管工事施工管理技士講座

管工事施工管理技士とは?この資格と将来性について

  1. 管工事施工管理技士とは
  2. 年収・仕事内容
  3. 就職と独立
  4. 1日の内容

管工事施工管理技士とは 施工管理技士の種目のうちの1つです。

管工事施工管理技士といわれても、ぱっと具体的な仕事内容が思いつかないという人がよくいます。管工事施工管理技士とは、施工管理技士の種目のうちの1つです。

施工管理技士は、特に建設業界では人材が足りず、需要が多い存在です。特に工事計画書を作ったり、安全面での整備をしたり、第三者との利害調整を行ったりなど、その業務範囲は広くどれも重要なものばかりで、建設業界では不可欠の存在です。

2019年現在、施工管理技士は7つの種目があります。
建築・土木・電気工事・造園・建設機械・電気通信工事、そして管工事が含まれます。

管工事施工管理技士の種類は「一級」と「二級」

管工事施工管理技士の種類は「一級」「二級」と分かれています。
どちらも仕事内容は同じですが、「管理できる現場の規模」が異なります。

一級管工事施工管理技士とは

一級管工事施工管理技士には、「主任技術者」および「監理技術者」となることが認められます。
下請けに出す請負金額が4,000万円以上の工事を行う場合には、現場に監理技術者を置くことが必要とされます。

なお、建築一式の場合は6,000万円以上の請負金額を出す場合に監理技術者が必要となります。
そのため、規模の大きい現場を管理するには一級管工事施工管理技士の資格を持っていなくてはいけません。

二級管工事施工管理技士とは

二級管工事施工管理技士には、「主任技術者」となることが認められます。
下請けに出す請負金額が4,000万円以下の中小規模の工事を行う場合には、現場に主任技術者を置くことが必要とされるため、二級管工事施工管理技士の資格を持っていれば良いということになります。

年収・仕事内容 管工事施工管理技士が行う主な仕事内容は4つ!

管工事施工管理技士は、その名の通り、施工管理技士のなかでも管工事を専門に扱います。
管工事とは、冷暖房などの空調、給水管、浄化槽、ガス管などの工事のことです。

上記の管関係工事について、施工計画の立案や安全設定、品質の管理を実施するのが管工事施工管理技士です。

管工事施工管理技士は、自ら管工事を行うというよりは、全体を指揮し統括する役割を果たします。
大きく分けて「施工計画の立案」「工程管理」「品質管理」「安全管理」の4つの仕事を行います。

仕事
01

施工計画の立案

管工事が設計図や予算通りに安全に進行されるための工法を計画します。
施工計画では、主に以下の事項を立案します。

  • 管工事に関わる工事業者の選定と役割分担
  • 工事現場や周辺状況の調査、把握
  • 主要な工種ごとの作業フロー
  • 主要資材とその品質確認の手法
仕事
02

工程管理

管工事が計画通り進行できるように管理をします。
管工事の開始から完了までの内容を把握し、工事に関わる業者のスケジュールを作成します。

また、円滑に管工事を進めるために必要な資材の発注管理も行います。

仕事
03

品質管理

管工事現場における品質管理とは、設計図で指示された内容を満たすことを指しています。

予算に応じて材料や、仕上げの程度、性能、精度等の目標を計画し、実行しています。
万が一設計図の指示通りに進めることが不可能な場合は、依頼主と設計者に相談し、他の方法を検討することもあります。

管工事施工管理技士全体の平均年収は400万円〜600万円

管工事施工管理技の平均年収は400万円〜600万円程度となります。
一級か二級かで大きく差があるのと、経験もとても重要なため年収にばらつきがあります。

管工事施工管理技士としてメインで働いていなくても、建設業界ではこの資格を持っているだけで、資格手当てが給与に上乗せされる場合もあります。

一級管工事施工管理技士の求人情報の例

【A社】

年収例 月給35万円〜40万円 / 年収420万円〜480万円
業務内容 修繕工事の施工管理
求めている人材 一級管工事施工管理技士

【B社】

年収例 月給50万円 / 年収600万円
業務内容 施設のファシリティマネジメント・施工管理
求めている人材 一級管工事施工管理技士、建築業界の経験者
二級管工事施工管理技士の求人情報の例

【A社】

年収例 月給32万円~ / 年収384万円~
業務内容 施工管理/建築、土木、電気、計装・制御、電気通信、空調・給排水、機械、防災、設備管理、プラントほか
求めている人材 管工事施工管理技士、経験者優遇

【B社】

年収例 月給20万円〜30万円 / 年収240万円〜360万円
業務内容 工場内配管工事の施工管理
求めている人材 一級・二級管工事施工管理技士の有資格者優遇

就職と独立 管関係専門でなくても、建設会社やリフォーム会社など、間口は広い。

管工事施工管理技士は、ガスや空調、給水といった管にまつわる管理業者に就職することが多いです。
とはいえ、管関係専門でなくても、建設会社やリフォーム会社など、およそ建物を扱う会社であれば、管問題も必須についてきますから、おのずと間口は広くなります。

求人数が多いのも特徴です。転職サイトをみてみると、たとえば株式会社高橋設備がヒットします※。埼玉にある会社で、管工事施工管理技士1級で月収50万円~、2級で30~40万円以上としています。

福利厚生も整っていて、高待遇での採用を期待できます。

特に管工事施工管理技士の資格は、実務経験も必要なので、その資格の存在で一定のスキルを担保されます。
上記のように大規模工事を担当できる一級の資格は需要が大きく、もって給料も高い傾向があります。

フリーランスとして独立も可能

管工事施工管理技士の資格を取って就職するのではなく、独立をしたいと考える人もいます。
確かにこの資格は実務経験があることが条件ですから、独立をするのにも既に充分な経験を積んでいる場合があります。

その場合には、会社を設立して起業をする方法があります。
ただし、いきなり会社を作るのはハードルが高いと考える人も相当数います。

そのときは、フリーランスとして活動する方法が存在します。こちらのほうが、業務委託という形で企業と契約をしながら行っていけば良いので、気軽に始められます。

特に前述のように需要が大きいため、フリーで活動するにも仕事に困らないケースが多いです。
1つの会社と信頼関係が築けてくると、金銭面での交渉をしやすいのが、フリーランスの強みです。

この報酬交渉や複数の企業との契約によって、企業勤めの限界を突破できる可能性があります。

1日の内容 管工事施工管理技士の1日の仕事の流れ

管工事施工管理技士の一日を時間帯ごとにみていきます。日によっても仕事場が変わるのが特徴で、それ故に1日の仕事内容も変わります。

それを踏まえて、大体のイメージをしやすくするための例を挙げます。

CASE1管工事施工管理技士の1日のイメージ

8:00 家を出る
日によって会社に行く日もあれば、工事現場へ行く日もあります。
現場へ着いたら、今日の工程を確認します。
9:00前 集合
作業員を集めて、今日の仕事の工程を伝達します。特に安全面や近隣関係などで注意をしておきたいことは、ここで全体への周知を図ります。
作業員とともに準備体操を行います。ラジオ体操をルーティーンとする現場も多いです。
9:00過ぎ 巡回・監督
12時のお昼休憩まで、現場の責任者として、各作業場を巡回します。工程通りに行われているか、何か問題が生じていないか、しっかりと監督していきます。
13:00以降 再び巡回・監督
12時からのお昼休憩が終わったら、再び巡回・監督を行います。特にお昼ご飯を食べた後は気が楽になって注意がおろそかになる作業員が出てきます。
自分自身も気を引き締めて仕事や安全面にぬかりがないかを監視していきます。
14:00以降 明日以降の施工計画を立てる
本日の進捗を踏まえて、明日以降の具体的な施工計画を立てたり、既にあるものに修正を加えたりします。特に他の施工管理者など責任者と相談して、それを計画に反映させます。
16:00過ぎ 書類作成業務
管工事施工管理技士も他の施工管理技士と同様、現場作業だけでは終わりません。仕上げなければならない書類があるため、その作成業務があります。
これは日によって分量がまちまちです。多いときは、遅くまで残業しなければなりません。