QC検定

QC検定の全体像と将来性

QC検定の全体像

正式名称 品質管理検定
仕事内容 品質管理・品質保証に関する業務
年収 300~800万円
将来性 高い/需要拡大が予想される
資格メリット 就職・転職やキャリアアップに有利

どのような資格か? QC検定は品質管理のレベルを証明できる資格

QC検定(品質管理検定)は、品質管理についてのさまざまな知識を筆記試験にて問う検定です。仕事内容や知識レベルに合わせて4つの等級(1級~4級)が用意されています。

品質管理とは、生産工程の管理や製品の品質チェックなど、製品やサービスの品質を管理・向上させるために行われる一連の取り組みの総称です。

業務の細かい内容は企業や製品ごとに異なるため、QC検定では品質管理を実践するときに重要な考えかたや統計的なデータ解析手法について出題されます。

QC検定は、品質管理の普及およびレベルの向上を目的として、2005年に創設されました。現在までに43万人以上が合格認定されており、品質管理教育に力を入れている企業や学校を中心に広く普及しています。

取得のメリットについて QC検定を取得する3つのメリット

QC検定を取得するメリット3点について解説します。

01

社内でのキャリアアップに利用できる

一部の企業では、昇格・昇進の条件としてQC検定の取得を義務付けていることがあります。すなわち、QC検定を社内でのキャリアアップに利用することが可能です。

品質管理レベルを向上させる取り組みの一環として、QC検定を導入する企業が増えています。たとえば日発販売株式会社では、幹部職への昇進にはQC検定3級以上の所持が必要です。

受験者数は第1回の4千人未満に対して10倍以上(第30回時点)に増加しており、年々普及が進んでいます。
今後QC検定を昇進条件に設定したり取得を奨励したりする企業が増える可能性は十分考えられるため、社内評価を上げたい人は受験してみてもよいでしょう。

02

業務の幅が広がる

試験勉強を進めていくにつれ、品質管理そのものや周辺分野に関する知識が身につきます。これらを活かして、自分ができる業務の幅を広げることが可能です。

品質管理業務で重視されるのは、課題の発見及び見つかった課題を解決する能力です。
QC検定を受験するとこうした考え方やデータの活用方法を学べるため、品質管理業務が専門でない部署でも業務の改善や効率化に役立つでしょう。

また、品質管理部門に異動した人が、品質管理についての基礎知識を習得する・理解度を確認するといった目的で受験する場合もあります。

 

03

就職・転職時のアピールポイントになる

就職や転職活動を行うとき、面接・書類審査でのアピールポイントになるという利点があります。

QC検定の所持が必須条件または歓迎条件に含まれる求人は豊富です。
工業高校の生徒が就職活動のためにQC検定を取得し、面接でのアピールに使用して見事内定を勝ち取ったケースもあります。

希望する職種によっては選考を有利に進められるでしょう。

年収について QC検定取得者の平均年収

求人サイトにおいて、QC検定3級以上が必須または歓迎条件とする求人の年収モデルは300~800万円程度が多いです。

年収500万円以上の求人では、必須・優遇条件に2級以上を設定している傾向があります。品質管理の知識を活かして好条件で働きたいのであれば、2級以上を取得しておくとよいでしょう。

品質管理業務は品質評価や改善から教育・職場管理まで幅が広いため、職種や業界によっても年収が異なります。下記で求人の年収モデルを紹介しますので参考にしてみてください。

QC検定2級以上対象の求人情報の例

【A社】

給与 600~800万円
業務内容 品質管理手法の教育・推進
応募資格 QC検定1級(または相当する知識)、品質管理手法による課題解決の経験、マネジメント経験

【B社】

給与 500~700万円
業務内容 電子製品の品質管理・品質保証
応募資格 QC検定2級以上、電気・電子回路分野に関する知見、電子製品の開発または品質管理経験

QC検定3級以下も対象の求人情報の例

【A社】

給与 264~360万円
業務内容 プラスチック製品の品質管理・検品
応募資格 QC検定3級以上、製品の品質管理・検査業務の経験(2年以上)

【B社】

給与 400~550万円
業務内容 包装資材の品質管理
応募資格 QC検定3級以上(または相当の知識)、品質管理の経験(3年以上)

年収を上げるためのポイント

QC検定を活用して年収を上げるには、下記3点を意識することが重要です。

  1. 実務で品質管理の手法を実践すること
  2. QC検定2級以上を取得すること
  3. 転職すること

転職での市場価値を含め、社内外の評価を上げるという点では学んだ知識・手法の実践経験が欠かせません。
たとえば品質管理の考えかたや手法をもとに業務上の問題を解決したり、製品・サービスの質の向上に貢献したりするのが有効です。

また、持っているQC検定の級によって求人の年収やポジションに差が見られます。品質管理の専門職に転職するときは、2級以上を取得しておくと好条件の求人を見つけやすくなるでしょう。

昇給・昇進の条件にQC検定の取得が含まれている場合は、試験勉強そのものが直接的に年収アップにつながります。

将来性について QC検定は需要が高く将来性のある資格

平成28年度の受験者数は全国で12万6千名程と非常に人気のある検定ですので、QC検定の需要は高いといえます。

企業は通常、自社の製品・サービスを保有しています。製品・サービスを販売するのに不可欠である品質管理業務がなくなるとは考えにくく、今後も大きな需要が見込まれるでしょう。

品質管理の水準は引き上げられることはあっても引き下げられることは基本的にないと予想されます。需要はむしろ拡大していく可能性が高いため、将来性のある資格です。

また、品質管理に重きを置いている企業では、全社員または一定割合の社員のQC検定取得を目標として掲げているところもあります。
こうした企業への転職・就職時にQC検定を持っていれば、品質管理の意識が高い人材としてアピールすることが可能です。

仕事内容について QC検定取得者の仕事内容5つ

QC検定取得者の仕事内容について紹介します。

仕事
01

品質の評価・検査

品質管理のプロとして、自社の製品やサービスについて品質評価・検査を行います。
食品から電子工業部品まで、あらゆる製品の製造において実施されている業務です。

ヒストグラムなどを駆使して各工程におけるデータを分析・把握し、製品・サービスが十分な品質であるか評価したり、異常発生の兆候を見つけて対策したりします。

計測機器の保守や検査基準・ルールの管理など、適正に評価・検査が行える環境を保つことも業務の1つです。

仕事
02

生産管理・工程管理

工場などの製造現場において、生産管理・工程管理といった業務に就くこともあります。
こちらは設備や人・材料を有効活用し、製造を効率よく行えるように調整する業務です。

生産管理は製品の企画から材料の調達まで生産に関連するすべてが管理の対象ですが、工程管理は製造工程に特化しています。
生産計画の立案およびその計画にもとづいた進捗管理が工程管理の主な業務です。

仕事
03

品質管理教育

これまで学んできた知識や経験をもとに、品質管理についての教育を担当する業務です。

品質管理レベルの向上を目的として、製造部門など製品開発や生産に関わる人に向けて講習や指導を行います。
QC検定を積極的に取り入れている企業・学校であれば、QC検定の受験サポートも担当業務の1つです。

また、QC7つ道具など統計的な手法も扱うので、品質管理自体に加えてデータの管理・分析を中心とした指導を任されることもあります。

仕事
04

監査の対応

品質管理が正しく実施されているか確かめるため、多くの企業では定期的に監査を実施しています。
この監査への対応も代表的な業務です。

監査は外部機関へ依頼するタイプと自社で行うタイプの2種類があります。社内監査の場合は監査側として参加し、製造工程などに品質管理上の問題がないかチェックします。

仕事
05

品質異常の処理・再発防止

品質低下などの異常が生じた場合に、異常の処理および再発防止の対策を行う業務です。

異常や不良品を手早く処理した後、不良品を調べて異常が引き起こされた原因を特定します。
異常への対策を行うには、製造に関わる工程や人・材料などの要素を細分化し、原因を明確にすることが必要です。

異常原因の詳細な解析には、特性要因図やタートル図といったQC7つ道具がよく用いられます。

1日の仕事の流れ QC検定取得者の1日の仕事の流れ

CASE1品質保証業務

7:30 出勤
8:30〜9:00 朝礼
9:00〜12:00 品質保証業務
12:00〜13:00 休憩、昼食
13:00〜14:00 打ち合わせ
14:00〜18:30 品質保証業務
18:30 退勤

CASE2食品工場の品質検査業務

8:10 出勤
8:30〜8:45 朝礼
8:45〜9:00 作業内容の確認
9:00〜12:00 製品の品質検査
12:00〜13:00 休憩、昼食
13:00〜16:00 製品の品質検査
16:00〜17:30 書類整理
17:30 ~ 17:45 終礼
17:45 退勤