石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育

石綿取扱作業従事者特別教育の講師になる方法を分かりやすく解説

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石綿が使用されている建築物、工作物の解体または改修を行う際に問題となるのが、労働者が石綿を吸入することにより発生する肺がんや石綿肺です。

近年では、大規模災害等による復旧工事で解体する建築物の石綿ばく露の防止対策が重要視されました。

この記事では、それらの作業に必要な資格である石綿取扱作業従事者特別教育の講師になる方法を詳しく解説していきます。

石綿取扱作業従事者特別教育の講師に必要なもの

石綿を取り扱う作業に従事される方は、重度な健康障害を引き起こす可能性があるため、特別教育の修了者を就かせることと、労働安全衛生法で義務付けられています。

企業外で特別教育の講習をされている機関で受講することも可能ですが、企業内に石綿作業主任者の資格を保有されている方がいれば、その方を講師として企業内で特別教育を実施することができます。

事業所で実施すれば、改めて特別教育を受講する必要はありません。

このことは、労働安全衛生法にも規定されています。

この特別教育を行う際に特別な資格は不要ですが、講師自身が石綿に関する十分な知識や経験を有している必要があります。

十分な知識や経験とはどういった人を指すのかと言うと、講師養成講習を受けている人、または石綿作業主任者の資格を持っている人などが望ましいです。

ただし、資格を持っているだけで現場経験の少ない人が講師をしても内容は薄い講習になってしまうので注意しましょう。

事業所で特別教育を実施した場合は、実施した証明を記録しておかなければいけません。記録内容は、科目・時間・教材・講師名・名簿・修了証番号などで、その記録を3年間保存する必要があります。

事業所で開催した場合に、留意しなければいけない点はもう一点あり、それは特別教育を受けている時間は労働時間になるということです。

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みんながまとまって集まる時間がないからと言って、お昼休み等で開催してはいけません。
オンラインで特別教育ができる講習もあるので、時間がない方はそちらもおすすめです。

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石綿取扱作業従事者特別教育の講師養成講習を受ける

事業所で石綿取扱作業従事者特別教育の講師をされたいという方は、講師養成講習を受講することをオススメします。

講師養成機関で確実に知識を身に付けることにより、石綿に関する勉強だけでなく、指導する立場としてのやり方のコツを教わることができます。

ここでは、2か所の講習について解説したいと思います。

中防災のインストラクターコース

この協会は、事業主の自主的な労働災害防止活動の促進を通じて、安全衛生の向上を図り、労働災害の絶滅を目指すことを目的として設立されました。

このインストラクターコースでは、石綿に関する健康管理や防止対策、法令を学ぶほかに、教育の技術や指導案の作成など実践的な内容を含めて技術を磨くことができます。

講習内容は以下の通りです。

講習名「石綿使用建築物解体等業務特別教育インストラクターコース 」
講習期間3日間
講習内容・関係法令
・労働衛生概論
・健康管理(石綿の有害性等)
・作業管理(石綿等の発散抑制措置、保護具、RA等)
・現状の課題と対策
・教育技術
・指導案の作成
・役割演技
受講料78,100円 (テキスト代、消費税込み)

申し込み方法は、専用の申込書をWebからダウンロードし、記入後にFAXまたは郵送で協会へ送付します。電子メールでの申し込みはしていませんので注意しましょう。詳細については、中防災のホームページをご覧ください。

建防災の講師養成講座

この協会は、建設業を営む事業主及び事業主の団体が会員となって組織された団体であり、建設業における労働災害防止を図ることを目的に設立されました。

この講師養成講座では、石綿の有害性を認識し、現在どの程度使用されているのかを学ぶことができます。

また、教育の技術や保護具の着脱・収納の技術を実技を通して習得します。講習内容は以下の通りです。

講習名「石綿取扱作業従事者特別教育講師養成講座 」
講習期間1日間
講習内容・石綿の有害性
・石綿等の使用状況
・石綿等の粉じんの発散を抑制するための措置
・保護具の使用方法(保護具の着脱・フィットテスト・保護具の着脱・収納の実技)
・その他石綿等のばく露の防止に関し必要な事項
・教育技法関係法令
受講料35,000円 (テキスト代、消費税込み)
※受講料に昼食代は含まれていません。

申し込み方法は、Webから申し込みします。後日、受講票がご希望の送付先へ郵送されてきます。
詳細については、建防災のホームページをご覧ください。

石綿作業主任者の資格を取る方法

石綿作業主任者は石綿作業に従事する人が誤って石綿を吸入してしまわないように、作業方法から健康管理まで観察し、指揮・監督できる立場の人を指します。

指揮・監督するということは、当然それ相応の知識が必要になってきますので、特別教育のみの講習では石綿作業主任者になることはできません。

同様の資格として誤解されやすいのが、「石綿取扱作業従事者特別教育」です。こちらの特別教育でも石綿取扱作業についてカリキュラムを学ぶことはできますが、作業主任者となる為の技能講習が含まれていません。

石綿作業主任者になる為には、受講資格は必要ありません。特別教育を事前に受けている必要もありませんので、資格を取得したいと考えている方は、指定の講習機関にて「石綿作業主任者」の講習を受けるようにしましょう。

技能講習といっても、2日間ほどで修了できる講習です。内容については、現場で確実に使うことになる保護具の取り扱い方や健康管理、換気の方法について実技を交えて学んでいきます。

特別に難しい作業をするわけでもなく、講師の方が手順をわかりやすく教えてくれます。特別教育と大きく異なる点はカリキュラム修了後に、約1時間程度の筆記試験が用意されていることです。

当然、この試験に合格できなければ修了証明書は頂くことができません。当日のカリキュラムから数問がピックアップされて出題されるだけですので、講習をしっかりと受けていれば不合格になることはありません。

石綿取扱作業従事者特別教育の講師になる

この記事では、石綿取扱作業従事者特別教育の講師になる方法について紹介してきました。今回ご紹介した講師の養成講座を開催されている機関はほんの一例ですので、気になる方は自分で調べてみるのもいいかと思います。

講師という立場上、当然、教わる人よりも豊富な知識と経験を有している必要があります。
講習で習うカリキュラムは必要最低限のことなので、自分が実際に現場に出て、石綿の作業に従事することによって、はじめて臨場感のある説明が他の労働者の方にもできるのではないでしょうか。

特別教育の受講者が何人いても、作業主任者がいなければ法的には石綿取扱作業はできません。

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作業主任者が何人いても、困るということはないですので、ひとりひとりの命を守るためにも積極的に取得するよう心掛けましょう。

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