ボイラー技士の免許を取るには、筆記試験に合格することが求められます。しかし試験合格だけで自動的に免許取得とはならず、別途申請が必要です。
スムーズに手続きを進めるには、あらかじめ合格後の手続きもチェックしておかなければなりません。
ここではボイラー技士の試験日と合格発表、また免許申請の方法について説明します。加えて、2級ボイラー技士の免許取得に必要な「ボイラー実技講習」についても解説していきます。
目次
ボイラー技士の試験日と合格発表日
まず、ボイラー技士の試験日と合格発表について紹介します。
試験日
ボイラー技士の試験は、全国7か所に設置されている「安全衛生技術センター」で受験できます。受験できる回数は、試験や会場ごとに以下のとおりです。
- 2級ボイラー技士試験:月1回(関東や近畿では、一部2回受験可能な月もあります)
- 1級ボイラー技士試験:2~4ヶ月ごとに1回
- 特級ボイラー技士試験:年1回
各地域の試験日程は、安全衛生技術センターの試験の日程から確認できます。
1級・2級ボイラー技士については、ほとんどの都道府県で年1回から2回、出張試験もあります。日程は試験地により異なりますから、「出張試験の日程」ページでご確認ください。
合格発表日
ボイラー技士を受験後、合格発表まではおおむね1週間程度です。ただし出張試験の場合は、合格発表まで3週間から1ヶ月程度を要する場合もありますので、出張特別試験案内でご確認ください。
試験に合格したかどうかは、以下にあげる3つの方法で確認できます。
- センターの掲示板に合格者の受験番号が掲示される
- 安全衛生技術センターのWebサイトにある「最新の合格者」ページ(受験番号を掲載)
- 申込時に申請した住所に郵送される試験結果通知
このうち試験結果通知は、合格の場合と不合格の場合で以下のとおり異なります。
- 合格の場合は「免許試験合格通知書」
- 不合格や試験に欠席した場合は「免許試験結果通知書」
申し込みをした方全員に試験結果の通知が届きますので、必ず確認しましょう。
ボイラー技士試験に合格したら免許申請をしよう
ボイラー技士試験に合格しただけでは、資格を取得できません。免許の交付を受けてはじめて有資格者となります。そのため、試験に合格をしたら免許の申請が必要です。
通常は申請後1ヶ月程度で免許証が送られますが、年度末など申請が多い時期は2ヶ月程度を要する場合があります。このため、早めの申請がおすすめです。
免許申請書の入手方法と書き方
免許申請書は、以下の場所で配布しています。
- 安全衛生技術センター
- 都道府県労働局
- 労働基準監督署
試験会場の安全衛生技術センターでも配布しているので、試験終了後忘れずに受け取ることをおすすめします。
また、以下のページからダウンロードも可能です。
厚生労働省の「労働安全衛生法関係の免許について」ページ(ダウンロード後、印刷は両面で行う)
書き方は、厚生労働省の「免許試験合格者等のための免許申請書等手続の手引き」ページから確認できます。
申請書を入手したら、書き方に沿って住所、氏名、電話番号など、必要な情報を記入します。筆記用具は、黒いボールペンを使用してください。また免許試験合格通知書から転記する内容もありますから、あらかじめ準備しておきましょう。
免許申請書に添付するもの
免許を受けるためには申請書のほかに、下記のような書類を添付、または貼付する必要があります。あらかじめ準備しておきましょう。
ボイラー技士 免許申請に必要なもの一覧
- 収入印紙1,500円分(郵便局などで購入可能。都道府県の収入証紙は使えない)
- 証明写真(横2.4cm、縦3cm)1枚
- 免許試験合格通知書
- 実務経験等を証明する書類(2級はボイラー実技講習修了証など。1級・特級は実務経験従事証明書など)
- 返信用封筒(切手460円分を貼付する)
- 労働安全衛生法関係の免許証を持っている方は、現在お持ちの免許証
送付先および送付方法
送付先は東京労働局免許証発行センターか都道府県労働局となりますが、東京労働局免許証発行センターに窓口は設けられていません。このため、郵便局の窓口で簡易書留により発送してください。一部の郵便局では、土日祝日の受付も可能です。
実技講習を忘れずに受ける
実技講習は、試験を受験する前に受けても問題ない
2級ボイラー技士の免許を取得するためには、試験合格の他にボイラー実技講習を修了していることも求められます。
実技講習は、免許の申請時点で修了証を受け取っていればよく、受講に条件はありません。そのため、試験の出願前に受けても問題ありません。
実技講習の日程は限られていますから、事前に受講しておくと余裕をもって準備を進められるためおすすめです。
申し込み方法や実技講習の内容
ボイラー実技講習は、各地のボイラ協会で実施しています。
カリキュラムは座学が2日間、ボイラー設置場所での実習が1日間の合計3日間です。座学でボイラーについて学び、実習では実際にボイラーを焚きながら、座学で学んだ内容を確認していきます。講習の修了時には、修了証が発行されます。
講習の時間は法令で20時間と定められています。このため3日間とも、遅刻・早退・欠席などをすると修了証が交付されないので注意が必要です。朝9時から夕方5時頃までみっちり受講するため疲れますが、遅れないようにしましょう。加えて座学と実習の会場は異なる場合が多いため、間違えないように注意が必要です。
講習の開催日は年数回のところから、東京のように毎月2~3回開催しているところまでさまざまです。詳しくは日本ボイラ協会のWebサイトで確認のうえ、申し込んでください。
ボイラー技士の筆記試験対策は通信講座がオススメ
ボイラー技士は、試験日から合格までの日数が1週間程度と短いことが特徴です。一方で有資格者となるには、試験の合格に加えて免許の申請が必要です。
例えば2級ボイラー技士の場合は、ボイラー実技講習の修了証が求められます。実技講習は試験の出願前でも受けられますので、免許申請時にあわてないためにも早めの受講がおすすめです。
また、ボイラー技士の筆記試験には通信講座がオススメです。通信講座では動画とテキストの2つの教材で学習を進めます。
動画はEラーニング形式のものもあるので、自宅のPCからはもちろん、外出先の電車の中からスマートフォンで視聴するといったことも可能です。
通信講座は効率よくできる学習できるので、まだ勉強を進められてない方はぜひ検討をしてみてください。