管工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士の合格率は低い?試験対策のポイントも解説

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1級管工事施工管理技士は、2級管工事施工管理技士の上位資格ともいえる資格ですが、試験範囲や難易度を正確に把握し、試験対策のポイントを掴んでおくことで十分に合格が狙える試験です。

ただ、闇雲に勉強しても合格できる試験ではないことは確かなので、まずは合格率や出題範囲などの情報を集めることから始めましょう。

そこで今回は、1級管工事施工管理技士の合格率と試験対策のポイントについて解説します。

1級管工事施工管理技士の合格率推移

まず始めに、1級管工事施工管理技士の合格率について解説します。

平均しての合格率や難易度はどのくらいなのでしょうか?下記の表をご覧ください。

実施年度
第一次検定第二次検定
合格率合格率
平成30年33.2%52.7%
令和元年52.1%52.7%
令和2年35.0%61.1%
令和3年24.0%73.3%
令和4年57.0%42.9%

第一次検定の合格率についてですが、約30%~50%と変動してはいるものの、一定ライン以上の推移を保っています。

このことから、第一次検定の難易度は合格が困難なレベルではないといえるでしょう。

続いて、第二次検定の合格率についてですが、第一次検定よりは高い合格率で推移しています。

1級管工事施工管理士の第二次検定は、第一次検定に合格した人だけが受験できます。 試験科目としても「施工管理法」だけなので、第一次検定と同じ内容です。

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第一次検定に合格している人は一定の知識を有しているので、第二次検定にも合格しやすいといえるでしょう。

また、1級管工事施工管理技士は、2級管工事施工管理技士の上位資格です。 そのため、受験者の多くが2級管工事施工管理技士を取得してから受験しています。

1度、似たような内容と出題形式の資格を受験しているため、試験に耐性が付いて環境に慣れている人が多くなります。

これも1級管工事施工管理技士の合格率に繋がっています。 ただし、知識を有して試験に慣れているからといって勉強せずに合格できる試験ではありません。

試験に対して対策を練っておかないと点数は稼げないでしょう。 では、1級管工事施工管理技士では、どういった問題が出題されるのでしょうか?

次のセクションでは、試験の出題範囲から難易度を見ていきましょう。

1級管工事施工管理技士の試験範囲と難易度

ここでは、1級管工事施工管理技士の試験範囲から難易度を解説します。
試験の範囲の広さや苦手な人が注意するべきポイントについて確認してください。

第一次検定

令和6年度の第一次検定の出題範囲については、次のとおりです。

解答形式はマークシート式で、ほとんどの問題が四肢一択ですが、午後の部の施工管理法(応用能力)のみ四肢二択になりますのでご注意ください。

時間形式出題科目出題数
午前の部必須問題原論10問
電気工学2問
建築学2問
選択問題空調・衛生23問(12問解答)
必須問題設備6問
設計図書1問
午後の部必須問題施工管理法10問
必須問題施工管理法
(応用能力)
7問
選択問題法規12問(10問解答)
合計73問

第一次検定は、範囲の広さと応える問題数の多さが難易度の高さに繋がっています。
そのため、1問1問をどれだけ素早く正確に解答するかがポイントです。

試験には、勉強していくうちに「得意な分野」と「苦手な分野」が生まれますが、選択問題では、得意な分野を伸ばす勉強法を実践しましょう。

選択問題は苦手な分野に挑戦する必要がないため、得意な分野の知識を伸ばすことで、試験の点数を多く稼ぐことができます。

必須問題に関しては、どういった問題が出題されるかわからないため「苦手な分野を減らす」勉強を優先してください。

どんな問題が出題されたとしても、解答できるように対策しておきましょう。

第二次検定

第二次検定の出題範囲については、次のとおりです。

形式出題科目出題数
必須問題施工経験記述1問
必須問題施工管理法、施工要領図1問
選択問題空調1問
衛生1問
選択問題工程管理1問
法規1問
合計6問

上記が第二次検定の出題範囲と科目です。 記述問題が多いため出題数は少ないですが、1問あたりの難易度が高くなります。

第二次検定の合格率は、第一次検定と比べるとかなり高いことは前回のセクションでお話ししましたが、油断はしないでください。

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第一次検定終了から期間を設けられる約3ヶ月の間にしっかりと対策を練っておきましょう。

また、第二次検定の記述問題は苦手としている方が多い傾向です。 そういった方は、分野別の問題集を用いて勉強してください。

過去5年以上の問題を苦手な分野・得意な分野に分けて勉強することで、効率的に勉強できます。 自分の実力を底上げして受験することで、第二次検定に合格する可能性がより高くなるでしょう。

1級管工事施工管理技士に合格する勉強方法

ここでは、1級管工事施工管理技士に合格するための勉強方法について解説します。

今までのセクションで説明した内容を踏まえたうえで勉強法のポイントを紹介するので、勉強をスタートする前に必ず確認してください。

ポイントは全部で3つあるので、それぞれ見ていきましょう。

第一次検定の勉強からスタートする

1級管工事施工管理技士の試験では、まず始めに第一次検定が実施され、その3ヶ月後に第二次検定が実施されます。

そのため、第二次検定の勉強は、第一次検定が終了してから行っても良いでしょう。

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第二次検定を受験できるのは、第一次検定に合格した人だけなので、まずは第一次検定の勉強に集中しましょう。

第一次検定についても、試験直前に勉強を開始するのではなく、3ヶ月以上の勉強期間を設けて勉強してください。

試験の対策を計画的に行うことで合格できる可能性は高くなります。

テキストと過去問題集を繰り返し解く

1級管工事施工管理技士の受験者は、多くの人が独学での勉強です。 そのため、勉強は評判のよいテキストと解説のわかりやすい問題集を中心にして行いましょう。

2級管工事施工管理技士で基本的な知識を有している人が多いため、テキストや問題集を中心的に勉強することで合格できる力は身に付きます。

間違えた問題は解説を読んで解き直しながら問題集を3周以上やり込んで、試験の問題に慣れてください。

第二次検定の記述問題などは、問題集を解きながら「文章のテンプレート」を構築しておきましょう。

毎日勉強する習慣を付ける

試験の勉強で1番大切なのは「勉強をする習慣」を身に付けることです。 この習慣が身に付かないと絶対に合格できません。

しかし、日中仕事をしている人であれば「仕事終わりに勉強するのは疲れるし時間もあまり確保できない」といった人も少なくありません。

それでも「明日に勉強しよう」と後回しにし続けていると、気付いたときには「試験直前で手遅れの状態」になりかねません。

最初は10分だけでも大丈夫なので勉強をする習慣を付けてください。 タイミングは起床後や就寝前、食前や食後などで大丈夫です。

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勉強することに耐性が付いてきたら、少しずつ勉強時間を増やしていきましょう。

合格率と勉強方法のおさらい

今回の記事では、1級管工事施工管理技士の合格率と試験対策のポイントについて解説しました。

1級管工事施工管理技士の合格率と勉強方法のおさらいです。

1級管工事施工管理技士の合格率推移
No詳細
1第一次検定(学科)の合格率は約30%~50%
⇒2級管工事施工管理技士の知識を土台にして勉強することで合格できる難易度
2

第二次検定の合格率は50~70%
⇒第一次検定に合格できる人であれば、十分に合格できる難易度

1級管工事施工管理技士に合格するための勉強方法
No詳細
1第一次検定から勉強をスタートする
⇒第二次検定は、第一次検定の約3ヶ月後なので、まずは第一次検定から集中する
2テキストと過去問題集を繰り返し解く
⇒わからない問題は、解説を読みながら問題集を3周以上やり込む
3毎日勉強する習慣を付ける
⇒日々の隙間時間を利用して毎日10分だけでも大丈夫なので勉強する習慣を付ける

1級管工事施工管理技士は、難易度の高い試験と思われがちですが、実際のところはしっかりと対策することで1発合格が狙える試験です。

ただ、勉強をせずに合格できる試験でもないため、毎日継続して各試験の対策を行いましょう。

今回紹介した試験の実施データを参考に、試験勉強をスタートしてください。

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