建築施工管理技士講座

建築施工管理技士講座とは・将来性

  1. 建築施工管理技士とは
  2. 仕事内容について
  3. 年収について
  4. 就職と独立
  5. 1日の内容

建築施工管理技士とは 建築施工管理技士とは建築のエキスパート!

建築施工管理技士とは、施工管理技士国家資格のうちの1つで、建築現場で監督を行うのが仕事です。

建築工事は、数多くの専門工事から成り立っています。
専門工事業者は、個々の仕事に特化しているため、他工事の工程、関係性など十分な知識や理解がありません。
これらをまとめる仕事が「施工管理」であり、施工管理を行う人物が「施工管理技士」です。

つまり、建築施工管理技士とは「建築のエキスパート」になるために必要な資格となります。

建築施工管理技士の種類は「一級」と「二級」

建築施工管理技士の種類は「一級」「二級」と分かれています。
どちらも仕事内容は同じですが、「管理できる現場の規模」が異なります。

一級建築施工管理技士とは

一級建築施工管理技士は、全建設工事の施工管理が可能な資格です。
建設工事には、建築一式工事、大工工事、左官工事など全部で16種類あります。

これらの工事を管理する高度な知識を有する技術者で、施工技術の指導を行う立場にあります。

なお、特定建設業7業種(建築・土木・鋼構造物・舗装・管工事・電気工事・造園工事)の「専任の技術者」および現場に置く「監理技術者」は、「1級施工管理技士」などの国家士資格者に限られます。

つまり、1級建築施工管理技士は、大規模な建築工事の施工管理を行うことが可能です。

二級建築施工管理技士とは

二級建築施工管理技士は、1級に比べて管理可能な建設工事が少なくなります。
また2級建築管理技士は、「建築」「躯体」「仕上げ」の3種別に分かれており、それぞれ管理可能な工事種類が異なります。

また一般建設業の許可に必要な「営業所の専任の技術者」「主任技術者」は、2級建築施工管理技士保有者が認められています。

2級建築管理技士は、1級建築管理技士に比べて比較的小規模な工事管理が可能な資格となります。

仕事内容について 建築施工管理技士の仕事は大きく分けて4つ!

建築施工管理技士は、決められた工程内に建物の品質が確保されるよう施工管理を行います。
依頼主や設計者との打ち合わせ、各施工図のチェック、工程管理、各工事の技術的指導などさまざまな仕事内容です。

仕事
01

施工計画

建設工事が設計図通りに、予算内に安全に行うための工法を計画します。
主に以下を計画します。

  • 工事に関わる工事業者の選定
  • 着工前に工事の内容の伝達
  • 工事現場や周辺状況の調査・把握
  • 解体など現場で発生する資材の抑制・再利用の計画
  • 廃棄物の運搬場所の選定

この他にも建設工事内容により異なってくることもありますが、最善の方法で工事が進められるよう計画を立てます。

仕事
02

工程管理

建設工事が予定通り進行できるように管理します。
建設工事の開始から完了までの内容を把握し、工事に関わる専門工事業者のスケジュールを作成します。
また、円滑に建設工事を進めるために必要な資材の発注管理も行います。

場合によっては千人規模の専門工事業者を束得る場合もあり、それが出切るのは高度な専門知識を持つ建築施工管理技士だからできる仕事といえるでしょう。

仕事
03

安全管理

建設現場で作業員や周辺の人々の事故や怪我を防ぐために安全管理を行います。
主に以下の安全管理を行っています。

  • 作業員への安全教育
  • 書類提出による健康管理
  • 工事における危険予知
  • 周辺の安全パトロール
  • 使用する機材の安全性の確認

建築施工管理技士が常に安全を管理しているため、作業員は安心して仕事を集中して進めることができます。

仕事
04

品質管理

依頼主が求めるのは、設計図通りの建築物が完成することなので、現場が設計図通りに出来上がるように管理することも建築施工管理技士の重要な仕事です。

建設現場における品質管理とは、設計図で指示された内容を満たすことを指しています。

予算に応じて材料や、仕上げの程度、性能、精度等の目標を計画し、実行しています。
万が一設計図の指示通りに進めることが不可能な場合は、依頼主と設計者に相談し、他の方法を検討することもあります。

建設工事では、たくさんの作業員が関わり1つの建物を完成させます。
そのため、作業員のみではなく周辺の人々と良好な関係を保つことも、順調に工事を進めるために必要な技術とされています。

年収について 建築施工管理技士全体の平均年収は400万円〜600万円。

建築施工管理技の平均年収は400万円〜600万円程度となります。
1級か2級かで大きく差があるのと、経験もとても重要なため年収にばらつきがあります。

一級建築施工管理技士の求人情報の例

【A社】

給与 月給46万円〜66万円 / 年収644万円〜924万円
業務内容 自動車販売店の建築施工管理
応募資格 一級建築施工管理技士 (必須)・マネジメント経験・鉄骨(S造)構造の施工管理経験

【B社】

給与 月給40万円〜50万円 / 年収560万円〜700万円
業務内容 注文住宅工事の建築施工管理
応募資格 一級建築施工管理技士 (必須)・建築施工管理10年以上

二級建築施工管理技士の求人情報の例

【A社】

給与 月給25万円〜45万円 / 年収350万円〜630万円
業務内容 改修工事や内装工事などのリフォーム現場における施工管理技士
応募資格 二級建築施工管理技士 (必須)・未経験歓迎

【B社】

給与 月給30万円〜40万円 / 年収360万円〜560万円
業務内容 木造注文住宅工事の建築施工管理
応募資格 二級建築施工管理技士(必須)・未経験歓迎

年収を上げるためのポイント

  1. 実務経験を積むこと
  2. 一級建築施工管理技士を取得すること
  3. 転職すること(大手企業など)

を行う必要があります。

一級建築施工管理技士と二級建築施工管理技士では、年収も大きく変わってくるため、実務経験を積みながら、一級建築施工管理技士を目指し、給与が高いところへ就職することが良いでしょう。

就職と独立 建設業界は人材不足のため、関連業界への就職・転職は有利!

建設業界では建築施工管理技士が不足しており、どの会社でも常に建築施工管理技士を求めています。
この資格を取得すると、就職・転職は有利であることは明白です。

また、有資格者の保有率の高い団塊世代の退職が相次いだことにより、有資格者不足が加速しており、特に一級建築施工管理技士の需要はますます高まっていくでしょう。

独立に必要な条件なし!フリーランスで活動することも可能!

大抵フリーランスとしての現場監督は、建設会社と期間契約を締結して働くことになります。
そのため「プロジェクト期間内だけの社員」といった働き方となります。

建設業法の関係で、会社に雇用されていない人は以下のような成約があります。

  • 主任技術者、現場代理人になれない
  • 公共工事の仕事ができない

そのため、公共工事の仕事を引き受けることが難しくなってきます。
そして、他の仕事を受注できたとしても新米監督がやるような雑務が多い仕事内容となってしまうことも少なくありません。

フリーの建築施工管理技士として活躍するには、

  • 施工管理能力・資格
  • コミュニケーション能力

が必要です。
自分自身が企業に求められる人材になることにより、質の良い仕事が受注できるようになってきます。
そのため、独立は実務経験と人脈を築いてから計画的に行うことをおすすめします。

2つのケースを紹介 建築施工管理技士の1日の仕事の流れ

CASE1事業用店舗の建築施工管理

8:45 出勤
9:00〜12:00 図面などの各種書類をチェック
12:00〜13:00 休憩
13:00〜14:00 現場へ移動
14:00〜15:00 クライアントと打ち合わせ
15:00〜16:00 他業者と打ち合わせ
16:00〜18:00 報告書や会議資料の作成
18:00〜18:30 翌日の仕事の準備
18:30 退社

CASE2リフォーム現場における施工管理

8:00 出勤・仕事の準備
9:00〜11:00 安全点検や進捗確認
11:00〜12:00 休憩
13:00〜14:00 会議資料の作成
14:00〜16:00 業者と打ち合わせ
16:00〜17:00 トラブル解決策の考案
17:00〜18:00 進捗会議
18:15 退社

建築施工管理業務は「会社」と「現場」の2ヶ所が仕事場となります。
案件によって仕事の内容が大きく違うことも多く、業務全体の流れがわかりづらい職種でもあります。