2級ボイラー技士

ボイラー技士とボイラー整備士の違いを解説!

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大規模な施設ではボイラーを使用して温水や蒸気を作り、活用しています。一例として温浴施設や病院、清掃工場、火葬場などがあげられます。ボイラーに関わる資格にはボイラー技士とボイラー整備士がありますが、行える業務はそれぞれ異なります。

本記事ではそれぞれの資格の特徴を解説し、どのような違いがあるか解説していきます。

ボイラー技士とボイラー整備士は違う資格

ボイラー技士とボイラー整備士には、以下に示す違いがあります。

資格 できる仕事の範囲
ボイラー技士 ボイラーを取り扱う仕事。有資格者はボイラーを運転し、水に熱を加え、温水や蒸気をつくることができる。どのボイラーでも取り扱えるほか、条件を満たすことで「ボイラー取扱作業主任者」になれる
ボイラー整備士 一定規格以上のボイラーや第一種圧力容器を点検し、整備する仕事。内部を分解し清掃する業務も含まれる

第一種圧力容器の例として、大気圧以上の圧力がかかる消毒器、精錬器、原子力関係容器、蒸発器、蒸留器などがあげられます。工場や研究所などで使われることが多い容器ですから、これらの職場でも資格を活かせる可能性があります。

上記のとおり、ボイラー技士とボイラー整備士ではできる仕事の範囲に明確な違いがありますから、資格も別になっています。そのため1人の人が「ボイラーを運転する。清掃や整備もおこなう」といった職務を任されるためには、両方の資格を取得しなければなりません。

ボイラー技士とボイラー整備士の違い

ボイラー技士とボイラー整備士は、資格の取得要件にも違いがあります。ここでは受験資格と免状の要件について解説します。

受験資格

ボイラー技士の受験資格は、受験する級によって以下のように異なります。初めて受験する方は、二級から順番に受験しなければなりません。

代表的な受験資格
二級 受験資格あり。ボイラー実技講習を修了した者など
一級 受験資格あり。二級ボイラー技士の免許を持つ方など
特級 受験資格あり。一級ボイラー技士の免許を持つ方など

一方でボイラー整備士の受験資格はなく、誰でも受験できます。

試験の実施頻度や試験時間

試験の実施頻度や試験時間は、以下のとおりです。二級ボイラー技士以外は試験を受けられるタイミングが限られますから、あらかじめ試験日を確認しておきましょう。

試験の種類 試験の実施頻度 試験時間 問題数
二級ボイラー技士 月1~2回 3時間 40問
一級ボイラー技士 年4~6回 4時間(午前・午後2時間ずつ) 40問
特級ボイラー技士 年1回 4時間(各科目1時間ずつ) 24問
ボイラー整備士 年3回 2時間30分 30問

このほか多くの地域で年1~2回程度出張試験が行われますから、お住まいの近くで受験することも可能です。試験日や受験できる試験名などは、安全衛生技術試験協会のWebサイトでご確認ください。

免状要件

ボイラー技士、ボイラー整備士とも、試験の合格をもって自動的に資格を取得できるわけではありません。資格を証明する「免状」の発行には、試験の合格に加えて以下の要件を満たすことが条件です。

まずボイラー技士の免状要件は、以下のとおりです。

代表的な免状要件 必要な手続き
二級 ボイラー実技講習の修了 実技講習修了証を提出
一級 二級ボイラー技士免許を受けた後、ボイラーの取り扱い経験を2年以上、またはボイラー取扱作業主任者を1年以上経験 実務経験従事証明書を提出
特級 一級ボイラー技士免許を受けた後、ボイラーの取り扱い経験を5年以上、またはボイラー取扱作業主任者を3年以上経験 実務経験従事証明書を提出

一方でボイラー整備士の免状要件は、以下のとおりです。

NO 代表的な免状要件 必要な手続き
1 ボイラーや第一種圧力容器について、整備の補助業務に6か月以上従事 実務経験従事証明書の提出
2 小規模ボイラーや小規模第一種圧力容器の整備業務に6か月以上従事 実務経験従事証明書の提出
3 普通課程の普通職業訓練(設備管理・運転系ボイラー運転科)、短期課程の普通職業訓練(ボイラー運転科)を修了 修了証の写し

なお、この免状要件は一部ですので、他にも要件があります。詳細は必ず試験運営団体の公式サイトで確認しましょう。

受験科目の関連性

両方の資格を目指す場合、どちらを先に受ければよいのでしょうか。この場合、二級ボイラー技士を先に取得したほうが楽に進められます。

ボイラー技士の免許をお持ちの場合は、ボイラー整備士の試験のうち「ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識」の科目が免除されます。これにより試験問題は30問から20問に、試験時間は2時間30分から1時間40分に減ります。

一方でボイラー整備士の免許を先に取得した場合、ボイラー技士の試験で免除される科目はありません。そのため「ボイラーの運転も整備も、両方やりたい」という方は、二級ボイラー技士を先に取得するとよいでしょう。

まとめ

ボイラー技士とボイラー整備士には、仕事の範囲において明確な違いがあります。実務で必要な資格を選び、免状の要件などを事前に確認した上で試験を受けましょう。

もちろん、1人でボイラーの運転も整備もおこなうことは可能です。その場合は、ボイラー技士とボイラー整備士の資格を持つ必要があります。できるだけ試験勉強の負担を減らすには、二級ボイラー技士から始めることをおすすめします。

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