石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育

もう間違えない!石綿取扱特別教育と技能講習の違い

もう間違えない!石綿取扱特別教育と技能講習の違い

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石綿等が使用されている建築物や工作物で、解体等の作業をする場合には特別教育または技能教習を受講する必要があります。どちらも石綿取扱いの作業に従事する際に必要となる資格ですが、どちらが必要か悩んでいる方もたくさんいるでしょう。

この記事では、石綿取扱特別教育と技能講習は何が違うのか、講習ではどのような内容が学べるのかをわかりやすく説明していきます。

特別教育、技能講習、免許の違いは何?

労働安全衛生法において、一定の危険有害な業務に就く際は、「特別教育」、「技能講習」または「免許」を取得している必要があると定められています。無資格であることが発覚した場合には罰則もあり、個人だけでなく企業にも大きな影響を与えることになりますので、よく確認しておきましょう。

特別教育とは

特別教育は技能講習や免許と比較すると、難易度の低い講習です。労働安全衛生法において、「事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。(第59条3項)」と規定されています。

修了試験があるわけではないので、比較的容易に資格を取得することが可能です。
石綿取扱特別教育を受講修了すると、石綿取扱作業従事者として作業をすることが可能となります。

技能講習とは

技能講習は特別教育よりも難易度が上がり、労働者を指導する立場になれます。つまり、石綿技能講習を受講すると石綿作業主任者として現場で作業できるようになります。
労働者に指導する立場ですので、当然特別教育を修了した人よりは知識が豊富である必要があります。また、指導だけでなく、機器の点検、安全対策などの職務も担うことになります。

講習修了後に修了試験があるのも技能講習の特徴の一つです。この試験に合格すると資格を取得することができます。
作業現場で作業主任者として職務に就いている人は必ず技能講習を受けています。

免許とは

特別教育、技能講習よりもさらに難易度が高い資格が免許となります。労働安全衛生法により定められた国家試験に合格することにより、免許を取得することができます。難易度も高いのでその分、合格率も低いです。
例えば、ガス溶接作業主任者があります。造船所や自動車工場で必要となる資格で、アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を使用した溶接を行う際、選任が義務付けられています。

石綿取扱作業従事者特別教育とは

石綿取扱作業従事者特別教育について説明します。

石綿取扱作業者とはどんな仕事?

石綿を取り扱ううえで必要となる特別教育を修了することにより、石綿取扱作業者となることができます。対象となる業務は主に石綿等が使用されている建築物、工作物又は船舶の解体等の作業です。

現在は石綿の製造、使用が禁止されているので新設で工作物を建設するときに使用されることはありません。しかし、老朽化した建物が震災により倒壊などすると改修や取り壊しが必要です。

その際に、石綿を取り扱う作業ができる有資格者が必要です。ばく露防止対策として、しっかりと知識を身に付けておきましょう。

石綿取扱作業従事者特別教育で学ぶこと

石綿取扱作業従事者特別教育は学科のみの講習で実技はありません。講習時間は合計で4.5時間程度となりますので、一日で十分修了できる内容です。各科目の講習時間は以下のとおりです。

【学科】

内容 時間
石綿の有害性 0.5時間
石綿等の使用状況 1時間
石綿等の粉じんの発散を抑制するための措置 1時間
保護具の使用方法 1時間
その他石綿等のばく露の防止に関し必要な事項 1時間
(合計4.5時間)

石綿取扱作業従事者特別教育では、石綿を取り扱う際に必要な最低限の知識を身に付けます。石綿の性質やなぜ危険なのかということから、それを抑制するために必要な措置、保護具の使用方法を学ぶことができます。危険を伴う作業ですので、安全面を特に重点的に学ぶことになります。

石綿取扱作業従事者特別教育が受けられる場所

石綿取扱作業従事者特別教育は全国各地で講習が開催されていますので、どこでも受講することが可能です。講習機関によっては、スケジュールであらかじめ開催日が設定されている場所がありますので、事前にホームページなどで確認して予定を合わせることをおすすめします。

また、講習を予定されている方の中にはどうしても土日に休みを取得することができない等、自分の自由な時間に講義を受けたいという方もいるでしょう。

そんな方のために、SATの通信教育があります。SATの通信教育であれば、場所や時間を選ばずに自分の好きなタイミングで受講することができます。視聴期限も申し込みから60日間となっているので、忙しい人にもおすすめです。

石綿作業主任者技能講習とは

次に石綿作業主任者技能講習について説明します。

石綿作業主任者とはどんな仕事?

石綿作業主任者技能講習を修了することにより、石綿作業主任者としての職務に就くことができます。石綿作業従事者が危険にさらされないように作業の方法を決定し、排気・換気設備の点検、保護具の使用状況の監視および労働者への作業指揮、退避指示、汚染の除去などを行います。

労働者を指導する立場ですので、特別教育よりも内容の濃い講習を受けることになります。

石綿作業主任者技能講習で学ぶこと

石綿作業主任者技能講習は、石綿取扱作業従事者特別教育よりも多くのことを学びますので講習時間も合計11時間となっています。そのため、講習も2日間の日程です。講習後には修了試験があり、合格基準を満たすと、資格を取得することができます。各科目の講習時間は以下のとおりです。

【学科】

内容 時間
健康障害及びその予防措置に関する知識 2時間
作業環境の改善方法に関する知識 2時間
保護具に関する知識 4時間
関係法令 2時間
修了試験 1時間
(合計11時間)

基本的には石綿取扱作業従事者特別教育の講習内容をより深く学習するカリキュラムとなっています。石綿取扱作業従事者特別教育と異なる点は、最後に理解度を確認するための修了試験があることです。講習内容をしっかりと聞いていれば合格できる試験ですので、しっかりと講習を受けるようにしましょう。

石綿作業主任者技能講習の受け方

石綿作業主任者技能講習は石綿取扱作業従事者特別教育と違い、全国各地で講習を受けることができるわけではありません。都道府県労働局長の登録を受けた講習機関だけが実施でき、修了証を発行できます。

ただし、講習機関によっては特別教育のみの講習で技能講習を受け付けていないところもあります。詳細については各講習機関のホームページをよく確認して申し込むようにしましょう。

まとめ

石綿を取り扱うためには、石綿取扱作業従事者特別教育または石綿作業主任者技能講習を修了する必要があります。作業をするために最低限必要となる資格が特別教育で、指導する立場になれるのが技能講習です。どちらも安全に作業を遂行するためになくてはならない資格です。

自分の身を守るためだけでなく、周りの作業員の命を守るためにも、これから石綿取扱作業に従事される方はどちらが必要かをよく考えて講習を受けるようにしましょう。

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