電気工事施工管理技士

1級電気工事施工管理技士の難易度は高い?他の資格と比較してみよう

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「職場で1級電気工事施工管理技士の資格を取るようにすすめられた」、「キャリアアップのために資格を取りたい」と考えている方も多いでしょう。実際に電気工事の業界においてはニーズの高い資格となっています。

しかし、いざ資格を取ろうとすると待ち構えているのが資格試験です。これから試験対策を始める時は、資格概要から合格率、類似資格との比較などもしておくとよいでしょう。

そこで本記事では、1級電気工事施工管理技士の資格概要をはじめ、合格率や難易度、他の資格との比較・解説をしていきます。

1級電気工事施工管理技士とは

1級電気工事施工管理技士とは、電気工事の現場で施工や品質管理、作業員や周辺の安全管理も行うために必要な資格です。

それでは、1級電気工事施工管理技士の詳細を見ていきましょう。

1級電気工事施工管理技士の資格概要

前段で触れたように1級電気工事施工管理技士は、電気工事の現場で施工管理や配線などの品質管理、日程管理や安全管理までを取りまとめるために必要な資格です。

1級電気工事施工管理技士は国家資格の1つで、多くの電気工事会社で必要とされる人材・資格でもあります。

さらに以下の現場などで業務を遂行できるのも、1級電気工事施工管理技士の強みです。

  • 特定建設業の営業所にて専任技術者として業務を遂行
  • 一般建設業の営業所にて専任技術者として業務を遂行
  • 現場ごとの主任技術者として業務を遂行

他にも1級電気工事施工管理技士の有資格者は、監理技術者の資格も取得できます。そのため、より仕事の幅を広げることができます。

誰でも1級電気工事施工管理技士を受験できるわけではない

1級電気工事施工管理技士は、さまざまな電気工事の現場で役立つ資格です。しかし、誰でも資格試験を受験できるわけではありません。

また、学科試験と実地試験で異なる受験資格のため、受験前に確認することも重要です。

受験資格は主に学歴と現在の職業・指定された資格取得済みか、そして実務経験がポイントとなります。

1級電気工事施工管理技士の難易度は高い?

はじめに、1級電気工事施工管理技士の難易度を合格率や試験科目の面から紹介していきます。

平均合格率は学科が45.6%、実地が63.3%

1級電気工事施工管理技士は、学科試験と実地試験の両方に合格することで、資格を得ることができます。学科試験の解答方式はマークシート方式、実地試験は記述方式です。

また、学科試験と実地試験の合格率は以下のとおりです。

学科試験 実地試験
平成27年度 45.1% 63.4%
平成28年度 46% 69.1%
平成29年度 48% 62.5%
平成30年度 56.1% 73.7%
令和元年度 40.7% 66.3%

合格率の平均は、学科試験が45.6%・実地試験が63.3%となっています。

ただし、実地試験は学科試験を合格しているか、学科免除の条件を満たしている場合にのみ受験可能です。そのため、実地試験の合格率が高くなっている可能性があります。学科試験の受験者数に対して半数未満の合格率と考えると、比較的難易度の高い資格試験といえるでしょう。

試験科目と難易度

続いて、試験科目について紹介します。学科試験は、電気工学や施工管理法と法規が中心です。午前中に2時間半、午後に2時間の合計4時間半と長時間にわたる試験となります。マークシートでの解答であり、ほとんどの問題が正しいものや不適切なものを選ぶ形式です。92問のうち60問を選択して解答する形式となっているため、事前に過去問で問題選択のイメージをつかんでおくとよいでしょう。

もちろん選択だけでなく必須の問題もあるので、必須の問題は確実に解答できるように対策をするのがお勧めです。過去問を解くと必須問題の傾向がわかってくるでしょう。学科試験では、正確な知識が求められるため、繰り返し問題演習をして知識を定着させることが必要です。

学科試験に合格すると、実地試験という試験を受けることになります。こちらの試験は記述式で3時間の制限時間の中で解答することが必要です。学科試験のように知識の暗記や正誤の判断だけでは歯が立ちません。学科試験で理解した知識をもとに、より実践的な問題が出題されます。そのため、自分の理解したことや経験を文章として書き起こす必要があります。

特に難易度が高いのは、「施工体験記述問題」と呼ばれるもの。あなた自身が経験した施工と絡めて問題を解いていくことになります。そのため、今までの経験の棚卸しが必要となるでしょう。また、工事概要として、工事名や工期などを暗記しておき記述する必要もあります。それらの基礎が整ったうえで、問題で与えられるテーマに沿って経験を解答していかなければならず、対策が難しいといえるでしょう。

そのほかの問題では、指定されたテーマについて記述をしたり、法規の空所補充をしたりする問題などが出題されます。施工管理法という科目の中から出題されるようです。

1級電気工事施工管理技士と電験三種の難易度の比較

1級電気工事施工管理技士の難易度や概要を理解できた後は、電気関係の資格と比較してみるのもよいでしょう。

そこでここでは、1級電気工事施工管理技士と電験三種の難易度を比較していきます。

電験三種の合格率

電験三種は、4科目に合格する必要があり、どの科目も難易度の高い内容となっています。また、令和元年度の合格率は9.6%でした。例年の合格率は8%前後ですので、令和元年度も同様の合格水準といえるでしょう。

1級電気工事施工管理技士の平均合格率は、学科試験45.6%・実地試験63.3%ですので大きく異なる水準です。

つまり、1級電気工事施工管理技士は、電験三種と比較すると合格率の高い試験です。また、電験三種は1発合格ではなく、何度か受験することを前提としているケースも多く、1級電気工事施工管理技士よりも非常に難関といえるでしょう。

電験三種の試験科目

電験三種の試験科目は4種類です。また、法規・理論・電気・機械の4科目で、計算問題を必要とする内容がほとんどです。

特に理論科目は、電磁気や電気回路、電子回路といった内容と共に計算も必要です。さらに他の科目は理論科目をベースとしているため、それぞれバランスよく理解しなければいけません。

1級電気工事施工管理技士は、学科試験と実地試験の大きく分けて2科目です。ただし、学科試験は、施工管理法に関する問題や電気工学、電気設備といった内容から出題されます。そのため、試験範囲は広いといえるでしょう。

実地試験は、施工体験記述問題(自身が経験した施工経験を整合性の取れた内容で記述)や、工程管理など施工管理・法律に関する内容で構成されています。計算問題ではありませんが、意味を理解したうえでの暗記や、理論立てて施工経験を記述できるよう文章力も求められます。

電験三種は、数学も理解しなければいけませんが、1級電気工事施工管理技士にも特有の問題がありどちらも難易度の高い試験科目といえるでしょう。

ただ、電験三種は1級電気工事施工管理技士と、資格内容および仕事で用いる場面が異なるため単純に比較できない部分も多数あります。

1級電気工事施工管理技士と電気工事士との難易度の比較

ここまで、1級電気工事施工管理技士の難易度について解説してきました。「こんなに難しいのか」と驚いた方も多いかもしれません。ここでは、同じような系統の資格である「電気工事士」と難易度や出題科目について比較をしていきます。


電気工事士の合格率

まずは、電気工事士の合格率を紹介します。電気工事士の合格率は、1級の場合2016年が50.3%、2017年が47%です。そして、平均合格率は44.6%となっています。

先ほど紹介したように、1級電気工事施工管理技士の平均合格率は学科試験が45.6%で実地試験が63.3%です。そのため、あまり差はないと考えることができるでしょう。

実地試験に関しては、電気工事士よりも多少高い合格率となっています。

ただし、出題範囲や求められる知識が異なるので、合格率のみで比較してはいけません。次の項目で紹介する、試験科目も見てみましょう。

電気工事士の試験科目

では、試験科目の面では違いはあるのでしょうか。電気工事士の試験は筆記と技能に分かれています。筆記試験では、電気に対する基礎理論や配線理論などから配線図まで全部で9科目から出題されます。過去問を解く中で、パターンや知識の定着をさせていくことが合格の近道となります。

技能試験は、配線図に沿って実際に電気工事作業を行います。合格の判断は、電線の接続から設置工事、故障箇所の修理などから検討されます。

難易度の高いポイントもありますが、実技講習会への参加などの方法で作業の正確性や速度を上げることは可能です。

電気工事士は、電気工事の知識と基礎技術を身に付けることがポイントです。

一方、1級電気工事施工管理技士は、電気工事はもちろん施工管理を中心とした試験内容となっているので、学習範囲は広い傾向です。

実技試験はありませんが、施工体験記述問題をはじめとした記述対策をしなければいけません。つまり、実務経験から自分の言葉で解答をまとめる必要があり、電気工事士に比べて難易度は高いといえるでしょう。

他の資格取得で1級電気工事施工管理技士の難易度が下がる?

最後に、1級電気工事施工管理技士の難易度を下げる「学科試験免除」について紹介します。該当する資格があれば、実地試験のみの受験で資格を取得することが可能です。そのため、実地試験のみの対策にフォーカスできて学習時間を確保することができるでしょう。

資格取得による免除規定

1級電気工事施工管理技士は、学科試験免除の条件が2つあります。1つ目は、前年度の1級電気工事施工管理技士学科試験に合格をしている方です。その場合には、「前年度学科合格者専用申込書」という専用の申込書を使うことで、学科試験が免除になります。また、インターネット申込でも免除をしてもらうことが可能です。ただし、これ以外の方法では免除を受けられないので注意してください。

2つ目は、技術士法による技術士の第二次試験を受験していることが前提のものとなっています。その中で、技術部門の選択を、「電気電子部門」や「建設部門」、あるいは「総合技術監理部門」で選択科目が「電気電子部門」か「建設部門」としている方が対象です。これらの部門で技術士の第二次試験を合格し、そのうえで学科試験の受験資格(実務経験等)を満たしている場合に学科試験免除となります。この場合には、新規の1級電気工事施工管理技士申込書とともに、技術士の合格証や登録証の提出が必要です。

どちらの免除規定も年度によって変更される可能性があるため、受験前に必ず当該年度の「受験の手引」を確認することをおすすめします。

まとめ

今回は、1級電気工事施工管理技士の資格概要や難易度、そして他の資格試験と合格率や試験科目を比較・紹介しました。1級電気工事施工管理技士は、電気工事や施工管理に関する知識や技術が求められる資格です。簡単な試験ではない分、合格すれば電気工事業界で非常にニーズのある資格となっています。また、携われる現場が多いため仕事の幅も広がり、年収アップも目指せるのが嬉しいところです。

この記事を参考に、1級電気工事施工管理技士の受験を検討してみてください。

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