建築施工管理技士

1級・2級建築施工管理技士の受験資格を全解説

237人の方が、この記事を参考にしています。

建築施工管理技士は、建築一式工事の施工管理のプロフェッショナルな資格です。特定建築業の主任技術者、または大規模な建設工事に配置する監理技術者の選任が受けられます。建築施工管理技士は1級と2級があり、受験資格として最終学歴と実務経験の条件が細かく設定されているのが特徴です。こちらでは、建築施工管理技士の受験資格について詳しく解説します。

建築施工管理技士の受験資格として求められる要素

受験資格に必要な最終学歴と学科、資格取得時に認められる実務経験について見ていきましょう。

最終学歴と指定学科

受験資格における最終学歴では、大学から高校までを課程によって以下のように分類します。

高度専門士 大学卒、または専門学校で所定の要件を満たし、文部科学大臣が認める内容を終了した場合
専門士 短期大学卒、5年制高等専門学校、または専門学校で所定の要件を満たし、文部科学大臣が認める内容を終了した場合
専門課程 高等学校卒、または専門学校卒で高度専門士、専門士の称号を持たない場合

専門学校の場合は終了した課程により、高度専門士、専門士、専門課程のいずれかに該当するので、課程の内容を必ず確認しましょう。

また、建築に関連する指定学科を専攻した場合、実務経験年数が短くなる仕組みです。指定学科は国土交通省令で定められている学科と、それに準ずると認める学科の2種類があります。

<国土交通省で定める指定学科>

・建築科

土木系 土木科、森林土木科、鉱山土木学科、農業土木科
環境系 砂防学科、治山学科、緑地学科、造園科、都市工学科、衛生工学科
電気 機械系…電気科、電気通信科、機械科

<準ずると認める学科>

建築、建設系 建設技術科、建設工学科、建築設備工学科、建築土木科など
土木系 土木建設工学科、土木海洋工学科、土木建築科、土木環境工学科など
農業系 農業開発科、農業機械科、農業技術学科、など
緑地、林業系 緑地土木科、緑地園芸科、林業緑地科、林業土木科など
造園系 造園工学科、造園デザイン科、造園緑地科、造園林学科など
環境系 環境科、環境建設科、環境開発科、環境設備工学科、環境土木科、環境緑地科など
生活系 住居科、住居デザイン科、生活環境科学科など
交通系 交通機械科、自動車工学科、航空科など
電気、電子系 電気情報工学科、電気技術科、電気設備科、電子科、電子工業科、電子情報システム科など

これらの指定学科、または準ずると認める学科は、1級と2級の受験資格で共通となっています。

受験資格と認められる実務経験

建築施工管理技士試験における実務経験とは、建築工事の施工にかかわる技術上のすべての職務経験です。以下の3つの条件に該当すれば、受験資格として認められます。

1.受注者として建設現場の施工管理(4大管理)をした経験、または施工図の作成や補助作業
2.設計者などの工事監理の経験、またはその補助
3.発注者側の立場で現場監督技術者などの経験、またはその補助

建設現場で施工管理をした経験は、ほとんどの受験者に該当するため、実務経験の面で不足することは少ないでしょう。

また、2級は工事の種別で試験が分かれており、受験する種別によって実務経験が以下のように異なります。

建築 建築一式工事、または大工工事
躯体 大工工事、型枠工事、とび・大工・コンクリート工事、ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事
仕上げ 大工工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・レンガ工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、熱絶縁工事、建具工事

1級・2級建築施工管理技士の受験資格

1級・2級の受験資格において、最終学歴と学科、必要な実務経験年数は次の通りです。

1級の受験資格

1級の学科試験を受験する場合の受験資格は、以下のように定められています。実務経験の年数は、試験日の前日までで計算しましょう。

区分 学歴または資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
1 高度専門士 卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
専門士 卒業後5年以上 卒業後7年6ヶ月以上
専門課程 卒業後10年以上 卒業後11年6ヶ月以上
その他 15年以上
2 2級建築士合格者 合格後5年以上
3 2級建築施工管理技術検定合格者 合格後5年以上
4 2級建築施工管理技術
検定合格後5年未満
専門士 1の区分 卒業後9年以上
専門課程 卒業後9年以上 卒業後10年6ヶ月以上
その他 14年以上

2級の受験資格

2級の学科試験の受験資格は、試験実施年度に満17歳以上になる方です。学歴や実務経験の定めがないので、年齢さえクリアすれば誰でも受験できます。ただし、学科試験と実地試験を同時に受験する場合、受験資格は職業能力開発促進法による技能検定合格者とそれ以外の方で以下のように定められています。

・技能検定合格者以外

学歴 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
高度専門士 卒業後1年以上 卒業後1年6ヶ月以上
専門士 卒業後2年以上 卒業後3年以上
専門課程 卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
その他 8年以上

※受験の全種別で共通

・技能検定合格者

受験種別 職業能力開発促進法による技能検定 必要な実務経験年数
躯体 技能検定職種 級別
鉄工、とび、ブロック建築、型枠施工、
鉄筋施工、鉄筋組立、コンクリート圧送施工、
エーエルシーパネル施工
1級 問わず
2級 4年以上
仕上げ 平成15年度以前の上記検定職種合格者   問わず
単一等級エーエルシーパネル施工   問わず
建築板金、石材施工、石工、建築大工、
左官、タイル張り、畳作成、防水施工、
内装仕上げ施工、床仕上げ施工、天井仕上げ施工、
スレート施工、熱絶縁施工、
カーテンウォール施工、サッシ施工、
ガラス施工、表装、塗装 、レンガ積み
1級 問わず
2級 4年以上
平成15年度以前の上記検定職種合格者 問わず
単一等級レンガ積み 問わず

1級・2級実地試験の受験資格

1級・2級の実地試験における受験資格は次の通りです。

1級実地試験の受験資格

1級の実地試験の受験資格は、以下のいずれかに該当すると受験できます。

1 前年度または当年度の学科試験合格者
2 1級建築士合格者で学科試験の受験資格を有する

ほとんどの受験者は1の条件が該当すると予想されますが、実地試験は翌年までに受験しなければならないので注意しましょう。

2級実地試験のみの受験資格

2級の実地試験を受験する場合、以下の条件のいずれかに該当する必要があります。

1 前年度の学科試験合格者
2 1級建築士試験合格者で、学科試験の受験資格を有する
3 学科試験のみの合格者、かつ有効期限内で学科試験の受験資格を有する

2級学科試験の有効期限は受験年度から12年間で、実地試験のみを連続して2回まで受験できます。

建築施工管理技士は受験資格が多いので要確認

建築施工管理技士の資格は、施工管理に携わる方にとって有効な資格です。実務経験は施工管理経験があればクリアできますが、最終学歴の課程と指定学科の有無で実務経験年数が異なるので注意しましょう。また、2級の学科試験のみは満17歳以上が受験資格で、実地試験は有効期限内であれば2回まで受験可能です。施工管理の仕事にこれから就く方は、2級は受験しやすいといえます。1級は学歴の課程と実務経験年数が細かく定められているので、自分の条件をしっかり確認しましょう。

SATのWeb講座なら、分かりやすい講義動画で、どこでも手軽に学習できます。

『このブログについてお気づきの点等ございましたらこちらにご連絡下さい』

『1級・2級建築施工管理技士の受験資格を全解説』の記事について

取りたい資格・知りたいことをお選びください