建築施工管理技士講座

一級 勉強方法と対策

  1. 勉強する前に知っておくこと
  2. 必要な勉強時間
  3. 抑えるべきポイントと対策
  4. 学習スケジュール

勉強を始める前に 勉強する前に知っておく2つのこと

  1. 実務経験と適切な勉強量が重要
  2. 問題傾向を知り、計画的に学習すること
SATの建築施工管理技士講座の内容

必要な勉強時間 合格までに必要な勉強時間は100-400時間程度の勉強時間が必要です。

すでに実務経験から豊富に知識を得ている、他の施工管理技士の資格を持っている方などは学習時間が少なくなる傾向があります。
勉強するうえで重要なことは「いかに短い時間で合格できるか」ということです。
学習スケジュールを立てて、余計なことは考えずに合格するための勉強に集中することが大切です。

まずは、あなたの知識レベルに合わせて3-6か月の学習スケジュールを組みましょう。

6か月前から勉強を始める方=受験資格はあるが、経験も知識も少なく自信がない

合計学習時間 400時間程度
平日 2時間
土日 3時間

5か月前から勉強を始める方=現場経験は豊富である

合計学習時間 400時間程度
平日 1.5〜2時間
土日 3時間

4か月前から勉強を始める方=他の施工管理技士の資格を取得している

合計学習時間 200時間程度
平日 1〜1.5時間
土日 3時間

3か月前から勉強を始める方=一級建築士の資格を取得している

合計学習時間 100時間程度
平日 1時間
土日 1.5時間

一級建築施工管理技士の試験範囲は、出題される問題範囲が広いため、覚えることも多いです。
そのため時間をかけて、問題を理解し確実に知識を定着させるための勉強スケジュールを立てるのがおすすめです。

SAT教材で短期集中で合格を目指す一級 試験対策とテクニック

抑えるべきポイントと対策 学科は基礎知識を動画教材などで短期間にインプットする。実地は経験記述が難問、実務経験と文章力が必要。

  1. 学科
    基礎知識を動画教材などで短期間にインプットする。その後に過去問題を繰り返し解いて、問題の傾向を覚える
  2. 実地
    経験記述が難問、実務経験と文章力が必要

学科試験の内容

科目 建築学・共通・躯体施工・仕上施工・施工管理法・法規
問題形式 四肢択一式
合格ライン 60%以上の正答

出題範囲が広いのが特徴です。
時間を効率的に使い、問題や選択肢の意味をしっかりと理解し、どれだけ知識として定着させることができるかが合格するためのポイントです。

過去問題を繰り返し解いて、問題傾向や用語の意味を理解する

学科試験では、過去問題と同様の問題が出題されることも多いです。
そのため、問題の傾向を把握するために過去問題をなるべくたくさん解くことがおすすめです。

ただ、ほとんど知識がない状態で取り組むのはかえって非効率ですので、基本知識は動画教材などで学習をします。勿論、問題数をこなすだけではなく、選択問題の用語をしっかりと理解することがとても大切です。
過去問題を繰り返していると、わからない用語等が出てきて自分の苦手な分野もわかってきます。
その際は都度意味を調べたり、メモをとったりして、空いた時間などで復習し苦手分野を克服できるようにしておくといいでしょう。

スキマ時間を活用し、効率よく多くの知識を定着させる

デスクに向かう時間以外にも時間を有効活用することがとても重要です。
一級建築施工管理技士の試験範囲はとても広いため、覚えることもたくさんあり、記憶に残りづらいです。
そのため、通勤時間や休憩中のスキマ時間を使い、スマートフォンで過去問題を解いたり、忘れがちな用語を覚えて常に知識として定着させることが大切です。

学科は必須問題を優先的に勉強する

選択問題では、必要解答数をクリアすれば、解かずに飛ばすことも可能です。

2018年の例

午前

建築学 15問中12問解答(選択問題)
共通 5問中5問解答(必須問題)
躯体施工 13問中5問解答(選択問題)
仕上施工 12問中5問解答(選択問題)
施工管理法 5問中5問解答(必須問題)

午後

施工管理法 20問中20問解答(必須問題)
法規 12問中8問解答(選択問題)

必須問題は選択問題よりも優先度が高く、必ず解答できるようにしておく必要があります。
そのため、必須問題で配点の高い「施工管理法」を優先して勉強するとよいでしょう。

実地試験の内容

科目 施工経験記述・安全管理・躯体施工・仕上施工・施工管理・法規
問題形式 記述式
合格ライン 60%以上の正答

学科試験と異なり、論文試験となり問題そのものが長文となり、一級建築施工管理技士の試験で最も難しい内容とされています。
そのため過去問題で問題内容を把握して、しっかりと対策を行いましょう。

経験記述の構成を知る

経験記述の問題は3つの構成に分かれています。

  1. 工事概要
  2. 工事概要に基づく経験記述
  3. 工事概要に基づかなくても自分の経験した内容の記述

工事概要は正しく記述する

  • 指導的な立場であることを記述すること
  • 建築工事に区分される工事であること
  • 中~大規模の工事を記述すること
  • ビル名は固有名詞を使い、住所の番地まで正確に記述すること

経験記述は3つのテーマを完璧に仕上げる

3つの出題テーマから出題されます。

  1. 工程管理
  2. 品質管理
  3. 建設副産物・環境安全

過去問題から出題内容を把握して、客観的に見てもしっかりと伝わる文章で記述しましょう。
上司などにフィードバックをもらったり、講習会などで完璧といえるくらいしっかりと対策しましょう。

あなたに合わせた学習スケジュール 学科試験に関しては実地試験との兼ね合いがあるため、重点的に勉強する分野とそうでない分野とを分けて、強弱をつけて勉強しましょう。
配点の高い施工管理と法規、躯体・仕上げはしっかり時間をかけて対策することがポイントです。

建築学 環境工学、一般構造、構造力学、建築材料、建築設備に関する科目
施工管理法 施工計画、工程管理、品質管理、安全管理に関する項目
法規 建築基準法・建設業法・労働基準法・労働安全衛生法・廃棄物処理法・建設リサイクル法に関する項目
施工 専門的な問題が多く、すべてを網羅するのは非効率のため、不得意分野は割り切ってあきらめ、得意分野を集中的に勉強することが重要
施工、実地試験 経験記述、用語説明、工程表、法規、専門工事に関する科目
01

合格に必要な学習スケジュールとは

合格に必要な期間はそれぞれの現場経験や試験勉強時間によって変わってきます。
はじめにご自身が次のA~Cのどのタイプに当てはまるか確認してください。

Aタイプ

実務経験があまり無い場合

  • 学歴の受験資格により実務経験年数が少なくてよい方
  • 初めて受験される方
  • 建築の知識が無い方
Bタイプ

実務経験はあるが、建築の知識は基礎的なことに限られる場合

  • 過去に建築系の資格を取得して、施工管理の実務を経験している方
  • 実務経験のみで受験資格のある方
Cタイプ

受験経験、実務経験がある場合

  • すでに建築業務に携わっている方
  • 建築士の受験経験がある方
  • 過去に資格試験などを受験し勉強に慣れている方
02

進め方(スケジュール)

A・B・Cそれぞれのタイプから、あなたの知識・経験に合わせて進め方を決定します。

初心者
中級者
上級者
 

1ヶ月目

2ヶ月目

3ヶ月目

4ヶ月目

5ヶ月目

6ヶ月目

建築学
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
施工管理法
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
法規
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
施工、実地
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
過去問題
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
模擬問題
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  1. 建築学の科目は、環境工学、一般構造、構造力学、建築材料、建築設備に関する知識が必要です。建築学は17問中12問解答で、必要解答数の30%がこの問題のため、共通科目では一番優先順位が高いです。過去問題集を解きながらどんどん覚え、理解できないところは講義動画を見て把握しましょう。全体の基礎を学びます。
  2. 建築学等で学んだことを元に実際の施工計画や工程管理、品質・安全管理について学びます。10問中10問解答で、必要解答数の25%がこの問題になります。共通科目では二番目に優先順位が高いです。
    実務経験が少ない方はこの分野は集中して学ぶことが重要です。解説を読んでもわかりづらいところは実務経験のある方や講師に質問をしましょう。
  3. 法規は、建築学等の科目や、施工管理法で学んだことを元に勉強をしていくと覚えやすくなります。8問中6問解答すればいいので、必要解答数の15%がこの問題になります。共通科目の中では3番目に優先順位が高い科目です。
    こちらもテキストを読んで過去問題を繰り返し解きながら暗記します。たくさんの知識を長く記憶するのは難しいことですが、経験した知識は長期記憶にとりこめるので、記憶が定着しやすいです。
  4. 施工法の共通問題は、これまで出題された問題から、種別を問わず、必要となる施工法を選んで出題されます。そのため、自分の経験のある分野を中心に軽めに学習しておきましょう。
    そして、実地試験の科目はしっかり勉強時間を取って準備することが必要です。
    実地試験は記述式で、経験記述、用語説明、工程表、法規、専門工事とあります。学科で得た知識と過去問題を見直し、どういう傾向で出るのかを把握すれば攻略できます。ただ、現場経験が少ない方にとっては一番の難関です。
    法規に関しては学科で得た知識で十分なので、過去問題をチェックしておきましょう。
    用語説明に関しては、過去問題をみて、よく出る用語を上位40個くらい用意し、それらを2~3行で説明できるようにしておく勉強法がおすすめです。実地の直前に勉強しても十分、間に合うでしょう。
    一方で、経験記述に関しては別格の難しさなので、しっかり準備しておかないと不利になります。実務経験のある方や講師に質問し、徹底的に準備をしましょう。
  5. 各章の過去問題を解いて、学習した内容が本試験で使える力となっているかチェックしましょう。
  6. 試験直前は本試験と同様の模擬問題を解いて、どのくらい得点が取れるかを確認しましょう。
 

1ヶ月目

2ヶ月目

3ヶ月目

4ヶ月目

建築学
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
施工管理法
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
法規
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
施工、実地
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
過去問題
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
模擬問題
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  1. 実務経験はあるが資格試験を初めて受ける方は、過去問題集を繰り返し解き、細かい数値の基準や大小比較、正式名称など、確実に覚えていきましょう。
    範囲が膨大なので、今持っている既存の知識とテキストを読んで新しく仕入れた知識を関連性把握すると暗記しやすく、忘れにくくなります。体系的に理解するにはその都度問題をといて説明を理解するより、テキストを読んで理解してから過去問題を解き続ける手法が効率がよいです。
  2. 施工管理は、実務経験があればイメージできる内容が多いでしょう。ただ、自身の経験と学習内容に認識のずれがある場合もあるので、正式名称や数値など確認を怠らないようにしましょう。
  3. 法規は建設工事の施工に関る一般的なものなので、実務経験が活かせます。法律特有の表現や細かな数値など過去問題を繰り返しときながら、確実に覚えていきましょう。
  4. 実地試験の記述式試験対策を行います。経験記述、用語説明、工程表、法規、専門工事とあります。学科で得た知識と過去問題を見直してどういう傾向で出ているかを把握しましょう。
    経験で得た知識を活かすことができますが、必ず添削を受けてください。どれだけ回数をこなしたかが合格の鍵になります。
  5. 各章の過去問題を解いて、学習した内容が本試験で使える力となっているかチェックしましょう。答えだけを暗記するだけでなく、他人にその根拠を説明できるようにすると、理解度が深まります。応用問題もすんなり解けるようになります。
  6. 試験直前は本試験と同様の模擬問題を解いて、どのくらい得点が取れるかを確認しましょう。
 

1ヶ月目

2ヶ月目

3ヶ月目

建築学
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
施工管理法
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
法規
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
施工、実地
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
過去問題
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
模擬問題
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  1. Cタイプの方は実務や受験経験があるので基礎的な知識は身に付いているので、苦手な分野や数値や正式名称などの暗記問題にフォーカスして勉強し、自分の知識や理解を確認しながら進めましょう。過去問題を解きながら、出題傾向を把握し、知識をブラッシュアップしましょう。
  2. 施工管理方法に関しても、十分な実務経験や受験経験を通してポイントは理解できているので、既にある知識と新しい知識との関連性を深めて過去問題を解いて、応用力をつけましょう。
  3. 法規も実務を通して馴染みがあると思いますが、正確な理解と暗記に注力し、過去問題を繰り返しましょう。過去問題を繰り返し行うと記憶の定着だけでなく、重要な問題なのか、捨て問題なのか取捨選択ができ、効率よく問題が解けるようになっていきます。
  4. 受験経験のある方は特に、苦手分野と思われる箇所を改めて復習しましょう。実地対策のうち、工程表に関しては施工管理の一部だけなので軽い勉強でも問題ないでしょう。
    学科で得た知識と過去問題を見直して、出題傾向を掴み、自分に必要な知識を取捨選択して勉強しましょう。また経験記述に関しては難関なので、講師に確認、添削してもらい、重点的に準備をしましょう。
  5. 今までの経験から基礎知識は充分あるはずですので、過去問題を繰り返し解きながら、問題に答えるだけでなく、答えの根拠や理由を他人に説明できるよう学習しましょう。たとえ、問題の傾向が変わったとしても応用力がつきます。
  6. 試験直前は本試験と同様の模擬問題を解いて、どのくらい得点が取れるかを確認しましょう。

テキストとともに動画講義で体系的に理解しましょう

建築施工管理技士は、広範囲な知識、施工管理や法規に関しても深い理解と正確な知識が求められます。それに加えて、実務経験も必須です。

この資格の取得を目指す方は、すでに建築に関わる仕事をしており、すぐにでも資格を活かしたいと考えているでしょう。
そのため、膨大な試験範囲を効率よく勉強して、合格を目指したいですよね。

それには過去の問題集を繰り返し解き、出題傾向を把握しつつ、応用問題も解けるようにならないといけません。

また、試験対策に十分な時間がとれない方は、科目に強弱をつけて勉強するのがおすすめです。
学科対策に関しては、仕上げ、施工管理、法規を徹底的に勉強し、試験直前の数日前になったら建築学一般を一気に勉強する、というような流れで学習することも有効です。
そうすれば、合格基準の36点はとれる可能性が高いです。

独学で建築施工管理技士を取得できる、という経験談を見かけますが、それは実務経験が豊富で普段から業務のための勉強を欠かさない方しか該当しません。

そのため、実務経験が少ない方は、学科や実地の勉強を過去の問題を繰り返しても理解がしづらく、体系的に把握することが困難です。

また、文章だけの市販の参考書や過去問題集を独学で勉強するには強靭な精神力と高い理解力が必要です。
少しでもわからないところがあると、全体を理解できなくなるので、理解や記憶の定着も難しくなります。

一方で優れた講師や動画教材があれば、講師のわかりやすい説明により、理解が深まり、記憶も定着するので暗記がすいすいできます。
その上、応用問題にも対応できるようになります。

テキストや演習問題の解説だけでは、どうしてもわかりづらいので、効率よく学習し、合格を目指す方なら、動画教材は必須アイテムになります。