建築施工管理技士に興味を持つ方の多くが、未経験で施工管理の仕事はできるのか、建築施工管理技士になれるのか、気になるのではないでしょうか。
受験資格が複雑でわかりづらいところがあるため、今回は、建築施工管理技士の1級、2級それぞれの受験資格について解説します。
目次
建築施工管理技士の資格取得には実務経験が必要?
まず、建築施工管理技士の資格を取得するには必要な実務経験を満たしている必要があります。そして、受験資格は1級、2級で異なります。詳しく見ていきましょう。
1級、2級の実務経験の違い
建築施工管理技士の試験は「第一次検定」と「第二次検定」に分かれています。
2級建築施工管理技士の第二次検定の受験資格は、大学の建築系学科を卒業後1年以上の実務経験、指定学科以外の場合は卒業後1年6ヶ月以上の実務経験が必要です。
第一次検定は17歳以上であれば学歴や実務経験に関係なく受験ができます。
1級建築施工管理技士の第二次検定の受験資格は、大学の建築系学科を卒業後3年以上の実務経験、指定学科以外の場合は卒業後4年6ヶ月以上の実務経験が必要です。
未経験から建築施工管理技士を取得する近道は、大学を出ている方であれば、現場経験を積みつつ第一次検定を受験し、1年もしくは1年半後に第二次検定を受けるというのが効率的な流れです。
実務経験なしでも建築施工管理技士になれる?
現状、実務経験なしに建築施工管理技士になることはできません。しかし、未経験・資格なしでも建築施工管理の求人はあります。
未経験で入職し、現場経験を積みながら資格取得を目指すのが一番おすすめです。最短1年半で2級建築施工管理技士を目指せます。
また、企業によっては資格取得等の支援制度があるので、積極的に利用しましょう。
経験、資格なしでもOKな求人はある
建築業界は慢性的な人手不足から、未経験や建築施工管理技士の資格がなくても求人が出ている状況です。未経験や無資格だからといって最初から諦める必要はありません。
実務経験なしでも採用される理由
実務経験なしでも採用される理由は、建設業界の需要の高まりに対して技術者の数が圧倒的に不足しているためです。これは一時的な人手不足ではなく、建設業界の高齢化が進んでいるためです。
今後は団塊世代の退職が見込まれるため、ますます人材不足は深刻化していきます。
また、建築施工管理技士の仕事は、工程管理、品質管理、安全管理など建設現場の管理に関わる色々な業務があるため、最初は皆、先輩スタッフのサポートから学びます。
そのため、未経験が大きな問題にならないことも理由の一つとしてあげられます。
実務経験なしで建築施工管理技士の経験を積むには?
未経験から建築施工管理技士の経験を積むには最低限必要なスキルや準備があります。これから具体的に紹介します。
コミュニケーション能力を身に付ける
現場では資格の有無よりも、上司や同僚と関係性をよくするコミュニケーション能力や他業種の方たちとの連携、調整能力などが評価されます。
建築施工管理技士は、単純に親しくなる能力だけでなく、相手の主張を傾聴しながら、最適な答えを導き出す能力が求められます。
熱意をアピールする
未経験でも今後は何をしていきたいのか、将来に向けた熱意があれば、評価されやすくなります。建築業界は慢性的な人手不足のため、人材育成に力を入れている企業が増えています。
そのため、現在スキルがなくても、これから資格を取得する意思があることやビジョンをアピールすることは重要です。
まずは2級建築施工管理技士の資格を取得する
実務経験がない方は、現場で経験を積みながら2級建築施工管理技士の資格を目指すことがキャリアアップの最短ルートです。
1日2時間でも良いので、勉強を1ヶ月続けることを目安に学習を進めてはいかがでしょうか。
2021年度の4月より受験資格が緩和
2021年度の4月より施工管理技士全般の受験資格が緩和されました。2級の第二次検定合格者が1級の第一次検定を受験する場合に限って受験資格が不要です。
第二次検定を受験する際には合格後5年以上の実務経験が必要ですが、2級の第二次検定合格の翌年から、1級の第一次検定は受験できます。
ちなみに、今までは学科試験と実地試験の2種類で施工管理技士試験は実施されていましたが、2021年度より学科試験が「第一次検定」、実地試験が「第二次検定」に名称が変更されています。
また、第一次検定の合格者には新規資格である「技士補」が付与されます。
技士補が付与されると第一次検定が免除されて第二次検定を何度でも受験できます。また、監理技術者の配置義務が緩和されるといったメリットもあるため、建築施工管理技士を目指す方にとっては大きなチャンスといえるでしょう。
2級を取得するだけでもメリットは非常に多いので、積極的に取得を狙ってください。
まとめ
建築施工管理技士の資格取得にはどんな実務経験が必要?
建築施工管理技士の資格取得には、一定の実務経験が必要です。
2級の場合は建築現場での実務経験のみでいいのですが、1級の場合は監督業務の実務経験が必要です。
2級を取得した後、1級の一次試験を受けて技士補の資格を取得するといいでしょう。そうすれば、監督業務の実績が積めます。
実務経験なしでも建築施工管理技士になれる?
実務経験無しでは建築施工管理技士になることはできません。
しかし、未経験から実務経験を積むことができます。大学や専門学校、高校などの学歴によって必要な実務経験の長さが違います。
ですから、資格取得をすることを告げて実務経験を積める職場を選びましょう。
実務経験なしで建築施工管理技士の経験を積むには?
実務経験なしで建築施工管理技士の経験を積むには、建築会社に入社することが一番早道です。
入社時に建築施工管理技士の資格を取得したいことをアピールし、実務経験になるような仕事を任せてもらうのがおすすめです。
会社の規模は関係ありません。実務経験が積めれば大丈夫です。
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