動力プレス

埼玉県で動力プレス特別教育を受講する!会場一覧と通信講座のすすめ

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動力プレスは金属加工で使用する機械で、製品の大量生産に欠かせません。

しかし、扱い方を誤ると重大な事故につながるため、使用するには「動力プレスの金型等の業務に係る特別教育(動力プレス特別教育)」の受講が義務付けられています。

そこで今回は、動力プレスの金型等の業務に係る特別教育の概要と、埼玉県の受講会場一覧、通信講座で受講する方法について解説します。

動力プレス特別教育とは?

まずは、動力プレスの取り扱いに特別教育が必要である理由と、特別教育の受講内容を見ていきましょう。

動力プレス特別教育の必要性

動力プレスとは、金属などを金型でプレスして金型と同じ形を作り出す金属加工の機械のことです。動力プレスを取り扱うには、「動力プレスの金型等の業務に係る特別教育」の受講が、労働安全衛生規則で義務付けられています。

動力プレスのほかに、金属を切断加工するシャー(せん断機)を扱う場合も同じ特別教育の受講が必要です。動力プレスの金型、シャーの刃の扱いを誤ると、重大な事故につながる危険性があるためです。

過去には、動力プレスの作業中にプレスの下に体を入れたところ、安全装置が一部故障していたことで作業者を検知せず、金型に挟まれて死亡した事例がありました。

また、シャーの刃の交換作業中、水圧クランプがゼロになったことで上刃が落下し、刃に挟まれて死亡するという事故も発生しています。

動力プレスの金型・シャーの刃の取付けや取外し、調整は危険性の高い業務であるため、特別教育で正しい取り扱い方法を学ぶ必要があるのです。

さらに詳しく!
動力プレス特別教育が必要な理由とは?受講方法も併せて紹介

動力プレス特別教育の受講内容

動力プレスの金型等の業務に係る特別教育は、学科講習と実技講習をそれぞれ修了する必要があります。学科講習と実技講習の内容、講習時間は次のとおりです。

動力プレスの金型等の業務に係る特別教育の受講内容
学科/実技
講習内容
講習時間
学科
プレス機械又はシャー及びこれらの安全装置又は安全囲いに関する知識2h
プレス機械又はシャーによる作業に関する知識2h
プレス機械の金型、シャーの刃部又はプレス機械若しくはシャーの安全装置若しくは安全囲いの点検、取付け、調整等に関する知識3h
関係法令1h
実技
プレス機械の金型、シャーの刃部又はプレス機械若しくは、シャーの安全装置若しくは安全囲いの点検、取付け、取外し及び調整について2h

出典:一般社団法人 労働安全衛生推進協会

なお、動力プレスの金型等の業務に係る特別教育は、満18歳以上であれば誰でも受講可能です。

動力プレス特別教育を埼玉県で受講する方法

ここでは、動力プレスの金型等の業務に係る特別教育を実施する組織、埼玉県の会場、実技講習の受講方法を紹介します。

動力プレス特別教育はどこで受講する?

動力プレスの金型等の業務に係る特別教育は、各都道府県の各地区にある「労働基準協会」が中心となって開催しています。労働基準協会は特別教育や各種技能講習など、さまざまな講習会を実施する組織です。

動力プレス特別教育を実施している埼玉県労働基準協会の地区一覧

動力プレスの金型等の業務に係る特別教育を、埼玉県内で受講したいと考える方も多いでしょう。埼玉県内で講習会を実施している労働基準協会は以下のとおりです。

No.埼玉県労働基準協会の地区
1浦和地区労働基準協会
2大宮地区労働基準協会
3熊谷地区労働基準協会
4川越地区労働基準協会
5春日部労働基準協会
6所沢地区労働基準協会

なお、受講には1万円程度の料金がかかりますが、労働基準協会の会員、非会員で料金が少し異なるため事前に確認しておきましょう。

【動力プレス特別教育】実技講習の受講方法

先に述べたように、動力プレスの金型等の業務に係る特別教育では、学科講習と実技講習の受講が必要です。しかし、講習会によっては学科講習のみ実施する場合もあります。

講習会が学科講習のみである場合、別途所属する事業場での実技講習が必要です。実技講習の講師は動力プレスやシャーの技術と経験がある、職場の上司などに務めてもらうとよいでしょう。

講師の立ち会いのもと、プレス機械の安全装置や安全囲いの点検、取付け、取外し、調整の講習を2時間以上行います。なお、実技講習では実施内容を記録し、保存する必要があるため注意しましょう。

動力プレス特別教育は通信講座でも受講可能

動力プレスの金型等の業務に係る特別教育は講習会のほかに、通信講座で受講することも可能です。最後に、動力プレスの金型等の業務に係る特別教育を通信講座で受講するメリット、実技講習の受講方法を紹介します。

通信講座なら、いつでもどこでも勉強できる

講習会に参加する時間が取れない方は、動画とテキストで勉強できる通信講座が最適です。

講習会の学科講習は8時間かかるため、丸1日拘束されることになりますが、通信講座はテキストがPDF形式で本を持ち歩く必要がなく、通勤中や休憩時間でも勉強できます。

講習会では受講終了で修了証が受け取れますが、SATの通信講座では最終試験に合格しなければ修了証は受け取れません。80%以上の正答率が必要であるため、話を聞くだけの講習会と比べ、内容の理解度がアップするでしょう。

実技講習は事業場で実施する必要がある

労働基準協会の講習会と同様に、通信講座の動画とテキストは学科講習に沿った内容です。そのため、実技講習は各事業場で別途実施しなければなりません。

通信講座では実技講習に役立つ、「プレス作業実技マニュアル」を用意しています。マニュアルには、実機の確認や作業方法、点検方法、プレス機の準備や実践など、実技講習の方法を詳しく解説しているため、スムーズに実習を進められるでしょう。

【動力プレス特別教育】多忙な方には通信講座の利用がおすすめ

動力プレスやシャーを取り扱う業務に従事する場合、動力プレスの金型等の業務に係る特別教育の受講が必要です。

動力プレスの金型、シャーの刃の取付けや取外し、調整などのやり方を誤ると、死亡事故につながる危険性があります。事故を防ぐためにも安全に使用するための知識をしっかり学ぶことが大切です。

講習会は労働基準協会で実施しており、埼玉県内では6地区で開催しています。ただし、講習会で学科講習のみの実施だった場合、実技講習は事業場で各自実施しなければなりません。

動力プレスの金型等の業務に係る特別教育は、通信講座でも受講が可能です。

いつでもどこでも勉強ができるため、動力プレスへの理解度が高くなるでしょう。講習会に参加する時間がない方は、通信講座の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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