チェーンソーによる伐木等特別教育

チェーンソーの扱いに資格は必要?業務「内」か業務「外」がポイント!

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木材の伐採に欠かせないチェーンソーは、林業や建築業で広く使用されている工具です。便利な反面事故も多いため、使用方法によっては、特別教育の受講が必要になります。

では「個人で使う場合も特別教育の受講が必要なのか」と疑問に思う方もいるでしょう。本記事では、チェーンソーの使用に特別教育の受講が必要になる条件を解説します。

仕事でチェーンソーを使う場合は特別教育の受講が必要

チェーンソーとは、鎖状の刃をモーターで高速で回転させて材木を切断する電動工具です。

林業はもちろんのこと、太い材木も容易に切断できるので建築現場でも重宝されています。チェーンソーにはさまざまな種類があり、ホームセンターでも販売されています。

結論から言えば、個人でチェーンソーを使う場合は、特別な資格は必要ありません。

ただし、チェーンソーは振動障害が発生したり、死亡事故にもつながりやすいキックバックなどの事故も起こる恐れがあります。技術の進歩により安全性も高まっていますが、十分に気をつけて扱いましょう。

一方、仕事でチェーンソーを扱う場合は、「チェーンソーによる伐木等特別教育」の受講が必要です。

特別教育とは、危険が伴う業務を行う従業員に向けて実施する教育の総称です。労働安全衛生法によって受講が定められており、労働安全衛生規則第36条で49の業務において安全教育の実施が義務づけられています。チェーンソーを扱う業務もその1つです。

特別教育を行わなかった場合、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられます。例えば、10日間ある仕事のうち1日だけしかチェーンソーを使わない場合も、仕事で使用するならば、特別教育を受講しなければなりません。

チェーンソーを仕事で使う場合に受講が必要な特別教育の内容

チェーンソーを仕事で使う場合に受講が必要な特別教育は、「チェーンソーによる伐木等特別教育」です。

かつては、「大径伐木等」と「小径伐木等」の2種類に分かれていましたが、2019年に労働安全衛生規則が改訂されたことをきっかけに現在の形になりました。

内容と講習時間は以下のとおりです。

学科[合計 9時間]
① 伐木等作業に関する知識[4時間]
② チェーンソーに関する知識[2時間]
③ 振動障害及びその予防に関する知識[2時間]
④ 関係法令[1時間]

実技[合計 9時間]
① 伐木等の方法[5時間]
② チェーンソーの操作[2時間]
③ チェーンソーの点検及び整備[2時間]

学科と実技、それぞれ9時間以上の時間をかけて講義を受けます。また講習時間は法令で定められた最低の講習時間となります。したがって、教育は2~3日かけて行われるのが一般的です。

なお、2018年まで行われていた大径木伐木等(チェーンソー等)の特別教育をすでに受講している場合は、講義の一部が免除になります。

チェーンソーの特別教育を受ける方法

チェーンソーの特別教育を受ける方法は、以下の3種類があります。

チェーンソーの特別教育の受講方法
  • 外部機関で受講する方法
  • 会社内で受講する方法
  •  Web受講(学科講習のみ)

 ここでは、1つずつ特徴やメリット・デメリットを紹介していくので参考にしてください。

外部機関で受講する方法

外部機関で受講する方法とは、教習所などで実施している講習会に受講者が出向いて講習を受ける方法です。 学科と実技の両方を1か所で受けることができ、受講する方は筆記用具など教習期間が指定したものを持っていくだけで受講ができます。特別教育の最もオーソドックスな形といっていいでしょう。

インターネットを検索すれば、最寄の実施場所が見つかります。現在は申し込みもネット上で行えるところが多いので、必要ならば利用してみましょう。

外部機関での特別教育を受講するメリットは、学科と実技の教育が一貫して受けられることです。一方、デメリットとしては実施場所が遠い所にあり、足を運ぶのに手間がかかる場合があることや、仕事のスケジュールと特別教育のスケジュールが合わないと、なかなか受ける機会がないことです。

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特別教育を実施している施設が近くにあり、かつ仕事のスケジュール調整がしやすい会社向けといえます。

会社内で受講する方法

チェーンソーの特別教育を実施している団体の中には、一定数受講者がいれば講師を派遣して出張特別教育を実施してくれるところもあります。

全国に出張可能な団体もあれば、都道府県を限定して講師を派遣してくれる団体もあるので、必ず事前に確認しましょう。

講師を派遣してもらうメリットは、開催日時が会社の都合に合わせられることです。従業員が納得しているなら、会社が休みの日に特別教育も開催できます。

デメリットとしては、講習を実施している団体が少なく、利用できるケースが限られていることです。また、受講者を一定数集めなければならないことや、チェーンソーをはじめとする教材や教育を受ける会場などを自社で用意しなければならない点にも注意が必要です。

Web受講

Web講習とは、インターネットを通じて座学を受講する方法です。リアルタイムで受講する形と、あらかじめ録画しておいた画像を視聴する形で教育を受ける方法があります。

通信教育のSATでは、労働局に確認済みのAI顔認証システムを搭載したWeb講習を実施しています。Web講習の場合、受講したと確認するための監視人が必要でした。したがって、特別教育を受ける従業員を1か所に集める必要があります。

一方、SATの実施しているAI顔認証システムを利用すれば、従業員1人1人の顔認証が可能なので、監視人は必要ありません。

9時間の受講は細切れでも構わないので、昼休みや通勤時間を利用して学科の受講も可能です、修了書デジタルカードも即日発行されるので、できるだけ早く特別教育を終えたい場合も便利です。

ただし、実技の特別教育は別途対面での受講が必要です。実技の特別教育も9時間受講しないと特別教育を完全に修了したことにはならないので、注意してください。

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とはいえ、学科の9時間だけでもWeb形式で受講できるのは大きなメリットでしょう。受講予定の方はWeb受講もぜひ検討されてはいかがでしょうか。

まとめ:仕事でチェーンソーを使うなら特別教育を受講しよう

チェーンソーはホームセンターでも簡単に手に入る電動工具なので、自営業の方も仕事で便利だと使用するケースが多いでしょう。

しかし、仕事でチェーンソーを扱うなら、必ず合計18時間以上の特別教育を受けなければなりませんので注意が必要です。

SATでは、Webを利用した特別教育講座を取り扱っています。労働局に確認済みのAI顔認証システムを搭載しているので、受講に監視人は必要ありません。自分のペースで座学の特別教育を受けられます。

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