建築施工管理技士

2級建築施工管理技士の【第二次検定】出題傾向と対策方法を押さえよう!

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「2級建築施工管理技士の第一次検定に合格した!」という方の中には、「第二次検定ってなに?どんなことを対策すればよいのだろう・・・」と悩む方も多いでしょう。

「第二次検定」の詳細を見ると、実技が含まれるような感じを受ける方も多いようです。今回は、そんな問がたくさんある「2級建築施工管理技士の第二次検定」について解説していきます。

免許取得の流れから問題と傾向、対策まで網羅しているので、試験勉強のガイダンスとして役立つでしょう。

2級建築施工管理技士免許取得の流れ

まずは、第二次検定が試験全体のどんな位置にあるのかについて知るのがおすすめです。あらためて2級建築施工管理技士の資格を取得するまでの流れを解説していきます。

資格の取得にはいくつかの方法があります。基本的には、第一次検定に合格をした後で第二次検定に合格して資格を取得するという流れです。ただし、第一次検定を免除される方もいます。

それは、すでに令和2年度までの学科試験を受けていて合格をしている方や、その他第一次検定免除の資格がある方です。この場合には、第二次検定のみの試験を申し込むことになります。

この資格には受験種別があるのが特徴です。「建築」「躯体」「仕上げ」の3種類の受験種別があります。それぞれの受験種別によって資格取得後に生かせる工事が変わってきます。

建築の場合には、建築一式工事や解体工事に活用できる資格です。

躯体や仕上げについても、それぞれ生かせる工事が決まっています。受験の手引きに詳しい表があるため、あらためて生かせる仕事を確認しておくとモチベーションが上がるでしょう。

もちろん受験種ごとに試験内容も変わります。そのため、対策をする際には、「自分がどの受験種別なのか」ということを確認しておくのがおすすめです。

2級建築施工管理技士【第二次検定】とは

第二次検定の出題内容や受験資格について、「よくわかっていない・・・」という方のために、ここで整理していきます。平均の合格率や合格基準点も紹介するので、参考にしてください。

出題内容

第二次検定の出題形式は、記述式です。試験時間は2時間となっています。出題内容についてはさきほど紹介した受験種別で異なるのが特徴です。

詳細は以下の表を参考になさってください。

受験種別 試験科目 試験基準
建築 施工管理法 建築材料の強度を把握することや、工事をする目的物に対してどのような措置を行う必要があるかを判断していく応用力があること。
設計図書から施工計画や施工図を適切に作成する能力があること。
躯体 躯体施工管理法 基礎や躯体に関係する建築材料の強度を把握したり、それを工事の際に活用したりする力があること。
工程管理や品質管理、安全管理などを理解したうえで施工計画を適切に作成し、施工図を適正に作成することができる応用能力があること。
仕上げ 仕上施工管理法 仕上げに関わる建築材料の強度を理解し、そこから目的物に対してとるべき適切な措置ができる能力。
仕上げ工事の工程管理や品質管理、安全管理を理解をしたうえで竣工計画や施工図を作成する応用能力があること。

※試験内容に関しては制度変更される場合があるため、詳細は必ず試験実施機関でご確認ください。

受験資格

受験資格については、学歴や実務経験、技能士の合格年代により異なります。ここでは、大学卒業を例に紹介します。

指定学科を卒業している場合には、1年以上の実務経験を積んだ後、受験ができます。指定学科以外の場合は、1年半以上の実務経験が必要です。

学歴を問わない場合については、8年以上の実務経験があれば受験できることになっています。詳細は受験の手引きを参考にしてみてください。

また、2021年度の4月から受験資格が緩和されました。学科試験は「第一次検定」、実地試験は「第二次検定」に名称が変わります。

第一次検定においては、満17歳以上の方であれば誰でも受験が可能です。第二次検定の受験資格については次のように定められています。

No 第二次検定の受験資格
1 建築士法による一級建築士試験の合格者
2 (令和2年度までの)2級建築施工管理技術検定試験の「学科試験のみ」受験の合格者で有効期限内の者
3 2級建築施工管理技術検定の「第一次検定」合格者

上記の受験資格を満たして先ほど大学卒業の場合を例にしたとおり、学歴や試験区分における実務経験年数を満たすと受験申込が可能です。

実務経験年数については、「施工管理技術検定」のサイトにて確認してください。

また、第一次検定の合格者には新しい資格である「技士補」が付与されます。技士補が付与されると、第一次検定が免除されて第二次検定を何度でも受験できるとのことです。

受験資格の緩和は、施工管理技士を目指す方にとって大きなチャンスといえるので、積極的に資格取得を狙ってください。

合格率

2004年から2018年までの第二次検定(実地試験)の平均合格率は33.7%ただし、2017年度と2018年度は合格率が3割を切っている点に注意が必要です。

ちなみに、受験の手引きによれば、合格の基準は60%以上とされています。目標として知っておくとよいでしょう。

試験日程、試験地

令和3年の試験日程と試験地を紹介します。

【申込受付期間】

項目 詳細
インターネット申込 令和3年6月22日(火)~7月20日(火)23:59
書面申込 令和3年7月6日(火)~7月20日(火)(消印有効)

【試験日】 令和3年11月14日(日)

【試験地】 札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄

※学生(高校、5年制高等専門学校、短期大学、専門学校、大学など)の場合は次の試験地でも第一次検定のみ受験の申込ができます。

帯広・盛岡・秋田・長野・出雲・倉敷・高知・長崎
※この試験地での受験をされたい方は、学校申込で手続きを行う必要があります。学校申込とは学生が学校単位で申し込む方法になります。

【合格発表日】

項目 詳細
第一次検定のみ 令和4年1月21日(金)
第一次・第二次検定、第二次検定のみ 令和4年1月28日(金)

受験費用

2級建築施工管理技士の受験料は学科と第二次検定ともに同じ料金です。下記の受験料は消費税非課税になります。

項目 詳細
第一次・第二次検定 10,800円
第二次検定のみ 5,400円
第一次検定のみ 5,400円

2級建築施工管理技士【第二次検定】の出題傾向

ここでは、第二次検定における出題傾向を大問ごとに解説していきます。

試験の中で大問は5つあり、基本的に出題内容の大枠は同じです。ただし、年度により大問の入れ替えがある場合もあります。

ここでは、2019年度の試験をもとに紹介していきます。はじめに問われるのは「経験記述」とよばれるもの。今まであなた自身が経験してきた工事の概要を書きます。

そのため、あらかじめ工事の概要(工事名や日付、内容や自身の立場など)を暗記しておくことが求められるでしょう。その工事概要を元に、テーマに沿った設問について解答していきます。

テーマは「施工計画」や「品質管理」、「工程管理」の3つのうちどれかが出題される場合が多めです。

また、設問については留意点や行ったことの理由、方法などについて書くことが求められるでしょう。

次は、用語や施工上の注意についての大問です。この大問では、出題範囲が広いことが特徴です。しかしながら、過去問と同じような形式での設問も多くあります。

そのため、過去問を解くことからはじめるとよいでしょう。

大問3は、工程表に関する問題が出題されています。ここは、近年傾向が変わってきている設問です。1級の試験で出題されている「バーチャート工程表」も出題されるようになってきています。

今まではネットワーク工程表の出題が続いていたのですが、念のためバーチャート工程表についても学習しておくと安心です。

大問4は、法規に関する問題が出題されています。形式としては、文の中の誤りを指摘して正しい語句を書くというもの。それぞれの法律の暗記をし、語句を修正できるようにする必要があります。

最後の大問では、施工に関する専門知識を問う問題がでます。受験科目ごとに内容は異なりますが、問題形式は同じです。大問4のように語句の指摘と修正を行うものになります。

このように、さまざまな面から能力を評価する試験が第二次検定です。そのため、計画的に対策をしていくことが必須といえるでしょう。

2級建築施工管理技士【第二次検定】の対策

ここでは、第二次検定の具体的な対策方法について紹介します。試験対策の参考にしてみてください。

出題範囲が広いため、十分な学習時間を確保しておく

さきほど紹介したように、第二次検定の範囲は広いことが特徴です。

また、第一次検定のようにマークシート形式でないので暗記だけでは通用しません。暗記したことや経験したことを時間内に記述する力が求められます。

その上、問題文の意図を読み取れないとずれた回答をしてしまうでしょう。

そのため、できるだけ学習時間を確保しておくのがおすすめです。学習をはじめてみると、「想像以上に時間が足りない」と思うことがほとんどなので、時間の確保に注意しましょう。

経験記述のポイント

実地試験で一番苦労する可能性が高いのが経験記述です。

あなた自身の経験を文章にしていくことになります。そのため本番までに過去問を解き、いくつかのパターンを作っていくのがよいでしょう。

問題を解いていく中で大切なポイントは整合性です。工事概要に書かれた内容と設問で答える内容の整合性がとれていることが大切です。

工事概要に基づいた記述ができていないと、点数が思いのほか取れないという可能性もあります。

添削をしてもらう

経験記述を含めて、「採点基準がわからない」「書いたものの、どう改善したらいいかわからない」という場合もあるでしょう。そんなときには添削をしてもらうのがおすすめです。

資格を持っている方に依頼し、添削サービスを活用すると、自分に足りない点がよくわかるようになるでしょう。そのため、過去問を解いたら添削してもらうのがおすすめです。

また、添削してもらったものを元に再度問題を解くと、より定着しやすいでしょう。

まとめ

今回は、2級建築施工管理技士の第二次検定について、概要や対策について紹介しました。「想像以上に試験が難しい」と感じた方も多いのではないでしょうか。

第一次検定の合格発表から第二次検定までは、時間があまりありません。働きながら資格を取る方もそうでない方も、今から対策を始めることをおすすめします。

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