第1級陸上特殊無線技士

一陸特の難易度は高い?勉強方法のコツを押さえて合格しよう!

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一級陸上特殊無線技士(一陸特)とは、陸上にある無線局にて無線設備の技術的な操作を行う国家資格です。無線技術者のプロになるには、第一級陸上特殊無線技士の試験合格を目指しましょう。

今回は、一陸特の合格難易度や効率的な勉強方法をご紹介します。

一陸特ができる仕事の範囲

陸上特殊無線技士の種類には、第一級・第二級・第三級があり、それぞれ略称があります。

第一級は一陸特(いちりくとく)、第二級は二陸特(にりくとく)、第三級は三陸特(さんりくとく)です。

その他にも、国内電信級陸上特殊無線技士があります。

資格区分は全部で6種類あり、それぞれ取り扱える周波数や無線設備が異なります。ここからは、一陸特の仕事内容と二級、三級との仕事の範囲の違いを見ていきましょう。

▽第一級陸上特殊無線技士 (一陸特)の仕事の範囲
・多重無線設備(携帯電話基地局など)やテレビ中継局の施工や保守・点検業務
・テレビ放送事業用の FPU、STL、SNG などの操作
・二陸特・三陸特の操作の範囲に属する操作

一陸特は、30MHz以上の電波を使用する空中線電力500W以下の無線機器を取り扱うことが可能です。ただし、放送局の無線設備は取り扱うことはできません。

▽第二級陸上特殊無線技士(二陸特)の仕事の範囲
・中短波帯を使用した路側放送よる同報通信を用いる業務
・気象レーダー、速度違反取締装置など無線標定用のレーダーを用いる業務
・三陸特の操作の範囲に属する操作

▽第三級陸上特殊無線技士 (三陸特)の仕事の範囲
・警察無線・消防無線・鉄道無線などの基地局
・MCA無線(第三者無線)の制御局
・携帯電話・PHSの通信機能抑止装置の設置局 ・業務としてドローンを利用し、一定の周波数等を用いて空撮などを行う場合

一陸特は二級、三級よりも難易度が高い

二陸特の合格率は70%以上、三陸特は80% 以上ですが、一陸特になると35%まで下がります。

一陸特は陸上無線従事者の試験の中では難易度が高いといえるでしょう。

二陸特と三陸特は両科目ともに「無線工学」の科目では計算問題が出題され、難易度に差はありません。中学の理科で習う並列回路の合成抵抗などが出題され、法規の科目も覚えることが少ないです。過去問をマスターしておけば、同じような問題が出てくるので容易に対応できます。

一方で、一陸特になると「無線工学」の科目に出題される計算問題が難しくなり、試験範囲が広くなります。

例えば、電気回路の問題では、一つの回路に「抵抗・コイル・コンデンサ」が組み合わさったRLC 回路の電流、インピーダンスを求める問題、「対数 (log)」を用いた計算問題などが出題されます。

電気・電波の知識に自信がある方は、いきなり一陸特を目指しても大丈夫ですが、全く知識のない状態から資格取得を目指す場合は二陸特または三陸特から目指すと良いでしょう。

試験内容と合格点

次は、第一級陸上特殊無線技士 (一陸特) の試験科目と問題数、合格点を見ていきましょう。

一陸特の試験科目は「無線工学(24問)」と「法規(8問)」の2科目の学科試験です。

「無線工学」は、例年「5〜7問」は計算問題、残りの「17〜19問」は知識問題、「法規」はすべて知識問題です。

一陸特は、総得点ではなく、試験科目ごとに合格基準点(足切り点)が設けられているので注意が必要です。無線工学の合格基準点は120点満点中75点、法規は60点満点中40点を取得しなければ不合格です。

一陸特の合格率と難易度

一陸特の過去数年の合格率の傾向は、20%〜30%で、難易度は高いといえるでしょう。

一陸特の無線工学では、計算問題が全24問中5問〜7問出題されます。文系の方は、知識問題の対策だけで合格点を取ろうとすることはほぼ不可能でしょう。

計算問題が苦手だからといって対策せずにいると不合格になってしまうので、計算問題はできるように対策しておきましょう。

無線工学の計算問題が難しい

二級、三級と比較して、一級は計算問題が難しくなります。一陸特の対策は、計算問題に特化した参考書も用意して、勉強を始めましょう。

「無線工学」の科目は、まずは参考書で電波の伝わり方やアンテナの形状を理解してから問題演習に進みます。電気回路の計算問題や対数を使った計算問題は、最低でも4問程度は正解できるようにしましょう。

電気関係の知識がある方ならば独学でも問題ありませんが、全く知識なしの状態から勉強する方には、添削サービスのある通信教材がおすすめです。

一方で、「法規」の科目においては、暗記が多いので、参考書で理解して過去問題を解くことで出題傾向が掴めます。

一陸特を取得するメリット

一陸特は難易度の高い試験ですが、それでも取得する価値があります。

常に需要がある仕事に就ける

一陸特は常に需要が高く、求人数が多い仕事なので職に困ることはありません。

無線従事者資格の技術系として活躍できる職場は、放送局、海岸局、空港、携帯基地局の調整や保守など多岐にわたります。

仕事の幅が広がる

一陸特は二陸特または三陸特よりも幅広い仕事に就けるのが大きなメリットです。

一陸特は、無線設備の検査を行う登録検査等事業者制度の点検員になることができます。

また、無線設備等の試験や調整、保守の経験の年数が少なくても、判定員や証明員になれることも一陸特の強みといえます。

資格手当てが支払われる場合もある

一陸特の資格手当の相場は職場によってそれぞれ変わりますが、一般的に資格取得時に数万円程度、毎月数千円程度の資格手当てが付くことが多いでしょう。

資格保持者は高度な専門技術を保有している人材である証拠となり、高く評価されるのです。

難易度が高い一陸特に合格するコツ

文系の方でも、無線に詳しくなくても、効率的に勉強をすれば一陸特の試験に合格できる可能性は十分にあります。ここからは、一陸特の試験に合格するコツをお伝えしていきましょう。

数年分の過去問を解いてパターンを掴む

一陸特の試験問題の多くは知識問題となり、過去問と同じパターンが出題されます。そのため、2~3年分の過去問を解けば、出題パターンを掴めるでしょう。

参考書を読み、過去問題集を繰り返す解くことで、知識の定着が図れます。

計算問題に特化した問題集を用意する

特に文系の人は、計算問題の対策をしっかりすることが大切です。

法令・無線工学共に、過去問題集やテキストに載っている類題問題をキッチリ解けるようにすれば、合格点はクリアできます。

要点をまとめたノートを作る

過去問を繰り返し解いていると要点や苦手な問題が分かってきます。

いつも間違えるところや、重要だと思うところはノートにまとめて、いつでも復習できるようにしましょう。

独学以外の勉強方法も選択肢に入れる

電気関係の知識が全くない方は、独学よりも通信教材や講習を受ける方が効率よく学習を進められるでしょう。

通信教材は隙間時間を使って進めることができ、添削サービスもあるのがメリットです。理系科目が苦手な方でもしっかりと計算問題の対策ができるでしょう。

まとめ

今回は、第一級陸上特殊無線技士の合格率、難易度、勉強方法のコツをご紹介しました。

独学でも十分に合格するチャンスがありますが、計算問題が不安な方は、通信講座や講習を検討すると良いでしょう。

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