コンクリートポンプ車特別教育

コンクリートポンプ車特別教育とは?概要や受講方法を解説

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コンクリートポンプ車とは、建設現場等においてミキサー車が運搬してきて生コンクリートを打設現場まで圧送するための車両機械のことです。コンクリートポンプ車を業務で使用するには、特別教育の受講が義務化されています。

この記事ではコンクリート車の概要や特別教育の内容、受講方法などについて解説しています。

コンクリートポンプ車とは

冒頭でも述べましたが、コンクリートポンプ車とは生コンクリートを打設現場に圧送するための車両のことです。ミキサー車が運んできた生コンクリートをポンプを使って圧送します。

コンクリートポンプ車の種類

コンクリートポンプ車には主にと配管式とブーム式の二種類があります。

配管式

配管式コンクリートポンプ車は、コンクリートを供給するために配管を使用します。伸縮可能なパイプラインがあり、これを使用してコンクリートをポンプします。

配管の長さや直線的な制約があるため、建物の障害物を迂回するのが難しい場合がありますが、比較的平坦な領域や水平方向への供給に向いています。またブーム式に比べて小型であるため、作業スペースが狭い場所でも運用可能です。

ブーム式

ブーム式コンクリートポンプ車は、伸縮可能なブームを備えています。

ブームは、多くの場合、垂直および水平の方向にコンクリートを供給することができます。 これはブームが伸縮や回転、曲げが可能であるためです。そのため、建物や障害物を簡単に迂回できます。

ブームの長さによって、高い建物や離れた場所などコンクリートを供給できるため、複雑な建築物に対しても対応ができます。しかし大型であるため、狭い場所では使用が難しい場合もあります。

コンクリートポンプ車のポンプの種類

コンクリート車自体の種類の他に、ポンプの種類も「スクイーズ式」と「ピストン式」の二種類あります。

スクイーズ式

スクイーズポンプ形式は、伸縮可能なゴムチューブ(スクイーズホース)を使用してコンクリートを送り出す方式です。ホース内の特定箇所が圧縮され、コンクリートを押し出すことによって動作します。

主に小型および移動式のポンプに使用され、作業後のメンテナンスが比較的簡単にできます。

ピストン式

ピストンポンプ式は、シリンダー内にあるピストンを往復運動させることでコンクリートを送り出す方式です。ピストンが引き込まれることで、シリンダー内にコンクリートを吸い込み、次に押し出して送り出します。これを繰り返すことで圧送を行うという仕組みです。

機種などの違いはありますが。スクイーズ式よりもピストン式の方が圧送できる量が多いといわれています。

コンクリートポンプ車特別教育を受講しない場合の罰則

冒頭でも紹介した通り、コンクリートポンプ車を業務で使用する場合は特別教育を受講する必要があります。もし受けていない状態で業務に従事した場合、罰則(6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金)が科される可能性があります。

なお、処罰の対象者は作業従事者ではなく事業主になります。事業主の方は従事者へ対して必ず特別教育を受講させるようにしましょう。

コンクリートポンプ車を運転するためには特殊自動車免許が必要

ここまで解説した特別教育は建設現場等においてコンクリートポンプ車を操縦するための資格です。ただし、コンクリートポンプ車で現場へ向かう場合には公道を走る必要があり、これには特殊自動車免許が必要です。

特殊自動車免許を取得するには、満18歳以上であれば取得可能です。もし普通自動車免許を持っていない場合でも、特殊自動車免許から取得することはできです。ただしその場合でも、普通自動車を公道で運転する場合には普通自動車免許が必要になるので注意してください。

もし普通免許を所持している場合は、学科講習や試験が免除されて6時限の技能教習のみで取得が可能です。

コンクリートポンプ車特別教育の上位資格について

コンクリートポンプ車特別教育の上位資格として、「コンクリート圧送施工技能士」がという資格があります。

コンクリート圧送施工技能士を所持していると、より大きな現場で作業を行うことが可能になります。また特別教育と違い、こちらは国家資格となります。1級と2級があり、どちらも学科試験と実技試験の2つの試験に合格する必要があります。

コンクリート作業をより極めたい方や、年収アップを狙いたい方はぜひチャレンジしてみてください。

コンクリートポンプ車特別教育のカリキュラム

ここまで関連資格を紹介してきましたが、本題であるコンクリートポンプ車特別教育のカリキュラムについて確認していきましょう。

コンクリートポンプ車の特別教育のカリキュラム(科目)は以下の通りです。講習時間は法令で決められており、合計で学科は7時間以上、実習は5時間以上の講習を受講する必要があります。

学科科目

カリキュラム(学科科目)講習時間
車両系建設機械(コンクリート打設用)の作業装置に関する知識4時間
車両系建設機械(コンクリート打設用)の作業装置の操作のために必要な一般的事項に関する知識2時間
関係法令1時間
合計7時間

実習科目

カリキュラム(学科科目)講習時間
作業装置の操作4時間
運転のための合図1時間
合計5時間

コンクリートポンプ車特別教育の受講方法

コンクリートポンプ車特別教育の受講するには主に以下の方法があります。

  1. 安全協会や等の講習会を受ける
  2. Webで受講する

ここでは、それぞれの特徴解説していきます。

① 安全協会等の講習会を受ける

コンクリートポンプ車特別教育は、全国の安全協会等で随時実施されています。しかし、毎日のように実施されているわけではありませんので注意してください。

また出張講習形式で実施している団体もあります。出張講習は、依頼を受けた講習団体が依頼者の元へ直接出向いて講習を行うという形式です。特に大人数で受講する場合などに適しています。

ただし、講習団体の本部等がある場所と実施希望地域が遠い場合や、参加者が少人数の場合は実施できないケースもありますのでご注意ください。

② Web講習で受講する

Web講習とは、オンラインでコンクリートポンプ車特別教育を受講する方法です。

パソコンやスマートフォン、タブレット端末を用いて講義映像を視聴して受講する形式です。Web会議のように配信されている映像を視聴して学習する場合や、収録済みの映像を視聴するケースもあります。

オンライン受講のメリットは、講習会場に出向ことなくインターネットが接続できる場所であればどこからでも受講が可能と言うことです。さらに、SATのコンクリートポンプ車特別教育のように収録済みの映像をみえて学習するスタイルであれば、時間帯に関係なくどこからでも受講が可能です。

ただし、Web受講で注意しなければならないのが実技講習についてです。Web講習であっても実技講習を行うことは必須であり、対面にて実技実施責任者のもと行う必要があります。なお講習時間は合計で5時間以上となっており、これは安全協会などの講習会と同様の時間です。

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実技は別途行う必要がありますが、学科講習がオンラインで受講できるのはとても便利です。コンクリートポンプ車を受講予定の方は、ぜひWeb講習を検討されてみてはいかがでしょうか。

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