建築施工管理技士

1級建築施工管理技士の【第一次検定】を解説!受験資格から勉強方法まで

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1級建築施工管理技士の第一次検定の概要、効率的な勉強方法、難易度などについて解説します。受験者の多くは社会人なので、時間と労力を節約しつつ効率的に学習する意識が重要です。

1級建築施工管理技士【第一次検定】の概要

まずは1級建築施工管理技士【第一次検定】の概要について解説します。

試験内容

1級建築施工管理技士【第一次検定】は全て択一式で、マークシートを塗りつぶす試験方式です。試験は建築施工管理に関する内容で、科目は「建築学科等」「施工管理法」「法規」です。

建築学科等では、建築一式工事の施工に必要な建築学、土木工学、電気工学、電気通信学および機械工学に関する一般的な知識などが出題されます。また設計図書に関する知識も問われます。

施工管理法は、建築一式工事の施工計画の作成方法および工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する一般的な知識が問われます。法規で問われることは、建設工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識です。

日程

申し込みの期間は、例年1月下旬から2月上旬です。

申し込めば、5月下旬に受験票が送付されます。申し込みから3カ月以上期間が空いてから送付されるので、不要なチラシなどに混ざって捨てないように注意しましょう。

そして第一次検定が実施されるのは6月12日(日)です。合格発表は7月15日(金)です。

受験費用

1級建築施工管理技士の第一次検定の費用は10,800円です。ちなみに第二次検定も同様に10,800円かかります。決して安い費用とは言えないでしょう。

また講習を受ける場合、2日間で50,000円~70,000円程度かかります。

1級建築施工管理技士【第一次検定】の受験資格

1級建築施工管理技士【第一次検定】は誰でも受験できるわけではなく、次のように一定の要件が求められます。

学歴または資格実務経験年数
指定学科指定学科以外
大学
専門学校「高度専門士」
卒業後3年以上卒業後4年6ヶ月以上
短期大学
高等専門学校
専門学校「専門士」
卒業後5年以上卒業後7年6ヶ月以上
高等学校
中等教育学校
専門学校(専門士以外)
卒業後10年以上卒業11年6ヶ月以上
その他15年以上
2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者合格後5年以上
2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者後5年未満短期大学、5年制高等専門学校、専門学校の「専門士」指定学科:卒業後5年以上指定学科以外:卒業後9年以上
高等学校、専門学校の「専門課程」指定学科:卒業後9年以上指定学科以外:卒業後10年6カ月以上
その他14年以上
2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者 (※第一次検定のみ受験可能)実務経験年数は問わず

2021年度の4月より受験資格の緩和が適用されました。上記の表にもありますが、2級の第二次検定合格者であれば、第一次検定における実務経験は問われません。

第二次検定も受験する倍には合格後5年以上の実務経験が必要ですが、第一次検定のみの受験であれば、2級の第二次検定を合格した翌年に受験可能です。

今までは、学科試験と実地試験の2種類の試験に合格する形式でしたが、学科試験の名称が「第一次検定」、実地試験の名称が「第二次検定」に変わります。

また、第一次検定の合格者には新しい資格である「技士補」が付与されます。技士補が付与されると、第一次検定が免除されて第二次検定を何度でも受験できるとのことです。

このように、1級建築施工管理技士の受験資格は細かく定められています。詳細は公式ページをご確認ください。

さらに詳しく!
【2023年版】1級・2級建築施工管理技士の受験資格を全解説

1級建築施工管理技士【第一次検定】の難易度は?

続いて、1級建築施工管理技士における第一次検定の難易度をみていきましょう。

合格率

1級建築施工管理技士【第一次検定】の合格率は、40%前後です。比較的高い合格率ですが、試験が簡単なわけではありません。

受験資格を満たすだけでもかなり人数が絞られ、なおかつ受験者全員が一定以上の知識を有しています。すでに2級建築施工管理技士の資格を持っていて、実務経験豊富な人も多いでしょう。

現場経験、知識を持ったうえで1級建築施工管理技士向けの勉強もしっかり対策して試験に臨んだ方々の受験結果の合格率のため、計画的に勉強を進めることが大切です。

2級建築施工管理技士との比較

1級建築施工管理技士試験の難易度は、2級建築施工管理技士の2倍以上といわれています。勉強時間の目安は、2級建築施工管理技士が60時間程度、1級建築施工管理技士は75時間程度です。

これは集中して勉強に取り組んだ場合の時間です。

また時間的には1級建築施工管理技士のほうが少し長い程度ですが、1級建築施工管理技士を受験する人は2級建築施工管理技士を受験する人よりももともと経験、知識が豊富です。

すでに2級建築施工管理技士の資格を取得している人も多いでしょう。受験者のレベルが明らかに1級建築施工管理技士のほうが上なので、試験の難易度も高いと言えます。

1級建築施工管理技士の試験難易度は決して易しくありませんが、1級建築士と比べると1級建築士のほうが難易度は高くなります。

また、1級建築施工管理技士と近い試験としては、1級土木施工管理技士があります。

1級建築施工管理技士と1級土木施工管理技士の難易度を比較すると、同程度です。両方受検する人も多いのですが、同じくらいの難易度という意見が多数です。

1級建築施工管理技士【第一次検定】の対策方法

1級建築施工管理技士【第一次検定】に合格するには、6割以上の点数を取る必要があります。勉強方法を誤ると合格が遠ざかるので、戦略を立てて効率的に勉強することが必要です。

過去問題から入る

1級建築施工管理技士【第一次検定】に合格した人は、過去問題から勉強している人がほとんどです。

特に1級建築施工管理技士【第一次検定】の受験者は社会人が多いため、勉強できる時間も労力も限られています。

限られた時間と労力で合格するためには、なるべく効率的に、必要な部分にのみエネルギーを注ぐことが重要なのです。

テキストをきっちり読み込むのも一つの手ですが、これだと時間がかかります。

テキストを読み込んで細かく理解したほうがすっきりするかもしれませんが、時間と身につく知識量のバランスを意識して勉強するのがおすすめです。

とりあえずは解けなくてもいいので過去問題に目を通し、解説を見ながら理解していく方法がよいでしょう。

初回は、解説を理解するために過去問題を解きましょう。解説を見ても理解できない場合はテキストを読む必要があります。

テキストから入るとどうしても実際の試験問題をイメージしないまま学習を進めることになるので、メリハリがつきません。

人間の集中力には限界があるので、過去問題を把握したうえでメリハリをつけながらテキストを読んだほうがよいでしょう。

必須問題から学習する

建築施工管理技士の試験には「必須問題」があります。

2021年(令和3年)から建築施工管理技士の問題は再編され、一次試験の問題の一部が二次試験に移行し、逆に二次試験の問題の一部が一次試験に移行しました。

必須問題は26問、選択問題は46問です。まずは、必須問題をできるだけミスのないうように解けるようにしましょう。そうすれば、点数をある程度稼げます。

必須問題が全部できれば、選択問題を解くときに余裕が生まれます。必須問題が確実に解けるようになったら、選択問題のミスがないように勉強をしていきましょう。

なお、選択問題も捨てて良いわけではありません。60問中36問正解を目指してください。そうすれば合格点に届きます。

まとめ

1級建築施工管理技士【第一次検定】の受験概要は?

2021年度(令和3年)に変更となった第一次検定試験は、「建築学等」「施工管理法」「法規」の3科目からなり、必須問題は26問、選択問題は46問(46問中34問を解答)という内容です。

受験生が解くのは60問で、36問以上正解すれば合格です。非常に範囲が広いので効率的に勉強していきましょう。

1級建築施工管理技士【第一次検定】の難易度は?

1級建築施工管理技士の第一次検定の難易度は「普通」です。

これは、合格率から判定されたもので、「予備校などで特別なテクニックを身につけなくても合格できる」レベルです。一夜漬けの勉強で合格できるほど甘い試験ではありません。

計画的に勉強して確実に合格できる実力を付ける必要があります。二次試験よりは一次試験のほうが合格率は高めです。

1級建築施工管理技士【第一次検定】の試験対策は?

第一次検定は、必須問題と選択問題からなっています。必須問題が26問、選択問題が46問です。選択問題はそのうち34問選択して回答し、合計60問中36問解ければ合格点に達します。

ですから、選択問題を全問正解できるように勉強しましょう。そうすれば、10問正解すれば合格点に達します。繰り返し過去問を解くことが大切です。

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