ポイント整理と確認問題
著者:総合資格学院 (著)

必要な知識を体系的に理解し、覚えるための効率のよい学習ができます。過去問題集を解いた後に活用するとよいでしょう。

通信講座を受講する

2級建築士に不合格だった受験者の多くが「仕事が忙しくて勉強する時間が確保できなかった」「帰宅後は体力的に限界で試験の対策がとれなかった」といったことを原因にあげています。

つまり、2級建築士に合格するためには、1日短時間の勉強を効率よく長期的に継続することが大切であるといえます。

そこでおすすめなのが通信講座の受講です。
通信講座は、受講費用が必要ですが、2級建築士を独学よりも効率よく勉強できます。

苦手な分野やわからない問題については、すぐに質問できるためモチベーションの維持がしやすく、専門の講師によるわかりやすい解説で勉強できるのも魅力です。

「独学では不安だ」「仕事しながらでも効率よく勉強したい」といった受験者は、通信講座の受講を検討してください。

まとめ

2級建築士は時間をかけて勉強をしても、間違った方向で学習してしまうと努力が無駄になってしまいます。

知識を習得すれば合格ができるわけではない難しい試験のため、過去問題を中心に効率よく勉強しましょう。

SATのWeb講座なら、分かりやすい講義動画で、どこでも手軽に学習できます。

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