第二種電気主任技術者

【電験二種】二次試験の攻略方法!概要から対策方法まで徹底解説

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難関資格の一つである電験二種は、一次試験と二次試験に分かれています。

二次試験は、「電力・管理」「機械・制御」の2科目から出題され、一次試験よりも難易度の高い内容です。

そこでこの記事では、電験二種の一次試験に通過した方へ向けて、二次試験の概要や対策方法について解説していきます。

電験二種二次試験の概要

まずは、電験二種の二次試験のシステムや科目、合格点や配点など基本的な概要について紹介していきます。

二次試験のシステム紹介

まずは電験二種の試験概要を確認していきましょう。

電験二種(第二種電気主任技術者)試験
試験種別試験方式試験科目
一次試験マークシート式理論/電力/機械/法規[4科目]
二次試験記述式電力・管理/機械・制御[2科目]

電験二種の二次試験の試験日は一次試験の約3ヶ月後に設定されています。

2024年の場合は、一次試験が8月18日(日)に対して、二次試験は11月10日(日)となっています。

二次試験の試験科目は「電力・管理」「機械・制御」の2科目で、それぞれ計算問題や論説問題を解答するのが特徴です。試験時間は「電力・管理」120分「機械・制御」60分です。

「電力・管理」は、電力や変動率などを求める計算や発変電所など設備の管理方法に関する説明問題を解きます。

解答方式は記述式です。そして計算問題も出題され、さらには論説問題も出題されているため、要点を外さない説明ができることが必要です。 問題数は6問で、うち4問を選択して解答するシステムです。

計算問題と論説問題の比率は、毎年異なるためどちらも点数を獲得できるようまんべんなく対策しましょう。

「機械・制御」は、パワーエレクトロニクスや自動制御(フィードバック制御など)、変圧器や発電機などの計算問題を解きます。問題数は4問で、そのうち2問を選択して解答するシステムです。4問全て計算問題という年もあるほどなので、計算問題の対策へ力を入れるのがおすすめだといえます。

2科目の配点と合計点

電験二種二次試験の「電力・管理」は、1問30点の配点です。

そして出題数6問中4問を解答するシステムのため、30点×4問=120点満点です。合格ラインは、例年60%以上という傾向があります。

合格を目指すうえで「電力・管理」は、72点以上となるよう計算問題と論説問題対策を進める必要があります。

「機械・制御」は1問30点の配点で、出題数4問中2問解答するため30点×2問=60点満点です。

こちらも合格ラインが例年60%以上の傾向で、36点以上となるよう対策を進めましょう。論説問題の出題率は非常に低いので、計算問題の正答率を上げるよう勉強を行うのがおすすめです。

なお、1問の中で出題される問題数は、例年2~4項目という傾向があります。

電験二種二次試験の対策方法

続いては、電験二種の二次試験対策について解説していきます。

【電力・管理】についての対策

電力・管理は、6問中4問を選択して解答する科目です。解答形式は、計算問題と論説問題の2形式から出題されるため、どちらもバランスよく対策するのが大切です。

計算問題では有効電力や無効電力、発電機などのエネルギー、電力損失などといった問題が出題されます。特に送電系統に関する問題が多く、過去問などから出題傾向をつかむことが可能です。

論説問題は、電力損失低減策を数個提示したり、発電設備の技術要件を解答したりするなど、幅広く出題される傾向です。

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そのため、試験範囲の全分野から出題されると考え幅広く勉強を進めましょう。

計算問題の対策方法【電力・管理】

計算問題の対策を始めるときは、過去問を解きながら出題されやすい分野を確認します。

さらに、出題されやすい分野の中から、比較的簡単な公式、考え方の分野を分析していきます。 例えば、水力発電分野の計算は、過去問で何度も出題されていて電験三種と同等の難易度です。

このような比較的簡単な分野を整理できたら、優先的に過去問を解き正答率を上げます。また、地絡など難易度が高い計算問題や出題頻度の低い問題の勉強時間を抑えて、確実に点数を獲得できる問題へリソースを割きましょう。

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他にも時間配分のバランスを身に付けるため、1問あたり30分程度と定めて過去問を解くのが大切です。

論説問題の対策方法【電力・管理】

電力・管理の論説問題は、計算問題よりも出題範囲が広く要件を満たさなければ点数をもらえません。

しかし、過去問をベースにした問題が多いため、過去問を解いたり出題頻度の高い問題を整理したりすることで効率よく対策を進めることが可能です。

他には、加点に必要な要件を押さえられるよう、過去問や問題集の模範解答と補足説明をよく確認するのも大切です。論説問題は人が内容を精査するため、部分点を得られる可能性があります。

なお、論説問題の用紙はB5サイズ、50行程度と定められているので、練習時もサイズや行数を合わせてみましょう。

【機械・制御】についての対策

機械・制御は、電力・管理と同じく計算問題と論説問題に分かれています。

しかし、本試験では計算問題のみが出題されるケースも多く、論説問題より計算問題の対策に力を入れるほうがおすすめです。

直流機や誘導器といった分野の計算は、電験三種と同等の内容もあるため、電力・管理よりも比較的解きやすいといえるでしょう。

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制御の中のパワーエレクトロニクス関係の計算は、難易度の高い内容です。
本試験で解く問題を選択する際は、なるべく機械を選択するのも一つの攻略法です。

繰り返し過去問を解く

二次試験の対策として特に重要なポイントは、過去問を何度も解くことです。

資格試験の共通点でもありますが、過去問を解かなければ具体的な出題傾向や分野、どのような出題の流れかわかりません。

テキストで内容を一定程度理解できた後は、過去問とテキストを活用して実践的な対策へシフトします。 過去問を解く場合は、新制度が始まった平成7年以降の過去問から対策を始めましょう。

旧制度の過去問は難易度が非常に高く、出題傾向やクセなどに大きな違いもあります。そのため、前年度や2年前といった新しい内容、出題範囲の広い平成13~15年度あたりの過去問を用意してみるのもおすすめです。

高難易度の電験二種二次試験を攻略しよう

自慢のSAT教材の内容をぜひご確認ください。

電験二種の二次試験は、一次試験よりも難易度が高い傾向です。

二次試験は、「電力・管理」、「機械・制御」の2科目で、計算問題と論説問題を解きます。「機械・制御」は、例年計算問題がほとんどのため、計算問題を中心に勉強することをおすすめします。

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二次試験の合格に向けて、今回紹介した攻略法を参考にしながら、出題頻度の高い分野を先に対策を始めてみてください。

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