第三種電気主任技術者

ビルメン3種の神器とは?ビルメン4点セットの違いも解説

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設備管理業(ビルメンテナンス業界)で働く際、取得しておくと大変役に立つ資格が「ビルメン3種の神器」です。「ビルメン4点セットにくらべて難易度はどの程度上なのか」「受験資格が必要な資格はあるのか」といった疑問を持っている方もいるでしょう。

本記事ではビルメン3点セットの概要や難易度、取得方法、ビルメン4点セットの違いを紹介します。ビルメン業界での就職を検討している方は参考にしてください。

ビルメン3種の神器とは?

ビルメン3種の神器とは、以下3つの資格です。

はじめに、これら資格の概要や取得方法を紹介します。

第三種電気主任技術者

第三種電気主任技術者は、事業用電気工作物の保安監督ができる資格で、通称「電験三種」とも呼ばれます。

電圧5万ボルト未満の電気工作物(出力5,000キロワット以上の発電所を除く)の保安監督が行なえます工場や商業施設などに設置されている電気設備は、年次点検や月次点検が「法的点検」として義務づけられています。そして、法的点検は必ず電気主任技術者が保安監督として関わらなくてはなりません。

電気主任技術者の資格を持っていれば、ビルメン業務の一環として電気設備の法的点検を行なえます。ビルのオーナーも別所に法的点検を依頼せずにすむため、有資格者は歓迎される傾向です。

第三種電気主任者の資格取得方法は、筆記試験を受けて合格すれば取得でき、受験資格は必要ありません。学歴・年齢・職業・国籍にかかわらず受験可能です。

建築物環境衛生管理技術者

建築物環境衛生管理技術者はビル管理士とも呼ばれ、特定建築物の維持管理が環境衛生上適正に行われているか監督できる資格です。原則として床面積3000㎡以上の特定建築物において選任が義務づけられています。(学校に関しては床面積8000㎡以上)

建築物環境衛生管理技術者も、ビルメン業界で働くなら取得しておくと有利です。有資格者には資格手当をつけるところもあります。

建築物環境衛生管理技術者の資格は、講習を受講するか試験を受けて合格すると取得可能です。講習を受けるには、教育機関の指定学科を卒業したうえで最低1年以上の実務経験が必要です。

また、商業施設やアパート・マンションなどの定められた施設で、電気設備管理など指定された業務を2年以上行うと、資格試験の受験資格を得られます。ビルメン業界ですでに働いている方向けの資格といえるでしょう。

エネルギー管理士

エネルギー管理士とは、規定量以上のエネルギーを使用する工場等に選任が義務づけられている施設です。商業施設や多目的ビルなどは、一定規模のボイラーが設置されている場所に選任義務が生じます。

近年は、エネルギー管理士の選任義務があるビルは減少傾向ですが、省エネ意識が高まっている現在、資格所有者は重宝される傾向です。

エネルギー管理士の資格を取得する方法は、資格試験を受験して合格する方法か、エネルギー研修を受けて修了試験に合格する方法の2つがあります。

エネルギー管理士の試験を受験する場合、受験資格は定められていません。学歴・年齢・職業・国籍にかかわらず受験可能です。

エネルギー研修は、エネルギーの使用の合理化に関する実務に3年以上従事していると受講資格を得られます。

ビルメン3種の神器を取得するメリット

ビルメン3種の神器に指定されている資格は、ビルや商業施設などの設備管理になくてはならない資格です。

特に、第三種電気主任技術者と建築物環境衛生管理技術者は、有資格者でないと行なえない設備管理があったり選任が義務づけられているので、重宝されます。取得をしていれば、より重要な仕事を任されたり昇給や昇進もしやすくなるでしょう。

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また、第三種電気主任技術者やエネルギー管理士の資格を取得すれば、ビルメン業界以外への転職する際にも役立ちます。

ビルメン4点セットと比較したビルメン3種の神器の難易度

ビルメン業界で働くために役立つ資格にはビルメン3種の神器のほか、ビルメン4点セットがあります。ここでは、ビルメン4点セットとビルメン3種の神器の難易度の違いや、どちらを先に取得すればいいかなどを紹介します。

ビルメン3種の神器のほうが難易度は高い

ビルメン4点セットとビルメン3種の神器の資格取得難易度を比べた場合、圧倒的にビルメン3種の神器のほうが難易度は高めです。

同じ電気関係の資格である第二種電気工事士と第三種電気主任技術者を比較した場合、令和5年度下期試験の合格率は以下のようになっています。

資格合格率
第二種電気工事士58.9%
第三種電気主任技術者21.2%

試験科目が4科目ある第三種電気主任技術者は、一部の科目だけ合格として認定される科目合格が認められていますが、その科目ごとの合格率で見ても30%未満です。

また電験三種は近年試験が年に1回開催から2回開催に増えたことや、CBT方式の試験が開始されたことで合格率が上昇傾向にあります。以前は合格率が一桁になる年もありました。

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ビルメン4点セットのうち複数の資格を取得している方でも、一発合格するのは至難の業です。

まずはビルメン4点セットを取得して勉強と仕事の両立に慣れよう

ビルメン業界で働いていくために資格を取得したい場合、いきなり難易度の高い資格に挑戦すると、まったく歯が立たず挫折するおそれもあります。

そのため、電気工事士や、ビルメン5点セットに含まれる消防設備士など比較的取得しやすい資格を取得し、勉強と仕事の両立に慣れておくのがおすすめです。

特に、電気工事士と電気主任技術者は同じ電気関係の資格なので、電気工事士の受験勉強が活かせます。

建築物環境衛生管理技術者の資格を取得するには、定められた仕事の実務経験が必要なので、取得したい場合は仕事先にかけ合って実務経験が積める仕事をやらせてもらいましょう。

ビルメン3種の神器を取得するための勉強方法

最後にビルメン3種の神器と呼ばれる3つの資格を取得するための勉強方法について紹介します。

ビルメン3種の神器を取得するための勉強方法には以下の3つがあります。

  • 独学で勉強する
  • 予備校に通う
  • 通信講座を利用する

ここでは、それぞれの勉強方法のメリット・デメリットや向いている人などを紹介します。

独学で勉強する

ビルメン3種の神器の講座は、どの資格も模擬問題集や過去問・参考書が充実しています。それらを利用して独学で勉強しても合格は可能です。独学で勉強する最大のメリットは自分のペースで勉強ができることです。

なかなか勉強時間がまとまってとれなくても、20~30分ずつコツコツ勉強を続けていけば、知識は身に付きます。仕事と勉強をできるだけ負担なく両立させたい方や、自分のやり方で勉強したい方に適しています。

ただし、ビルメン3種の神器の資格は難易度が高いので、わからないところが1か所でも出てくると、そこで挫折してしまうおそれもあるでしょう。

予備校に通う

ビルメン3種の神器は難易度が高い資格のため、予備校でも資格取得講座が開かれています。予備校講師が効率よく勉強のポイントを教えてくれるため、理解もしやすいでしょう。取得したい資格の知識が薄い場合や、少しでも合格率を高めたい場合におすすめの方法です。

ただし、講座の開講時間と勉強できる時間が合わない場合もあります。また、一定の費用がかかるので、経済的な負担が重くなります。

通信教育を利用する

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予備校と独学のいいとこ取りのような勉強方法なので、好きな時間に効率よく勉強したい方もおすすめです。

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