粉じん作業特別教育

粉じん作業特別教育にかかる時間は最低4.5時間!オンラインでも受講可能!

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特定粉じん作業に従事する場合、粉じんの発散防止及び作業場の換気方法、健康管理、保護具の使用方法等について十分に理解し、粉じん障害防止に努める必要があります。

法律では、「特定粉じん作業」の現場では、特別教育を受けた作業者でなければ作業に就いてはならないと義務付けられています。

この記事では、粉じん作業の特別教育とはどういったものなのか、特定粉じんの危険性も併せてわかりやすく解説していきます。

粉じん作業特別教育の合計講習時間は最低4.5時間

「粉じん作業に係る特別教育」は受験資格がありません。性別、学歴、経験、現有資格等に関係なく誰でも粉じん作業特別教育を受講することができます。

粉じん障害防止規則第22条に、「事業者は、常時特定粉じん作業に係る業務に労働者を就かせるときは、当該労働者に対し、次の科目について特別の教育を行わなければならない。」と明記されています。それがこちらのカリキュラムです。

学科教育時間
粉じんの発散防止及び作業場の換気の方法1時間
作業場の管理1時間
呼吸用保護具の使用の方法0.5時間
粉じんに係る疾病及び健康管理1時間
関係法令1時間
合計4.5時間

粉じん作業に係る特別教育実技の講習はなく、学科のみとなります。関係法令にも実技教育実施等の規定はありません。

特別教育ではいかにして粉じんの作業環境から身を守るか、点検方法や呼吸用保護具着用の方法、健康管理、法令について深く学びます。

■ 「粉じんの発散防止及び作業場の換気の方法」では、換気設備の点検頻度も学習します。
例えば、集塵機などの除じん装置は労働安全衛生法において、1年以内毎に1回、定期的に自主検査を行うことが義務付けられています。万が一、吸い込み不良が起きていて、ダクトが破損していると作業中に粉じんの被害にあってしまう恐れがあるからです。

■ 「作業場の管理」では、労働者の為の休憩設備の設置や、出来る限り粉じんから離れておくための工夫が必要となります。
清掃時の注意として、真空掃除機または水洗い等の洗浄では粉じんが舞い上がる恐れがあるので、してはいけないと義務付けられています。

■ 「粉じんに係る疾病及び健康管理」では、特定粉じんのリスクについて学ぶことになります。
さらに新たに常時粉じん作業に従事する者は医療機関によるじん肺検診を受けるということも法令で定められています。

■ 関係法令では、労働安全衛生法などについて学びます。
関係法令に関するカリキュラムは他の多くの特別教育でも多く組まれています。

なお講習時間に関しては、最低限実施すべき時間となっております。講習機関によっては、上記時間より長くなる可能性があります。

特定粉じんの作業資格は「特別教育」を受けていること

特定粉じんの危険性

粉のように細かく気体中に浮遊する塵(ちり)状の固体粒子を「粉じん」と呼びます。

粉じんを吸入したことにより、肺に繊維性の変化が起きる病気のことを「粉じん肺」と呼び、現在の医学ではこの病変を回復させる有効な治療方策はない状況にあります。

発症まで10年以上の経過をたどることもある上、現在でも根本的な治療方法は確立されていません。
ひとたび発症すれば悪化させないことが治療の最善策とされています。

粉じんは、粒径が小さいほど空気中に浮遊しやすいという性質がある上に、存在自体が見えにくいです。 吸入した場合には肺の奥の細い気管支まで届くため、じん肺になりやすくなります。

「じん肺」は、肺の組織が線維化し、徐々に硬くなって弾力性を失ってしまうという特徴があります。初期症状としては息切れ・咳・痰が増えるなどですが、進行すると肺の組織が壊され、呼吸困難を引き起こします。さらには、気管支炎、肺がん、気胸などを誘発するので注意が必要です。

有害物質を含んでいない粉じんでも、長時間にわたって吸い込み続けると、肺に粉じんが溜まって「じん肺」にかかる恐れがあります。

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特に、粉じん濃度が高くなる発生源や作業を「特定粉じん発生源」、「特定粉じん作業」と呼び、より厳しい措置が規定されています。

粉じん作業特別教育の対象作業

粉じんというのは、細かいホコリのことですので基本的に細かいホコリが発生する場所が対象となります。粉じん作業のうち、石綿(アスベスト)を含むものについては対象となっていません。

石綿等が使用されている建築物、工作物又は船舶の解体等を行う作業については、また別に特別教育が規定されていますのでお間違いのないようにご注意ください。

それでは、粉じん作業に該当する例をいくつか挙げてみます。

  • トンネル坑内において、鉱物等を動力により掘削する箇所
  • 岩石、鉱物、金属を研磨する、又は金属を裁断する箇所
  • 屋内で、セメント、フライアッシュ又は粉状の鉱石や炭素製品、アルミニウムなどを袋詰めする箇所
  • 屋内で、手持式溶射機を用いないで金属を溶射する箇所
  • 鉱物等をコンベヤーへ積み込み、又はコンベヤーから積み卸す箇所
  • ガラス又はホウロウを製造する工程において、原料を混合する場所における作業

他にも該当する箇所はいくつもあります。詳しくは法令で規定されていますので、詳細を知りたい方は安全衛生情報センターの粉じん障害防止規則をご覧ください。

粉じん作業特別教育を通信教育で受けるメリット

粉じん作業特別教育は全国の講習機関で開催されています。

もちろんそういった機関で受講することも良いですが、最近ではオンラインの通信教育で受講することが可能となっています。

時間や場所に制約されず、スキマ時間を活用して学習できる通信講座のメリットをご紹介しましょう。

時間を選ばない

通信教育の最大のメリットといえば、自分の都合の良い時間に合わせて学べるという点でしょう。

通学する時間がとれない方にとっては好条件です。仕事の繁忙期と重なり忙しい人、現場を空けて講習会場に向かうことが厳しい人でも空いた時間を見つけ、ご自身のペースで学んでいきながら特別教育の資格取得を目指すことが可能です。

場所を選ばない

特別教育を受講する為、研修センターに通う場合は、ご自身が通える範囲にその施設がなければ受講が困難となります。特に地方に住んでいる方は講習会場が遠方であるなど不便な場合が多々あります。

一方でオンラインの通信講座の利用を選択すれば、日本全国どこに住んでいても受講が可能です。自宅や職場などで、インターネットが繋がる環境さえあれば、自分の好きな場所で手軽に学ぶことができます。

十分な復習ができる

通信講座なら、教材の中で分からない箇所が出てきた場合に、講義の内容を何度でも繰り返し視聴することが可能です。

さらに教材だけでは解決できない疑問点が出てきても、メールなどで気軽に質問できるので、安心して学習を進めることができます。通学講習では、どうしても不明な点を講師に質問しにくいという方にもオススメです。

SATの粉じん作業特別教育について

SATの粉じん作業特別教育の通信講座では、法令実施要領に基づいたカリキュラムで構成されております。

担当講師は、現場の経験が豊富な労働省方式現場監督者安全衛生教育トレーナーが担当しており、講義のサンプル映像を見ることも可能です。

項目ごとに受講ができ、自分のペースで勉強ができます。例えば、聞き逃した場合も再度受講ができます。

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仕事をしながら勉強することはとても大変ですが、スキマ時間を活かしながら学べるので、職場を休むことなく、無理なく資格を取得することができます。

身の安全を守るために粉じん作業特別教育を受講しよう

粉じん作業は有害性が低い粉状の物質であっても、長期間に渡り吸入すれば肺障害の原因となります。吸入により蓄積された粉じんは10年後~20年後に症状が現れ、身体に影響を及ぼします。

そのため、換気設備や粉じんマスクなど適切な保護具を身に付けるなど、作業方法にさまざまな対策を講じるように法令で指示されています。

粉じん作業にあたる作業者自身が、特別教育として「粉じん作業特別教育」を受けることにより安心・安全に作業を行うことができます。

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講習時間もそこまで長くなく、一日で気軽に受講することが可能です。自分の身を守る為にも特別教育をしっかりと受講し、適切な作業を心掛けましょう。

SATの粉じん作業特別教育は
24時間365、オンラインでの受講可能!

    • スマホまたはPCがあればどこでもかんたん受講できる
    • 労働局確認済み!端末のカメラ受講状況をしっかり担保
    • 修了証はスマホアプリで即日自動発行!修了後すぐに受け取れます。
      ※プラスチックカードの修了証をお求めの方は、5営業日以内に修了証を発送いたします。

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