二級土木施工管理技士の試験スケジュール 二級土木施工管理技士の試験は、試験内容によって試験地が変わります。
二級土木施工管理技士は、一般建設業の土木工事、鋼構造物工事、塗装工事、上下水道工事などの事業所へ設置される専任技術者あるいは主任技術者として認められています。施工管理には必要不可欠な人材であり、土木、建築業界から注目されている資格だけに受験者数も安定しています。
受験資格は学歴や実務経験により細かく分けられていますが、実務経験があれば学歴がなくても受験できるといった特徴があります。
試験は、一次検定の前期と後期、一次検定・二次検定、二次検定のみといった4種類に分かれています。
2021年 二級土木施工管理技士の試験
申込用紙販売 | 一次検定(前期):令和3年2月19日~3月17日(種別を土木のみとする) 一次検定・二次検定、一次検定(後期):令和3年6月21日~7月20日 |
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申込み期間 | 一次検定(前期):令和3年3月3日~3月17日(種別を土木のみとする) 一次検定・二次検定、一次検定(後期):令和3年7月6日~7月20日 |
試験日 | 一次検定(前期):令和3年6月6日(種別を土木のみとする) 一次検定・二次検定、一次検定(後期):令和3年10月24日 |
合格発表 | 一次検定(前期):令和3年7月6日 一次検定(後期):令和4年1月14日 一次検定・二次検定:令和4年2月2日 |
受験費用 | 一次検定・二次検定:10,500円 一次検定のみ:5,250円 二次検定のみ:5,250円 |
試験地 | 一次検定(前期):札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇 一次検定(後期)、一次検定・二次検定:札幌、釧路、青森、仙台、秋田、東京、新潟、富山、静岡、名古屋、大阪、松江、岡山、広島、高松、高知、福岡、鹿児島、那覇 ※一次検定(後期)については、上記試験地に熊本を追加します。 ※鋼構造物塗装及び薬液注入は、札幌、東京、大阪、福岡の4地区。 |
二級土木施工管理技士試験の受験資格
土木施工管理技士の勉強をする前に、実務経験が必要であることを知っておきましょう。試験勉強しても実務経験がないと受験資格がありません。
二級土木施工管理技士の受験資格は、学歴により細かく条件が異なるため、予め受験資格の大まかな概要を知っておくことをお勧めします。
試験運営団体のWebサイト(一般財団法人全国建設研修センター)で早めに確認しておきましょう。
試験概要 ※令和2年度試験の内容です
学科
学科試験は、四肢択一のマークシート方式で行われ60%以上の正解率が合格基準です。
午前の部:2時間30分
一般土木 11問中9問選択解答) |
土木関係・コンクリート関係・基礎工事関係 |
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専門土木 (20問中6問選択解答) |
コンクリート構造物、鋼構造物・河川・砂防・ダム、道路法・海岸・港湾・トンネル、上下水道・鉄道、地下構造物等 |
法規 (11問中6問選択解答) |
労働基準法・労働安全衛生法、建設業法・河川法・道路法、道路交通法・建築基準法、火薬類取締法・騒音・振動規制法、港則法・環境関連法冷等 |
共通工学 (4問中4問選択解答) |
機械・電気関係、契約・設計図書、測量関係等 |
施工管理 (15問中15問選択解答) |
施工計画、工程管理、安全管理、品質管理、建設機械等 |
*出題総数61問中40問を選択解答 |
合格率 過去3年の合格率平均は、学科64.4%、実地36.3%
二級土木施工管理技士の学科試験の合格者は、過去3年間を見ると平成29年は62.8%、平成30年は63.4%、令和元年は67.1%と高い水準ながら乱高下しています。一級と同じく実地試験は、安定した合格率が続いているものの記述形式であることから、学科試験より合格率が低くなっています。ここ数年約35%前後を推移しています。
それでは、二級土木施工管理技士の学科、実地試験別に過去3年間の合格率を見てみましょう。
学科合格率平均データ
【円グラフ】ソースコードでご覧ください。上のdata-valueの値を変えてお使いください*小数点は使用不可です。この文は実際の画面では表示されません。
電気工事施工管理技士検定試験
学科の過去3年の合格率
年度 | 総受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
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令和元年度 | 18,825 | 12,625 | 67.1% |
2018年度 | 19,365 | 12,274 | 63.4% |
2017年度 | 29,644 | 21,239 | 62.8% |
2016年度 | 33,992 | 16,422 | 48.3% |
実地合格率平均データ
【円グラフ】ソースコードでご覧ください。上のdata-valueの値を変えてお使いください*小数点は使用不可です。この文は実際の画面では表示されません。
電気工事施工管理技士検定試験
実地の過去3年の合格率
年度 | 総受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
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令和元年度 | 31,729 | 12,611 | 39.7% |
2018年度 | 33,399 | 11,698 | 35.0% |
2017年度 | 34,365 | 11,782 | 34.3% |
2016年度 | 34,400 | 10,273 | 29.9% |
難易度 二級土木施工管理技士の難易度
二級土木施工管理技士の学科試験は、ここ数年、40%代から70%代といった具合に、その年により開きがあるものの合格率が高い傾向にあります。
一級と同じく、合格基準は60%以上であるためどの部分で60%を取れるかを考えます。
合格率から見ても、比較的難易度は高くはありません。
知識と実務経験が必要ですが、計画的にスケジュールを立てて勉強をすることで合格も夢ではありません。
二級土木施工管理技士の実地試験は、一級と同じく記述問題が出題されます。
合格率は、ここ数年、約30%~35%前後で緩やかに上下しています。
3人に1人が合格ということから、いかに試験対策ができるかが問われてきます。
対策とテクニック 学科は過去問を中心に出題傾向を整理、実地は過去問を中心に記述対策
学科試験は広範囲を押さえる
二級土木施工管理技士の学科試験は、四肢択一のマークシート方式です。
選択問題と必須問題があり61問中そのうち40問を選択解答します。40問のうち60%以上の正解率が合格基準です。
二級土木施工管理技士の学科試験は、広範囲に及ぶことから過去問に触れずに合格は難しいと言っても過言ではありません。
対策としては、過去問を中心に出題傾向を整理していきます。基礎的知識はクリアできていることを前提にさらに、踏み込んだ復習が必要です。知識を定着させるために理解しながら学習したことを何度も再確認します。
実地試験は過去問を中心に記述対策を
次に二級土木施工管理技士の実地試験ですが、出題問題はすべて記述式で行われます。
経験した実務経験をいかに論文らしく伝えることができるかが大事なポイントです。
二級土木施工管理技士の実地試験も1級と同じく、経験記述、文章の一部を記述する穴埋め問題、間違いを訂正する記述の3つのパターンで出題されます。
どのパターンも記述が求められるため、合格基準に届くよう文章力を付ける必要があります。
記述の過去問をチェックすることは最低限行うべき試験対策です。記述問題の傾向を知り、実際に書いて見るという勉強が必要です。
また、書くことにより誤字、脱字がないかなどの練習にもなります。中でも経験記述は必須問題であることから、十分な受験対策が必要です。