第二種電気工事士

電工二種の実技試験(技能試験)の特徴と対策法とは?

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電工二種(第二種電気工事士)とは、電気工作物の保安に関する知識と技能を証明する資格です。筆記試験を合格した後、問題の配線図を実際に作成する実技試験(技能試験)の2つで構成されています。実技試験は問題の出題方法が特徴的で、工具を自分で用意するなど事前の対策が必要です。

こちらでは、電工二種の実技試験の概要と、試験に向けた対策法について解説します。

電工二種の実技試験(技能試験)とは?

電工二種の実技試験の内容と、必要な道具について見ていきましょう。

実技(技能試験)の内容

実技試験は13問の候補問題が公表され、その中から1問だけ出題される形式です。どの問題が選ばれるか試験当日まで分からないので、13問の内容をすべて対策することが必要です。
過去の候補問題では、以下の内容の配線図が出題されています。

・3灯3点滅器回路
・常時点灯するパイロットランプとダブルコンセント
・タイムスイッチ回路
・100V回路と3線式200V配線回路
・200V接地極付コンセントの結線
・露出型コンセントと3路スイッチ
・3路スイッチ、4路スイッチ回路
・3つの器具へのリモコン配線
・接地極付接地端子付コンセントの接続
・常時点滅するパイロットランプ
・アウトレットボックスとねじなし電線管
・アウトレットボックスとPF管
・自動点滅器と防護管

そして、実技試験の制限時間は40分です。欠陥が1つでもあると不合格になるので、40分の中で見直しをする必要があります。40分を作業にすべて使わないよう、30分程度で終えられるように練習しましょう。

また、試験案内には、欠陥の判断基準が明記されているので、こちらも事前に確認しておくと安心です。

実技(技能試験)に必要な道具

実技試験で使う材料は用意されていますが、作業に使う工具は自分で準備する必要があります。工具は電動工具以外ならすべての工具が使えますが、以下の指定工具を準備すれば十分でしょう。

・ペンチ
・ドライバー(プラス、マイナス)
・ナイフ
・スケール
・ウォーターポンププライヤー
・リングスリーブ用圧着工具

工具以外に必須の持ち物は、受験票、写真票、筆記用具、時計です。また、ケーブルの外装を取るケーブルストリッパー、試験会場の暑さ・寒さ対策用の上着を持っていくと便利です。

電工二種の実技試験(技能試験)対策

実技試験の合格に向けた、効果的な対策法を紹介します。40分と制限時間が短いため、以下の方法でしっかり対策しておきましょう。

複線図の描き方をマスターする

実際の作業を始める前に、単線図を理解してから複線図の描き方に移ることが大切です。単線図は器具と器具を1本の線でつなぐ方法で、実技試験の問題は単線図が出題されます。

しかし、作業に必要な配線の接続は単線図から読み取れないため、単線図から複線図に描き直さなければなりません。描き直すためには、単線図が示す意味や、単線図に用いられる記号の内容を理解すると、複線図をスムーズに描くことができます。

また、複線図を描く際は、以下のルールと手順を覚えることが重要です。

1.単線図の電源と器具を同じ位置に配置する
2.接地側の電源をスイッチ以外の器具につなぐ
3.電源の非接地側をスイッチやコンセントにつなぐ
4.スイッチからスイッチ(電灯)をつなぐ
5.電線同士がつながる部分に接続点を描く(VVF用ジョイントボックスは〇、アウトレットボックスは□)
6.リングスリーブで接続する部分に●、差込型コネクタで接続する部分は■を描く
7.電源の接地側につながる線にシ(白線の意味)と描く
8.電源の非接地側につながる線にク(黒線の意味)と描く
9.電線の色がない部分に、残りの電線の色を描く

一見すると複雑に感じますが、何度も練習すると必ず描けるようになります。ただし、問題に「施工条件」が記載されており、条件を満たさないと不合格になるので注意しましょう。

基本的な作業を覚える

複線図の描き方をマスターできたら、単位作業と呼ばれる基本的な作業に移ります。単位作業は問題の作成に欠かせない作業なので、実技試験の基礎といえるでしょう。単位作業にあたる作業は、以下のものが挙げられます。

・電線の切断
・電線やケーブルの外装をむく
・電線に器具を取り付ける
・のの字作り(ランプレセプタクルなどに電線を接続するための輪)
・電線をリングスリーブで接続する
・電線を差込型コネクタで接続する

慣れるまでに時間がかかる作業は、のの字作りとリングスリーブによる接続です。これらを重点的に練習しておくと、問題の実践がスムーズにできるでしょう。

候補問題を実践する

単位作業をマスターできたら、いよいよ候補問題の施工に移ります。問題を実践する際は、以下の手順で行いましょう。

1.問題の単線図と施工条件を確認
2.単線図を複線図に描き直す
3.問題の単線図に記載されている電線やケーブルの種類を確認し、必要な長さに切断する
4.電線やケーブルの外装をむく
5.必要な器具を取り付ける
6.電線を接続する
7.施工条件との違いがないかを確認
8.形をきれいに整える

候補問題は13問ありますが、どの問題でもこの手順で作業することが基本です。できれば2~3周は練習を積んでおくと、どの問題になっても対応できるでしょう。失敗した作業や問題はくり返し練習すると、本番でのミスを防ぐことができます。

実技試験対策はたくさん練習すること、施工条件を確認して欠陥のない作品を作ることが重要です。

実技試験(技能試験)対策は練習あるのみ!

電工二種の実技試験は候補問題から1問が出題され、40分という短い時間で欠陥のないものを作ることが求められます。候補問題が公表されたら、全13問の実践練習を2周はくり返すことが大切です。まずは単線図を理解してから、ルールと手順にならって複線図の描き方を覚えましょう。

また、単位作業を練習しておくと実践で役立つため、甘く見ずに練習しておくと安心です。候補問題の実践は手順に沿って作業すること、失敗した問題は重点的に練習することが、実技試験の合格につながるでしょう。

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