QC検定

QC検定は何級から受検すべき?知識・経験レベル別に最適な級を紹介

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QC検定(品質管理検定)は品質管理の知識や手法、能力を問う検定試験です。品質管理の知識や経験などのレベルに応じて、1級~4級の試験を展開しています。

とはいえ、QC検定を受検するにあたり、どの級が自分のレベルに合っているかわからない方も多いでしょう。

今回は、品質管理の知識・経験レベルごとに適したQC検定の級を解説します。

QC検定の概要と受検資格

まずは、QC検定の基礎知識、受検資格について見ていきましょう。

QC検定とは?

QC検定とは、品質管理の知識や手法、改善能力などを客観的に評価する民間の検定試験のことです。

品質管理とは、顧客が満足する製品やサービスの提供、コストを抑えながらよい製品やサービスを生み出すといった活動を指します。

製造業や接客業など、モノやサービスを提供するさまざまな業種に欠かせません。 品質管理を実施するには、品質管理の意識や知識、改善能力が求められます。

ただし、品質管理で解決すべき問題の内容や、仕事内容によって必要とされる品質管理の知識レベルは異なります。

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そのため、QC検定では品質管理で解決する問題、企業で品質管理を実施するレベルに応じて、1級~4級の階級を設けているのです。

QC検定は何級からでも受検できる

QC検定は学歴や年齢、実務経験などの受検資格を設けていないため、1級~4級のどの級からでも自由に受検できます。

ただし、級により問題のレベルが異なるため、品質管理の知識や経験に合った級を受検することが大切です。

【QC検定】レベル別に最適な級を紹介

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ここでは、品質管理の知識や実務経験のレベル別に、最適なQC検定の級を紹介します。

品質管理の知識がない場合は、4級から

派遣社員や新社会人、大学生、高校生は、まず「4級」から受検するとよいでしょう。QC検定4級は品質管理の基本的な知識と理解を問うもので、難易度も一番優しいです。そのため、合格率も例年85%程度となっており、全ての級で一番高くなっています。

品質管理は学校でほとんど教わることがないため、QC検定を受検する際には品質管理について一から学ぶ必要があるでしょう。

QC検定は社会人として働くうえで役立つ知識であるため、大学生の就活対策で受検するケースもあるようです。

なお、QC検定を主催する日本規格協会のホームページでは、4級用のテキストが公開されています。

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検定を受検する前に、テキストで品質管理の基本に触れておくといいでしょう。

品質管理の実務経験がある場合は、3級から

品質管理の実務経験がある、または品質管理の基礎を学んだ方には「3級」が最適です。品質管理が重要な業種や業界を目指す大学生や高校生も、3級の対象になります。

QC検定3級は、図、グラフ、散布図などといった「QC七つ道具」の理解、作り方、使い方の知識が求められます。

さらに、問題改善の進め方の指導を受ければ、QC的に問題を解決できるというレベルです。 品質管理の基礎から実践までが問われるQC検定3級は、取得することでさまざまな業務に役立つメリットがあります。

QCの手法を用いて問題解決できる人材を育成できることから、QC検定3級の取得を推奨する企業もあるようです。3級の合格率は4級よりは下がり、毎年50%程度となっています。

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品質管理の基本をしっかりと身につけたいなら、3級にチャレンジする価値はあるでしょう。

品質管理業務でリーダーを目指す場合は、2級を

品質管理のリーダー的な役割にある方や、品質管理部署の管理職やスタッフ、リーダーを目指す方は「2級」を受検するのがおすすめです。

QC検定2級は品質管理の業務に携わり、かつ指導者的立場になれる知識が求められます。 「QC七つ道具」を駆使し、自らが中心となって問題の解決や改善ができるレベルです。

実務で活かせる内容であるため、品質管理部署の管理職として相応しい知識が身につきます。 また、QC検定2級は品質管理の手法と実践が出題される、専門性の高い試験です。

手法分野では基本統計量や仮説検定、相関・回帰分析といった多様な知識が必要で、計算式を使う計算問題が出題されます。

実践分野では品質管理原則、マネジメントシステム、品質保証、問題解決の手順など、出題範囲の幅広さが特徴です。

自らが指導的なポジションに立ち、品質管理活動ができるレベルが要求されるため、基礎的なレベルの3級と比べて必然的に試験の難易度は高くなります。合格率は3級より下がり、20~30%程度です。

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自信のない人は、品質管理の基礎から実践が学べる3級に合格してから2級を受検したほうが合格しやすいでしょう。

品質管理部署のリーダーや管理職を務めている場合は、1級を

品質管理部署のリーダーや管理職を務めている方、リーダーになる可能性がある方には「1級」をおすすめします。

一般的に、1級を受検するのは、品質管理の経験を積んだうえで上位の役職に就きたい方です。 QC検定1級のレベルでは、さまざまな問題に対して品質管理的に解決できる方法を把握し、かつ品質管理活動を自らが牽引できる知識と問題解決能力が必要です。

自分のスキルでは解決できない専門的な問題であった場合、どの手法であれば解決できるかという筋道を立てられるレベルの能力が求められます。

QC検定1級は、業務で品質管理に携わる方でも合格が難しいとされる試験です。

試験では品質管理の手法・実践問題に加え、テーマに沿った論述問題も出題されます。論述問題は手法・実践の各分野で出題され、1つのテーマを選んで論述するというものです。品質管理の知識だけでなく、知識を論理的に説明できる力が求められます。

なお、QC検定1級では1次試験と2次試験があり、1次試験のみ合格した場合は「準1級」の資格が認定されます。

「2019年9月の第28回まで」に準1級の認定を受けていた場合、そこから5年以内は再受検の受検料が減額されます(現在は準1級の1級割引制度は終了)。

過去に準1級に認定されたものの、再受検していない方はチャレンジしてもいいでしょう。ただし、再受検で1次試験が免除になることはありません。なお、準1級の合格率は10%から20%、1級に至っては10%を切ることもあります。

QC検定は、知識や経験に合った級を受検しましょう

QC検定には、品質管理の知識や経験などのレベルに応じた1級~4級の試験があります。

学歴や実務経験などの受検資格はないため、どの級から受検しても構いません。 ただし、上位の級になるにつれ、品質管理の実務で得られる知識や改善能力がないと問題が解けないようになっています。

そのため、自分のレベルに合わせて受検する級を選ぶことが大切です。 具体的には、品質管理の知識がない新社会人や学生は4級、品質管理の基礎的な知識と経験がある方は3級が適しています。

一方、2級は品質管理のリーダーを務めている方、1級は品質管理活動を自ら指導できるリーダーや管理職に向いています。まずは問題が解けそうな級から挑戦し、徐々にレベルを上げていくとよいでしょう。

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