第二種電気主任技術者

電験二種とは?受験料や試験内容・科目、受験資格、合格・認定の仕組みを解説

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電験二種(第二種電気主任技術者)とは、電気工作物の管理や保全をするための国家資格です。電気業界は人手不足ということもあり、有資格者の需要拡大は今後も続くことが見込まれます。電験二種には試験を受ける通常の資格取得方法のほかに、一定の条件を満たすと試験を受けずに資格を取得できる認定制度もあります。

ここでは、電験二種の概要や、試験科目と受験内容、科目合格制度、認定取得の仕組みについて解説します。

電験二種とは?概要と受験料を紹介

まずは、電験二種の概要や基本情報について紹介します。

<h3>電験二種の概要

電験二種とは、電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物の管理・保全をする主任技術者になれる資格です。電気工作物とは、電気を供給する発電所や変電所、建物の受電設備といった電気使用設備の総称です。

事業用電気工作物を管理する場合、電気主任技術者の資格保有者を選任することが電気事業法で義務付けられています。電験二種の対象業務には電験三種(第三種電気主任技術者)で扱える範囲も含まれており、資格を取得すれば小規模な住宅や店舗から発電所や工場、大型の商業施設まで幅広い場所で活躍できます。

電験二種には受験資格制限がないため、誰でも受験が可能です。電気や電力の仕事に携わる方にとって、仕事に役立つ実用的な資格といえるでしょう。

電験二種の受験料

電験二種の受験料は、申し込み方法によって異なり、インターネット申し込みは12,400円、書面による郵送申し込みは12,800円となります。

インターネット申し込みの場合、支払い方法はクレジットカード、コンビニ決済、ペイジー決済、銀行口座の振り込みから選べます。

一方、書面の場合、受験案内に同封されている「受験申込書兼払込取扱票」を使用する点に注意が必要です。受験申込書兼払込取扱票に必要事項を記入し、ゆうちょ銀行(郵便局)の窓口で受験料を納付します。

電験二種の試験科目・試験内容と科目別合格制度

電験二種の一次試験・二次試験における試験科目、科目別合格制度の仕組みについて見ていきましょう。

電験二種一次試験・二次試験の科目一覧

電験二種の一次試験はマークシート式で、以下の4科目を科目別に受験する仕組みです。

電験二種(第二種電気主任技術者)の一次試験科目
科目名 科目の内容
理論 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電力 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機械 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法規 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

二次試験は記述式で、以下の2科目をそれぞれ受験します。

電験二種(第二種電気主任技術者)の二次試験科目
科目名 科目の内容
電力・管理 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理
機械・制御 電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

電験二種の試験内容は、電験三種と似ている?

電験二種の一次試験は、「電験三種と傾向が似ている」という話を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、実際の試験内容は原理や仕組みに関する問題が多く、似た問題でも切り口が違うなどの特徴があり、電験三種と比べて難易度は上がります。

電験三種の問題が解ければ大丈夫、と油断するのは禁物です。電験二種に合格するには、より専門的な知識を身に付けておく必要があります。特に法規は、電験三種の内容をさらに掘り下げているため、知識量を増やすことが大切です。

また、二次試験はマークシート式の一次試験とは異なり、記述式です。記述式はハードルが高く感じるかもしれませんが、一次試験よりも範囲が狭いので、試験対策はしやすいでしょう。

二次試験から出題される計算問題では、四則演算と開平計算で電卓の使用が認められています。ただし、使用が認められないタイプのもの(数式が記憶できる電卓、関数電卓など)を使用すると不正行為とみなされるため、購入する際は注意してください。

電験二種の科目別合格制度とは?

電験二種の試験では、一次試験の4科目全てに合格すると、二次試験の受験資格が得られます。一部の科目のみで合格した場合は「科目合格」となり、翌年度および翌々年度の試験で、合格した科目の試験が免除されます。電験二種は合格率が1~2割と難易度が高いため、3年間の科目合格制度を活用し、時間をかけて合格を目指してもよいでしょう。

また、二次試験に科目別合格制度はありませんが、一次試験に合格した翌年度は一次試験が免除になります。

電験二種は認定取得する方法もある

試験に合格する方法に加え、電験二種の資格を取得できるもう一つのルートである認定取得について解説します。

電験二種の認定取得とは?

電験二種の認定取得とは、所定の条件を満たした場合、国家試験を受験せずに資格を取得できる制度です。認定取得を目指す場合、「電験三種取得と実務経験」、または「所定の単位を履修したうえでの認定校卒業と実務経験」のいずれかの条件を満たす必要があります。

前者の場合は、電験三種を取得後、電圧1万ボルト以上の電気工作物の工事・維持・運用に関する5年以上の実務経験があることが条件です。後者の認定校卒業者の場合、大学卒業者は3年以上、短大または高等専門学校卒業者は5年以上と、必要とされる実務経験の年数が学歴によって異なるので注意しましょう。

認定校とは経済産業大臣が認定した教育施設のことです。おもに電気工学分野、システム工学、電子工学分野などの単位が必要になります。

認定取得には面接と審査がある

認定取得は「条件さえ満たせばOK」という簡単なものではありません。電力保安課の担当官と面接し、審査に通過して初めて認定取得が認められるのです。面接では実務経験に関するありとあらゆる質問を受けることが多いうえに、理論や法規などの高度な知識が必要な回答が求められる場合もあります。

それに加えて、面接後の審査にも通りにくいといわれており、認定取得を獲得するのはかなり難しいのが実情です。電験三種の実務経験が少ない方は、試験を受けることが資格取得への近道だといえるでしょう。

電験二種になるに試験と認定の2通りの方法がある

電験二種は、電圧17万ボルト未満の電気工作物の管理や保安に携われる国家資格です。電験二種の試験では、マークシート式の一次試験と、記述式の二次試験をそれぞれ受験します。一次試験に一部の科目だけ合格した場合、科目合格として翌年度および翌々年度の試験で当該科目が免除になります。

電験二種の試験内容は電験三種とは異なり、物の原理や仕組みに関する問題が出題される、多肢選択式問題の選択肢が増える、といった難しさがあります。より専門的な知識や問題の対応力が求められる電験二種の試験は難易度が高いので、科目免除の制度を活用し、時間をかけて合格を目指してもよいでしょう。

また、電験二種の試験が全て免除になる認定取得では、電験三種の取得または認定学校での単位習得・卒業と、実務経験に関する条件を満たす必要があります。認定取得には面接と審査という高い壁があるため、実務経験が長いベテランを除き、試験を受ける方法を選ぶことをおすすめします。

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