消防設備士

さらなる高みを目指して!消防設備士・甲種特類を取得しよう

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消防設備士甲種特類という資格があることをご存じでしょうか。聞き慣れない資格ですが、この資格を取得することで、特殊な消防設備に携わることも可能になります。

ここでは消防設備士甲種特類に関する概要や、受験資格のほか気になる合格率などを紹介します。どんなときに甲種特類を取得すべきかについてもお伝えします。

消防設備士甲種特類とはどんな資格?

消防設備士甲種特類資格はどのようなことができる資格なのでしょうか。資格取得後の活躍できるフィールドについても紹介いたします。

そもそも消防設備士はどんな仕事をするの?

消防設備士は、消防用設備の工事のほか、整備・点検作業ができる資格です。乙種と甲種に分かれており、乙種は整備・点検のみ、甲種は乙種の内容に工事施工が含まれます。

消防用設備はビルや学校のほか、いろいろな施設に欠かせません。そのうえ、万一の火災等に即対応できるよう常に検査や点検が求められます。実際に稼働させることが難しい消防設備ばかりなので、消防設備士による点検が欠かせないのです。

その中で、甲種特類は特殊消防用設備等の整備点検や工事を行う資格になります。詳しくは後述しますが、最新の建物や特別な消防用設備が必要になる施設などに導入される設備が対象となります。

特殊消防用設備とは?

甲種特類の資格で取り扱うことができる「特殊消防用設備」とは、従来の消防用設備等に代わって、総務大臣が従来の消防用設備等と同等以上の性能があると認定した設備を指します。

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一例を見ると、排煙設備に代えることができる「加圧防煙システム」や、自動火災報知設備に代えることができる「火災温度上昇速度を監視する機能を付加した防災システム」などがあげられます。

「速やかに消火活動ができるように補助するシステム」といったように、何らかのシステムを付加しているものが多く見られます。

令和3年度の消防白書によると、日本で認定されている特殊消防用設備等の認定件数は73件です。まだまだ導入件数は少ない状態ですが、大規模火災が増えているため、今後特殊消防用設備も増えていくことと思われます。

消防設備士特類資格はどこで活躍できる?

先に記した通り、日本で認定されている特殊消防用設備は100件に満たない数ですが、それを整備・点検・工事をするための消防設備士特類資格はどんなフィールドで使われるか気になるところです。

一般的には、防災設備会社のメンテナンス業務などが主になります。また、特殊消防設備を導入した施設の管理者などとしても活躍ができます。

消防設備士・甲種特類の資格を取得する方法

ここからは、消防設備士甲種特類の資格を取得する方法を解説します。

厳しい甲種特類の受験資格

甲種特類を受験するためにはいくつかの条件があります。甲種第1類から第3類までのいずれか一つ、甲種第4類及び甲種第5類の、合わせて3種類以上の交付を受けていることが前提となります。

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つまり、消火設備と火災報知器、避難関連機器のすべての基礎的な知識を網羅していることが前提となります。

甲種各類を受験する場合でも、受験資格として学歴や国家資格、実務経験などが求められますので、甲種特類試験では相応の知識や技術力が求められると受け止めましょう。

試験は全国で受験可能

消防設備士甲種特類試験は、全国で受験することができます。住まいの最寄りの受験地で受験することが一般的ですが、地方になると年に2~3回という受験機会の低さがデメリットになります。

東京では約2ヶ月に一度の頻度で特類の試験を開催していますし、各受験地で開催する試験日時もほぼかぶりません。前回不合格だった場合は、受験地を変えて再受験をすることも可能です。

気になる消防設備士の合格率は?

消防設備士甲種特類の試験は四者択一式のマークシート解答による筆記試験のみです。

法令のほか、甲種では問われなかった工事設備対象設備等の構造や機能、火災及び防火の3つの科目が問われます。甲種特類受験には科目免除がありませんので45問すべてを解答しなければいけません。

合格基準は3つの科目それぞれで40%以上の正答があり、全体で出題数の60%以上の正答がなければいけません。1科目15問の中で6問以上の正答があり、なおかつ45問中27問以上の正答があることで合格となります。試験の内容も、これまでに受験した甲種試験で学んだことの応用や法令などが中心となります。独学となる場合が多いため、対策テキストや法令集などを利用して勉強することがベストです。

気になる甲種特類の合格率ですが、試験を行う消防試験研究センターの発表によると、令和4年度は29.0%、令和3年度は30.3%となっており、甲種特類は例年30%前後の合格率で推移しています。

国内で消防用設備の導入はまだ少数だが、今後増えればチャンスに!

甲種特類所持者は、消防設備士としてあらゆる分野の資格を網羅したスペシャリストです。今後は特殊な建物に対応した新しい防火設備などが設置される可能性も高まっていますので、チャンスがあれば受験をしておきたい資格です。

国内において、国の認定を受けた特殊な消防用設備の導入はごく少数ですが、今後増える可能性があります。

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近年の火災事情から、特殊な場所での火災に対応できる消防設備の設置が急務となりつつあります。こういったことを見据えて、資格取得に向けてチャレンジしてみることもよいでしょう。

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