第三種電気主任技術者

電験三種【理論】に合格する勉強方法を大公開!

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電験三種は、難しい資格の1つです。4科目全ての合格が必須であり、各科目とも難関です。そのため、いくら頑張っても資格が取れないとお悩みの方もいるでしょう。

試験に合格するには、効果的な学習と万全の準備が欠かせません。

とりわけ理論の科目は、他の科目の基礎となりますから大変重要です。

本記事では理論の科目に合格するための勉強方法をお教えします。

電験三種「理論」の合格率

電験三種(第三種電気主任技術者試験)は、どの科目も合格率が低いことが特徴です。

電気技術者試験センターが公表したデータをもとに、過去の試験の理論科目の合格率を示しました。

試験実施年度理論科目 合格率
(科目合格者のみ)
理論科目 合格率
(4科目合格者含む)
令和6年度(上期)16.7%23.2%
令和5年度(下期)21.7%32.9%
令和5年度(上期)18.5%26.6%
令和4年度(下期)17.7%24.6%
令和4年度(上期)17.1%23.1%
令和3年度6.7%10.4%
令和2年度19.2%24.6%
令和元年度13.7%18.4%
平成30年度11.6%14.8%
平成29年度15.5%19.4%
平成28年度14.6%18.5%
平成27年度14.4%18.1%
平成26年度13.4%17.4%

令和4年から電験三種の試験が年2回開催になり、また令和5年からはパソコンで解答をするCBT方式の試験が開始されました。

その影響のためか合格率が少し上昇傾向にはあります。しかし、過去を遡ると理論科目の合格率は以下の両方を合わせても10~25%程度と、難関資格並みに合格率が低いことがわかります。

電験三種の【理論】とはどんな試験か

では具体的に【理論】がどのような試験なのか、その内容をみていきましょう。

電験三種の試験の科目

電験三種の試験は以下の4科目で構成されており、それぞれ合格基準点に到達すれば「科目合格者」となります。

理論科目に限らずですが、科目別の合格基準点は基本的には60点です。ただし年度によって55点〜63点程度に上下することがあります。

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科目合格者は、合格した試験以降、連続して5回まで合格した科目の試験が免除されます。
現在は電験三種の試験は年に2回実施されるので、つまり3年間で4科目に合格できればいいということになります。

<電験三種の4科目概要>

〇理論・・・電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測に関するもの。
 配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
 試験時間:90分

〇電力・・・発電所、変電所の設計及び運転、送電線路、配線線路(屋内配線を含む)の設計及び運用、並びに電気材料に関するもの。
 配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
 試験時間:90分

〇機械・・・電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス、並びに電力システムに関する情報伝達、処理に関するもの。
 配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
 試験時間:90分

法規・・・電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理に関するもの。
 配点6点のA問題10題+配点13点のB問題2題+配点14点のB問題1題
 試験時間:65分

【理論】の合格が難しい理由

計算問題が多い

電験三種の理論は、計算問題が全体の80%を占めます。物理の知識はもちろんのこと、数学の知識も必要です。

畑違いの分野からチャレンジする人だけでなく、電気工事士の資格を取得済みの方でも、最初からすらすら解ける方は少ないでしょう。

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高校レベルの物理が理解できない場合、まずは電気数学から勉強をはじめなくてはなりません。
一夜漬けが無理なだけでなく、計画的に勉強していかないと、合格点を取るのは難しいでしょう。

出題範囲が広い

理論は、機械・電力・法規の全ての範囲をカバーしています。そのため、まずは理論から勉強すると他の勉強が理解しやすいといわれるほどです。

その一方で、電気に関する知識がないとどこから勉強に手をつけていいか分からない、というケースもあります。

電験三種の試験科目は4科目あるので、できるだけ短期間で合格を目指すには、単に参考書を読むだけでなく勉強の仕方を工夫することが大切です。もちろん、一夜漬けはできません。

電験三種「理論」を攻略する勉強方法

さきに説明したとおり、電験三種「理論」の合格率は難関資格並みに低いことが特徴です。したがって合格には、入念な準備が必須です。ここでは、電験三種「理論」を勉強する5つの方法を取り上げます。

テキストや教科書で学習する

電験三種「理論」の学習は、テキストや教科書での学習が基本です。これらはひととおり学ぶことはもちろん、間違った問題の理由を知る際にも使えます。

電験三種の試験対策用テキストは様々市販されていますが、見やすくわかりやすいものを選ぶとよいでしょう。

最近では色分けをしたものや、イラストを取り入れたテキストも出版されています。ぜひ店頭で手に取り、あなたに合ったものを選びましょう。

問題集や過去問題を解き、誤答の理由を確認する

テキストを読んだら、章ごとに問題集を解くとよいでしょう。また、テキストをひととおり読み終えた段階で過去問題を解き実力を試すことをおすすめします。

この際に注意すべき点は、正答率よりも間違った問題に注目することです。間違えた理由を知ることで理解度が増し、実力アップに結びつけることが可能です。

したがって、試験直前でもない限り正答率に一喜一憂する必要はありません。それよりも解説をよく読んで正しく理解し、次回は正答できるように努めることが合格への近道です。

動画など、試験対策のWebコンテンツを活用する

勉強を進めていると、時には「今日はテキストや問題集を見たくない」という日もあるかもしれません。代表的な例として仕事で疲れ切った日があげられます。

また、電験三種のテキストや問題集はかさばりがちなため、通勤・通学時に持っていきたくない方もいるでしょう。

このような場合は、動画など試験対策用のWebコンテンツを活用する方法が有効です。

例として講義形式の動画や、過去問題を掲載したWebページなどがあげられます。Webコンテンツの活用により、スマホ1つで試験対策を進めることも可能です。

電気の専門雑誌を活用する

電験三種の試験対策は、雑誌「新電気」でも頻繁に掲載されています。
例えば、以下にあげる特集が組まれています。

・電験三種 理論の超入門
・電験三種合格セミナー
・電験三種 直前予想問題

上記の特集では、試験に出る重要なポイントを確認できます。くわえて演習問題も用意されていますから、解いて解説を見ることで理解度をチェックし知識をアップできます。

したがって、雑誌の活用も試験対策に有効な方法の1つといえるでしょう。

多くのメディアで勉強できるように準備する

ここまで解説したとおり、電験三種の理論を学習するにはさまざまな方法があります。一方で資格の取得までには、1日2時間の学習を360日続ける必要があることは留意しておくべきポイントです。

単純計算ですが、理論だけに絞っても180時間の学習が必要になります。すき間時間を見つけたら勉強する準備を整えておくことが求められます。

このため、書籍や雑誌、問題集だけでは時間を有効に活用できません。スマホやPC、タブレットなど、多くのメディアを活用していつでも勉強できるよう、準備しておきましょう。

独学のサポートとして通信講座を使おう

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電験三種は、五肢択一のマークシート試験です。そのため、独学で合格を目指すことは可能です。

しかし独学は自分の意志が結果を大きく左右するため、「仕事で忙しく、時間が取れない」「内容が難しく、解説を何度読んでも理解できない」「勉強が面倒になった」という理由で挫折する方も少なくありません。

そのため、独学をサポートする方法として通信講座は有効です。通信講座の活用により、以下のメリットが得られます。

・プロの講師が監修を実施しているので、最短距離で合格を勝ち取れる
・不明な点は質問できる
・eラーニングやDVD教材など、動画で学べる講座もある
・添削が受けられる
・複数年のサポートが受けられるので、2年以上かけた受験も安心

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電験三種の理論に合格するには、何よりも自分自身の意欲が重要です。
しかし、独学だけと比べて通信講座を併用するとより合格に近づきやすくなりますから、ぜひ活用をご検討ください。

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電験三種「理論」まとめ

理論の合格点は?

理論の合格点は、100点満点中60点です。
なお、電験三種は毎年試験の結果により調整が入ります。そのため、55点で合格することもあれば、62~3点でないと合格できない年もあります。
電験三種の科目ごとの試験の難易度には波があるため、合格点を正確に予想することはできません。
しかし、過去5年くらいの過去問をすべて60点以上取れることを目標に勉強をするといいでしょう

理論の勉強方法は?

理論は範囲が広く、はしから勉強していけば試験日までに範囲を網羅できないこともあります。
また、高校程度の物理が理解できないと計算問題には歯が立ちません。
参考書を一読して理解ができない場合は、まず電気数学の勉強からはじめましょう。
また、満点を取る必要はないので、得意分野の点を取りこぼさないように勉強して行くことが大切です。

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